『帰ってきたウルトラマン』(かえってきたウルトラマン)は、1971年(昭和46年)4月2日から1972年(昭和47年)3月31日にTBS系で、毎週金曜19:00 - 19:30に全51話が放送された特撮テレビ番組。怪獣と戦う防衛チーム・や、巨大ヒーロー・ウルトラマンの活躍を描く。なお、本作の主役であるウルトラマンは、後年ウルトラマンジャックという正式名称が設定されたが(詳細は後述)、本項では放送当時の名称に基づき、基本的に本作の主役ウルトラマン(ジャック)を「ウルトラマン」と表記し、前々作の主役ウルトラマンは「初代ウルトラマン(初代マン)」と表記することで区別をつける。本作が製作された背景には、1970年に再放送された前3作品が高視聴率を得たこと、フジテレビ出版(後に株式会社 万創へ継承)の「飛び出す絵本」をはじめとした関連書籍、ブルマァクのソフビ人形などの関連商品が好調だったことや、『ウルトラファイト』(1970年)の好反響などがあった。本作の企画は、1969年4月28日に印刷された企画書『続ウルトラマン』から始まり、ウルトラマンとMATが復活した怪獣と戦う基本線はこの時点で確立している。同企画書は『ウルトラマン』の約30年後を舞台に、ウルトラマンが地球に帰ってくるという設定で現存する第3話までの企画書には既に引退しているムラマツやハヤタが登場し、ウルトラマンと一体化したバン・ヒデキ(晩日出輝)がベーターカプセルで変身するなど、初代を強く意識したものであった。当初は初代ウルトラマンが帰ってくる設定であったためにタイトルが『帰ってきたウルトラマン』となったが、商品化展開を踏まえると別人にすべきというスポンサーの都合でこの設定は没となり、最終的に別人となった。『帰ってきたウルトラマン』は生前の円谷英二によって命名されたと言われる。続く企画書『帰って来たウルトラマン』では、バンを慕う姉弟や特訓による必殺技の獲得などの要素が盛り込まれたが、バンはウルトラマンの仮の姿という扱いであった。企画書としてはこれが最終稿であるが、最終的なストーリーはプロデューサーの橋本洋二と脚本家・上原正三との間で詰められた。世界各地で地殻変動や異常気象が相次ぎ、眠っていた怪獣が目覚めた。カーレーサーを目指していた青年・郷秀樹(ごう ひでき)は、怪獣タッコングが暴れ回る中、逃げ遅れた少年と仔犬を庇って命を落とした。しかし、M78星雲から地球を守るためにやってきた新たなウルトラマンが、郷の勇気ある行動を称え、彼と一体化することで蘇らせた。その後、郷は人類の自由と幸福を脅かすあらゆる敵と戦う決意を胸に、怪獣攻撃隊MATに入隊。常人離れしたウルトラマンとしての自分と、人間・郷秀樹としての自分とのギャップを抱えながら怪獣や宇宙人と戦うことで成長していく。『ウルトラマン』の主人公・ハヤタが人間的な隙のないヒーローとして描かれ、『ウルトラセブン』のモロボシ・ダンも私生活まで踏み込んだ演出は行われなかった。しかし、本作の主人公・郷秀樹は、レーサー志望の平凡な一市民として設定され、私生活面では彼の家族的な立場である坂田兄弟がレギュラーとして登場する。また、主人公がウルトラマンとしての能力に慢心したり、超能力を持つゆえにMAT隊員と軋轢を生むなど、日常的な困難を乗り越えるための努力が強調された。変身後のウルトラマンもしばしば怪獣に対して苦戦したり敗北したりしている。こうした作劇が、後年の評論で「人間ウルトラマン」と呼ばれている。第1期ウルトラシリーズを放送していたタケダアワーがSF路線や怪奇路線から転換して『柔道一直線』となるなど、当時の子供たちの流行がスポ根ものに移行していったことから、本作でもその要素が意識されている。当初は前述のような郷の苦悩と成長などシリアスなドラマ性が強く打ち出された。その中で、など新たなタイプの秀作が生まれ、新たな試みがなされた。しかし、人気番組『ウルトラマン』の後継作として本作に期待される視聴率の水準は高いものがあり(TBS側では30%台を期待していた)、1クール目の視聴率はその期待に沿うものではなかった。