ドラえもんのひみつ道具 (とさ-とん) では、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』、『大長編ドラえもん』(VOL.1〜17)、藤子・F・不二雄のその他の著作に登場するひみつ道具のうち、読みが「とさ」で始まるものから「とん」で始まるものまでを列挙する。としの泉ロープ(としのいずみロープ)は、「としの泉ロープ」(カラー作品集1巻収録)に登場する。元ネタは昔話『若返りの泉』と手塚治虫の性教育漫画作品『ふしぎなメルモ』。このロープを輪にし、ロープの繋ぎ目に備えられているボタンを押すと、輪の中に泉が沸く。この泉の水をコップ1杯飲むと、飲んだ物の年齢が変化する。ボタンには赤と青があり、赤だと1歳歳をとり、青だと1歳若返る。ドジバンは、「することレンズ」(てんとう虫コミックス30巻収録)に登場する。絆創膏のような道具で、これを貼られた人間は、何をやっても失敗してしまう。反対に、意図的に悪い事をしようとしても失敗して結果的に良い事をしてしまう結果になる。トッカエ・バーは、「ぼく、マリちゃんだよ」(てんとう虫コミックス8巻収録)に登場する。2人の人間がお互いにこの棒の両端を持つと、心はそのままで体が入れ替わる。同様の道具に入れかえロープ、身がわりバーがある。なお、劇中でのび太が「以前に使った」と解説しているが、他に当該道具を使った話は一切存在しない。ドッキリビデオは、「ドッキリビデオ」(てんとう虫コミックス37巻収録)に登場する。ビデオカメラ型の道具。カメラを向けると、誰もがドッキリするような怪事件が起きる。作中では玉子が鏡台に向かうと鏡に幽霊が映ったり、ジャイアンの歌に保健所の消毒部隊が駆けつけたり、スネ夫の庭の池からネッシーが出現したりした。テレビ番組の「どっきりカメラ」でネタばらしをするときのような、「ドッキリビデオ」と書かれたプラカードも用意されており、怪事件に驚いた人たちにこれを見せると、皆一斉に「ドッキリ大成功、バンザイ!!」と(テレビアニメ第2作第1期第792話「ドッキリビデオ」(1984年12月7日初放映)では独特の仕草を取りながら「ドッキリどきどき大成功。こりゃあ一本取られたよ。バンザーイ!!」と)合唱し、どんな事件もすべて冗談で済ますことができる。ただしこのプラカードがなければ騒ぎをおさめることができず、延々と大騒ぎが繰り広げられてしまう。トトスキーは、「深夜の町は海の底」(てんとう虫コミックス41巻に収録)に登場する。魚が喜んで食べに集まってくる。球状の餌で、一つの大きさはドラえもんの手より少し小さい。トナカイロケットは、「サンタメール」(てんとう虫コミックス21巻収録)に登場する。その名の通り、トナカイを模したロケット。下部にはソリのようなランディングギアを備えている。座席には2人程度が乗れる。ロケットとは言っても、飛行時には噴射炎らしきものが見られず動力は不明だが、一晩とかからずに北極から日本まで飛行できるほどの速度がある。とばし穴(とばしあな)は、「とばしあな」(藤子不二雄ランド17巻収録)に登場する。輪になったロープのような形をしており、地面などに置いて使用する。落とし穴とは逆に、輪に足を踏み入れた者を飛ばしてしまう。風に飛ばされやすい上に、地面に置くと透明になる為、見つけにくいという欠点がある。人や動物のみに効果があるようで、果物を置いても反応しなかった。てんとう虫コミックスでは、11巻収録「ドラえもん大事典」でのみ紹介されている。そちらは円形のフィルムのような形。トビレットペーパーは、「トビレットペーパー」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』3巻、ぴっかぴかコミックス7巻収録)に登場する。外観はトイレットペーパーのような紙だが、ちぎると宙に浮かぶ性質を持つ。2mほどの長さを身につければ、その分体重が軽くなって歩くのにまったく疲労を感じなくなるし、3mほどの長さなら空を飛ぶこともできる。友だちの輪(ともだちのわ)は、「友だちの輪」(てんとう虫コミックス38巻収録)『ドラえもん びっくり日本の歴史1-3』に登場する。2m四方ほどの紙に輪が描かれており、これを床や地面に敷いて人や動物が円の中に入ると、入った者同士の間に強い友情が芽生え、親友となる。