アクエリアンエイジ "(Aquarian Age)" は、ブロッコリーから発売されているトレーディングカードゲーム。タイトルは「水瓶座の時代(ニューエイジ)」を意味するとされ、通称はアクエリ。1999年7月に第一弾が発売され、現在はSaga3までが発売されている。なお、2009年7月以降は名称からSaga3が外れた「アクエリアンエイジ」として発売している。プレイヤーは、人の潜在能力を開花させることのできる特殊能力を持つ"マインドブレイカー"となり、仲間のキャラクターと共に世界の覇権をかけて戦う。初期設定ではマインドブレイカーは男性のみ、能力者(超能力や魔力を持つ者)は女性のみとされ、プレイヤーズマニュアルにも、「女性プレイヤーもゲームの中では男性」と書かれていた。が、後に『オリオンの少年』の発売で女性のマインドブレイカーの誕生と同時に男性の能力者も現われたとされた。なお、マインドブレイカーは能力者を操ること(催眠術やマインドコントロールに近いが、小説などの主役陣は本当の信頼関係で結ばれている場合もある)と潜在能力を開花させる以外は一般人と変わらないため、能力者以外には無力。アクエリアンエイジには、様々なメディアに共通して登場するキャラクターが存在する。日本国内で発売されるトレーディングカードゲームは少なからずの影響を受けていて、同じような要素が少なくない。本作品もまた例外ではないが、萌え美少女の成長過程をモチーフとした物語性のあるルールが異彩を放っている。また、他のゲームに比べてキャラクター同士の戦闘に重点が置かれている。メインとなるストーリーの特性上、キャラクターやアイテムなどのモチーフとして世界各地の神話やオカルト、実在の英雄などから引用されたものが多いのも特徴のひとつといえる。また、E.G.O.の一部の「イニシアチブ(先制攻撃)」を持つキャラクターは新幹線の愛称を名前に付けられている。発売初期のカードイラストは萌え美少女ばかりだったが、現在では萌え美少年のもの(オリオンの少年など)も存在する。キャラクターは「E.G.O.(エゴ)」(白)、「阿羅耶識(あらやしき)」(赤)、「WIZ-DOM(ウィズダム)」(青)、「ダークロア」(緑)、「極星帝国(きょくせいていこく)」(黄)(SagaII, Saga3)、「イレイザー」(黒)(SagaI, Saga3) の6つの陣営のいずれかに属する。「マルチ対戦型トレーディングカードゲーム」との名称どおり、1対1のプレイだけでなく3人以上でプレイすることも可能。2対2のタッグ戦やソロプレイも出来るなどプレイパターンは多様。キャラクターカード、ならびにそれに影響を及ぼす各カードにはキャラクターの種族や所属、職業を表すものとして分類アイコンが記されている。アイコンは♂と♀の2種類が存在(一部例外あり)し、ブレイクやカードの効果範囲などに影響する。阿羅耶識>WIZ-DOM>ダークロア>阿羅耶識、E.G.O.>極星帝国>イレイザー>E.G.O.とのように天敵関係がある(左が優位)。ただし、Saga1の頃はE.G.O.=イレイザー、Saga2の頃はE.G.O=極星帝国と、お互い同士で天敵だった(当時は5勢力だったため)。自分の支配したキャラで相手を攻撃することを「アタック」といい、逆に相手のアタックに対しては、自分の支配しているキャラを使って「ガード」も行える。アタック、ガードともに自分の支配キャラにセットされているパワーカードをコストとして支払う。そのため、1回の手番においては、その時点でセットされているパワーカードの数までしかアタックは行えない。また、アタック宣言とアタック自体は別(ガードについても同様)であり、宣言が行われても状況によってアタックもしくはガードそのものが成立しない場合(該当するキャラクターが除去された場合など)もある。各カードの発動条件も「アタック/ガード」と「宣言」は明確に区別されているので注意が必要。アタックに対してガードが成立するとキャラクター同士のバトルとなり、それぞれの攻撃力(左下)と防御力(右下)で結果が判定され、負けたほうは捨て札になる。ただし、攻撃力の数値が( )で囲まれた値は精神攻撃力と呼ばれ、精神攻撃力による攻撃(精神攻撃)の場合は、パワーカード(勢力エリアのキャラクターに対しては精神力)に対する攻撃となる。精神攻撃を受けたキャラクター(勢力エリアのキャラクターを除く)は、精神攻撃力の数だけパワーカードを捨て札置き場に送られる(ただし、パワーカードを払いきれない場合(致死ダメージ)は負けとなり捨て札になる。