『武装錬金』(ぶそうれんきん、)は和月伸宏によって創作された漫画である。主人公がホムンクルスという怪物に襲われて落命した後、錬金術の力で蘇り戦士として戦いに身を投じる姿を描いている。和月は武装錬金が自分の最後の少年漫画となると想定し、少年漫画というジャンルで出来ることをすべて実行しようとした。本作は集英社の『週刊少年ジャンプ』にて2003年30号から2005年21・22合併号まで連載され、集英社から10冊の単行本が発行された。日本国外では北アメリカ・ブラジル・フランス・ドイツ・イタリア・スペインで単行本が発行されている。武装錬金はXEBECによりアニメ版が制作され、2006年から2007年にかけてテレビ東京系列にて放送された。2009年にはによって本作のアニメが北アメリカで放映された。本作はドラマCD化・小説化・ゲーム化なども行われており、様々な関連商品も発売された。日本では武装錬金の単行本は300万部以上売れ、星雲賞コミック部門に推薦された。本作の漫画とアニメの評価については反響を参照。和月伸宏は武装錬金を彼が描く最後の少年漫画として描き始めた。和月は少年漫画に求めていたすべてを武装錬金に組み込もうとした。戦闘シーンを描く際に予想外に苦労し、コミカル要素にも苦心したと和月は述べた。武装錬金はいくつかの情報源を元に描かれている。和月自身の作品である『るろうに剣心』・『GUN BLAZE WEST』やアメリカン・コミックス、その他の映画・アニメ・漫画なども参考にされている。錬金術を作中で扱っているのにもかかわらず、作品の序盤では賢者の石に関する言及が避けられている。これは、他の作品からの盗用と非難されるかもしれないと和月が考えたからである。結局、作中で賢者の石について言及したが、それが一般知識であることを和月は述べた。連載期間中に和月は重い風邪に4回罹り、最後の風邪を引いた際は、週刊少年ジャンプに送るべき章を和月は描き終えることができなかった。武装錬金は和月伸宏によって創作され、集英社の週刊少年ジャンプ上で2003年6月23日から2005年4月25日まで連載された。1話から79話までが週刊少年ジャンプ上で連載され、「武装錬金ファイナル」・「武装錬金ピリオド」という話が集英社の『赤マルジャンプ』に掲載された。2004年1月5日から2006年4月4日にかけて、集英社は本作の単行本を10冊発行した。北アメリカでは、ビズメディアが10冊の単行本を2006年8月1日から2008年2月5日にかけて発行した。武装錬金はその他各国でライセンス供与された。ブラジルではJBC出版社、フランスではグレナ、ドイツではTOKYOPOP、イタリアではPanini Comics、スペインではPlanetaがライセンス供与を受けた。集英社は武装錬金のドラマCDを2つ発売した。2005年5月26日に第1弾が、2006年10月6日に第2弾が発売された。Geneon Universal Entertainmentは2007年1月25日に、武装錬金アニメ版のサウンドトラックCDを発売した。Geneon Universal Entertainmentは、ラジオドラマ・オープニングテーマ・エンディングテーマなどを収録した『武装錬金EXPERT-CD』を2つ発売した。『武装錬金EXPERT-CD1』は2007年3月28日に発売され、『武装錬金EXPERT-CD2』は2007年6月8日に発売された。黒崎薫著・和月伸宏絵の小説2冊(『武装錬金//』・『武装錬金/Z』)が集英社のジャンプ ジェイ ブックスレーベルから刊行されている。『武装錬金//』は2006年10月30日に、『武装錬金/Z』はは2007年5月25日に発行された。2007年5月2日には『オフィシャルガイドブック 武装錬金∞(インフィニティ)』が発行された。ニンテンドーDS向けの格闘ゲームである『ジャンプスーパースターズ』・『ジャンプアルティメットスターズ』には、武装錬金の登場人物が出演している。2007年6月28日には、マーベラスインタラクティブからPlayStation 2向けに『武装錬金 ようこそパピヨンパークへ』というゲームが発売された。日本国内では、アクションフィギュア・Tシャツ・トレーディングカードゲーム・キーホルダー・ストラップなどの商品が発売された。2007年9月9日には、東京都内で「パピヨンフェスタ」というイベントが行われた。日本では武装錬金の単行本は300万部以上が売れた。北アメリカではのベストセラーグラフィックノベルランキングで第1巻が取り上げられた。によれば、本作の第4巻は2007年5月で7番目に多く売れた漫画である。