『ZONE OF THE ENDERS』(ゾーン オブ エンダーズ)は、コナミコンピュータエンタテインメントジャパン(以下KCEJ)が開発・販売した、PlayStation 2用ゲーム『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』及びその続編・外伝シリーズの総称。「Z.O.E」(ゾーイ、ズィーオーイー)と略される。世界観を共有するアニメーション作品も作られている。“オービタルフレーム”と呼ばれる人間搭乗型の巨大な高機動人型ロボットを操って戦うアクションゲームである。「ENDERS」とは「short-ender」「bitter-ender」の略称の複数形である。キャラクターのデザインやストーリー展開が日本のSFロボットアニメーション(特に『機動戦士ガンダム』の様な、いわゆる“リアルロボットもの”作品)を強く意識して作られている。ゲーム(1作目)発売前から同一世界観をもつアニメ作品の製作が決定し、ゲームとアニメを同時に見ることでより深くZ.O.Eという作品を体験できるメディアミックス戦略も行われていた。(アニメはOVAと連続テレビアニメの2作品が製作された。どちらも製作はサンライズ及びバップ)スタッフには『メタルギアシリーズ』(MGSシリーズ)を手がけた小島秀夫がプロデュースを担当し、主人公が乗るオービタルフレームのデザインを同じくMGSシリーズの新川洋司が手がけるなど、MGSシリーズのテイストが色濃く注入されている。(ストーリーにはMGSとの関連性は基本的に無い)『ANUBIS』以降、長らく休止状態となっていたが、2012年にはゲームやアニメ版がHDリマスター化されて随時リリース。さらに同年5月に行われたイベント「ZONE OF THE ENDERS HD(はいだら)-NIGHT 宇宙最速〜ReBOOT」において、続編を開発している事を小島が表明した。(発売時期は未定)物語の舞台は22世紀の太陽系であり、地球人類は人口問題や環境問題の深刻化から宇宙に生活圏を拡げた。地球周辺のラグランジュポイントにスペースコロニーが建設され、火星をテラフォーミングし、16のカウンティ(州)を設けて植民地とした。さらに、資源確保のため木星圏にまで進出し、衛星エウロパのラグランジュポイント・L5 にコロニー「アンティリア」を建設した。
だが、地球に住む人間の中には、火星以遠に住む者を「エンダー(田舎者の意)」と呼んで差別する者が少なくなかった。また、地球の半分以下の重力しかない火星で生まれ育った者は地球出身者に比べて筋力的に劣り、地球出身者に殴られただけで全治数ヶ月の重傷を負うという事実もあり、地球出身者は火星出身者を見下し、逆に火星出身者の中には半ばコンプレックスに基づく反地球的な気運が高まっていった。
そうした背景の中、未だ植民地に過ぎない火星では国連宇宙軍 (UNSF) が武力を背景とした監視活動や弾圧を行い、それに対抗して火星側のレジスタンス活動などが活発化。その中でも反地球思想の強いカウンティ「バシリア」は軍事組織「バフラム」を結成、新兵器オービタルフレームを開発して地球の物量に対抗しようとしていた。だが、その時の地球側は当然ながら、火星側の大半もバフラムの真の目的が「太陽系ごと、人類を滅ぼす」という事に気付く者はいなかった…2001年3月1日に発売された、PlayStation 2用ロボットアクションゲーム。監督、脚本は岡村憲明。木星の衛星軌道上に浮かぶコロニー・アンティリアを舞台に、偶然から新型オービタルフレーム・ジェフティに乗り込んでしまった主人公レオ・ステンバックとバフラムの戦いを描いた作品。ストーリーは前後編の前編に当たる。ゲーム進行については、前半はコロニー内部を飛行し、各エリアへ任意に降下することができる。ストーリーの進行に応じて、指定されたエリアへ降下してミッションを攻略する。コロニー上空を飛行中、SOSが発信されることもあり、これに応じるかどうかもプレイヤーに任される。また、コロニー内の構造物に攻撃を加えると警告を受けることがあり、これらの状況によって、バッドエンドになることもある。ゲーム後半は、進行が一本道となる。