その原因としては、シリアスなドラマが子供たちに充分受け入れられなかったこと、予算的な問題で舞台が山中や造成地になる場合が多く、都市破壊の爽快さを欠いたことなどが挙げられている。この状況で円谷プロは、アンケート調査や主な連載誌である学年誌での読者調査などのマーケティングを行い、ウルトラマンの強化や宇宙怪獣の登場などが求められているとの結果を得、第18話のベムスターをはじめとし、宇宙怪獣を数多く登場させた。また、ウルトラマンを救うべく、前作の主人公ウルトラセブンを登場させ、万能武器ウルトラブレスレットを与えさせる。このことにより、ウルトラマンのキャラクター強化に成功している。また、第13・14話では大津波と竜巻による東京破壊を映像化し、その高い特撮技術をアピールしたり、当時人気絶頂のキックボクサーで、本作の前番組『キックの鬼』のモデルでもある沢村忠を本人役でゲスト出演させた第27話や、ファンの高校生から投稿された原案を採用した第34話など対外的な話題作りも、番組の知名度アップに貢献した。数々の強化策の一方でドラマ面でも強化が図られ、など、評価の高い作品が送り出された。特に第31話から第34話は、ちょうど放送月が一致したことで後に一部で「11月の傑作群」と呼ばれたほどで、この時期の視聴率も20%台を順調に維持した。さらに、坂田アキ役の榊原るみが別のドラマへの出演のためにスケジュール確保が困難になり、第37・38話で健とアキはナックル星人に虐殺されて物語から姿を消し、初代ウルトラマンとウルトラセブンの登場というイベントと相まって、ここで内容的にも視聴率的にも一つの頂点を迎えた。榊原の降板後のヒロインは村野ルミ子役の岩崎和子に引き継がれた。ドラマ部分として郷の私生活は坂田家で1人生き残った次郎と、隣人で次郎の姉代わりとなったルミ子を中心に描かれる。特撮部分の強化策として怪獣とそれを操る宇宙人の2体セットでの登場を増やし、エンターテイメント性が強調された。この時期の視聴率(放映リスト参照)は常に25%以上で推移しており、第2期ウルトラシリーズでは最高視聴率を記録した時期である。第51話ではバット星人が地球侵略と同時にウルトラの国に全面戦争を仕掛けてきた。MAT基地を破壊され、次郎とルミ子を拉致されるなど、郷=ウルトラマンとMATは最大の危機に陥る。自ら操るマットアローが撃墜される寸前にウルトラマンに変身した郷に対して、バット星人は、自ら育て上げた、かつて初代ウルトラマンを倒した最強怪獣と同種のゼットン(二代目)とともに襲い掛かる。二体がかりの攻撃でウルトラマンを苦しめるが、ブレスレットの能力と自身が編み出した新必殺技「ウルトラハリケーン」でゼットンとバット星人は倒され、ウルトラマンは勝利する。そして、郷は次郎とルミ子に別れを告げ、次郎にはウルトラマンとしての正体を明かしつつ地球を去った(MATのメンバーおよび公式には郷が殉職したと扱われる)ことで物語は幕を閉じた。本作での歴代ウルトラマンの客演は好評を博し、『ウルトラマン』の最終回(第39話)に登場したゾフィーを長兄とする「ウルトラ兄弟」という、雑誌上で設定された捉え方がテレビ作品に導入される一種の「逆流現象」に繋がった。第51話でのバット星人のセリフに「ウルトラ兄弟」が明確なものとして用いられ、次作『ウルトラマンA』から本格的にウルトラ兄弟の設定が多用されていく。本作の具体的な年代は劇中では明示されていない。非日常的な場所でのロケを多用し、「近未来」や「無国籍」を演出していた前2作品と比べると生活感のある場所での映像が多く、放映年代と同じ1970年代初頭の日本が意識されている。これは、前2作は海外販売が前提に制作されていたが、本作は純粋な日本国内向けに制作されているためである。劇中で映る日付や、語られる第二次世界大戦の体験など、現実の日本と重ねた演出が散見される。また、国外の描写はほとんどなく、MATの他国支部の活動もわずかに語られるのみである。ウルトラ兄弟などの設定により、作品世界は他のウルトラシリーズ作品とつながっているとされているが、劇中では前2作の作品世界との関係は明示されておらず、バルタン星人Jr.