『マール王国の人形姫』(マールおうこくのにんぎょうひめ、英題:"Rhapsody: A Musical Adventure")は、1998年12月17日に日本一ソフトウェアより発売されたPlayStation用ミュージカルロールプレイングゲーム。淡い色使いで構成された絵本のような世界観と、愛らしいキャラクターが歌って踊るミュージカルイベントが魅力の作品である。本項では、続編『リトルプリンセス マール王国の人形姫2』、『天使のプレゼント マール王国物語』及び派生作品についても記載する。シリーズ第1作。人形と会話ができる不思議な能力を持った少女・コルネットは、ある日、森でマール王国の王子・フェルディナンドに命を救われ恋に落ちる。しかし、王子はコルネットを助けたことがきっかけで悪い魔女にさらわれてしまう。コルネットは愛しの王子を救い出すため、人形のクルルと旅に出る。旅の途中で出会う人形のほか、モンスターを仲間にできる場合がある。戦闘には最大4名参加でき(クルルは戦闘不参加)、バトルシステムにはシミュレーションの要素が取り入れられている。通貨単位は「イノチウム (Ic)」。キャラクターデザインは野村良治(現・Ryoji)、音楽は佐藤天平が担当した。また、ミュージカルシーンの歌は各キャラクターの声優が担当する。なお、佐藤は本作をきっかけに日本一ソフトウェア作品の音楽を手がけるようになった。1999年・2001年に廉価版が発売されたほか、2006年12月21日よりゲームアーカイブス対応ソフトとして配信されている。また、2008年8月7日にはニンテンドーDSでリメイク版が発売された。北米ではPS版がAtlus U.S.A., Inc.から、DS版が日本一ソフトウェアの子会社NIS America, Inc.から発売されており、欧州ではDS版がSquare Enix Ltd.から発売されている。PS北米版はサウンドトラックCDとの2枚組で、サウンドトラックは日本国内でも限定販売された。旅の途中で出会い、コルネットに力を貸してくれる。それぞれ事情や願いを抱えている。シリーズ第2作。『マール王国の人形姫』の14年後を舞台とした続編。王女クルルは母・コルネットの冒険譚と恋物語に憧れ、自分の手で「理想の王子さま」を見つけようと旅に出る。新要素として、「ヒミツのクルル日記」「かんさつノート」が追加された。前作に比べグラフィックが大幅に改良されたほか、バトルシステムがシミュレーションタイプからコマンド入力タイプに変更され、戦闘がスピーディーになった。バトル画面はクォータービューからサイドビューに変更されている。また人形・モンスターはパーティーメンバーからクルル・クレア・チェロの装備品的な役割に変わった。MPの設定がなくなり、「とくしゅ」コマンド使用時はHPを、人形を呼び出す際はイノチウム(所持金)を消費する。2000年・2001年に廉価版が発売されたほか、2007年5月31日よりゲームアーカイブス対応ソフトとして配信されている。シリーズ第3作。全5+1話のオムニバス形式で展開する。日本一ソフトウェア初のPlayStation 2用ソフトであり、背景が3D化された。戦闘は最大で16人(1チーム最大4人×4チーム)参加可能となり、「合体技」も60種類以上用意されている。限定版の特典は、設定資料集と『天使のプレゼント』の全使用楽曲を収録したオリジナルサウンドトラック(2枚組)。2000年9月14日に発売された電撃PlayStation D (D36) の付録CD-ROM内コンテンツ「電撃ミュージアム」で本作が紹介された(D39まで連載)。声優メッセージなども収録している。また2000年12月27日より、全国のGame TSUTAYAにて体験版の無料レンタルキャンペーンが実施された。2014年12月17日よりPlayStation 2アーカイブス対応ソフトとして配信されている。全て作詞 - 新川宗平、作曲 - 佐藤天平日本一ソフトウェアのi-mode公式サイト「日本一スタジオ」(旧:ローゼンクイーンランド)内の「冒険の章」コーナーで配信されているウェブゲーム。全3章とおまけシナリオで構成されている。パンナコッタ村の村娘・ショコラが主人公。ババロア高原でキャロット王国の王子・リュナンと出会うところから話は始まる。舞台となる年代は、コルネットが王妃となっているので少なくとも『マール王国の人形姫』より後。仲間になる人形は一新されている。マール王国シリーズのイラストを用いたジグソーパズルゲーム。システムは1997年10月に発売されたPS用パズル&アドベンチャーゲーム『どきどきシャッターチャンス 恋のパズルを組み立てて』とほぼ同じである。絵柄は200種類以上。PS2専用プリンタ「popegg」、モバイルデジタルフォトプリンター(型式:DPP-MP1)に対応している。ストーリーモードは『リトルプリンセス』の3年後が舞台となり、クレアがメインヒロインとして活躍する。全編フルボイス。また対戦モードでは、『ラ・ピュセル 光の聖女伝説』のプリエが隠しキャラで参戦している。予約特典は「2002年版 マール王国ゴールデンスペッシャルカレンダー」。限定版には『マール王国の人形姫』『リトルプリンセス』『マールDEジグソー』の全使用楽曲を収録した4枚組オリジナルサウンドトラック「ゴールデンスペッシャルCD」が付属する。2003年4月24日に廉価版『マールDEジグソー 〜日本一ソフトウェア the Best〜』が発売された。マール王国シリーズのキャラクターが活躍するテーブルゲーム。麻雀風の絵合わせゲームで、同じ絵柄の牌を3つずつ、3組先に揃えたほうが勝ちとなる。上がり役は100種類以上、そのほかキャラクターごとの「必殺技」、お助け牌を使用しての「イカサマ技」も用意されている。ストーリーモードの主役はクルル。また対戦モードでは、『ラ・ピュセル 光の聖女伝説』よりプリエ(声 - 中原麻衣)・キュロット(水橋かおり)・アルエット(橘ひかり)・クロワ(関俊彦)・ダークエクレール(桑谷夏子)・オマール(檜山修之)が、『魔界戦記ディスガイア』よりラハール(声 - 水橋かおり)・エトナ(半場友恵)・フロン(笹本優子)が隠しキャラで参戦している。限定版には、オリジナルボーカルアルバム(1999年3月発売の「マール王国の人形姫 〜オリジナルヴォーカルアルバム〜」と同内容)とオリジナルドラマCDが付属する。2011年7月6日よりゲームアーカイブス対応ソフトとして配信されている。下記のミニゲームが、日本一ソフトウェアのモバイルサイト「日本一GAMES」にて配信されている。『マール王国の人形姫』が開発された1998年はPlayStation発売から3年が経ち、ソフト販売が過当競争となる時期に差し掛かっていた。社員の希望、要望もあり、このような時期にあえて「ゲーム制作は賭けではない」という会社の原則を曲げてRPGに挑戦した。開発期間は約7カ月、開発人員は約30名。シナリオを担当した社長(当時)の北角浩一は2 - 3カ月会社に泊まり込んだという。ミュージカルシーンを取り入れることを提案したのは、プロデューサーを担当した新川宗平。ゲーム性にはまったく関係ないものであり、当初スタッフの反応も冷ややかだったが、独自性を打ち出すためにあえて無茶に挑戦した。ディズニー映画の影響が大きかったとも語っている。
出典:wikipedia
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