開発当初は「アトランティス」というコードネームでセガのドリームキャスト向けに制作が決まっていたが、製作途中にPlayStation 2が発売され、後発機種ゆえに公式スペック上ではDCよりも性能が向上し、PS2の方がメインメモリが多くマップも広くする事が出来るため、発売ハードが変更になったという。木星圏のスペースコロニー、アンティリア。ここに保管されているバフラムの新型オービタルフレーム「ジェフティ」「アヌビス」の2機を奪取すべく、連合宇宙軍はアンティリアを武装占拠した。これに対しバフラムは、ヴァイオラを隊長とする奪還部隊を差し向け、攻撃を開始する。それに巻き込まれた民間人の少年レオ・ステンバックは、自分をいじめていた同級生たちの死を目の当たりにする。これでもういじめられずに済むという安堵の気持ちと、知人を見捨てたという罪悪感の板挟みとなりながら必死に逃げ惑う中で、偶然ジェフティが隠された工場に逃げ込み、そのまま搭乗してしまう。レオはジェフティに搭載されたAI「ADA(エイダ)」の言うがままに、バフラムの尖兵を撃退。その直後に連合宇宙軍特務部隊のエレナ・ワインバーグから、ジェフティを宇宙港に運んで欲しいという通信が入る。戦いに巻き込まれることを恐れるレオは拒否するが、ジェフティがコロニーから出ればバフラムもいなくなると説得され、渋々ながら承諾。途中で友人のセルヴィス・クラインを救出し、様々な戦いをかいくぐりながら宇宙港へ向かう。しかし、ジェフティの真の任務は「バフラムが建造中の軍事要塞・アーマーンに侵入し、その中枢部で自爆して破壊する」というものだった。戦いの中でADAに惹かれていくレオは、自爆を止める方法を模索しながら奮闘する。詳細はリンクを参照。2003年2月13日に発売されたPlayStation 2用ロボットアクションゲーム。『Z.O.E』の直接の続編に当たる。監督、脚本は村田周陽。キャッチコピーは「未確認浮遊快感」、「僕らは、宇宙でやっと自由になれる」。基本的なシステムは前作を踏襲しており、バーストショットの高速化やグラブ攻撃による敵の保持、サブウェポンがエネルギー共有式になったといった変更点もある。前作が舞台となるコロニーの各所を何度も往復することが多かったのに対し、本作は舞台進行を一本道とし、特徴的な舞台が次々と入れ替わるようになりメリハリが付いた。木星衛星カリストで採掘工をしていた元バフラム軍人ディンゴ・イーグリットが、レオの手によって隠されていたジェフティの発見を機に、過去の因縁に決着をつけるため、かつての上官ノウマンと死闘を演じる様を描く。公式webサイトでは第1作と本作をつなぐ小説が公開されている。ミニゲームとして、ジェフティ以外のOFを操作できる対戦や作中でのイベント、タイムアタック、撃墜されるまで戦うサバイバル、ボスバトルなどが出来るエクストラミッション、その他に『グラディウス』を模した3Dシューティングゲームの「ZORADIUS」(ゾラディウス)が収録。『Special Edition』ではエクストラミッションが増えている。欧米版での追加要素を収録して2004年1月15日に発売された『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS Special Edition』では、追加要素が拡張された他、グラフィックの作りこみ強化、戦闘パートの追加、デモシーンの追加が行われている。ヴァイオリン演奏に金子飛鳥を起用した主題歌『Beyond the Bounds』(歌:木村真紀、作詞:Scott Dolph & Sana、作曲:桐岡麻季、編曲:久米大作)のスキャットはフィンランド語をベースに創作された造語で歌われており、歌詞のイメージはエジプト神話をモチーフとしている。スタッフの談話では、造語部分は「スペル(呪文)を詠唱するようなイメージ」とされている。オンラインショップのAmazon.co.jpでは1000本以上を売り上げた。オリジナルサウンドトラックにはSanaが歌うテクノポップVer.