TYPE-MOON(タイプムーン)は、クリエイタープロダクション・有限会社ノーツのゲームブランド。同人サークル「TYPE-MOON」のメンバーによって設立された会社であり(社名はメンバーの一人・奈須きのこの小説『Notes.』に由来)、「ノーツ=TYPE-MOON」と言える。代表は武内崇。インターネット上では"TYPE-MOON"を直訳した「型月」(月型)と呼ばれることもある。2004年1月30日、商業ゲームメーカーとしての第1作『Fate/stay night』を発売。同年6月には別サークルにて発表していた、『月姫』と共通の世界観を持つ奈須の小説『空の境界』が講談社から発売。2005年3月『MELTY BLOOD Act Cadenza』がアーケードゲームにて稼動。2005年10月28日、『Fate/stay night』ファンディスク『Fate/hollow ataraxia』が発売。2006年8月10日、初のコンシューマーゲームとして PlayStation 2版『MELTY BLOOD Act Cadenza』が発売。2006年のコミックマーケット71においてNitroplusとの合同書籍(著:虚淵玄、作画:武内崇)『Fate/Zero』を販売。時系列は『Fate/stay night』の十年前。2巻は2007年3月31日販売、3巻は2007年7月27日販売。最終巻の4巻は2007年12月29日、コミックマーケット73にて発売(全4巻)。2007年4月19日、PlayStation 2版『Fate/stay night [Realta Nua]』が発売。2008年12月18日、PlayStation 2版『Fate/unlimited codes』が発売。2011年8月14日、10周年記念企画OVA『カーニバル・ファンタズム』が発売。アニメ事業に参入。2012年4月12日、Windows版『魔法使いの夜』が発売。制作が告知されていたWindows版『Girl's Work』は開発中止、『TYPE-MOON × ufotable プロジェクト』の一環として『劇場版 空の境界』やテレビアニメ『Fate/Zero』を制作した『ufotable』によるアニメ化が発表されている。2005年10月28日発売の『Fate/hollow ataraxia』以降アダルトゲームの新規発表は行われていない。TYPE-MOON作品の多く(空の境界、月姫、Fate/stay night及び、その派生作品)は、時代の差はあるが、同じ世界を舞台としている。同時に、各作品の舞台の世界は共通点が多いものの細かい所で異なる部分があり、世界設定の生みの親である奈須きのこにより『微妙にズレた平行世界』と、各作品の関係は称されている。奈須きのこの初作品である魔法使いの夜の世界観を原点に、『現代伝奇物』として各作品は描かれている。『現代伝奇物』として現代社会を舞台としつつ、現実とは異なった法則や生物、物が存在する「共通した世界観」が、各作品で描写されている。以下、TYPE-MOON作品の多くが共通する世界観について記述する。作品世界において、世界観の根底を作る世界の構造その物にもルールや用語が設定され、世界観に影響している。例えば、作品世界の「万物の始まりにして終焉」と設定されている領域である「根源の渦」にまつわる設定は、後述する共通した世界観の多くの要素に関係している。また、星そのものを生命と見立てたガイア論による星の意思や、人間の集団無意識による意思が存在しそれらは「世界」と称され、世界にとっての命である秩序の自己防衛を行い、秩序を乱す矛盾、現実を浸食する幻想を握り潰し修正しようとする働きがあるなどのルールの元に作品世界は動いている。以下、世界に関する主な用語を記述する。共通した世界観においても、多くの動植物が住まう世界観が形成されている。それに加えて怪物、幽霊などが世の裏に生息し、それぞれが独自の生態を持っている。以下、共通した世界観に存在する種族を幾つか挙げる。作品世界において、特異な能力や技術・手法や学問が存在する。数多くの能力が存在し、それらは流派や定義付けなどが行われている。作品世界には、様々な不思議な現象を生む道具があり、効果や使用方法などで独自の区分や呼称で分けられている。魔術をサポートする武装、儀式を補助する礼装が存在し、それらは大きく二系統に分けられており、一つは魔術師の魔力を増幅・補充し、魔術師本人が行う魔術そのものを強化する「増幅機能」、もう一つはこれらは魔術師の魔力を動力源として起動し、定められた“神秘”を実行する「限定機能」がある。以下、それらの道具や器物について幾つか解説をする。作品世界においても、技術や考え、目的に従って、多くの組織や集まりが形成されており、中には人間でないもの社会的な集まりや組織もある。以下、作中で登場する組織を幾つか解説する。角川書店より月刊コンプティークの増刊号として、TYPE-MOONの専門雑誌が不定期に刊行されている。内容は新・旧作の紹介や、スタッフインタビュー、コミカライズ作家らの番外編など。2007年よりスタートした、TYPE-MOON、アニプレックス、ufotableの3社合同による、TYPE-MOON作品及び、関連作品アニメーション化企画。2006年12月に『空の境界』の劇場アニメーション制作を発表。その後、2010年12月に『Fate/Zero』『Girl's Work』のアニメ化を発表した。2013年7月には『Fate/stay night』のアニメ化を発表、2014年7月に3つのルートの内『Unlimited Blade Works』と『Heaven's Feel』をアニメ化することを発表した。企画発足は2005年頃。制作会社にufotableが選ばれた理由として、本作でプロデューサーを務めるアニプレックスの岩上敦宏は、以前ufotalbeが制作した『フタコイ オルタナティブ』を視聴した際「こういう作品を作れるスタジオがあるのか」と思い、ufotableと本作で総監督を務めたufotable代表取締役の近藤光と仕事をしたいと考え『空の境界』の制作を依頼したと語っている。近藤は当初、『空の境界』の他にも企画の依頼が来ていたため、制作を受けるか迷っていた。