LightWave(ライトウェーブ)は、米NewTek社が開発及び販売を行う3DCGソフトウェア。略称はLW。日本においてもCM・アニメ・ゲームの制作に頻繁に使用されている。比較的安価なため、趣味で使用する個人ユーザーも多い。日本ではディストームが販売している。2014年12月現在の最新バージョンは2015。モデリングからアニメーションまで制作できる統合型の3DCGソフト。モデリングや材質・テクスチャの設定などを行なう「モデラー」と、モデリングしたデータを配置したり、必要に応じてアニメーションを設定したうえでレンダリングを行なう「レイアウト」という2つのソフトから構成されているのが特徴である。当時のAmigaではモデラーとレイアウト両方の機能を備えた単一のソフトウェアではコード量が肥大しメモリを圧迫してしまうため、2つの独立したソフトウェアとして製作したことが、。モデラーとレイアウトが分離していることで、他社3DCGソフトと較べ動作が軽く高性能のPCでなくとも動作するメリットがある。また、どれだけ作業工程が進んでもモデルを変更、修正することができるという特徴があり、この分離構造を支持するユーザーも多い。その反面、分離されたソフト間のやりとりを嫌い、機能の統合を希望する。ただしバージョン6からはモデラーとレイアウトを自動で仲介するHUB機能が搭載された。この機能でやりとりの手間は軽減されたが動作が不安定な面もあり、HUB機能を使用していない。LightWave 10以降ではデータの同期をとるため、HUB機能だけではなく内部通信機能も実装されており、既定ではたとえHUBをOFFにしていてもディスク保存によってモデラーとレイアウト間でデータが同期されるようになっている。インタフェースの特徴としては各種機能にアクセスするためのボタンが全て文字で表現されており、ビューの平行移動・回転・拡大縮小を行なうツールボタンなどの例外を除き、基本的にアイコンは用いられていない。ボタンの配置とキーボードショートカット、メニューの色はユーザーが自由にカスタマイズすることが可能で、使用者によって様変わりする。座標系はXが左右、Yが上下、Zが奥行きを示す。また、右手座標系ではなく左手座標系が採用されている。回転系はオイラー角(HPB方式)が採用されており、そのためジンバルロック問題を抱えている。マウスの他にタブレット、3Dマウスにも対応しているが、グローブインターフェイス、ヘッドマウントディスプレイ等には対応していない。バージョン11からはPlayStation Moveに対応。今もって3DCGソフトにはPhotoshopのようなデファクトスタンダードが存在しないが、LightWave 5.5が世に出た頃は今にもまして混沌としており、大抵のソフトが「難解」「非直感的」と評される状態にあって「粘土をこねるように直感的にモデリングできる」と評された同ソフトが、他の3DCGソフトのインタフェースに与えた影響は大きい。もともとはAmiga用のVideoToasterという動画編集用のハードウエアにバンドルされていた3D CG処理ソフトで、スチュアート・ファーガソンがモデラーを、アレン・ヘイスティングスがレイアウトを担当する形で開発された。バージョン4まではAmigaプラットフォームにのみ提供されていたが、コモドール社の倒産に伴いバージョン5ではWindows 95 / 98、Windows NT(x86版およびDEC Alpha版)、Macintosh、SGI IRIX、SparcStationなど多様なプラットフォームに提供。しかしその後はSGI IRIX版もバージョン6.5を最後に開発が打ち切られ、バージョン7以降はWindowsとMacintoshの2プラットフォームにのみ提供されている。プレイステーションの市販開発キット「ネットやろうぜ!」にはバージョン4.0が付属していた。SonyのVAIOにLightWave 3D express for VAIOとしてバンドルされていた事もある。LightWaveはパストレーシングレンダラーを標準で備えておらず、パストレーシングレンダラーが必要な場合はKray、Maxwell Render、Octane Renderなどのサードパーティー製レンダラーを導入する必要がある。LightWaveは標準でラジオシティが扱え、高速なレンダリングであったが、他社ソフトに高性能なレンダラーが搭載されたためにアドバンテージは過去のものとなっている。その一方で、交差エッジに対応したエッジレンダリングを備えており、トゥーンレンダリングに強い。また、ラティス変形やケージ変形、スカルプトを標準で備えておらず、それらには3rd Powers製のプラグインが必要となる。本体にそれらのプラグインを同梱したLightWave + 3rd Powers Full Plugin Suiteが販売されている。Ver11以前では群集シミュレーション機能が存在していなかったが、Ver11.0にてフロッキング(群集)シミュレーターが実装され、動物、魚、昆虫などの群れ、更には飛行機や宇宙船の集団といった、通常複雑かつ膨大なデータ量を必要とするシーンを簡単に作成することができるようになった。Ver11.5からは簡単なAIが実装された。他3DCGソフトに比べ弱い点も存在するが、プロの使用にも耐える3DCGソフトの中では随一のコストパフォーマンスを誇り、でもを保っている。当初から非常に先進的なプラグイン・アーキテクチャを採用しており、ソフトウェア本体は単なるプラグインサーバに過ぎず、基本的なコア機能もプラグイン機構を通じて実装されている。また、その仕様もオープンにされていたため、大量のサードパーティー製・個人製プラグインが製作された。プラグイン・アーキテクチャの利点のひとつはそのフットワークの軽さであり、3DCGの先進のトピックが、他の高額なハイエンドソフトウェアを差し置いていち早くLightWave上で実現されることさえあった。そして標準の機能の不便さを、開発元の対応を待たずに私製プラグインで補うことも盛んに行われ、その成果はたびたび広く公開された。また、市販のCコンパイラ等で構築するプラグイン機構の他にも、独自のスクリプトであり、C言語をベースとしたLScriptを備えている。LScriptはインタプリタであり、プラグインとして用いることができる。その簡便性から、プラグイン構築のハードルを下げている。Ver11からはPythonにも対応した。現在でこそ、こうしたプラグイン機構は珍しいものではなく3DCGソフトなら備えていてしかるべきという感があるが、当時の同価格帯ソフトではプラグイン機構の採用を見合わせているものも多く、LightWaveがプロ・アマ問わず広く支持された背景には、こうした大量のプラグイン(とユーザーコミュニティ)の存在に負うところが大きい。
出典:wikipedia
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