『僕と彼女の×××』(ぼくとかのじょのペケみっつ)は森永あいによる日本の漫画作品。気弱な主人公・上原あきらと、尋常では無い美少女であるが破天荒で暴力的な性格を持つヒロイン・桃井菜々子の身体が入れ替わってしまうと言う設定の、学園ラブ・コメディー。2001年より雑誌上で連載され、本編8巻および番外編1巻にて完結。上原あきら・桃井菜々子・千本木進之介・椎名真琴、この4人の学園生活をメインとした男女人格交換ものの学園恋愛マンガ。キャッチ・コピーは新世紀型 愛憎悲喜物語(しんせいきがた ラブストーリー)。初出は『月刊ステンシル』(エニックス(現スクウェア・エニックス)刊)で、2001年3月号から11月号まで隔月で連載。第5話までを掲載後一旦終了し、掲載誌を『月刊コミックブレイド』に移し2002年4月号(第1回)から2007年10月号(第33回)まで隔月で連載。さらに2007年11月号より『月刊コミックアヴァルス』に掲載誌を移籍し2011年9月号まで連載、同年10月にコミック8巻発売を以て終了した。その後2012年6月よりマッグガーデン社の『WEBコミック Beat's』にて番外編がスタートし、翌7月-2013年3月まで隔月で新作を公開、同年5月に番外編と銘打ったコミックが発刊され、本作品は完全に終了となった。2005年に読者プレゼント用にCDドラマ化、また実写映像化もなされた。2007年11月頃に携帯コミック化された。2011年10月のコミック8巻発売時に、限定版として再度CDドラマ化された。2013年5月の番外編コミック発売時に、限定版として再度CDドラマ化され、16ページの小冊子も付属した。高校一年生の上原あきらは、同じクラスの、非常に美少女ではあるが「野獣」とも呼ばれる桃井菜々子に一目惚れした。ある日、あきらは菜々子の祖父桃井萬造の「人間を小さくする機械」での人体実験の事故に巻き込まれ、二人の中身が入れ替わる。あきらは菜々子の身体を得、菜々子はあきらの身体を得てしまった。菜々子との距離が一気に近づき喜びながらも自らの身体に戻ろうと必死なあきらに比べ、元々が男っぽい性格の菜々子は水を得た魚のごとく男としての生活を楽しみ、16年間慣れ親しんだ身体ながらも、本来の女の身体に戻ることにあまり興味を示さない。そんな折、女の身体となってしまったあきらは親友であった千本木に惚れられてしまい、猛烈なアプローチを受ける。菜々子もやはり男の身体をもって、友人であった椎名と交際を始めることとなった。はじめは男同士だと千本木のアプローチを頑なに拒んでいたあきらであったが、元々は小学生からの無二の親友と言うこともあり関係が良かったため、そしてあきらが元来女っぽい素養を持っていたためか、いつしかあきらも千本木を愛し、この二人も交際を始める。その後、海外赴任していた菜々子の両親が一時帰宅。父親はがさつであった菜々子の中身があきらに入れ替わり、非常に女らしくなっていたことをいたく気に入り、あきらに対し、このまま入れ替わったままの生活を続けてくれないかと懇願する。しかしあくまで自分の身体を取り戻したいあきらはそれを拒み、萬造により新に作られた「入れ替えクン」により、二人の心と身体を元に戻すことになった・・・かに思われた。だが入れ替えの瞬間、あきらは千本木の事が気にかかり、入れ替え君から脱出してしまう。しかもこの際、事故により菜々子の父・憲司の身体が人形サイズにまで縮んでしまった(なお、作中では一連の機械は名称こそ異なるものの、動作原理は非常に似たもので、ひとたび事故が起これば身体が縮んだり伸びたり入れ替わったりと言った事が発生する)。そしてあきらは菜々子の身体のまま、千本木と共に女としての人生を歩むことを決める。菜々子はやはりあきらの身体のまま椎名と共に男としての人生を歩むこととなった。だが、その後縮んでしまった憲司を元に戻すためやはり萬造により作られた「デカデカくん」で、またしても事故が発生する。せっかく女としての人生を歩む決意を固めたあきらであったのに、本来の男の身体に戻ってしまったのだ。一時はそれを喜んだあきらであったが、共に歩むと決めた千本木の事や、あきらの身体で菜々子と交際していた椎名の事が気にかかり、やはり菜々子の身体に戻りたいと考えるが、先の事故で萬造が記憶喪失に陥ってしまい、入れ替えクンを修理することができなくなってしまっていた。そこで千本木は一大決心をし、理系コースに進み自らが機械を修理することを目指す。あきらも千本木に付き沿うかたちで進路を理系コースに変更する。修理が可能となるのはいつになるかわからず、当面あきらは本来の男の身体のままで千本木と、菜々子もやはり本来の女の身体のままで椎名と交際を続けることとなるが、作中で登場する「よく当たるおっぱい占い師」によれば、将来は幸せになれると言う。そして、成長した千本木が奈々子の身体に入ったあきらを「お姫様だっこ」するカットで、本編の全8巻は完結する。その後刊行された9冊目の単行本「番外編」では、本編で描かれなかったエピソードもあるが、本編より後の話も描かれている。番外編巻末によれば、本編のその後は描かないつもりであったが、その後を描いて欲しいと言う人が多かったため、改めて番外編を描く事にしたと言う。第3話では一時的ながら本来の女の身体に戻った菜々子は相変わらずがさつであり、椎名と言う彼女がありながら、せっかく女に戻ったんだから一回くらいは女としての性行為を経験して置こうと、千本木を押し倒しコトに及ぼうとするがこれは未遂に終わる。