の「Beyond the Bounds (Mitsuto Suzuki 020203 Mix feat.Sana)」が収録されており、こちらはヨーロッパ版『ANUBIS』のオープニングテーマと、スペシャルエディションの裏オープニングテーマとして使われ、音楽ゲーム『pop'n music 8』のPS2版にも短縮版が収録されている(関連のあるコナミ作品の節も参照)。前作から2年後。ノウマンが駆るアヌビスと、その基礎技術を応用した新型OFを擁するバフラムは、連合宇宙軍を壊滅状態に陥れ、火星圏を事実上制圧。強大な力を持つ軍事要塞アーマーンの完成を急いでいた。ジェフティをアーマーン中枢で自爆させるという特命を帯びていた連合宇宙軍のエレナ・ワインバーグは、火星圏の濃密な警戒網をかいくぐってジェフティをアーマーンに到達させることは不可能と判断し、止む無くジェフティを木星圏に破棄してバフラムの目から隠した。それから少し後、木星の衛星カリストで採掘作業員をしていたディンゴ・イーグリットは、作業中に強いメタトロン反応をキャッチし、原因を調べに向かう。その現場でジェフティの入ったコンテナを見つけるが、ケン・マリネリス率いるバフラムの部隊の襲撃に遭う。ディンゴは同僚達を助けるためにジェフティを駆ってケンを撃破し、敵母艦に潜入するが、そこでノウマンと遭遇。彼はかつてのディンゴの上官だったのだ。バフラムへの復帰を求められたディンゴは拒否し、ノウマンに銃撃され瀕死の重傷を負ってしまう。それから2ヶ月後。ケンは「私はバフラムに潜入している連合宇宙軍のスパイだ」と名乗り、ディンゴの心肺機能をジェフティと直結する形で蘇生させた。「ジェフティから降りたら死ぬ」身体にされてしまったディンゴは、ケンの指示でアーマーン計画の阻止に乗り出すことになる。詳細はそれぞれのリンクを参照。『Z.O.E』シリーズは一人のアーティストだけが手掛けておらず、それぞれ作曲者が違う。『ANUBIS』の音楽では6人のアーティストが手掛けている。その中で一つしか楽曲を作っていないのは木村真紀と鈴木光人feat.sanaの2人であり、他はそれぞれ戦闘曲やステージ曲、イベント曲を手がけている。入っている楽曲数とCDの最大録音時間の都合で全曲が曲がループしない、ループ前にフェードアウトする。楽曲の随所に「Beyond the Bounds」のサビ部分、又は歌の部分がアレンジされて入ることがある。『ANUBIS』のサウンドトラックに入っている曲一覧(("アーティスト名"))CD番号順。CD番号順はストーリーに沿ってはいない。『Z.O.E』と関わりのあったディレクターの岡村憲明のブログで、プロジェクト初期のタイトル「アトランティス」のストーリー案、そしてレオが主役だった場合の没ストーリー案が公開されている。同時に、岡村憲明と『Z.O.E』、当時の小島組、小島秀夫との関わりについても記載されている。レオを主役とした没ストーリーの要約は以下のとおり。詳細は、岡村憲明のブログを参照。アンティリアを脱したレオは、アトランティス号のメンバーと共に火星へ行き、ジェフティ輸送の本当の依頼者を知る事になる。その後、一度地球を経由して再び火星へ赴くレオ。アーマーンを用いて火星の人民を人質に取ったバフラムを止めるべく、ジェフティはアーマーンへ乗り込み、アヌビスと対峙する。戦闘の最中、アヌビスのフレームランナー、ノウマンはジェフティとアヌビス、そしてメタトロンと文明に関係する事柄、戦いの理由を語り始める。2001年9月27日に発売されたゲームボーイアドバンス用シミュレーションロールプレイングゲーム。火星と地球を往復する移民船で働いていた主人公ケイジ・ミッドウェルが、船の格納庫で出会った少女ミオナ・オルデランや謎の機体テスタメントと共に火星に降り立ち、反地球レジスタンス組織BISの一員として行動する外伝作品。時系列は『ANUBIS』の1年前にあたり、他媒体作品のキャラクターもゲストで登場し、一作目に登場した情報端末「ローカルサーバー」も登場した。ストーリー分岐により二つあるエンディングのどちらかを迎える。オプションとしてメカニック・キャラクター図鑑、基本用語ファイルを備えている(キャラクター図鑑は本編ではあまり詳しく語られない設定が多く記載されている物もある)。