やゼットンの登場、第38話でのハヤタとモロボシ・ダンの登場で暗示されているのみである。第51話では、郷の夢の中に回想シーンとして『ウルトラマン』第39話での初代ウルトラマンとゼットンの戦闘シーンが流用されており(科学特捜隊日本支部の建物も背景に映っている)、郷や伊吹隊長もそれについて言及しているが、前2作の防衛チームからの継承や発展を示す具体的な演出はなかった。一方、先述したように次作『ウルトラマンA』第10話では本作の後日談が語られ、その後の『ウルトラマンタロウ』や『ウルトラマンレオ』では郷が登場することから、第2期ウルトラシリーズはすべて同一世界であることが明示されている。第51話で郷が地球を去る時に次郎に伝えた誓いで、次郎はこれを叫びながら郷を見送った。『ウルトラマンA』や『ウルトラマンメビウス』でも使用されている。監督は円谷英二と縁の深い東宝の本多猪四郎を第1・2話で起用し、作品のオープニングを飾った。本多は第7・9・51話(最終回)でも監督を務めた。東宝からは他に、筧正典と松林宗恵が参加。また、東映から冨田義治、佐伯孚治、日活から鍛治昇、新東宝から山際永三、TBSから真船禎と、他の映画会社出身の監督招聘にも積極的であった。冨田は東映との関わりも深かったTBSプロデューサーの橋本洋二の要請により、佐伯は監督した『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』第25話「白昼夢 殺人金魚」を円谷プロプロデューサーの熊谷健が気に入ったことによりそれぞれ起用された。筧・山際・真船の3名はその後の第2期ウルトラシリーズでも主力を務めた。本作での円谷プロ出身の監督は東條昭平(『戦え! マイティジャック』以来3年ぶりに監督に復帰。しかし、復帰第1作目となる第33話「怪獣使いと少年」がTBS上層部で問題視されたことから助監督に降格(結局、本作での監督作品はこれ1本のみ)と大木淳(本作の第32話で本編監督としてもデビュー)のみである。本作の脚本陣は、メインライターの上原正三が全51話中20本を担当。前・後編の話などを中心に東京が危機に陥る作品が目立つ。しかし、坂田兄妹が死亡後のシナリオは第51話を除いて担当していない。後の『A』でメインライターを務めることになる市川森一は、本作では6本と少ないものの、セブンや新隊長が登場するターニングポイントとなる話を書いている。上原と市川は『仮面ライダー』の企画にも携わっていたが、本作のために離脱した。また、円谷プロ出身の田口成光は本作でデビューし、6本のシナリオを執筆。田口は後に『タロウ』や『レオ』でメインライターを務めることになる。宇宙人や宇宙に絡む話は主に石堂淑朗が担当。侵略手段が横暴で性格的にも柄の悪い宇宙人を登場させるなど、一種独特な話を好んで執筆した一方、地方色や土着性の強い民話風のストーリーも得意としており、本作では9本のシナリオを担当。『レオ』に至るまで第2期ウルトラシリーズに積極的に関わった。第1期ウルトラシリーズで監督を務めた実相寺昭雄や飯島敏宏(ペンネームの千束北男を使用)も、1本ずつ担当。また、プロデューサー補の熊谷健と親交のあった小山内美江子も熊谷からの依頼で1本担当している。第1期ウルトラシリーズのメインライターであった金城哲夫も1本担当した。他社で活躍していた脚本家としては、『隠密剣士』(1962年)や『仮面の忍者 赤影』(1967年)、本作の放映当時も『仮面ライダー』を担当するなど、宣弘社や東映作品を多数手掛けた伊上勝が第9・49話の2本を担当。また、石堂の紹介で松竹から斉藤正夫が招かれて2本のシナリオ(第45・50話)を担当。坂田健役の岸田森も、朱川審のペンネームで1本担当した。また、第34話の原案は当時高校生だった小林晋一郎によるもの(シナリオは石堂)で、小林は映画『ゴジラvsビオランテ』でも同じく人間が作り出した植物の怪獣という原案が採用されている。