そして改めての「最終話」では、7年の歳月を経てついに千本木が入れ替えクンの修理を成し遂げ、あきらは菜々子の身体を、菜々子はあきらの身体を得る事ができた。待ちに待たされた千本木は即座にあきらを別室に連れ込み押し倒し監禁し性行為に及ぼうとするが、この時にこれが成就したかは定かではない。その後、あきらは千本木の子を宿し、同時期に菜々子の妻である椎名も子を宿した。出産は非常に痛いと聞くため不安を隠せないあきらであったが、ここで、菜々子と椎名が使うために、菜々子の依頼で(一体何の為に使うのかは全く明らかにされていないが)千本木が開発した「入れ替えクンポータブル」が萬造のために事故を起こしてしまう。今度はあきらと千本木が入れ替わってしまったのだ。その際のショックで陣痛が始まってしまい、急遽、千本木はあきら(本来は菜々子)の身体で出産を行うハメになってしまった。その後無事元にはもどったものの、あきらは不安だった出産を千本木が行ってくれたため助かったが千本木は暫く廃人状態であった、と言うところで、この改めての「最終話」と、12年間に渡って描かれた物語も幕を閉じる。なお本編では、菜々子の彼女である椎名はあきらと菜々子の中身が入れ替わっている事をあきら・菜々子・千本木から隠されており、物語の終盤であきらと菜々子が本来のかたちに戻った時も、これが入れ替わっている状態であり、あくまで「上原あきら」と付き合っているものだと信じていた、と三人は考えていた。だが椎名はこの時に真実に感づいていた。番外編の巻末では、奈々子が椎名にプロポーズする際に、実は自分は上原あきらではなく本当は桃井奈々子であるという事実を告白しようとするが、「実は俺・・・」と切り出した途端、椎名に「知ってた」と返され、ずっと後ろめたかった?良心痛んでた?といじられる、と言うオチがついている。※声の記述はドラマCD版、「演」の記述は実写版隔月連載で実時間とストーリー上の季節が一致せず、番外編も多いため時間の流れがわかりにくい。ここでは各エピソードの時期を記載する。雑誌掲載時の扉絵には「僕と彼女の×××」のタイトルロゴが書かれるが、単行本にはこのロゴは(表紙を含め)一切出て来ない。2011年10月発売のコミック8巻にて本連載は完結したが、2012年6月より番外編がスタートした。第1話と2話は同時公開、翌月に3話が公開されたが、以降は隔月の公開となった。携帯電話(NTTドコモ・au・ソフトバンクモバイル)向けに提供されているデジタルコミック。単行本収録作品(2010年3月現在第47話まで+番外編)を見ることができる。一話あたり40ポイント(≒40円)必要。単行本の第6話と第24話はシーモア版ではそれぞれ2つに分割されているため、話数の数え方が異なる。基本的に原作を1コマずつ携帯電話のディスプレイに表示する。長方形のコマはスクロール表示したり、桃井が星城高校の生徒を殴り飛ばすシーンでは携帯電話がバイブ機能で震えるなどの演出がある。2008年3月21日にはauのEZニュースフラッシュに「僕と彼女の×××無料お試し版」のPRが配信された。『月刊コミックブレイド』と『月刊コミックブレイドMASAMUNE』と『月刊コミックブレイドZEBEL』の3誌連動による読者全員応募サービス(2005年8・9号)として作成されたドラマCDに収録された作品の一つ。収録時間は約20分。ストーリーは『月刊ステンシル』連載分のエピソード(単行本第1巻 第1 - 5話)から印象的なシーンを抽出し音声をつけた形である。あくまで読者サービスのような代物であるらしく、肝心の入れ替わる場面がないなど全く原作を知らない立場で聞いた場合は理解しづらい構成となっている。話が飛ぶ部分もあるが順序はほとんど入れ替わっていないので、単行本を読みながらCDを聴けば、一応筋は追えなくはない。お風呂デビューの時のセリフはちゃんと「僕のいくぢなし」になっている。コミックス8巻発売時、通常のコミックとは別に限定版としてドラマCDを添付した版が発売された。収録時間は約45分。収録はコミック1巻から4巻32話までのストーリー4部構成と出演者のキャストコメントとなっている。主要人物4人の出演者は2005年版と同じ。番外編コミック発売時、通常のコミックとは別に限定版としてドラマCDを添付した版が発売された。収録時間は約35分。収録は番外編コミック1話から3話までのストーリー3部構成と出演者のキャストコメントとなっている。2005年10月5 - 8日にシネクイント渋谷にて単館上映、数回に分けてYahoo!Japanで有料配信され後に2006年4月21日にDVDとして発売された。全7話。基本的な登場人物は原作に準じているが、実写ドラマでありながらCGを駆使し、よりコミックタッチなデフォルメ表現を多用するなど原作とずいぶん印象が異なる作りになっている。ストーリーも原作に準じているのは2人が入れ替わった直後の騒動までで、その後は大きくオリジナル展開になっている。監督は、『ekiden』『あかね空』などの浜本正機、脚本は『花より男子』で知られるサタケミキオ。主題歌は、オープニング「HONEY'S DATE」(なっちゃんPEAK)、エンディング「いつまでも二人で」NAO。製作:セガ、マッグガーデン、ミコット・エンド・バサラ。関連リンク : 高橋真唯、鈴木あきえ『僕と彼女の×××』完成披露記者発表会
出典:wikipedia
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