ヴェスヴィオ山()は、イタリア・カンパーニア州にある火山。ナポリから東へ約9kmのナポリ湾岸にある。現在は噴火していない。狭義のヴェスヴィオ山は、ソンマ山(1,132m)とよばれる外輪山が取り巻いた標高1281メートルの複合成層火山。英語からヴェスヴィアス、ラテン語からウェスウィウス、ヴェスヴィウスとも呼ばれる。イタリア語の発音をカタカナ表記すると「ヴェズーヴィオ」となる。ローマ人にとっては紀元前73年に剣闘士スパルタクスが仲間とともに立て籠もった山として記憶されていた。紀元前217年にも大規模な噴火を起こしている。紀元62年2月5日に大地震があり、付近の町に大損害を与えた。それ以後微地震が続いた。皇帝ネロは復興に国を挙げて取り組み、純ローマ風の街(ポンペイ)として再建した。紀元79年8月24日の大噴火が有名であり、この時の火砕流でポンペイ市を、土石流でヘルクラネウム(現エルコラーノ)を埋没させた。この噴火について、小プリニウスが伯父大プリニウスが死んだ日の様子を友人タキトゥスに語った書簡がその書簡集に含まれており、その詳細な描写から、ヴェスヴィオ山のように大量の軽石や火山灰を高く噴き上げる大規模な噴火をプリニー式噴火というようになった。以降数十回の噴火を繰り返している。432年の大噴火の他、1631年12月16日には紀元79年以来最大の噴火(VEI4)をおこし、約3,000人が死亡した。また1822年には噴煙を14km噴き上げている。最近の噴火は1944年3月22日のもので、サン・セバスティアーノ村を埋没させた。1880年には山麓から火口まで登山電車(フニコラーレ)の「」が開通した。これを記念して作られた歌(いわゆるコマーシャルソング)が「フニクリ・フニクラ」である。この登山電車は前述の1944年の噴火で破壊された。ヴェスヴィオ山は、東京ディズニーシーの中央部に聳えるシンボル的存在であるプロメテウス火山のモデルとなっている。これは人工の山であるが、一日に数度噴火の演出もなされる。
出典:wikipedia
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