札幌テレビ放送株式会社(さっぽろテレビほうそう)は、北海道を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている、特定地上基幹放送事業者。略称はSTV。コールサインはJOKX-DTV。NNN/NNS系列に属する。開局当初はテレビ単営局であったが1962年12月15日よりAMラジオ放送も開始し、『テレビが先行開局し、その後ラジオ放送を開始』した全国唯一のラジオ・テレビ兼営局であったが、2005年にラジオ部門を分社しラジオ放送免許は株式会社STVラジオに継承され、STVはテレビ単営局に戻った(詳細は後述)。マスコットキャラクターは「ファイビー&ファイニー」。キャッチフレーズは「みる・みる・みらい」。テレビ視聴率は1993年から2004年まで4冠を続けていたが、2005年、2006年、そして2007年の年間視聴率ではUHBにゴールデンタイムとプライムタイムの2冠を奪われて視聴率4冠を逃した。また2006年7月には、月間視聴率でもUHBに全日・ゴールデン・プライムの3冠を奪われたため、月間全日視聴率首位の記録は153ヶ月(1993年10月-2006年6月)で止まった。企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:発端は北海道開発庁の諮問機関である北海道開発審議会での黒澤酉蔵議長、菊池吉次郎特別委員(当時の北炭社長。札幌テレビで初代社長( - 1961年5月25日)、のち相談役( - 1967年5月26日)を歴任)、栗林徳一委員(栗林商会代表。札幌テレビで非常勤取締役を歴任( - 1981年12月27日))、萩原吉太郎委員らの雑談。北海道に新たな民放向けテレビチャンネルが割り当てられることになり、当時北海道新聞(道新)の対抗紙として発行されていた地方紙の北海タイムス(現在は廃刊)は道新が北海道放送(HBC)と親密な関係であったことに対抗すべく、放送局開設を決意し免許を申請した。一方、日本テレビも一企業による全国放送を行うべく、札幌放送局の免許を申請。さらに旧・小樽新聞(戦前、読売新聞により発行されていた地方紙)の関係者を中心とした一派が免許を申請した他、北海道に進出していた東京急行電鉄と毎日新聞社が手を組み、鹿内信隆(由仁町出身。当時フジテレビ専務取締役)とも結びついて免許を申請した。これらの各派を萩原が取りまとめて「札幌テレビ放送」として一本化した。このため、開局当初から日本テレビとの関係が強く、またフジテレビとの関係も非常に深かった。ただし、当初は「準教育局」として免許されたことから、学校放送を放送するため日本教育テレビ(NETテレビ、現在のテレビ朝日)ともネットを結んだ。創立事務局長は大輪武治北炭財務課長が務めた。~これ以降はテレビについての出来事のみ記述する。~1964年10月に「7都市幹線ネットワーク」へ参加してから、1972年4月にUHBが開局するまでの間は日本テレビとフジテレビのクロスネット局であった。しかしニュースネットワークは日本テレビ系のNNNのみに所属し、フジテレビ系のFNNには加盟しなかった。また、フジサンケイグループはSTVとの上位の資本関係はなかった一方、役員は派遣していた。ニュース番組に限っては全て日本テレビ制作のニュース番組となっていた。このため、フジテレビは札幌支局を開設し、ニュース取材のみを別に受け持っていた。通常、FNNのニュース取材用支局は系列局がないエリアをカバーするために設置されるが、系列局がありながらニュース取材のみ別対応となっていたのは札幌支局が唯一の例となった。なお、1972年にFNN・FNSマストバイ局のUHBが開局したため、フジテレビ札幌支局は撤退した。一般番組は双方のキー局から番組供給を受けて編成を組んだため、ゴールデンタイム・プライムタイムでも遅れネットの割合が比較的高かった。平日20時から放送していたフジテレビ系ナイター中継の兼ね合いなどからゴールデン・プライムの編成は火曜日と木曜日がフジテレビ。土日は日本テレビ。月曜日はややフジテレビ寄り。水曜日はフジテレビと日本テレビで折半。金曜日はやや日本テレビ寄りであった。土曜の日中は大半がフジテレビ。日曜の日中は12時15分からの「ズバリ!当てましょう」以外は日本テレビ中心で編成が組まれていた。ゴールデンで放送できない30分番組は主に平日18時~18時30分に放送。