ブアカーオ・ポー.プラムック(、、1982年5月8日 - )は、タイ出身の男性ムエタイ選手。本名はソムバット・バンチャーメー(Sombat Banchamek)。ポー.プラムックジム所属。リングネームのブアカーオとは、白蓮の意。K-1 WORLD MAX 2004、2006王者、S-cup 2010王者。ムエタイ直伝のキックや首相撲(相手の首に手をかけて、相手を支配し、体勢を崩したり、次の技に繋げるクリンチの技術)からの膝蹴りを得意とするが、近年は首相撲の制約が厳しくなったK−1のルールに合わせてボクシングの技術も向上した。2006年のKO勝ちは、11月24日のオーレ・ローセン戦に至るまで、全てパンチによるものである。相手の弱点を徹底的に突く老獪さと引き出しの多さも彼の長所である。ムエタイと散打の対抗戦において、ムエタイ選手のサムゴーやガオランといった大物選手が投げのポイントを大きく取る散打ルールに苦しみ、散打選手に判定負けしていく中、唯一ブアカーオは膝蹴りで散打選手をKOし勝利をあげた。優れた蹴り技を持つものの、一発一発は軽いとされている。これは、ムエタイ独特の、全力で蹴らず、蹴りを出すこと自体で相手をコントロールすると同時にポイントを稼ぐ、「力を抜いた蹴り」を使うからだと言われる。これは膨大な試合数と練習をこなし、試合慣れしているムエタイ選手独特の高等技術と言える。また全力の蹴りをブロックされスネを負傷し蹴りが出せなくなることを防ぐ狙いもある。K-1 WORLD MAXにおいて圧倒的な強さで2度チャンピオンになったことに加え容姿端麗であるため、特に女性人気が非常に高い。にもかかわらず、2004年の魔裟斗戦における不可解な判定やそのトーナメントで優勝した直後のルール変更(首相撲からの膝蹴りの禁止)、果ては半ば追放とも取れる2010年開幕戦出場の選考漏れなど、主催者からは当初より不遇な扱いを受け続けている。その選考漏れの発表の際、谷川EPはブアカーオの-63kgへの参戦も示唆していたが、10月15日に行われたS-cupの会見でブアカーオのシュートボクシングへの初参戦が発表された。そのS-cupではトーナメントの最後の一枠に入り、初参戦初優勝を果たした。2002年12月14日、ルンピニー・スタジアムで行われた「TOYOTAタイランド・ムエマラソン 140ポンド・トーナメント」に参加。1回戦でセーンモラゴット・ウェーナイスピードを判定で、2回戦でクンスック・ペットスパーパンを判定で、決勝戦で小林聡を判定で破り優勝し、賞金30万バーツを受け取った。なお、試合は全て1試合につき3Rであった。2004年7月7日、K-1 WORLD MAX 2004に初出場、ジョン・ウェイン・パー、小比類巻貴之を下し、決勝戦では前年優勝者魔裟斗を延長判定で下し、初出場にして優勝を果たした。2005年4月1日に、タイ国ボクシングスポーツコミッションが主催する「MUAYTHAI CULTURAL FESTIVAL 2005」のアマチュアムエタイ(3分4R)の試合に出場し、キエラン・ケッドル(イギリス)と対戦。判定勝ちを収めた。2005年9月9日、香港のクイーンエリザベススタジアムで行われたタイトルマッチで、ジャン・スカボロスキー(王者/フランス)に5R判定勝ちし、S-1世界スーパーウェルター級王座奪取。2006年2月18日、ストックホルムでジョムホート・キアタディサック(王者/フィンランド)に2RKO勝ちし、WMC世界ミドル級王座を獲得。2006年6月30日、K-1 WORLD MAX 2006の準々決勝で佐藤嘉洋を2RKOで破ると、続く準決勝でドラゴを判定で下し、決勝戦では前年の決勝で敗れたアンディ・サワーをKOで破り、K-1 WORLD MAX史上初のツータイムスチャンピオンとなった。2006年9月4日、K-1 WORLD MAX 2006〜世界王者対抗戦〜でシュートボクシング出身の宍戸大樹と対戦。開始15秒でKO勝ちを収めた(ブアカーオが出した攻撃は、右ハイキックと左フックの2つだけであった)。2006年11月24日、K-1 SCANDINAVIA「RUMBLE OF THE KINGS」でオーレ・ローセンに2RKO勝ち。2007年2月5日、K-1 WORLD MAX 2007〜日本代表決定トーナメント〜でツグト"忍"アマラと対戦。ラスト15秒間、アマラの猛攻をノーガードでかわす余裕を見せて、判定勝ち。2007年4月4日、K-1 WORLD MAX 2007〜世界最終選抜〜でアンディ・オロゴンと対戦。「1分立っていられたら勝ち」と言っていたアンディをKOできず、判定勝ち。2007年6月28日、K-1 WORLD MAX 2007〜開幕戦〜でニキー"ザ・ナチュラル"ホルツケンと対戦。今大会のダークホースとまで言われたホルツケンを全く寄せ付けず、判定勝ち。2007年10月3日、K-1 WORLD MAX 2007〜決勝戦〜で魔裟斗と対戦。