輪から出ても効果は持続する。『びっくり日本の歴史』では、入った相手が「心の友よ」という事がある。トモダチロボットは、「ロボ子が愛してる」(てんとう虫コミックス2巻収録)に登場する。その名の通り、人間の友達となるため作られた人間そっくりのアンドロイドで、特定の人間のみを好きになるようセットすることができる。テレビアニメ第2作1期「お友だちロボット」(てんとう虫コミックス『ドラえもん』第2巻収録「ロボ子が愛してる」を原案としたアニメ作品。1993年11月19日放送、DVD『ドラえもん コレクション・スペシャル 秋の5』に収録)に登場する。ドライ・ライトは、「地底のドライ・ライト」(てんとう虫コミックス33巻収録)に登場する。太陽光線のエネルギーをドライアイス状に固形化したもので、石油などの代替資源として22世紀で実用化されている資源。夏の日差しの強い時期にパラボラ上のレンズで日光を取り込み土中で固形化して保存し、鉱脈を掘って必要な時に要るだけ採掘して使用することになる。小さいドライ・ライトでもかなりの熱量を持っており、寒さにあうと融ける。布でくるむとカイロになり、天井からつるすと電灯代わりになり、筒に入れると懐中電灯になり、ヤカンや浴槽に放り込むとお湯が沸くなど、実に多彩な使い方ができる。どら焼きを買い占めることに目がくらんだドラえもんはこれを使って金儲けをしようとしたが、うかれて鉱脈の入り口を閉めるのをうっかり失念し、外部の寒気に当たったドライ・ライトは溶けて町中へ漏れ出してしまった。溶けた鉱脈のおかげで町中の温度が大きく上昇して夏の陽気になり、ドライ・ライトの商売は成り立たなくなった。ドラキュラセットは、「ドラキュラセット」(てんとう虫コミックス21巻収録)に登場する。背中につけるマントと、口につける牙のセット。これらを身に付けることでドラキュラとなり、小さなコウモリに変身して飛びまわり、相手の首元に噛みついて血の代わりに「記憶」を吸い取ることができる。このセットをつけると、ドラキュラらしくニンニクや十字架が苦手になり、それらの前では力を失ってしまう。ドラマチックガスは、「もりあがれ! ドラマチックガス」(てんとう虫コミックス36巻収録)に登場する。スプレー缶に納められたガス。このガスを人間に放射すると、その人間の周りで起こる出来事が極端に、ドラマチックになる。「お使いに行く・道を尋ねる」など、日常の平凡な出来事を出来事を無理やりドラマチック化させるために、周りの人間にも影響したり、むかい風を吹かせたり、まだ上の方にある太陽が無理やり下がり、夕日に変わったりするなど強引なこともある。ただし、ガスの効き目が切れるとこれまでの出来事がどうでも良いことだと気づかされる。トランポリンゲンは、「トランポリンゲン」(カラー作品集1巻収録)に登場する。化粧品状の瓶に入ったスプレーで、これを吹き付けると壁でも床でも何でも、トランポリンのように弾むようになる。高い所から落ちても怪我ひとつ付かず、ダメージを受けない。ドリームプレイヤーは、「ドリームプレイヤー」(てんとう虫コミックス38巻収録)に登場する。色々な夢を見られる機械。枕の形をしており、ビデオテープのようなカセットを入れ、これを枕にして寝ることでカセットの内容に応じた夢を見ることができる。カセットはSF、西部劇、時代劇、スリラー、メロドラマ、ドキュメント、教訓、青春ドラマなど多数用意されている。のび太はドラえもんにバカにされたことが癇に障り、ムリして教訓の夢を見ようとした。教訓の夢の中では模範的のび太が現れ、のび太を心身共に鍛えようとするが、案の上、すぐに飽きたのび太は夢を西部劇や青春ドラマに切り替える。しかしどんな夢を見ても思い通りに行かず失敗を繰り返してしまう。最後に実はその全てが「夢だからと言って何でも思い通りになるとは思わず、何事も目標を定めて努力を怠らないこと」を説く、教訓の夢の一環であったと明かされる一種のトリックとなっていた。テレビアニメ第2作第1期ではこれらに加え、SFの夢(実際は教訓の夢の一部)として『スター・ウォーズ』のパロディの夢も登場した。のび太がルーク、しずかがレイア姫に扮し、ドラえもんとジャイアンとスネ夫はチューバッカ、R2-D2、C-3POにそれぞれ扮した。挙句の果てに悪役は先生が扮したダース・ベイダーならぬ、ダース・ベンキョーであった。