深夜帯は「11PM」が放送された後、フジテレビ系の遅れ番組というパターンが多かった。ゴールデンとプライムの編成比率は日本テレビ系がやや上回っていたものの、平日の帯番組はフジテレビ系の番組が多く放送されていた。平日の日本テレビ製作番組は「おはようこどもショー」「ロンパールーム」「お昼のワイドショー」「夕方15分アニメ枠」「お笑いネットワーク」「ごちそうさま」など。フジテレビ製作番組は「小川宏ショー」「東海テレビ制作昼の帯ドラマ」「ライオン奥様劇場」「タワーバラエティ」「3時のあなた」など。平日の帯番組はフジテレビの比率が高めであった。UHB開局の際、フジテレビ制作番組のうち「3時のあなた」「江崎グリコ枠」「キンカン素人民謡名人戦」「ナショナルエレック料理教室」といった大型スポンサーがついた番組はVHF波からUHF波のUHBに移る事をスポンサーサイドが拒否したため(UHF対応テレビの普及率の低さから)、引き続きSTVで放送した例もある。ただしUHBは札幌オリンピックを見据え、正式開局前である1972年1月14日からサービス放送を始めるという異例の対応をしたため、1972年1月改編をもってSTVでの放送が打ち切りとなった番組もいくつか存在する(「サザエさん」「タワーバラエティ」など)。STVでは情報カメラ(お天気カメラ)のことを「パノラマカメラ(パノカメ)」と呼んでいる。また、2006年6月1日からは一部地点でカメラと伝送機材をハイビジョン仕様に更新し、愛称を「スーパーパノカメ」に変更した。道内のほとんどのカメラがハイビジョンになったことから、2014年現在では、「スーパーパノカメ」の愛称は使用していない。また、ハイビジョン仕様でない箇所でも2010年7月以降、4:3標準画質を上下カットした16:9サイズにして放送している。なお、各地のカメラ映像はSTVのホームページでも静止画で見ることができるほか、朝の時間帯は「ZIP!」(5時台、6時台にはSTVから裏送りされることもある)を通じて道外でも視聴できる。なお、昼の時間帯については、東日本大震災発生直前まで、CS放送「日テレNEWS24」(生映像は12時20分頃のみ。他は“録画”映像)を通じて道外で視聴できた。その他美瑛町にも設置していた。以下のイベント期間中は、臨時にカメラを設置する場合がある。など2011年7月24日まで放送した地上アナログ放送では、札幌以外の各放送局にもコールサインが割り当てられていた。本項目では、札幌以外の各放送局が使用していたアナログ放送のコールサインを親局のみ記載する。放送エリア:石狩振興局全域・空知総合振興局(中部と南部)・後志総合振興局全域・胆振総合振興局(東部)・日高振興局全域送信所はHTBと共同使用で、2005年10月に完成。中継局放送エリア:空知総合振興局(北部)・上川総合振興局全域・留萌振興局全域・宗谷総合振興局全域2007年9月7日13:00から試験放送を開始し、2007年10月1日より本放送開始。掲示している社名ロゴは現在のスピカ登場時のもの。2007年10月1日より放送開始した地上デジタル放送は、TVhを除く民放各局とNHK旭川放送局が共同で旭山に建設したデジタル送信所から放送される。NHK-FM送信所の隣に新設される送信施設の建物は民放各局のみ使用され、NHKは現行のFM放送送信施設をそのまま使用。送信鉄塔はTVhを除く民放各局とNHK旭川放送局が共同で使用する。送信アンテナはNHK使用分と民放使用分の2つに分かれる。アナログ放送には、「JOKY-TV」のコールサインが付与されていた。中継局放送エリア:渡島総合振興局全域・檜山振興局全域函館送信所と福島中継局から放送される電波は、青森県の一部でも受信可能(函館送信所は大間町周辺、福島中継局は中泊町小泊周辺)。地上デジタル放送は既存の送信施設をそのまま使用(送信アンテナのみ新設)し、2007年10月1日より放送開始した。UHF波を使用するため、HTB・UHB・TVhと同様に指向性がかけられた。これは他局の地上デジタル放送でも同様である。アナログ放送には、「JOMY-TV」のコールサインが付与されていた。函館蛾眉野中継局は、2013年1月より蛾眉野地区テレビ受信組合によるギャップフィラーでの送信を開始したことにより廃止された。