2007年には本作は優れたSF漫画として星雲賞コミック部門に推薦された。漫画の批評には賛否両論がある。批評家の多くは絵の質がいいことに合意しており、「鮮明」・「堅実」・「明瞭で巧み」と表現している。武装錬金の他の面については批評家の意見は分かれている。敵のデザインについては、Manga LifeのMichael Aronsonは称賛したが、Anime News Network(ANN)のCarlo Santosは酷評し、武装錬金自体が「読んで楽しいものではなく、見たくもないもの」と述べた。Active Animeに寄稿しているSandra Scholesはストーリーに関心を抱き、またアクションシーンを称賛した。Comic Book BinのLeroy Douresseauxは本作を「ドラゴンボールZとナルトを混ぜあわせ、不気味さで満たしたようなもの」と評した。Aronsonは物語の説明とアクションには明瞭さが必要だと主張した。Sequential TartのLeigh Dragoonは武装錬金は陳腐で何かの派生作品のようだと述べ、キャラクターは「完璧に忘れ去られる」造形だとした。反対に、Sequential Tartに寄稿するPatti Martinsonは、キャラクターが「個性的で面白い」と述べた。Martinsonはまた、プロットを追うのは困難ではないが複雑であると指摘し、話を広げるたくさんのネタが盛り込まれているとも述べた。Holly Ellingwoodは最終巻を褒め称え、前巻までの内容を上手くまとめてあり、結末は驚くべきものだったと述べた。アニメに関する批評はほとんどが否定的なものだった。ANNの批評家であるZac Bertschyは、武装錬金は何ら特別なものではなく「使い古されたプロットの博覧会」だと批判した。ANNに寄稿するLuke Carrollは、武装錬金は冴えない作品であるが、日常生活を描いた場面はもう少し耐えられると述べた。ANNのCarl Kimlingerは武装錬金のアニメは少年向けバトル作品の公式に従っていると述べた一方、ヒロイン・斗貴子の性格描写によりこの作品が特徴付けられているとした。Kimlingerはまた、プロットのねじれをかなり改善するやり方について賞賛した。UK Anime NetworkのAndy Hanleyも同様に作品の序盤は冴えないと述べたが、二期以降はかなり優れた試みがなされていると評価した。MANIAのChris Beveridgeはユーモアと明るい面のバランス性を褒め、月並みで明らかなアイディアを採用しながらもそれを魅力的で面白い方法で表現していると述べた。日本では武装錬金のアニメ版がテレビ東京系列で放映された。アニメ版は加戸誉夫が監督を担当し、XEBECが制作を行った。アニメ版は2006年10月4日から2007年3月28日まで放映された。アニメ版の各話を収録した9つのDVDが、2007年1月25日から2007年9月21日にかけてGeneon Universal Entertainmentから発売された。2009年11月26日には26話すべてを収録したDVDボックスが発売され、2013年2月27日に再発売された。2007年12月8日にビズメディアは英語吹き替え版を収録したDVDを発売すると発表した。1話から13話までを収録した1つ目のDVDは2008年4月29日に発売された。14話から26話までを収録した2つ目のDVDは2008年10月7日に発売された。2009年4月27日にはFunimation Channelで武装錬金のアニメ版が初放映された。2009年12月20日には、1話から3話までがHuluとビズメディアのポータルサイトで公開された。その後は毎週2話ずつ公開され、2010年3月8日には最終話が公開された。2012年10月2日からは、Neon Alleyでアニメ版のストリーミング放送が始まった。オープニングテーマである「真赤な誓い」は、作詞を福山恭子が務め、福山芳樹が作曲・編曲・ボーカルを務めた。エンディングテーマの1つである「ホシアカリ」は、作詞をManami Watanabeが、作曲をYoshiaki Dewaが、編曲をYoshiaki Dewa・Zentaro Watanabeが務めた。ボーカルを務めたのは樹海である。もう1つのエンディングテーマである「愛しき世界」は、作詞・ボーカルを加々美亜矢が、作曲・編曲を澤口和彦が務めた。武装錬金ドットコムのサイト上でネットラジオが放送された(全17回)。
出典:wikipedia
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