テレビアニメ第2作第2期では他に(教訓の夢の一部として)海賊の夢、特撮ヒーロー物の夢、第1期とは内容が異なるSFの夢も登場した。これの高機能版が「気ままに夢見る機」と言える。なお、水田わさび版ドラえもんでは、ビデオテープ型から、DVD型に変わった。ドリームガンは、「ガンファイターのび太」(てんとう虫コミックス24巻収録)に登場する。ドラミの持つ拳銃型の武器。殺傷力はないが、これで撃たれた相手は丸1日眠り込んで夢を見る麻酔銃。グリップのチューリップ模様と、着弾の際に「ピンポロン」と音がするのが特徴。ドリームマッチは、「マッチ売りのドラえもん」(てんとう虫コミックス8巻に収録)に登場する。外見はその名の通り普通のマッチだが、これで火を灯すと、そのとき頭で考えていることが映像となって浮かび上がる。自分の考えだけでなく、他人の考えも映像化することができる。原案は「マッチ売りの少女」であり、ドラえもんが語るところによると、作中ではこの童話は時間旅行者が過去で落としたドリームマッチによって起こった実話とされている。とりかえミラーは、「とりかえミラー」(カラー作品集4巻収録)に登場する。この鏡を手に持って、鏡面に他の人を映すと、自分と相手との体を入れ替えることができる。入れ替えに伴って、相手は自分のことを入れ替えられた相手だと思い込むような効果もある。たとえば玉子がのび太を叱っている時に、のび太が玉子と入れ替ると、玉子の体となったのび太が説教を始め、のび太の体となった玉子はわけもわからず謝り出す、といった具合。1分間経つと元に戻る。取り消しゴム(とりけしごむ)は、「消しゴムでノッペラボウ」(てんとう虫コミックス第8巻)で登場する。消しゴムに鳥のような絵が描いてあり、顔をこすると、目、鼻、眉毛、口などの顔の部品が消えるという道具。この消しゴムで消した顔は目がなくても物が見え、口がなくても喋る事が出来る。作中では、顔の部品を書ける目鼻ペンとセットで登場する。鳥とり機(とりとりき)は、「鳥とり機」(ぴっかぴかコミックススペシャル収録)に登場する。掃除機のホースのような道具。ペットの小鳥が逃げたときなど、小鳥に吸い込み口をむけ、ホースの片方を掃除機ならぬ鳥かごにつなぐことで、鳥を捕まえて鳥かごに戻すことができる。とりよせつぼは、「とりよせつぼ」(藤子不二雄ランド18巻収録)に登場する。どんな物でも取り寄せられる道具。この壷についているマイクで取り寄せたい物の名前を言うと、その物が壷の中から出てくる。同様の道具に「とりよせバッグ」がある。トレアドールは、映画作品『のび太の日本誕生』に登場する。闘牛士の姿をした人形で、猛獣などが襲ってきた時に投げつけると、宙を舞いつつ赤い布を構えて猛獣を誘い寄せ、遠くまで連れ去ってしまう。トレーサーバッジは、「トレーサーバッジ」(てんとう虫コミックス9巻収録)に登場する。ハート・クローバー・ダイヤ等様々な形をしたバッジと専用モニター「レーダー地図」がセットになった道具。実はバッジの中にはそれぞれ違う周波数を出す発信機が仕込まれており、レーダー地図を作動させるとそれぞれのバッジの位置、つまりバッジをつけている人が何処にいるかを表示する。後は、どのバッジを誰に配ったかを完全に把握しておけばバッジを配った全員の居場所を突き止めることができる。ただし、レーダー地図は平面図しか表示できないので、上下で重なっている(例えば1階と2階の同じ位置にいるなど)場合はその二人がくっついているようにしか表示されない。ドロボウホイホイ(別名 人食いハウス(ひとくいハウス)は、「人食いハウス」(てんとう虫コミックス14巻収録)に登場。のび太は部屋に畳んであったこの道具を折り畳み式の家と思って空き地に建てるが、実は(名の由来である「ごきぶりホイホイ」に代表される)粘着式ゴキブリ捕りを人間(泥棒)捕獲用に大きくした物。泥棒でなくても玄関を開けるだけ、もしくは家の前で「とる」という言葉を口にしただけでフラフラと誘い込まれ、内壁の粘着物で捕らえられてしまう。屋内からの音声は屋外に伝わらないらしく、人が入った直後は悲鳴一つ聞こえず静まり返る不気味な演出がされる(開けて見せた場面では、捕らえられた人達は罵声を挙げている)。トロリンは、「トロリン」(てんとう虫コミックス45巻収録)に登場する。この薬剤を飲むと、体が液体に変化する。