デスザウラー(DEATH SAURER) はトミー(現タカラトミー)より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。ZAC2044年の中央大陸戦争時に、ゼネバス帝国が国力の全てを傾けて開発した最強の恐竜型超巨大ゾイド。惑星Ziの食物連鎖の頂点に立つと言われるティラノサウルス型ゾイドの亜種をベースとしており、ヘリック共和国側から「死を呼ぶ恐竜」と恐れられ、ロールアウト時には両軍軍事バランスを一気に帝国側優勢に傾けた程の圧倒的戦闘力を誇った。当時のいかなるゾイドの火砲や攻撃も弾き返す超重装甲を持ち、全身に装備した重火器で粉砕する。また、巨体ながらライガーゼロシュナイダー等の高速ゾイドを捉えるほどの機敏さを併せ持つ。格闘戦では、補助エンジンの効果も加味しゴジュラス級ゾイドを一撃で倒す加重力衝撃テイルと、両腕の電磁爪ハイパーキラークローは当時のあらゆる共和国ゾイドを一撃で破壊する威力を持ち、荷電粒子砲発射時の照準ビームを兼ねる頭部レーザービーム砲との併用で地面を掘り進む事も可能。最大の武器は口腔内に装備された大口径荷電粒子砲で、背部オーロラインテークファン(荷電粒子強制吸入ファン)から空気中の荷電粒子を大量に取り込み、体内でエネルギー変換し首にあるシンクロトロンジェネレータで光速まで加速させ粒子ビーム砲として発射。他の荷電粒子砲搭載機とは桁違いのエネルギー量を誇り、対象物を原子レベルで分解する威力は直撃すれば巨大ゾイドを一撃で蒸発させ、中・小型ゾイドを部隊ごと全滅させる程。ただし、エネルギー消費量が激しく連射は不可能。数少ない弱点は内部メカニズムに直結し、装甲の薄い背部吸入ファン部や口腔内、装甲間接の隙間等。特に荷電粒子強制吸入ファンを破壊された場合、荷電粒子砲の発射が不可能になるばかりか機体のエネルギーもダウンするため、周辺部に各種ビーム砲4門と16連装ミサイルランチャーを装備し防衛する措置を取っている。口腔内の耐久力も装甲部と比して薄く、ビームガトリングガンで貫通する事ができる。多くの超巨大ゾイドと同様に、惑星Zi大異変によって絶滅状態となってしまうが、新シリーズ(ZAC2099年~)ではガイロス帝国が古代文明の遺産オーガノイドシステム(OS)を用いての復活計画を進め、暗黒大陸での決戦が行われたZAC2101年には完全復活を果たし、共和国軍を迎え撃った。この際、OS採用に伴い操縦性等に問題点を発生させたものの出力は向上し、宿敵であるマッドサンダーの反荷電粒子シールドと荷電粒子砲が競り合った際は吸入ファンの焼き付けによるオーバーヒートこそあったものの20秒のフルパワー連続照射での反荷電粒子シールドを打ち破れるほどのパワーアップを見せた。単二電池2本で動き、電池は腹部に収まる。型流用のグレートサーベルやゴーレムを除けば、ゼネバス帝国最後のモーター駆動ゾイドでもある。スイッチは背部の尾の付け根にありスイッチを入れると両手を上下に振り、口を開閉し、尾を振りながら歩く。その際、口と目が発光し、一定時間が経つと目は点滅する。背部のファンも歩行時に回転させるが、これは輪ゴムでモーターと連動している。輪ゴムは経年劣化で千切れてしまうため、時々機体を解体して、新しい輪ゴムに変えなければならない。なお、旧バージョンではキャップの色が緑で、赤い部分が明るい感じだったが、1999年のガイロスバージョンでは、カラーリングもキャップもガイロス版アイアンコングと同様になり、黒い装甲もつやがなくなった。この形成色変更はRCZ版ギルベイダーにも見られる。ただし、目の部分は他のゼネバスゾイドが緑になったのに対し、赤いままである。テレビアニメやゲームでは、本来の設定を無視した巨大な姿で描かれることが多いが、設定上の全高はゴジュラスと同じ。しかし、全長設定やボリュームなどに加え、商品ではゴジュラスよりも全体的に一回り大きくなっている。コトブキヤからは2011年にD-STYLEでアニメベースにしたデフォルメされた組み立て可動モデルのデスザウラーが登場、翌2012年に後述するブラッディデスザウラーも発売された。設計はドン・ホバート博士のもと行われた。ZAC2044年にロールアウトしたデスザウラーは、トビー・ダンカン少尉によって競合機であるデスバード、デスドラゴンと模擬戦の末、制式化の選定を勝ち取る。その後トビー・ダンカン機は実戦に投入され、仮面騎士団の異名をとる24ゾイド部隊「スケルトン」との共同作戦で追跡したプテラス全機を荷電粒子砲の一撃によって全滅させた。その後もトビー機の猛威は衰える事なく、続いてゴジュラス駐屯地の十数機のゴジュラス部隊を単機で全滅させた。