しかし、TYPE-MOON同人デビュー作品『月姫』からのTYPE-MOON作品のファンであった須藤友徳と野中卓也を中心としたスタッフの進言により依頼を受けることになった。原作者奈須きのこの担当編集であった太田克史は当初メディアミックスに反対しており、TYPE-MOONとしても空の境界を映像化する気はなかった。岩上は太田へ2年間交渉を続け、最終的に『フタコイ オルタナティブ』を見せたことにより、太田からの許諾を得た。奈須は以前からTYPE-MOONスタッフらとufotable作品を視聴しており、「ufotableなら空の境界もイケるのでは?」と考えていた。そして近藤光と直接話をした際に「これなら原作再現はどうであれ、意義のあるものにしてくれる」と考え制作に許諾したと後のインタビューで語っている。制作陣は、監督など一部メンバーを除きほぼ一貫している。プロジェクトを統括するプロデューサーは、アニプレックス執行役員(2016年4月より代表取締役)の岩上敦宏、ノーツ代表取締役の竹内友崇(武内崇の本名)、ufotable代表取締役の近藤光。武内崇原案のデザインは全て、ufotable所属の須藤友徳が中心となり複数人のスタッフがアニメ用にデザインしている。『空の境界』『Fate/stay night』の脚本会議、アフレコ収録には原作者である奈須自らが参加し、監修や加筆修正を行っている。また、『Fate/Zero』では監修や特典映像の脚本を務める。アニメーション制作は、通常のTVシリーズなどでみられる「グロス請け」と呼ばれる別の制作会社に1話分まるごと制作を任せる工程がなく、脚本制作から撮影までufotable社内でほとんどの制作作業を行っている。各作品の冒頭には作品に関わる製作委員会の各会社名とアニメ制作を行うufotableの会社名が英語で表記される。ufotableが運営する関連店舗では、『Fate/Zero』『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』の放送時間に各店舗でTV放送を視聴する『リアルタイム視聴会&トークショー』が行われる。また、『空の境界』やTYPE-MOON関連作品も含めたコラボカフェ・ダイニングが行われた。その他にも、ufotableが企画制作を行うイベント『マチ★アソビ』にて、TYPE-MOON関連作品のイベントが行われている。劇場版『空の境界』はテアトル系単館アニメ作品の歴代興行収入記録第1位を達成、相応の成果をあげた。全7章の観客動員数は約26万2000人、累計興行収入は約3.6億円、累計DVD出荷枚数は75万枚以上を記録。BDBBOXはBDランキングで総合2位、アニメ部門では首位にランクイン。2013年9月までにBD・DVDなどの関連商品の売り上げは100万枚以上を記録した。海外でもBD-BOXが販売された。アメリカ・サンフランシスコで行われたイベントでは、日本と同価格・仕様での販売ながら完売した。『空の境界 未来福音』は映画の出来栄えに感動した奈須が、その時の感謝の気持ちを込めて執筆したと後のインタビューで語っている。TVアニメ『Fate/Zero』では、従来放送局ごとに日時に差があるのが一般的であった深夜アニメ作品の放送日を、できるだけ同日に設定するという試みが行われた。また、日本国外でのインターネット配信も日本での放送日と同日に行われている。さらに今作では、BDを当初からBOX商品として販売。アニメ業界としての新しい試みは、初週4.3万枚を売り上げ2012年3月19日付オリコン週間BDランキング総合首位を獲得する成果を上げた。これは『涼宮ハルヒの憂鬱 Blu-ray コンプリートBOX』の3.1万枚を上回り初週売上歴代最高となる。また、2012年オリコン年間Blu-ray Discランキング総合Blu-ray Disc部門にて作品別売上金額1位を獲得した。『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』では、日本の放送と同日に世界各国で配信を行った。また、1クールの中で1時間SPを3回行うというテレビアニメの放送形態では初となる試みを行った。さらにBD Box Iの特典として、奈須きのこが『Fate/stay night』初の書き下ろし小説となる『Garden of Avalon』を執筆した。BD BOX I、IIは共にオリコン週間BD総合チャートにて第1位を獲得。最終的に歴代最高額のBD-BOX首位を記録している。TYPE-MOON10周年記念と称して2012年7月7日と8日に、パシフィコ横浜国立大ホールにおいて開催されたイベント。公演時間は4時間半で、7日公演が17:00開演、8日公演が15:00からの開演となる。『MELTY BLOOD』『Fate/stay night』『Fate/Zero』『Fate/EXTRA』「まほうつかいの箱」といったTYPE-MOON作品に出演している声優や、『空の境界』『Fate/Zero』『Carnival Phantasm』で主題歌を担当したアーティストなどが出演した。ソフトウェアとしてはBlu-ray BOXが2013年1月16日に発売。本編はBD2枚で、特典映像BDとドラマCDの計4枚組。32Pブックレットも付属。また2012年10月8日に、徳島市で開催されたufotable主催のアニメイベント「マチ★アソビ Vol.9」にて、「TYPE-MOON Fes.後夜祭」と題したイベントが開催。司会進行はアニプレックスの高橋祐馬。ゲストとしてufotable代表の近藤光、アニプレックスの岩上敦宏、歌手の藍井エイル、漫画家の経験値が出演。開催当日のイベント映像やアニメ映像の一部を公開した。なお7日公演については下記の映画館でライブビューイングが行われた。いずれも4月1日限定で、TYPE-MOON公式サイト内で行われた企画。公式サイトにアクセスすると、下記のページにアクセスするようになっていた。なお一部は外部サイトでの企画であり、その都度記載する。なお一部商品化されているものを除いて、2012年までのものは全て『TYPE‐MOON 10th Anniversary Phantasm』に紹介されている。
出典:wikipedia
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