南リアス線(みなみリアスせん)は、岩手県大船渡市の盛駅と釜石市の釜石駅を結ぶ三陸鉄道の鉄道路線である。日本国有鉄道(国鉄)の特定地方交通線であった盛線(さかりせん)と日本鉄道建設公団建設線を引継いで開業した。太平洋に面する三陸海岸沿いを走っているが、ほとんどの区間を長大トンネルで抜けているため、海が見える箇所は駅の近くなどに限られる。沿線の海岸は、路線名にある通りリアス式海岸となっており、沿線が海岸段丘である北リアス線とは対照的となっている。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生以来全線が不通になっていたが、2013年4月3日に盛 - 吉浜間が運行を再開し、2014年4月5日に吉浜 - 釜石間の運行を再開した。2013年4月3日は盛 - 吉浜間で臨時列車のみ3往復が運転され、翌4日からは同区間に1日7往復の定期列車が運転されていた。2014年4月5日の全線運行再開時からは1日9往復の列車が運転され、2016年3月26日のダイヤ改正で1日10往復に増える。車両はクウェートの支援で購入した36-700形が使用される。編成は基本的に1両編成(単行)である。震災前の運行形態は、盛 - 釜石間の各駅停車が中心で、山田線を経由して三陸鉄道北リアス線久慈駅からの直通列車が1往復設定されていた。このほか、「リアス・シーライナー」などの大船渡線・当路線・山田線・北リアス線・八戸線といった三陸海岸沿いの各路線を通り抜ける臨時列車も設定されていた。盛 - 釜石間の列車は南リアス線運行本部所属の36-100形気動車、盛 - 久慈間の列車は北リアス線運行本部所属の36-100・200・1100・1200形気動車が使用されていた。なお、2009年3月14日改正以前は盛 - 宮古間の列車と一部の盛 → 釜石間の列車でJR東日本・盛岡車両センター所属のキハ100系気動車が運行されていたが、直通運転の削減により線内での運用は消滅した。キハ100系で運転される列車の場合、運賃箱を使用せず運転士が直接運賃徴収を行っていた。また南リアス線内のみ走る列車は基本的に1両編成となっていた。改正鉄道敷設法別表第7号に規定する予定線「岩手県山田ヨリ釜石ヲ経テ大船渡ニ至ル鉄道」の一部であり、山田(陸中山田) - 釜石間は1939年に山田線の一部として、大船渡 - 盛間は1935年に大船渡線の一部として、盛 - 吉浜間は1970年および1973年に盛線として開業した。しかし、国鉄再建法により盛線は第1次特定地方交通線に指定され、日本鉄道建設公団が建設中であった吉浜 - 釜石間は工事が中断されたが、岩手県などが中心になって設立した第三セクター三陸鉄道が既開業区間も合わせて引き受けることになって工事を再開、1984年4月1日、盛線の三陸鉄道への転換と同時に開業し、同社の南リアス線として全通した。三陸鉄道では2009年4月より、北リアス線の久慈、宮古、南リアス線の釜石、盛の4駅の命名権を募集しており、同年8月27日から1年間釜石駅に「南部さけコンドロイチン釜石駅」の愛称が付けられていた。
出典:wikipedia
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