開発は小島プロダクションではなくウィンキーソフト。シナリオは『スーパーロボット大戦F完結編』に携わったスタッフが担当している。システムについては、ウィンキーソフトが過去に制作を担当していたスーパーロボット大戦シリーズと共通性があり、資金を使った機体と武器の改造もある。本作は通常のシミュレーションゲーム型の戦闘方法の他に、IAS(インタラクティブ・アクション・システム)という、プレイヤーが介入する戦闘方法を選択できることにある。戦闘方法にIASを選択した場合、プレイヤー側が攻撃の場合は、動き回る敵にターゲットカーソルを合わせてボタンを押す事により、攻撃を成功させる。逆に敵が攻撃してきた場合は、敵のターゲットカーソルから逃げ回るように機体を動かし、攻撃が当たらないようにする。敵味方ともにカーソルや機体のグラフィック内にはクリティカルポイントがあり、これをカーソルの中心で捉えるとクリティカルヒットとなる。機体のパラメータは、攻撃は威力と命中率、防御は防御量と回避率のどちらを重視するか調整する事も出来、戦闘時にIASを選択した場合は、命中率と回避率がカーソルの速度や大きさ、機体速度に影響される。一部のMAP中にはローカルサーバーがあり、サーバーにユニットを置く事で、ステージクリア後にOFの武器、特殊機能が追加される。詳細はそれぞれのリンクを参照PS3版およびXbox 360版を2012年10月25日に同時リリースされた。当初はPS Vita版もリリース予定だった。『Z.O.E』と『ANUBIS』のグラフィックを解像度720p、フレームレート60fpsにリマスタリング、画角を16:9のワイドモードにするなど、現世代機の標準的な仕様に合わせて製作した。公式サイトではこれを“HD(はいだら)級HS(ハイスピード)ロボットアクション”と銘打っている。リマスタリングはアメリカのによって行われている。このほか、『Z.O.E』と『ANUBIS』を繋ぐ幕間劇的なオープニングアニメーションを、アニメ版で縁の深いサンライズが新規製作。元々、PlayStation 3自体の基本設計がCPUのCellで全ての処理を高速に行う仕様であり、GPU性能自体はPlayStation 2の方が優れていた事もあって、PS3版『ANUBIS』にてレンダリングの関係で処理落ちが発生していた。その為、修正パッチ及び修正済み製品版(PS3 the BEST版)が2013年7月25日に配信、発売された。修正パッチの制作は、後にPlayStation 4/Xbox One版『ファイナルファンタジー零式 HD』の製作も手掛けたヘキサドライブ社によって行われ、描画エンジンの総入れ替えによる処理落ちの改善だけでなく、CPUの演算処理部分の最適化等が行われた結果、パッチ適用前よりも10倍以上の高速化と高精細化が施された。これにより、Xbox 360版も同様に最適化を望むユーザーの声が多数あったが、Xbox 360版では発売当初のPS3版ほどの処理落ちは発生せず、またセールス状況等を考慮した結果「Xbox 360版の修正パッチ製作は見送る」と小島秀夫氏がコメントしている。尚、修正済み製品版には『メタルギア ライジング リベンジェンス』の体験版は収録されていないため、Xbox360版と同様にCERO:Cに区分されている。また、ダウンロード版では『Z.O.E』と『ANUBIS』がそれぞれ単体販売もされている。『ZONE OF THE ENDERS』と同時発売されたOVAであり、『Z.O.E』より前の時代設定となっている。2001年に放送されたテレビアニメ作品で、『ZONE OF THE ENDERS』と同時期の時代を描いている。50音順で表記OFが装備している武器。無人OFも装備している物がある。基本どれもがOF用の非常に高出力な物であるので、ものによっては空間破壊を起こすバーストと同等以上のウェポンもありOFの空間障壁のシールドを突破出来るものもある。以下の説明は、ゲームシステム上の表現を含めて解説する。
出典:wikipedia
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