


アタテュルク国際空港(、)は、トルコ・イスタンブールにある国際空港であり、同国最大の空港である。旧称は地名から採られたイェシルキョイ国際空港で、現在の名前はトルコ建国の父、ムスタファ・ケマル・アタテュルクから名づけられている。イスタンブールのヨーロッパ側(トラキア)にあり、市街地中心部から南西に約15km離れている。ターキッシュ エアラインズの本拠地である。同じイスタンブール市内のアジア側には、サビハ・ギョクチェン国際空港があるが、こちらはアタテュルク国際空港より規模が小さく、就航路線も少ない。3,000m滑走路2本、2,300m滑走路1本の計3本の滑走路を有する。旅客用ターミナルはかつては1つであったが、2001年に国際線ターミナルが新設され、現在は国際線ターミナルと国内線ターミナル(旧ターミナルの建物をそのまま使用)の2つに分かれており、両ターミナル間は連絡通路(動く歩道設置)により接続されている。国際線ターミナルの到着エリア(税関検査通過後)および出発エリア(出国手続後)にはワイヤレスLANが完備されている。国際線ターミナル内各所に外貨両替カウンターが複数設置されているが、ヨーロッパ諸国と違い、トラベラーズチェックを一切受け付けないため注意が必要である。旅客用ターミナルとは別に、貨物専用のターミナルがあり、貨物取扱量は世界各国の空港の中で30位である(2007年4月現在)。なお、空港内は禁煙である。喫煙者は注意する必要がある。イスタンブール地下鉄(LRT)がターミナルビル地下に乗り入れている。LRTのはハヴァリマヌ駅(Havalimani)やアタテュルク空港駅(Ataturk Airport)などと表記されるが、いずれも同じ駅を指す。2014年11月にM1線がまで延伸したことにより、空港から旧市街および新市街への行き方は以下の3通りとなった。運賃はLRT、トラムとも距離に関係なく片道1.75TL(2011年1月現在)。駅窓口や駅付近の売店で販売されているジェトン(Jeton)と呼ばれるコイン(3TL)を購入し、自動改札機に投入して乗車する。または、空港のメトロ駅や大きな駅近くのキオスクなどで売られているICカードのイスタンブールカード (プリペイド式公共交通機関カード)を7TLで購入してチャージして使用する。カード使用時に割引金額でトラムやメトロ、オトバスなどの公共交通機関を使うことができる。いずれの方法でも旧市街の中心であるスルタンアフメット駅(Sultanahmet)まで待ち時間・乗換時間を含めて所要約50分。ハヴァシュHAVAŞと呼ばれる空港バスがあり、新市街の中心部であるタクシム広場に行くものは、4~9時は30分間隔、9~1時は15分間隔で運行されている。所要約30分。旧市街に行くには途中のアクサライで下車してトラムに乗り換える。タクシム広場から空港へは、4~1時の間30分間隔での運行。料金は片道12TL(ただし0~6時の間は25%割増となる)。黄色い車体のタクシーが空港前に常駐している。場所にもよるが、旧市街中心部までで40~50TL、新市街までで50~60TL程度。以前の深夜割増料金制度は廃止されている。ターミナル1から発着するのはすべて国内線である。同空港を拠点に置くターキッシュ エアラインズでは、機材の拡充と同時に空港の拡張を求めていた。このため、トルコ政府運輸省管轄の航空管理局は、イスタンブールの黒海側に第3の空港を建設する計画が持ち上がっている。当初は2013年へ着工後に4年後の2017年を完成目標として設定されていたが、2014年6月8日にこの新空港建設が着工され、完成予定は2018年末までに変更した。新空港は、アトランタ国際空港と同じく滑走路6本、また1億5000人規模の旅客ターミナルをもつ巨大な空港の規模を持つ。
出典:wikipedia
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