必要に応じて液体から元の人間の姿へ、そしてまた液体へと自分の意思で自在に変化でき、液体の状態では物を自由にすり抜けて動き回ることができる。別の液体と混ざり合うと元の体に変化がおこってしまうのが欠点であり、作中ではジャイアンが液状になって女の子のスカート覗きをし(アニメではジャイアン自身の家に忍び込み)、追い回しているうちに溝に落ちて、泥水(アニメではバケツの水)と混ざり合い、ふやけた状態になった。ドロン葉(ドロンパ)は、「ドロン葉」(てんとう虫コミックス16巻)に登場する。「タヌキが人を化かす」と言う言い伝えを科学的に再現した道具。外観はただの木の葉だが、狸の頭に乗せると、脳から特殊な念波が放射され、周囲の人間に幻覚を見せる。幻覚効果を持続させるには葉を頭に乗せ続けている必要があり、葉を頭から外すと効果は解除される。狸の脳に合わせて作られているため、人間が使っても効果はないが、狸と同じイヌ科である犬でも同様の効果がある。但し「化ける」という行為はあくまで身の危険を避けるためのものであり、危険に直面することのない動物、たとえばしずかの家で幸せに暮しているペロなどには効果はない。作中では、飼い主から虐待を受けている犬に使用した際、犬が飼い主、飼い主が犬に変身するという事が起きた。「ドラえもんひみつ道具大事典」では犬が2本足で立ち、バットで飼い主を叩く描写がある。ドロン巻き物(ドロンまきもの)は、「ドロン巻き物」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』2巻収録)に登場する。この巻物から吹き出すガスを人が浴びると、忍者の忍術の如く姿が見えなくなり、透明人間として動き回ることができる。時間が経つと効果は消える。どんなきずでもすぐなおすくすりは、「とう明人間目ぐすり」(てんとう虫コミックス8巻収録)に登場する。のび太がジャイアンに殴られることを予想し、ドラミが用意した医薬品。内容は塗り薬らしきチューブや包帯だが、実際には使用されていないために詳細は不明。どんぶらガスは、「どんぶらガス」(てんとう虫コミックス26巻収録)に登場する。このガスを体に吹き付けると、体の触れている地面が水のようになり、海のように泳いだり、地面を突き抜けることができる。効果は「ドンブラ粉」や「ドンブラクリーム」と殆ど同じだが、この道具では、地中にもぐりながら地面を透かして地上の景色を見ることができるという特徴がある。ドンブラクリームは、「ドンブラクリーム」(カラーコミックス4巻、藤子不二雄ランド11巻、カラー作品集6巻に収録)に登場する。このクリームを体に塗ると、後述の「ドンブラ粉」と同様、体の触れている床、地面、壁などが水のようになり、床や地面で海のように泳ぐことができる。粉をつけている者以外にとっては普通の地面や床でしかない点も、「ドンブラ粉」と同様である。ドンブラ粉(ドンブラこ)は、「ドンブラ粉」(てんとう虫コミックス12巻に収録)、「ラジコンテレビ」(カラー作品集4巻に収録)、映画『のび太と銀河超特急』などに登場する。ベビーパウダーのような道具で、この粉を体につけると、体の触れている床、地面、壁などが水のようになり、床や地面で海のように泳いだり、壁を泳いで突き抜けることができる。本当の水よりは幾分か浮力が上のため、水泳の練習に用いることができる。金槌ののび太でも、浮き輪がなくてもある程度泳ぐことができた。無生物につけても効果があり、地中に隠したり、船(の模型)につけて地上を水上の様に航行したりも出来る。ただし粉をつけているもの自身にしか効果はなく、その他のものにとっては普通の地面や床でしかない。欠点は、周りの物すべてが水のようになってしまうため、泳ぎ疲れても休めないこと。それゆえ、効き目を消す方法を知らずに使うのは非常に危険。最悪の場合、地面の下で溺死することになる。知らずに出かけたのび太はあやうく溺れかけ、ドラえもんがスコップで掘り返して救助する羽目になった。しかし、「銀河超特急」ではのび太は難なく地面から地上へ戻っていた。2004年に放送された「銀河超特急」の完全版では、同場面で原作同様にのび太が地中で溺れると言うNGシーンがある。
出典:wikipedia
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