この際に共和国基地は自爆に踏み切ったものの、デスザウラーは荷電粒子砲により大地を掘削し両腕を用いて地中を掘り進んだことで脱出に成功している。その勢いのまま共和国首都に迫ってエリクソン大佐搭乗のウルトラザウルスを撃破し、防衛線を突破。これによって帝国軍部隊の大部隊が殺到し、ヘリック共和国は首都放棄を余儀なくされる。以降もデスザウラーは最強クラスのゾイドとして君臨し、寒冷地帯や海上戦での撃破も散見されたものの、デスザウラーは中央大陸戦争末期では通常機、改造機問わず、共和国軍を圧倒し続けた。ZAC2048年に対デスザウラー用に開発されたゾイドマッドサンダーが登場した事で、その無敵時代は幕を閉じるが、デスザウラー自体の有用性は失われず、ゼネバス帝国が暗黒軍(ガイロス帝国)に吸収された後も様々な改造を施されながら最前線で活躍、暗黒大陸戦争でも中央大陸戦争に引き続き、ZAC2056年の惑星Zi大異変で戦争が終結する最後まで共和国軍を苦しめ抜いた。ZAC2099年の西方大陸戦争では、ガイロス帝国がオーガノイドシステムの力による復活計画を始動。戦争勃発時点でこの機体を凌駕するゾイドが不在であった事もあり、戦局を左右する重大な計画として極秘裏に進められる。最初期に行われた実験はオリンポス山頂にある古代遺跡の蘇生装置を用いられたが、そこへ幾多の困難を乗り越えたハルフォード中佐率いる共和国高速部隊の攻撃が行われる。この戦いでは実験体デスザウラーがゾイドコアの自己防衛本能によって暴走した結果、帝国・共和国両部隊は全滅に等しい損害を受けたが、荷電粒子砲を不完全な状態で発射した副作用によるエネルギー逆流で自己崩壊を起こし、その隙を突いたハルフォード中佐とシールドライガーの犠牲で倒された。オリンポス山が壊滅したことで一時的に復活は阻止された。この時戦いの唯一の生還者であるトミー・パリス少尉はその際共和国司令部に遺跡から入手したOSのデーターを持ち帰り、ブレードライガーを始めとした共和国OS搭載ゾイド開発に繋がっている。OSでの復活実験はその後も水面下で進められ、その実験データは派生機ともいえるジェノザウラーやバーサークフューラーを生み出したあと、暗黒大陸決戦においてデスザウラーは遂に完全復活を果たす。国防軍に支給された50機のうち30機をセスリムニル市街戦に投入した。対する共和国軍も再就役したマッドサンダー20機を派遣、OSによって操縦性が悪化したものの、出力が以前よりも大幅に向上したデスザウラーのパワーアップした荷電粒子砲の威力は、弱体化したマッドサンダーの反荷電粒子シールドを溶かす程だったが、超重装甲を砕くマグネーザーまでは防げず、3日間の交戦の末、マッドサンダー共々全機大破、戦闘不能となった。ネオゼネバス帝国が中央大陸に進出した後も帝国最強のゾイドとして共和国軍に恐れられ、帝国復活の象徴として更なる強化型の開発計画も進んでいたが、接近戦で無敵を誇るゴジュラスギガの登場で、クック要塞での敗北を皮切りにその絶対性は失われてしまう。デスザウラー強化計画も対ゴジュラスギガの要素を強めて方向性を変えていき、「デスザウラー長距離砲タイプ」の構想からセイスモサウルスが誕生へと繋がる。ZAC2230年を舞台とした「古代虎編」では、ゼネバス帝国の流れを汲む軍事企業Zi-ARMSによって強化型であるメガデスザウラーが開発されており、ロールアウトから200年近くが経過した時代においても強大なゾイドとして存在感を示していたが、覚醒した3大古代虎に倒されてしまう。『ゾイド -ZOIDS-』では、かつて古代ゾイド人の科学者達が度重なる戦争を終結させる為に、自分達の持てる科学技術の粋を結集して完成させた最強のゾイドとして登場。その装甲には如何なる通常兵器も通用せず、全てを消滅させる荷電粒子砲を持つが、強大すぎる力は生みの親である古代ゾイド人までも破滅へと導く結果となり、生き残った古代ゾイド人達は、最後の手段として全てのゾイド達を制御する「ゾイドイヴ」を停止。それによって活動を停止したデスザウラーの機体とゾイドコアを分離し、以後ゾイドコアはガリル遺跡、ボディは古代都市イヴポリスに分けて別々に封印されていた(この時に2機のサソリ型のゾイドが封印に関係したとされているが、詳細は不明)。「破滅の魔獣」の異名を持ち、古代ゾイド人達にとってはトラウマ的な存在であり、忌むべき過去の象徴。高い知性を持っており、「その圧倒的な力を己のものにしたい」という野心を持って近づく者は、デスザウラーの持つ邪悪な意識に取り込まれ操られてしまう。