


優勝(ゆうしょう)とは、スポーツ競技や様々なコンクールなどにおいて、主催者が決めたルールにしたがって優劣を競い、その結果、ある個人もしくは団体が、大会に参加した他の誰よりも優れていると認められ第1位になること。優勝したものは優勝者、優勝チーム、ウィナー(英語:"Winner")などと呼ばれる。なお、優勝に準じた者・チームは準優勝と呼ぶ。トーナメント方式において、優勝者を決める戦いのことを優勝戦または決勝戦と呼び、優勝戦(決勝戦)に出るものを決めるための戦いのことを準優勝戦または準決勝戦と呼ぶ。さらに準優勝戦(準決勝戦)に出るものを決めるための戦いのことを準々優勝戦または準々決勝戦と呼ぶ。優勝者・チームにはさまざまな形で報奨がなされる。賞金・副賞・トロフィー・盾・表彰状・優勝旗・ペナントなど。オリンピックの金メダル、UEFAチャンピオンズリーグのビッグイヤー、アメリカスカップのトロフィー、マスターズ・トーナメントのグリーンジャケット、大相撲の天皇賜杯、高校野球(選抜大会や高校選手権)の紫紺の優勝旗や深紅の優勝旗、社会人野球(都市対抗)の黒獅子旗、高校ラグビー(全国高校大会)の飛球の旗、NBAのチャンピオンリング、世界選手権自転車競技大会のマイヨ・アルカンシエル、マラソンの月桂冠、レスリング(世界選手権)のチャンピオンベルト、競馬の優勝レイなどが有名。優勝チームの栄光を称えてチャンピオンフラッグ(ペナント)が主催者から授与される。チャンピオンフラッグが貰えるのは次の大会の優勝チームがその大会終了後にその表彰式で同フラッグが貰える。一部のスポーツでは(F1等のモータースポーツ・大相撲・プロレス等の格闘技等)、一つの大会での優勝者と年間(もしくはその時点)での最優秀者であるチャンピオンを区別している。大相撲ではチャンピオンに相当する地位は横綱であり、幕内最高優勝力士よりも地位が高い。また、これと似たような考え方を、テレビ等の(特に視聴者参加型の)クイズ番組等でも採用することがあり、通常放送時に誕生する優勝者と、それら優勝者のみを集めて行われる大会で優勝した者に与えられるグランドチャンピオンなどという称号で区別されることもある。優勝に至るまでの過程も非常に優れたものであった場合は、完全優勝と呼ばれる。以下の場合に言われることが多い。大会を終えて複数の競技者で決着が付かない場合、当該競技者すべてを優勝と認定する場合もある。これを同時優勝と呼ぶ。2者の場合は両者優勝、さらに学生スポーツにおける学校対抗の場合、両校優勝ともいわれる。同時優勝となるケースは以下の通り。同時優勝となった場合、いずれの競技者も正式に優勝者として認定されるため、連覇記録も継続される。トロフィーなどは表彰式では優勝者で支える形となり、次回大会まで持ち回りとなるか、レプリカを用意することになる。金メダルはこのケースに備えて予備され、優勝賞金等は等分される場合が多い(準優勝金額と合算の上で等分される場合もある。例えば優勝100万円・準優勝50万円の場合、合算した150万円を等分して75万円ずつ与える)。1.のケースではかつてトーナメント戦などで必ずしも決着を付けず同時優勝となることも少なくなかったが、今日では延長戦やプレーオフなど何らかの形で決着をつける大会が増えたため、同時優勝は極めて少ない(主にラグビーの国内大会で稀に見られる程度)。なお、複数名の競技者によって同時に同一コースを走行または周回するような競走スタイルをとる個人対抗競技に於いて、2名以上の選手(ないしは、その選手が操縦する自動車・馬などの動物等)が同時に決勝点に到達したと認められる場合は、1着同着と判定されることがあり、その場合は同時優勝となる。主に競馬などでいくつかの事例が見られる。2.のケースは天災やその他不可抗力により中止せざるを得ない場合に限られるが、大抵は後日改めて試合(振替試合)を行う場合が多いため、同時優勝に至ることは国民体育大会のように期間が限られた大会や天災による被害が甚大であるため振替試合の目処が立たない場合となり、大会規定によっては「優勝なし」とする場合もある。3.のケースとしては2015年の全国高等学校ハンドボール選抜大会にて法政二と浦添の試合にて誤審が認められ、当初34対33とされていたスコアが33対33に訂正、しかしこれが発表された3月28日は決勝戦開催日、しかも試合は既に始まっていたため再試合困難とされ開催中の決勝を打ち切って両校優勝、準決勝敗退校に誤審の割を食う形になった法政二を加えた3校を3位とした。周囲から優勝する可能性がある有力な者・チームを優勝候補と呼ばれることがある。また、その一つを優勝候補の一角とも言う。その中で一番可能性がある者・チームを優勝候補筆頭または優勝最有力候補や順番に優勝候補NO.1と呼ばれることがある。
出典:wikipedia
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