米子市(よなごし)は、鳥取県西部に位置する都市。約15万人の人口を擁する米子都市圏の中心都市である。また、広域に及ぶ経済地域として、隣接する松江・出雲・安来の各都市圏とともに、雲伯地方に中海・宍道湖経済圏を形成する。江戸時代初期から商業都市として発展し、『山陰の大阪』とも呼ばれる。山陰両県の中央に位置する立地から、両県を統括する企業や機関が米子市や同じくほぼ中央に当たる松江市に置かれるケースが多い。そのため、県庁所在地ではないが鳥取大学医学部・附属病院や山陰放送(テレビ・ラジオ兼営局)などがある拠点都市となっている。鉄道ではJR山陰本線と境線・伯備線の分岐点に当たり、JR米子支社が置かれ、また道路では国道9・180・181・431号及び山陰自動車道・米子自動車道が通り、岡山・鳥取・境港・松江と結ばれているほか、米子空港や境港からは韓国のソウル(仁川)や東海、ロシアのウラジオストクとも結ばれるなど、山陰随一の交通の要衝となっている。山陰最大の温泉地である皆生温泉は、日本におけるトライアスロン発祥の地としても有名。市域はほぼ平坦で、米子平野を日野川が流れる。南部は大山の裾野として丘陵地になっており、北西部の弓ヶ浜半島からその山岳地帯を望むことができる。日野川の水を取水として、米子市から境港市にかけて用水路「米川」が流れている。日本海側気候で、春から秋は好天の日が多く、冬は曇りや雪、雨の日が多い。年平均気温は15.0℃と比較的温暖な部類である。夏は暑いが、熱帯夜は少ない。初夏の比較的早い時期に南風でフェーン現象が発生すると真夏日や猛暑日となることがある。冬は最寒月平均気温が4.4℃と日本海側気候の地域の中では最も温暖な部類である。豪雪地帯となっているが、県東部の鳥取市と比べると降雪量は半分ほどと少なく、過去に積雪が1mを超えたこともない。また、最低気温平均はプラスでありそれほど低くないため、凍結状態が続いたり根雪になることも殆どない。過去最深積雪は、平成23年豪雪で2011年1月1日に記録した89cmである。古事記においては国生みの際、淡嶋が出現するが、これが米子市の粟島神社があるあたりであるとすることが言われている。また、同書には隣接する島根県安来市に国生みの神イザナミが崩御されたという比婆山に関し、伯耆と出雲の堺と記され、この神陵地確定の根拠となる要所でもある。戦国末期には伯耆西部は出雲の東部とともに吉川広家が治めていた。1601年、徳川家康により、伯耆国17万5000石の領主として中村一忠が封せられ、1602年に米子城を完成したといわれている。藩主中村一忠は11歳と幼少のため、執政家老横田村詮が新たに米子藩城下町を建設し藩政を治めた。1609年藩主中村一忠が急死し中村家は断絶した。1610年に加藤貞泰が入城した。中江藤樹(近江聖人と呼ばれる)は少年期を過ごしたが、加藤家の伊予大洲藩へ移封に伴い米子を去った。その後池田氏が治めることとなり、1632年以後は、池田氏家老荒尾氏が自分手政治 を行った。1871年の廃藩置県で鳥取県となり、1872年に米子城の土地、建物は米子在駐の大四大隊の士族らに払い下げられた。1889年町制施行、会見郡米子町となる。郡合併で西伯郡となった後、1927年に市制施行し米子市となる。米子市の中心街は自動車の進入できない狭隘な街路が多く、1960年代後半から急速に進んだモータリゼーションの影響で交通事情が悪化し、防災面でも極めて大きな問題を抱えていた。これの解消を目的として米子駅前通り土地区画整理事業の施行が企図され、1970年7月の事業計画認可・着工から13年間を経て1983年6月に完工した。2005年3月31日に(旧)米子市・淀江町が新設合併し、(新)米子市となる。当初は、境港市・日吉津村を含む4市町村での合併を予定していたが、境港市・日吉津村は住民投票の結果、合併反対派が多数となったため、合併はせず、結局実現しなかった。現在の米子市は、平成の大合併の一環として2005年(平成17年)3月31日に新設合併により発足した市であり、1927年(昭和2年)4月1日に市制施行し、2005年に廃止された市とは異なる自治体である。なお、旧・米子市の市役所本庁は新市における市役所本庁となっている。米子市議会を参照古くから商業都市として発展。商業圏は中海・宍道湖経済圏に及ぶ。山陰地方の中心都市であるが、1972年に富士銀行が撤退して以降、都市銀行は存在しない。銀行政策金融機関協同組織金融機関日本郵政農協・生協人口密度において山陰最大級の都市であるが、受験の必要な小中学校は米子北斗中学校・高等学校のみであり、大都市圏ほどの受験戦争は見られない。鳥取県西部の私立高校は3校(米子北高等学校、米子松蔭高等学校、米子北斗中学校・高等学校)とも米子市内にある。県立高校に関しては、普通科の学校は米子東高等学校と米子西高等学校だけである。JR3線、米子自動車道、山陰自動車道、米子空港などがあり、山陰の交通の要衝となっている。国道の数も多く、市内の道路は比較的広く整備されている。上記の他、かつて米子コスモス(女子サッカー)や王子製紙米子硬式野球部(野球)、米子鉄道管理局(野球)等が存在したが、いずれも廃部となった。五十音順2005年3月31日の合併により、新制による米子市が発足した。このため、住所表記が以下の通り変更された。また、大字は表示しない。市庁舎は本庁舎の他に、淀江支所も存在する。市外局番は、0859(市内局番は22 - 63)となっている。米子市・日吉津村・南部町・伯耆町の1市2町1村全域の郵便物の集配は、米子郵便局が行う。
出典:wikipedia
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