装幀 (そうてい、装丁)とは、一般的には本を綴じて表紙などをつける作業を指す。広義には、カバー、表紙、見返し、扉、帯、外箱のある本は外箱のデザイン、また製本材料の選択までを含めた、造本の一連の工程またはその意匠を意味する。そして、装幀を担当する専門家のことを装幀家、装丁家と呼ぶ。また、装幀と本文のデザインなどを含めた図書設計を行う専門家のことを、図書設計家と括る場合もある。「そうてい」「装幀」は、正しくは装(よそお)い訂(さだ)める意味の「装訂」である。書画の表具を意味する「幀」(読み:トウ)が好まれ、装訂の略用表記「装丁」とともに定着している。「装釘」は職人間の同音による誤用である。明治までは、造本作業は単に「製本」と呼ばれ、明治末年頃からの出版文化の発展とともに、装い釘(てい)じるという意味の「装釘」が使われ始めた。「装釘」は「装い釘うつ」を意味する熟語として中国古代より存在した熟語である。1920年代後半からは、釘との連想を避けて「装幀」と表記することが多くなった。1946年(昭和21)に発表された当用漢字表には幀・釘ともに入っていなかったため、1956年(昭和31)の国語審議会報告「同音の漢字による書きかえ」では、装幀・装釘には「装丁」が置き換えられることとされたが、装幀や装釘も一般に用いられている。大正から昭和初期に、民族学や考古学の名著を多数世に送り出した岡書院店主の岡茂雄は、壊れない本造りにこだわり、「装釘」の表記を好んで用いた。ついには「装釘同好会」の創設に参加。機関誌『書物と装釘』(1930年刊)が刊行された。岡はでき上がった本を床に叩きつけ、堅牢に仕上がっているかを試したという。岩波書店の創業者の岩波茂雄も、社長室で、でき上がったばかりの本を床に叩きつけ、試したという話が伝わっている。「装幀」と「ブックデザイン」という言葉は、同じ意味で使われることも、そうでない場合もある。たとえば、書籍そのもので、と分けて表記されている場合もある。このような場合には、「ブックデザイン」はカバーを除いた部分、すなわち、書籍本体のデザインのみを意味する。ブック・デザイナーの桂川潤によれば、とのことである。「13歳のハローワーク公式サイト」には、以下のような記述がある。ブックデザインを中心に活躍するグラフィックデザイナーの鈴木一誌は、以下のように、装丁よりもブックデザインを広いものと考えている。多くは専業で装幀家にはならず、グラフィックデザイナーなどと兼業している。
出典:wikipedia
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