致死ダメージを受けた場合はパワーカードを捨て札置き場に送られない(キャラクターが捨て札になることで結果として一緒に捨て札置き場に送られるが、「バインドX」を使用してキャラクターを場に残した場合にこのルールが意味を持つ)。このため、致死ダメージとなる精神攻撃よりもパワーカードすべてを捨て札置き場に送れる精神攻撃の方が効果が大きい場合もある)。なお、攻撃力と精神攻撃力は明確に区別されており、精神攻撃力を持つキャラクターに攻撃力を上げる効果を使った場合、上がる攻撃力は精神攻撃力に換算されるのではなく、精神攻撃力とは別に攻撃力を持つ(逆のケースでも同様)。例えば、(3)点の精神攻撃力を持つキャラクターに3点の攻撃力アップ効果を使用した場合、(3)点の精神攻撃力+3点の攻撃力を持つ。また、攻撃力および精神攻撃力が0点であっても、「0点のダメージを与える」とされ、攻撃自体は成立することに注意(特に、マジック・ザ・ギャザリングでは0点の攻撃をした場合攻撃は成立しないため、同じように攻撃が失敗すると勘違いされるケースが散見される)。バトルの結果捨て札になったネームレベルは、マインドブレーカーへのダメージとなる。自キャラがガードを選択しない場合、アタックした相手キャラクターの攻撃力(と、精神攻撃力)の分だけ自デッキからカードをめくり、それがキャラクターカードなら勢力エリアにセット、キャラクター以外ならマインドブレーカーへのダメージとなる。ダメージの蓄積が10になるか、デッキのカードがゼロになり、さらにカードを引く必要が生じると負けとなる。このゲーム最大の特徴が"ブレイク"である。プレイヤーはキャラクターの内なる能力を開花させるという設定で、"キャラクターカードをパワーアップ"させることができる。これを"ブレイク"と呼び、より多くのキャラクターをブレイクさせたプレイヤーほど相手に勝率が高くなる。ブレイクカードをセットするには、カードごとに異なるファクターとコストを必要とする。ファクターとは「その勢力のキャラを何人支配しているか」で、コストとは「支配しているキャラから支払われるパワーカードの数」である(例:E.G.O.の3ファクター、2コストと書かれたカードの場合、自分のエリアにE.G.O.のキャラクターが3人以上存在しており支配しているキャラクターから合計2枚、パワーカードを捨て札置き場に送らなければいけない)。また、ブレイクする場合は分類アイコンが同じでなくてはいけない(条件によっては例外あり)というルールもあり(例:スチューデント♀アイコンのカードをブレイクする場合、ブレイク後のカードもスチューデント♀アイコンを持っていなくてはいけない。また、これを利用してドラグーン♀アイコンを持つイレイザーのキャラクターが、同じドラゴン♀アイコンを持つ阿羅耶識や極星帝国のキャラクターにブレイクすることも可能)、さらにカードによっては2種類の分類アイコンを持つカード(例:スチューデントとタレント)もあり、これらのカードは2種類のタイプにブレイクできることから、双方向ブレイクと呼ばれる。ネームレベルのキャラクターをブレイクする場合は同じネームのブレイクカードでなければならないというルールもある(例外については、カードテキストに記載されている。2段、3段ブレイクと呼ばれるカードは、カードテキストにネームだけでなく、それ以外の部分まで含めたカード名称のカードしかブレイクできないと書かれるなど)。ブレイクは、敵の勢力または支配エリアのパワーカードが付いていないキャラクターに対しても行うことができ、これを横取りブレイクという。横取りブレイクが成立した場合、素体となったキャラクター及びそれについているカードはすべて捨て札置き場(ブレイクカードとネームレベルキャラクターはダメージ置き場)に置かれ、ブレイクカード自身が素体となる形で場に出る。ブレイクを実行する際、何らかの効果でブレイク条件が満たされなかった(ファクターの減少、素体となるキャラクターの除去など)場合、そのカードは捨て札置き場に置かれる(場に配置されていないため、その時点ではブレイクキャラクターではないことに注意)。キャラクターの中には特別な能力を持っているものがおり、それらはアビリティ・エフェクト・スキルの3種類に大別される。ここではスキルについて説明するが、それ以外の能力は簡単に以下の通り。これらの能力は、パーマネントや他のキャラクターの能力によって与えられたり無効化されることもある。