新百合ヶ丘駅(しんゆりがおかえき)は、神奈川県川崎市麻生区万福寺一丁目にある、小田急電鉄の駅である。駅番号はOH 23。駅長所在駅。町田管区新百合ヶ丘管内として、多摩線(新百合ヶ丘 - 唐木田)を管理している。周辺地域は「しんゆり」の略称で呼称されることもある。当駅より多摩線が分岐する。小田原線、多摩線ともに一部の特急ロマンスカーが停車するなど川崎市麻生区の代表駅となっているが、歴史的には新しい駅である。多摩線開業に伴って開設された「新しい駅」であり、隣駅である「百合ヶ丘」の名前がすでにニュータウンの町名として定着していたことから、「新百合ヶ丘」となる。島式ホーム3面6線の地上駅で、橋上駅舎を有している。1・2番ホーム、3・4番ホーム、5・6番ホームでそれぞれの島を形成する。2005年9月から2008年まで駅改良工事が行われていた。この改良工事で新宿方面に駅舎を増築し、増築部分にはエレベーターや待合室・エスカレーター・多機能トイレ・商業施設・改札口などが設置された。既存駅舎についても天井や内壁、外壁、床、階段などが改修された。新宿寄りに増築された中央東改札口、各ホームへのエスカレーターについては2008年3月1日に使用を開始した。続いて、同年3月6日には増築部分に小田急マルシェとして工事前にいったん閉店していたOdakyu MART(コンビニエンスストア)、HOKUOが再開店、MINiPLA、TULLY'S COFFEE、THE BODY SHOP、カルディコーヒーファームなどが新規開店した。なお工事開始直後には、従来の屋根部分の板が撤去されてむき出しになったことから、当時取りざたされていたアスベスト問題に対する心配が利用客の間で出た。その後「アスベストを使用した断熱材は使用しておりません」という内容の看板が駅構内に掲示された。2015年度の1日平均乗降人員は124,747人である。近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表のとおり。開業当初は、丘陵の中にある駅といった状態だったが、その後、麻生区の拠点または川崎市の北部副都心として発展し、駅開業から20年で利用者が7倍以上にまで増加した。1998年度に建設省(現・国土交通省)の都市景観100選を受賞した。当駅周辺が開発されるようになった経緯には、小田急電鉄による多摩線沿線の開発があった。多摩丘陵の市街化圧力が強まるなか、スプロール化を未然に防止するために、小田急が地元と一体となって1970年代頃に計画され、当駅周辺も「西百合ヶ丘地区」として土地区画整理事業が行われることになった。当初は小田急が主導し区画整理組合が設立される予定であったが、川崎市の「新都心」という位置づけのもと、川崎市が組合を設立し「川崎都市計画新百合丘駅周辺特定土地区画整理事業」が施行されることになった。この土地区画整理事業では、乱開発の防止という目的だけでなく「農家の生活の安定を図るために時代の要請に適応した新しい地域社会を建設する」こともねらいとしていた。土地区画整理事業の施行後は、しばらく「上物建設マスタープラン」および「商業・業務マスタープラン」を指針としていたが、1987年に商業・業務地区を中心に地区計画が決定された。商業施設としては、発展の途上であった1983年に南口の核テナントとして西武セゾングループの進出が決定され、現行のイオン新百合ヶ丘店が建っている所には西武百貨店を主体としたショッピングセンター、新百合丘OPAが建っている所には西武セゾングループ運営のホテルがそれぞれ建設される予定であったが、バブル崩壊による西武セゾングループの不振や駅周辺の道路整備が十分ではなかったなどの理由で、1994年に進出を撤回した。その後新百合ヶ丘エルミロードと新百合ヶ丘サティ・ビブレ(現在のイオン新百合ヶ丘店)が完成してからは急激に発展し、周辺道路の交通状況は悪化した。2000年代に入り、駅前には多くの施設が進出し、南口のあさひ銀行(現・りそな銀行)グランド跡地には昭和音楽大学が2007年4月1日に厚木市より移転して開校した。北口から3分程歩いた所の丘陵地帯では新たに「万福寺土地区画整理事業」が施行され、2007年に「新百合山手」として街開きし、大規模マンションや住宅、文化・医療施設が次々と建設されている。町内会が街の美化を図っており、駅周辺では風俗営業を禁止している。このため、中規模の商圏を形成する市街地を駅前に擁しているにもかかわらず、遊技場(パチンコ店)は一店のみに留まっている。駅南口ロータリーに乗り入れる路線バスの運行は、小田急バス、川崎市交通局、東急バス、京浜急行バスと京成バスの5社局である。市バスの臨時バス「快速ミューザ」は当駅を終点としている(逆方向の川崎駅行きはない)。新百合ヶ丘駅入口神奈川中央交通(相模神奈交バス)の路線バスと小田急バスの路線バス一部路線が停車する。和泉多摩川駅から当駅までの複々線化事業が基本計画として構想されているが実施時期は不明。新宿側にある引き上げ線はこれを考慮したものでもある。川崎縦貫高速鉄道は、2010年度に着工し2018年度開業予定というスケジュールで、当駅 - 元住吉駅を経て川崎駅に至る路線で事業許可を得て建設がなされていた路線。運輸政策審議会答申第18号計画では、新百合ヶ丘 - 川崎間が2015年度までに開業すべき路線と位置づけられ、将来的には川崎駅(その先、京急大師線との乗り入れ)を目指していた。環境アセスメント調査まで実施していたが、2013年に新百合ヶ丘駅から武蔵小杉駅に路線変更された計画の会計閉鎖が発表された。横浜市営地下鉄ブルーラインには、あざみ野駅から青葉区のすすき野付近まで延伸し、最終的に新百合ヶ丘駅まで延伸する運輸政策審議会答申第18号計画がある。国土交通省ではあざみ野 - すすき野間を2015年度までに開業すべき路線、すすき野 - 新百合ヶ丘間を同年度までに整備に着手すべき路線として挙げられている。横浜市の交通事業の再建問題との兼ね合いにより具体化は難航しているが、同市の2014年度予算案にブルーラインの延伸調査費が盛り込まれることになった。「太陽にほえろ!」第94話『裏切り』で、ゴリさん(竜雷太)が犯人を追跡、格闘の末逮捕するシーンの舞台として、建設途中の本駅が登場している。また、TBSで放映されていたひと夏のラブレターのロケも行われていた。
出典:wikipedia
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