サンパウロFC（）は、ブラジルサンパウロ州・サンパウロを本拠地とするサッカークラブチーム。レアル・マドリードに次ぎ、歴代第2位の5回（ラ・ペケーニャ・コパ・デル・ムンド2回を含む）の世界一を誇る。1900年に創立されたサンパウロ市内の高級住宅街、モルンビーにある高級スポーツクラブ「Clube Atlético Paulistano」所属のサッカー部門として創立され、1935年に現在の形態になった。ホームグラウンドはモルンビーの真ん中にあるモルンビー・スタジアムで、約8万人の観客を収容でき、スポーツクラブやジムなども併設されている。サッカークラブ世界一を決めるトヨタカップ（現：FIFAクラブワールドカップ）で過去3回優勝（1992年・対FCバルセロナ、1993年・対ACミラン、2005年・対リヴァプールFC）しているほか、SCコリンチャンス・パウリスタやSEパルメイラス等の強豪がひしめくサンパウロ州選手権でも22回優勝しているなど、サンパウロ州だけでなく、ブラジルを代表する名門サッカークラブの一つとして知られている。2005年も、パウロ・アウトゥオリ監督の指揮の下、コパ・リベルタドーレスの決勝ではアトレチコ・パラナエンセを抑えて優勝し、これにより出場権を手にしたFIFAクラブ世界選手権でもリヴァプールFCを下し優勝、トヨタカップ統合後初の世界王者となった。2008年にはクラブ初のブラジル全国選手権3連覇を達成した。また、世界的に人気があるサッカー漫画『キャプテン翼』の主人公・大空翼が最初に所属したプロチームとしても知られている。2011年度のクラブ総収入は2億2600万レアル（約90億円）と推定されており、ブラジルのクラブではコリンチャンスに次ぐ第2位である。人気の面では、サンパウロ州でコリンチャンスに次いで人気があり、ブラジル全国では、CRフラメンゴ、コリンチャンスに続き、3番目に人気のあるクラブである。同じサンパウロを本拠地とする、コリンチャンス、サントスFC、パルメイラスとはサンパウロFCを含め、サンパウロのビッグ4と呼ばれ、これらのチームとの対戦は、クラシコと呼ばれる。コリンチャンスとのクラシコはクラシコ・マジェストソ（壮麗なダービー）、サントスFCとのクラシコはサン・サン（両チームの頭文字）と呼ばれている。

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