無効化(効果を発揮しない状態)されても能力自体は失われているわけではなく(『失う』と明記されている場合は例外)、他の能力やカードの発動条件には含まれるため、注意が必要。各カードにはそれぞれどのパックに封入されているかを示す記号が描かれている。同一のカードであってもパックによって絵柄やレアリティが異なる場合がある。また、プラチナパックというスペシャルパックがあり、主にアニメやゲームなどのキャラがカードとなっている。シリーズによって参加しているイラストレーターは異なる。2002年、『アクエリアンエイジ Sign for Evolution』と題してテレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪の3局で放送。ステレオ放送、ワイドサイズ制作。テレビアニメ版に登場する流水子、カナエ、未郷(カード名はセラフィム“ジョエル”)、ユイ、明日見の5人は、「夢幻の天秤宮」におけるイメージキャラクターである。括弧内は歌唱シーンの担当者。『アクエリアンエイジSaga II〜Don't forget me…〜』のタイトルで、2003年11月21日に発売されたOVA。登場キャラクターは第1弾から登場しているアクエリの顔役とも言えるメンバーである。2008年春に「オリオンの少年」をベースとした実写映画が公開された。1999年 - 2000年。アクエリアンエイジのプロモーションの一角としてSagaIより前の時代を物語にしたCDドラマが隔月で全5話発売された。それぞれに1枚ずつCDドラマオリジナルキャラの限定プロモーションカードを封入。アクエリアンエイジ生誕7周年を記念したドラマCD。「アクエリアンエイジ7周年記念ドラマCD付限定BOX前編」(2006年8月25日)と「後編」(2006年11月10日)に封入された。初代ドラマCDやOVA版とはキャストが異なるが、榎本はOVAでは美晴役として出演した。※これに後編からクラリスとエルジェベートの2人が登場。※これに加え前編のキャスト全員が出てくる。2009年8月26日発売。アクエリアンエイジ10周年を記念して発売されたドラマCD。主人公の結城望を除く登場人物4人はネットラジオ『アクエリ放送局』のパーソナリティ&アシスタントの4人で榎本、廣田は7周年記念ドラマCDと同じキャスト(7周年記念ドラマCDでガブリエル役を演じた近藤は今回別役)。2009年12月29日発売(12月5日からイベント会場で先行発売)。ドラマCDのタイトルは「アクエリアンエイジ10thアニバーサリードラマCD2〜我が種族の繁栄の為なら、ひと肌脱ごう。〜」。「ゲームブックDS アクエリアンエイジ Perpetual Period・プレミアム限定BOX」に封入。ドラマCDのタイトルは「アクエリアンエイジ・ゲームブック企画会議〜メインヒロインの座を狙え!」。「アクエリアンエイジ 望刻の塔・スペシャルBOX」に封入。2010年6月9日発売。ドラマCDのタイトルは「アクエリアンエイジ・ドラマCDフェンリル編〜ふわふわバスタオルは甘いかおり〜」。TVCFソング“Get Peace & Love”と新録のボーカル曲2曲を含む全10曲。2009年6月26日発売。テレビアニメ版のサウンドトラック、全23曲。ジャケットに「Evorution」と誤記(正しくは Evolution)数箇所あり。オンライン対戦によりアクエリアンエイジをプレイできるソフト。ルールは「シンプルスタイル」に限られ、「▼」「ドロー+1」以外のスキルやエフェクトを持つカード、プロジェクトカードやファストカードは登場しない(シンプルスタイル対応のカードのみが登場する)。すでにサービスを終了しており、オンライン対戦は行えず、公式サイトで無料配布されているAquarianAge Beginners Instructorと同等の機能しか使えない。2006年6月8日に同ゲームをモチーフとしたアーケードゲーム、『アクエリアンエイジ オルタナティブ』の製作が発表された。キャラクターイラストはTCGと同じものを用いるが、イラスト自体はゲーム用の描き下ろし。また、ルールなどは完全にオリジナル。制作・販売はタイトーが行う。2007年3月ごろから、全国のゲームセンターにて稼働中。それに先駆けて2月27日に秋葉原のゲームセンター「Hey」で記念セレモニーが催された。
出典:wikipedia
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