福井鉄道200形電車(ふくいてつどう200がたでんしゃ)は、1960年(昭和35年)に登場した福井鉄道の電車である。1960・1962年(昭和37年)日本車輌製造製で、2016年(平成28年)2月現在、2連1編成2両(203編成のみ)が在籍している。福武線の急行電車用として製造された車両である。機器面では福井鉄道では初めて平行カルダン駆動を採用し、また2両3台車の連接構造が特徴である。車体はやや変則的な配置の片開き2扉、編成全体として乗降口の間隔を均等にする設計で同じ日本車輌製の富士急行3100形と類似する。前面形状は非貫通式2枚窓、屋根は張り上げ屋根構造で全体的に丸みを帯びた形状である。車内はセミクロスシートで扉間に片側4組のボックスシート、その他にロングシートを配置する。台車は日本車輌製造製で、両端の形式がND-108、連接部がND-108Aで、いずれも将来の空気バネ化を考慮した国鉄DT21形台車の派生形である。主電動機は東芝製のSE525で、両端の台車にそれぞれ2基ずつ装備されている。後年、クロスシートのピッチ拡大(1300mm → 1450mm)、冷房化改造、JR東日本からの発生品による走行機器類の換装等が行われている。また、以前の標準塗装(アイボリー地に青帯)を導入した際、同形の編成が塗り分け比較のため試験塗装されて営業運転に用いられたため、各編成で塗装の塗り分けが違っていた時期がある。2006年(平成18年)4月1日の元名鉄岐阜地区600V路線用の低床車両の入線後も置き換えられることなく残存し、ラッシュ時の急行を中心に運用されている。実働50年を超えており、福井鉄道の営業車両の中では最も古い車両となっている。また、F1000形登場までは福井鉄道生え抜きの唯一の車両であった事に加え、昭和30年代の地方私鉄の自主発注車の貴重な生き残りでもあり、鉄道ファンを中心として人気が高い車両である。低床車両導入直前は3編成とも全面広告車となっていたが、2007年(平成19年)より順次福井鉄道の塗色に変更されている。まず201編成が標準塗装となり、同年4月20日には202編成が低床車両と同じ新塗装に、5月16日からは203編成が急行専用車当時の「福鉄急行色」となった。2012年(平成24年)度以降、2016年(平成28年)までに順次、F1000形へ置き換え予定。2015年1月30日に運用離脱した201編成が解体された。202編成は重要部検査の期限が切れる2015年12月末まで運行させる計画だったが、10月13日に赤十字前駅でドア部分が故障。社内協議の結果、修理は行わず引退を約2カ月前倒しすることになった。当該車両は2016年3月に解体された。最後の1編成となる203編成について同社鉄道部は「新車両との入れ替えでいずれは引退させる方向だが、まだ時期は決まっていない」としている。新車両となるF1000形は2016年3月に第3編成が北府駅車庫に搬入され、第4編成目は2016年12月頃に搬入が予定されている。
出典:wikipedia
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