1Rに右ストレートでダウンを奪われ判定負け。3度目の王者への夢は潰えた。2008年2月2日、K-1 WORLD MAX 2008のスーパーファイトで佐藤嘉洋と対戦。延長Rまで縺れ込むも、パンチで攻勢に出たブアカーオが有効打、ダメージ共に上回り判定勝ち。2008年2月24日、K-1 ASIA MAX 2008 IN SEOUL 〜Asia Tournament〜のスーパーファイトでキム・ジュンと対戦。1Rに2度のダウンを奪い、2Rに入ってからもキムの反撃を相手にせず猛攻。スウェーからのカウンター右ストレートで4度目のダウンをさせ、KO勝ち。2008年4月9日、K-1 WORLD MAX 2008 FINAL16のトーナメント1回戦でアルバート・クラウスと再戦し、延長判定勝ち。2008年4月26日、It's Showtimeでファディル・シャバリと対戦し、判定勝ち。2008年7月7日、K-1 WORLD MAX 2008 FINAL8のトーナメント準々決勝で佐藤嘉洋と対戦し、3R右ストレートでKO負け。谷川貞治は「完全に圧倒していたのに終盤途端に悪くなった。ここ3試合まったくいいところがない」と酷評した。2008年10月1日、K-1 WORLD MAX 2008 FINALのトーナメントリザーブファイトでブラックマンバと対戦し、1R右フックでKO勝ち。2009年4月21日、K-1 WORLD MAX 2009 FINAL16のトーナメント1回戦でアンドレ・ジダと対戦。1Rに左フックでダウンを奪われるも、2R以降盛り返し、延長R判定勝ちを収めた。2009年7月13日、K-1 WORLD MAX 2009 FINAL8の準々決勝で、ニキー"ザ・ナチュラル"ホルツケンと再戦し、判定勝ち。10月26日、K-1 WORLD MAX 2009 FINALの準決勝でアンディ・サワーと対戦し、終始試合をコントロールしたものの延長R1-2の判定負けを喫した。2010年11月23日、シュートボクシングのワールドトーナメントSHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup 2010に初参戦。1回戦で宍戸大樹と再戦し、3Rに右ハイキックでダウンを奪うなどして判定勝ち。続く準決勝ではヘンリー・ヴァン・オプスタルに何もさせず完封し判定勝ち。決勝では前回覇者でS-cupを3度制しているアンディ・サワーを準決勝で大番狂わせの判定で下したトビー・イマダからローキックで計5度のダウンを奪いTKO勝利。シュートボクシング初参戦にしてS-cup初出場初優勝を果たした。なおこの大会にはブアカーオの他にタイ人ではムエタイの破壊神ボーウィー・ソー・ウドムソンやS-CUP 3タイムスチャンピオンでブアカーオのライバルとも言える宿敵アンディ・サワーやシュートボクシングのホープ梅野孝明の出場により関係者の間では同時期に開催されたK-1 WORLD MAX 2010 -70kg World Championship Tournament FINALよりもグレードが高いと言われた。2010年12月30日、戦極 Soul of Fightで中島弘貴と戦極キックボクシングルールで対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。2011年8月7日、THAI FIGHT EXTREME JAPANでWBKF世界スーパーウェルター級王者牧野智昭と対戦し、1Rから攻め続け2Rに肘によるカットと連打でTKO勝ちを収めた。2013年6月、タイのラッタナ・バンディット大学経営学部に入学した。2014年2月、同大学のサッカークラブでリージョナルリーグ・ディヴィジョン2に所属するRBAC FCに加入した。一家の大黒柱として、ファイトマネーは家族の生活費や妹の学費に充てていると、テレビの紹介映像では放送されているが、「生活が苦しく妹の学費を稼ぐために勝たねばならない。」と言うのは、メディアによって貧困のイメージを喧伝したものであり、一種のギミックである。そもそもブアカーオの父親は比較的裕福な商人であり、家庭もタイの基準からすると恵まれた経済状況である。ブアカーオ自身は経済的な必要に迫られてムエタイ選手になったわけではなく、純粋に技術と強さを追求してムエタイ選手の道を選んだタイプである。好みの女性は「深田恭子」と発言。K-1に参戦している外国人選手らの中でも随一の女性人気を持ち(谷川貞治によれば『ナンバー1』)、北乃きいをはじめとして、彼のファンを公言する女性有名人も多い。2010年12月にタイで公開された映画「YAMADA〜Samurai of Ayothaya」に古代ムエタイ戦士役で出演。
出典:wikipedia
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