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老人語

老人語 (ろうじんご)とは、言語を位相的に捉えた時の分類の一つで、高齢者の言語主体に特徴的な語彙・表現。また、役割語において、人物が高齢であることを表現するために用いられる特定の表現である。類似の概念に児童語や若者語等がある。漫画やアニメ、SF小説等の作品内では、高齢であることがストーリー上、重要な意味を持つ登場人物の言葉づかいに、一人称「わし」や語尾「じゃ」、打消し「ぬ(ん)」といった特定の言い回しが、しばしば用いられる。金水敏によれば、このような「老人語」は、江戸時代の上方語が起源で、18世紀後半以降、セリフの約束事として、老人や知識人を表現するための役割語として芝居や戯作等の世界で使われだし、それが明治時代以降、小説や漫画などにも広まり、定着したものである。江戸時代初期、江戸の町では各地の方言が混在して使われていたが、その中で上方の言葉は相対的に威信を持っていた。江戸時代中頃より、東国的な表現を基本とする江戸語が新しい共通語として形成されていったが、若年層がこれを自分達のことばとしたのに対し、高齢者層、特に知識人層には、依然として上方風の保守的な言葉を使う人々が多かった。このような高齢者の話し方は、歌舞伎や戯作、落語、講談等の中で誇張して描かれ、「老人語」として定着していった。その伝統は近代以降、少年雑誌や漫画に受け継がれ、特に『少年倶楽部』や手塚治虫の強い影響によって、高齢の博士等の台詞に老人語が多用されるようになった。このような役割語は文化的ステレオタイプの一つであり、役割語における老人語は、物語の中で主人公を導く助言者、主人公を苦しめる悪玉(影)、高齢であることに起因する行動によって人物間の関係を調整する役(トリックスター)の3類型の登場人物に特に顕著に認められる。時代劇などでは、このような話し方を、高齢でなくとも大名や代官などの貴人、学者、医師、僧侶、あるいは欲深な富裕層などが用いることが少なくないが、これも昔の知識人の言葉遣いというイメージと関係すると思われる。明治時代になってから、「維新の元勲」や政治家、軍人に西日本出身者が多かったこと(薩長土肥)も影響しているとされる。実世界においても、特定の語彙や表現が「老人語」とされることがある。ただし、米川明彦の1995年の著述によれば、「老人語」という概念は学術用語として確立したものではない。1972年に刊行された『新明解国語辞典』は、女性語や学生語等と並んで、「ことばの使用相のレッテル」の一つに老人語を設定し、話題となった。『新明解国語辞典』の項目としての「老人語」の定義は、「すでに青少年の常用語彙の中には無いが、中年・高年の人ならば日常普通のものとして用いており、まだ文章語・古語の扱いは出来ない語」というものであり、例として「日に増し・平に・ゆきがた・よしなに・余人(よにん)」を上げている。また、初版の編集方針において、類義語の弁別において、「漢語的表現・老人語などの名称のもとに」違いを説明するとし、さまざまな語彙の説明に「老人語」や「老人語的」と記した。これに対して、初版発行直後から、外山滋比古や朱牟田夏雄など複数の知識人が、「自分の常用語に怪しからぬレッテルを貼られた」という視座の論陣を張り、物議を醸した。一方で、米川明彦は、1990年代に『新明解国語辞典』の「老人語」を高齢者が実際に使用しているかを調査し、これらの語彙は、実際にはほとんど死語であると述べている。なお、『新明解国語辞典』第4版(1989年)以降、版を改めるごとに、一部の語彙において「老人語」という説明を「古風な表現」「やや改まった表現」などに改めたり、「老人語」の説明を削除したりし、第7版(2012年)で「老人語」という説明は完全に廃された。米川明彦は、老人語を以下の3種に分類し、収集している。また老人語研究の目的として、言語にあらわれた社会変化の様相の解明、高齢者と若年者の間のギャップの解明、老人語の言語的特徴の解明の3つをあげる。『新明解国語辞典』において「老人語」「老人語的」とされた語彙とその語義を掲げる

出典:wikipedia

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