第一部では、デスザウラーの強大な力に目を付けたガイロス帝国の摂政ギュンター・プロイツェンがガリル遺跡から封印されていたゾイドコアを運び出し、研究所でそのゾイド因子を培養、さらにプロイツェン直属の部下のレイヴンに命じて、他のゾイドから抜き取ってきた大量のゾイドコアを融合させつつ、これを通常の数倍にも圧縮させて複製・復活させた。第32話では、研究所で古代ゾイド人の生き残りであるフィーネ・エレシーヌ・リネの影響で暴走を引き起こす。その後、プロイツェンの戴冠式に姿を現し、デスザウラーの邪悪な意識に洗脳されたプロイツェンが肩に乗り帝都ガイガロスを襲撃するが、力を合わせたヘリック共和国とガイロス帝国の両軍の総攻撃の末、バンのブレードライガーの決死の突撃によって撃破された。荷電粒子砲は一撃でシールドライガー一個中隊を消滅させる威力を持ち、背面の荷電粒子供給ファンが稼働している間は発射中の角度変更や何発でも連続で撃ち続けられ、装甲も未完成ながら通常兵器をほとんど受け付けない強固さを誇る。このデスザウラーは第二部で登場した本物のゾイド因子を培養、クローニングした複製とされる。また、プロイツェンからレイヴンに与えられたジェノザウラーは、このクローン・デスザウラーを復活させる過程で偶発的に誕生した副産物と言われている。しかし、第一部、第二部とも、バンのブレードライガーのブレードが発するエネルギー振動に荷電粒子砲が無力化されるのを、対ジェノザウラー戦で学んだバンに突かれる事になる。第二部では過去に栄えた古代ゾイド人の都でかつ、ゾイド生誕の地である古代都市イヴポリスに本物のデスザウラーのボディが封印されており、ゾイドイヴの覚醒を引き金にダークカイザー(ギュンター・プロイツェン)と融合していたデスザウラーのゾイドコアがデススティンガーのゾイドコアと融合した上でボディに戻って復活し、プロイツェン同様に邪悪な意識に支配されたヒルツによって操られた。デススティンガーのゾイドコアとの融合で以前より強化され、レイヴンのジェノブレイカーの最大出力の荷電粒子砲はおろか、ウルトラザウルスの重力砲(グラビティカノン)も通用せず、加えて全身を覆う強力なEシールドを装備。唯一の弱点だった荷電粒子供給ファンも、ジェノブレイカータイプの荷電粒子コンバーターへと進化した。また、自らへの攻撃に使用されたグラビディカノンの重力を効果範囲ごと上空へ押し返し、発生した空間の歪みを利用しそこへ荷電粒子砲を放つ事で重力によりビームを屈折、全方位に拡散させ、惑星Zi全体を射程に収める砲撃が可能となった。更に胸部の装甲を展開し、ブラックホールのように周囲の物体を吸収する能力まで備えたものの、その開いた剥き出しの胸部が急所のゾイドコアへ通じる新たな弱点となった。惑星Zi全てを滅ぼそうとしたが、レイヴンのジェノブレイカーの荷電粒子砲の連続照射によりEシールドを無効化され、剥き出しになった胸部にグラビティカノンから発射されたバンのブレードライガーを撃ち込まれ、ヒルツとアンビエントもろとも弱点のゾイドコアを貫かれ、イヴポリスと共に再び地中へ沈む最期を迎えた。アニメ版では設定の10倍以上のサイズとなっており、全ての尾に多弾頭追尾拡散(ただんとうついびかくさん)ミサイル(このミサイルは敵に直接命中させる物ではなく、上空で爆発し広範囲に鉄杭を降らせる)が増築され、首部分の装甲が左右非対称、ゴムキャップの色が黒、牙の色が銀色とキットとの相違点は多い。装甲や間接の色合いも旧シリーズのそれに近い。続編の『スラッシュゼロ』では、劇中で放送されたテレビ番組にて、大きくデフォルメされた姿で一瞬だけ登場した。殆ど全てのゾイド関連ゲームに登場。専らラスボス級のキャラクターにされることが多く、操作できる事は少ない。『ゾイド 中央大陸の戦い』では、ブラッディデスザウラーのようなカラーリングのゼネバス専用機が登場する。『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』の最終隠しマップでは、真の最終ボスとしてアニメ第二部のようにデススティンガーを吸収して登場し、牙もアニメのような色合いとなった。ZOIDS VSではII以降、VSモードでのみ使用可能。サイズはアニメの様に巨大ゾイドとして描かれており、『ゾイドインフィニティ』でも操作不可能の巨大ボスキャラで登場。『ZOIDS STRUGGLE』ストーリーモードでは、古代ゾイド人・ルーシェによって沈静化していたが、再び暴走。ルーシェを失い、失意にあったジョセフによって操られる。大型イオンブースターとフリーラウンドブレードを装備している。
出典:wikipedia
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