定禅寺通(じょうぜんじどおり)は、仙台市青葉区にある「杜の都・仙台」を象徴する並木道の1つであり、同市で開催される都市イベントの会場となることも多い道路である。仙台市都心部を東西に貫き、西公園通とのT字路から駅前通との変則四叉路までに及ぶ。1601年(慶長6年)、仙台城の鬼門封じのために「定禅寺」が開基され、その参道として整備されたのが現在の定禅寺通の始まりとされる。江戸時代は、「定禅寺通」および「定禅寺通櫓丁」が存在していたが、戦後に幅員12mのそれらの道を46mに拡幅し、新たに植栽を施すなどの整備した。その後、両者などを合わせて「定禅寺通」との愛称名が付けられた。沿道のせんだいメディアテークの建設(1997年12月着工、2001年1月開館)に合わせ、「定禅寺通シンボルロード整備事業」による工事(1999年~2001年8月)が行われた。この事業により、定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台に対応した小ステージが設置された。また、SENDAI光のページェントに対応して中央緑道連続化(スクランブル交差点化)工事が行われて「Starlight Road 光の歩道」が開催可能になり、さらに、電線地中化と中央緑道への電源コンセント設置も行われ、電飾設置費用の圧縮が可能になるなど、定禅寺通で開催される文化芸術活動をハード面で支える仕組みが整えられた。一直線の道路であるが、国道と市道とに分かれる。西から順に(1989年3月28日より)宮城県庁前の高台一帯には、江戸時代に伊達政宗が仙台城の鬼門にあるため祈願寺に定めたと伝えられる定禅寺があり、もとはこの寺に通じる道路であったので「定禅寺通」の名があると言われている。1945年(昭和20年)7月10日、太平洋戦争で仙台市がアメリカ軍の空襲を受けて定禅寺通は焦土と化したが、戦後の1946年(昭和21年)11月の戦災復興院告示による「戦災復興土地区画整理事業」として現在の定禅寺通の整備が始められ、このとき道路幅員が46m、中央部には遊歩道付きの12m幅の緑地帯が設けられた。さらにその後の1958年(昭和33年)になると、緑地帯と両側歩道にケヤキが植えられた。1967年(昭和42年)には電線地中線化工事が完成し、通りの電柱は消えてケヤキ並木の美しさは一層引き立った。仙台市ではこのケヤキ並木を50年保存樹林に指定し、緑の保全に特に力を入れている。1977年(昭和52年)には、「彫刻のあるまちづくり」事業を加え、国内外の著名な彫刻作品を導入し遊歩道に設置した。東二番丁通より西側部分(仙台市道定禅寺通線の区間)、すなわち勾当台公園から仙台市民会館にかけては、ケヤキの街路樹が、通りの両脇の歩道にそれぞれ1列ずつ、中央分離帯(定禅寺通緑地)に2列の計4列に並んでおり、枝葉が通りの上部の全てを覆っている。道路標識や信号機が葉に隠れないようケヤキは下枝が刈られており、葉の生い茂る高さは周辺ビルの3-4階辺り(中規模ビル)または4-5階辺り(小規模ビル)となっている。このため、冬季以外は「天井の高い緑のアーケード」のような状態となり、少々の雨では歩いていても濡れることはない。また、冬季のSENDAI光のページェントの際には「光のトンネル」のような状態となる。春の新緑、夏の濃い樹影、秋の紅葉から落葉へと都会の中での四季の移り変わりを見ることができ、その景観の美しさから、日本の道100選に選ばれているほか、読売新聞社選定の「新・日本街路樹100景」(1994年)のひとつに選定されている。沿道両脇のビルはハーフミラーのガラスを使用している例が多く、ケヤキ並木の緑や、光のページェントの際の電飾が映え、実際の道の広さ以上に視覚的な広がりが出ている。また、沿道のビルでは一部をセットバックしたり、ポケットパークを設置したりしており、定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台の際に街角ステージとしても利用されている。東一番丁通より西側には、中央分離帯(定禅寺通緑地)の2列のケヤキ並木の間に遊歩道が整備されている。遊歩道の舗装は、東一番丁通から国分町通までのブロックはウッドデッキ様、それより西のブロックは土である。この遊歩道沿いにはベンチが設置されている他、定禅寺ストリートジャズフェスの際に使われる小さな舞台が複数設置されている。この遊歩道には、他に3体の彫刻(作「水浴の女」、ジャコモ・マンズー作「オデュッセウス」、作「夏の思い出」)が設置され、西端には噴水が設置されている。両脇の歩道には特別なものは設置されていないが、ケヤキを囲む柵がパイプベンチとなっている。通り沿いには駐車場を営む業者もいるので、交通規制は即座に補償問題と直結するが、「杜の都・仙台」の象徴でもある定禅寺通は、仙台の都市イベントの際には交通規制が敷かれ、舞台装置として用いられている。5月の仙台青葉まつり、8月の仙台七夕祭り、10月のみちのくYOSAKOIまつり、12月のSENDAI光のページェントにおいては、路上パフォーマンスやパレードの舞台となり、9月の定禅寺ストリートジャズフェスでは、この通りを中心に小さな街角野外ライブが市内中心部の至るところで多数開かれる。SENDAI光のページェントでは、ケヤキ並木に電飾が施される。また、春の仙台国際ハーフマラソンのランナー、秋の大学女子駅伝(杜の都駅伝)のアンカーが最後に走る区間としても利用されている。東二番丁通より西東二番丁通との交差点周辺東二番丁通より東定禅寺通で行われるイベントの番組については、SENDAI光のページェント、定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台などを参照。
出典:wikipedia
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