天王台駅(てんのうだいえき)は、千葉県我孫子市柴崎台一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。当駅には、快速線を走る中距離電車および常磐線快速電車と、緩行線を走る常磐線各駅停車が停車する。なお後者はラッシュ時のみの運行である。常磐線開業当時より長い間、我孫子駅と取手駅の間(営業キロで6.1km)に駅はなかった。通勤五方面作戦として常磐線の取手以南を複々線化するに際し、我孫子駅東方に車両基地(松戸電車区(現・松戸車両センター)我孫子派出所)を設置することとなり、同基地設置の見返り、近隣の宅地化への対応、車両基地へ出入りする運転士の通勤手段の確保(快速線ホームには同所に繋がる階段がある)等の理由から、新駅を設置することとなった。当初は「新我孫子駅」の仮称で工事が進められたが、近隣にある成田線東我孫子駅との混同を避けるため、駅所在地(当時の我孫子市大字柴崎字天王裏)の小字名から採った「天王」に台地を示す「台」を付けた「天王台駅」として開業した。なお、後に市による土地区画整理事業が行われ、「天王台」は現在、当駅の南側の地名となっている。開業時点では我孫子 - 取手間はまだ複線で、快速線しかなかったために快速電車のみが停車していた。当時は現在の緩行線ホームに相当する位置にホームがあり、その北側に快速線を新たに敷設する予定だったもののホームを設置する予定はなかった。複々線化完成後は快速通過となる予定だったが、1973年(昭和48年)に国鉄から出された計画を知った我孫子市が不便になることを理由に対策委員会を設けるとともに市議会でも国鉄へ要望する決議案が可決された。1974年(昭和49年)8月には住民組織による「天王台駅快速電車停車確保連合会」が発足し快速電車停車の運動が起こった。1978年(昭和53年)3月8日、国鉄から快速電車の停車に必要な駅乗降場の増設経費を地元で負担するという条件付きで合意を得たため、新たに快速線にもホームが設けられることが決定し、快速停車駅として残ることになった。下り快速線のホームがやや傾いた状態であるのは、この経緯のためである。また、緩行線ホームにある倉庫状の構造物は、かつての階段であり、現在の駅員室付近に降り口があった。このような経緯があり、後に中距離の普通列車も停車するようになった。2004年(平成16年)10月16日以降は普通列車についても「快速」と案内するようになった。このため、日中は複々線完成後にあっても我孫子 - 取手間は快速線のみで充分賄えることから、各駅停車は朝夕以外は従来通り我孫子駅までの運転となっており、そのため各駅停車は朝夕の一部しか当駅には着発しない。この経緯について詳しくは複々線化の沿革と問題参照。しかし、2005年(平成17年)7月9日のダイヤ改正で設定された特別快速の通過、2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正での快速電車の減便・成田線直通への振替等により、日中毎時7-8本あった快速が毎時5本まで減った。更に、2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正で、同じく日中毎時5本だった我孫子駅 - 綾瀬駅間の各駅停車が毎時6本に増発されたため、上野駅 - 取手駅間では日中の着発本数が最も少なくなった。島式ホーム2面4線を有する地上駅。緩行線(各駅停車)と快速線が1面ずつ使用している。両面とも、ホーム階と改札コンコース階を結ぶ階段、エスカレーターがあり、快速線側はエレベーターも設置されている。緩行線は朝夕の時間帯のみの運転であるため、それ以外の時間帯は閉鎖され、ホームの照明も点灯しておらず、LED式発車標だけが稼動している。改札階からの階段・エスカレーターも東側(取手方。改札を入場した正面側)にしか設置されておらず、エレベーターは設置されていない。我孫子駅が管理し、JR東日本ステーションサービスによる業務委託駅である。橋上駅舎を有しており、内部には自動券売機、自動改札機がある。駅舎からは南北に出入り口があるが南口のほうが利用が多く構えも堂々としている。北口は跨線橋が伸びているのみで南口と比べると簡素である。駅前広場は南北どちらにも整備がなされているが、南口側は大きく、北口側は小さい。みどりの窓口は指定席券売機の導入に伴い、2006年(平成18年)6月2日に営業を終了した。快速線ホームの上野寄りには立ち食いそば・うどん店の「弥生軒」が出店している。2014年度の1日平均乗車人員は20,470人である。NEC我孫子事業場の最寄駅であり、無料シャトルバスも本駅前から発着している(ただし、無料シャトルバスは事業所に訪問する来客用に運行しているため、事業場に勤める職員は無料シャトルバスの通勤での利用を禁止されている)ため、朝夕に通勤客が集中する(なお路線バス(川村学園大学行)は朝に2 - 3分間隔で運行している)。東我孫子駅・湖北駅付近の住民が、成田線より本数も多いことから当駅を日常的に利用する傾向がある。JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。駅前・郊外型の新興住宅地が広がる。一戸建てが主流。駅前には、低層の雑居ビルもある。一時期、常磐線停車駅で白タク行為を繰り返していた者達がおり、当駅は特にひどく社会問題にもなったが、2002年(平成14年)のタクシー関連法改正や、我孫子市の条例で白タク行為の罰則を強化などしたため、今はほとんどいない。看板だけが残っている。停留所の名称は南口が「天王台駅」、北口が「天王台駅北口」である。ニュー東豊の印西市・栄町方面への深夜バスと、湖北駅南口行・川村学園女子大学行の路線バスは廃止された。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。