中継局放送エリア:胆振総合振興局(西部)デジタル送信所はTVhを除く民放各局が共同で測量山(旧HBCアナログ送信所隣)に新設、2007年10月1日より放送開始した。掲示している社名ロゴは現在のスピカ登場時のもの。アナログ放送には、「JOLY-TV」のコールサインが付与されていた。中継局放送エリア:十勝総合振興局全域送信所はTVhと共同使用。地上デジタル放送は既存の自社送信施設をそのまま使用し、2007年10月1日より放送開始した。掲示している社名ロゴはTVhが相乗りするまでは1959年開局時のもの(正式ロゴ)を使用していたが、それ以降は現在のスピカ登場時のものに変わった。アナログ放送には、「JOWL-TV」のコールサインが付与されていた。中継局放送エリア:オホーツク総合振興局全域デジタル送信所はHTB・TVhと共同使用、2007年10月1日より放送開始。掲示している社名ロゴは1959年開局時(正式ロゴ)のもの。アナログ放送には、「JOVX-TV」のコールサインが付与されていた。中継局放送エリア:釧路総合振興局全域・根室振興局全域地上デジタル放送は、2007年8月28日より試験サービス放送を開始 2007年10月1日より放送開始した。デジタル送信所は、アナログ未開局のTVhを除く各局が共同で新設した(「STV」のロゴデザインは現在のスピカ登場時のもの)。鉄塔・UHF送信アンテナは後から開局したTVhを含めて共同使用しているが、局舎は別途建設されたTVhを除く各局で共同使用している。アナログ放送には、「JOSY-TV」のコールサインが付与されていた。中継局アナログ放送での音声多重放送は、札幌放送局を中心とする道央圏でのみ実施されていた。これは放送対象地域が広大なことに加え、NTTの道内中継回線(全道ライン)設備が手薄だったうえ、料金が非常に高額だったこと、さらに冬期の送信所設備の維持管理にコストがかかることが理由とされていた。道内各地区で地上デジタル放送を開始した2007年10月1日から、放送対象地域内全域で音声多重放送が実施された。音声多重放送(2か国語放送)マークの表示は自社送出である。以前はネット番組のみ、制作局が送出した。字幕放送は、回線使用料の負担を現状維持できることから、全道で受信可能。自社制作番組以外の自社送出番組のうち、字幕放送に対応しているのは「それいけ!アンパンマン」程度で、他の時差ネット番組では一部の番組を除いて非対応である。地上デジタル放送の各基幹局への道内回線では、北海道総合通信網(HOTnet)所有の光ファイバー回線が使用されている。そのため回線使用料は、従来のマイクロ波に比べて割安となっている。これは他の道内民放テレビ各局も同様である。また、ハイビジョン撮影されたニュース映像の伝送にも、この回線を使用できる。一方、NHKの道内中継回線は、NTTの光ファイバー回線を使用している。深夜から早朝にかけ、フィラーとして「日テレNEWS24(旧・NNN24)」をCSと同時放送しており、全道で終夜放送を行っている。地上デジタル放送開始後はプロ野球中継を中心に音声多重放送で製作・放送されるようになった。字幕放送のテロップ表示は同時ネット・一部の時差ネット番組は制作局送出で表示。自社制作番組は自社送出及び全国ネット番組の再放送番組で「字・字幕放送」として表示(2か国語放送や副音声解説と同じ背景色が紫のデザイン)。ただし、「ハイ!STVです」放送時は画面左下に部分的なブルーバックで「字幕放送」とVTR編集時に挿入されている。ハイビジョン番組であることを示すテロップ表示は、同時ネット番組の場合のみ制作局送出で「HVハイビジョン番組」として表示、時差ネット番組および自社制作番組(自社制作の全国ネット番組も含む)は自社送出で「HVハイビジョン制作」として表示していた(2008年7月23日まで)。現在放送中のオープニングとクロージング(クロージングは道内全域で日テレNEWS24のフィラー放送がない場合のみ)はハイビジョン撮影による北海道の四季の映像を流している(アナログ・デジタルとも)。過去(1970年代後半から1980年代)には3枚の一枚画→ブルーバックでの中継局一覧を紹介していた。クロージングにおいてはSTVテレビの放送終了後の番組告知にSTVラジオのこのあとの番組を紹介していた(「今日の放送を終了いたします→『オールナイトニッポン』5:00まで→おやすみ前に火の元、戸締りをご確認ください」という流れのものであった BGMはLove Makes Me Do Foolish Thing)。2006年6月の地上デジタル放送開始~2007年12月2008年1月から2009年3月までは創立50年にあわせ、冒頭部に創立50年のロゴを、最後部にキャラクターである「ファイビー&ファイニー」が木を植樹し成長するアニメーション映像を挿入するなど、マイナーチェンジがなされていた(いずれもオープニング・クロージング共通)。2009年4月以降は季節の映像をバックにSTVのロゴ(スピカ登場時)→コールサイン(アナログ・デジタル別内容)の順にテロップを表示するだけのシンプルなものとなった。以下の点は2008年以降のマイナーチェンジ後も変更はない。2011年7月24日のアナログ放送完全停波前のクロージングではパノラマカメラから捉えたSTV本社の生の映像をバックに道内7放送局のコールサイン「JO○○-TV、STV(道内放送局名)テレビジョン」とアナログ放送終了・完全停波のアナウンスを生で読み上げていた。2008年7月24日から2011年7月24日のアナログ放送終了までは日テレNEWS24のフィラー放送開始前(道内全域で日テレNEWS24のフィラー放送がない場合はクロージング前)にアナログ放送終了に関する告知をアナログ・デジタル両波で放送していた(ブルーバック画面で表示。藤井孝太郎アナによるナレーション。)。画面上の違いはデジタル放送で「ご覧の」という文言がない程度で他はアナログ放送とほぼ同じである。2016年現在の1日の起点時間(放送開始時間)は、平日(月~金曜)は午前4時23分頃、土曜は午前4時18分頃、日曜は午前4時16分頃である。ただし編成の都合で変更の場合あり。2006年6月から始まった地上デジタル放送の場合、札幌を除く道内各放送局は中継局扱いのため、放送開始当初は各地域別の差し替えを行わなかったが、デジタル放送での放送環境が整ったため、2010年6月1日より各地域別の差し替え番組とCMが視聴できるようになった。毎週土曜日に放送。各局別ローカル放送となっている。なお、2010年6月からは、デジタル放送でも地域別差し替え放送を開始した(前述。また地上デジタル放送のEPGでは、札幌地区の番組名で表示される)。かつては、毎週月~土曜日(年末年始を除く)の11:50~11:55に、「月:函館、火:帯広、水:札幌、木:苫小牧、金:釧路、土:旭川」のパターンで放送されていた。また、 釧路地区・帯広地区では、「Seeds cafe」が放送されていた。日本テレビの系列局として長らく巨人戦の中継を放送しており、「巨人戦札幌シリーズ」も基本的にSTVのアナウンサーが実況を務め、全国ネットで放送している。以前は札幌円山球場より生中継していたが、照明設備が無いため平日のデーゲームとなっていた。現在は札幌ドームでナイター開催されており、通常のナイター放送枠内で放送している。2004年より北海道日本ハムファイターズが本拠地を北海道へ移転し、北海道にプロ野球チームが誕生。他局が早々とファイターズ中心の放送体制に移行していったのに対し、STVのみ「ファイターズもいいけど巨人もね!」と巨人戦中心の姿勢を維持していた。しかし、新庄剛志の加入などでファイターズの人気が北海道でも定着し始めたことに加え巨人戦の視聴率も低迷していたことから、徐々にファイターズ中心の中継体制へと移行していった。2006年までは解説者も少なく、札幌ドームでの主催試合が中心だったが、2007年度以降は解説者を増員し、ビジターの試合にも積極的に自社スタッフを送り込んで中継を行っている。記述した番組以外にも放送されているものがある。ここでは放送時期の変更なども含んでいる。また、下記以外にも多数放送されている。UHB開局までのもの。編成の都合上ネットできない一部のフジテレビ系番組はHTBにネットされていた(カルピスまんが劇場など)。☆印がついているものはフジテレビと同時ネットの番組★印がついているものはUHBの開局準備、サービス放送開始のため1971年12月を以て打ち切りとなった番組ほか多数TVh開局までのもの。TVh開局後のもの。現在は編成局アナウンス部。以前はアナウンス課やメディアプロデューサー室編成局アナウンス部だった。過去
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