小林によれば、第1期ウルトラシリーズとの作風の違いに違和感を覚えて1971年6月頃に作品への要望とともに13本分の怪獣デザインとストーリーを円谷プロに送ったところ、「いろいろあった末」に採用されたという。その他、新人時代の長坂秀佳が1本担当。上原は郷とアキが最後は結ばれるというエンディングを想定していた旨を特撮情報誌『宇宙船』上で述べている。特撮美術は『ウルトラセブン』に引き続き池谷仙克が担当したが、映画などで多忙になり1クールで降板した。後年のインタビューで池谷は本作品への参加には積極的でなかった旨を語っている。降板後、旧知の特技監督である大木淳が本編を初担当した第32話で大木からの依頼により怪獣キングマイマイのデザインを手掛けた。オープニングにはクレジットされていないが、着ぐるみ造形は主に開米プロが、一部を高山良策(グドン、ツインテール、ステゴン)、東宝特殊美術部(タッコング、ザザーン、アーストロン)、円谷プロ社内の造形スタッフ(キングザウルス三世)が担当。東宝特美による3体は見た目はしっかりしていたが硬くて動けず、開米プロが改修を行い、そのまま同プロが造形の中心となった。高山は『ウルトラセブン』から引き続いての参加であったが、同時期に『スペクトルマン』も担当していたため3体のみに留まった。オープニングには未クレジットだが本作の怪獣(宇宙人)デザインは、特撮班美術の池谷仙克や高橋昭彦のほかに、プロデューサー補佐の熊谷健(シーゴラス、ベムスターほか)や、米谷佳晃(グロンケン、バリケーン、ヤドカリンほか)、利光貞三(サータン)、末安正博(ゴキネズラ)などが担当。最終話に登場したバット星人は、当時の小学館編集部スタッフによる作とされている。既述通り、第22話でMAT隊長の途中交代がある。隊長役交代はウルトラシリーズ初の出来事だった。これは2クールから4クールへの番組延長にあたり、加藤勝一郎隊長役の塚本信夫が舞台公演のために出演不能となったと憶測が流れ、過去に発売された関連書籍でも舞台公演に関することを理由とした言及がなされ、それ以外にもさまざまな憶測を生んだ。また、番組の延長に伴うものではないということが、後に団時朗(郷役)・池田駿介(南猛役)・西田健(岸田史夫)の三者会談同窓会の記事で明かされているが、真相は語られていない。劇中設定としては、加藤隊長が宇宙ステーションに転任し、加藤隊長のかつて上官・伊吹隊長がニューヨーク本部から転任してくるドラマで交代の事情が説明され、その交代劇がシリーズの一つのイベントとなっていた。新隊長・伊吹竜役としては、東宝特撮映画の常連で知られ『ウルトラマン』や『セブン』に出演歴もある土屋嘉男などが候補に挙がったが、最終的には大映映画を中心に活躍していたベテランの根上淳に決定。大映の二枚目スターとして一般の視聴者にも知名度の高い根上の起用は、子供番組として一般のTVドラマよりは一段低い扱われ方だった特撮TVドラマの中での一つのイベントであり、ウルトラシリーズの存在を保護者層にもアピールするものだった。これは、橋本プロデューサーからの「塚本より格下の俳優は起用しないこと。」との指示を受けてのことである。当初予定された人物がボディビル体型だったが、スマートな団とのイメージが違いすぎるため、『セブン』第14・15話でのみセブンを演じた経緯から菊池英一が演じることとなる。企画当初の名残で、本作のウルトラマンは劇中では一貫して「ウルトラマン」としか呼ばれていない。そのため、後年の客演時や書籍などでは、初代ウルトラマンと区別するために、様々な名称を与えられていた。『ウルトラマンA』第14話のナレーション、および劇中での北斗星司とヤプールはと呼び、『ウルトラマンタロウ』や『ウルトラマンレオ』のナレーションでは新ウルトラマンを略したと呼ばれている。他にも作品名のまま「帰ってきたウルトラマン」 、または略して帰マン・帰りマン(きマン、かえマン、かえりマン)と呼ばれることもあった。しかし、映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』(1984年)の公開に先立ち、ウルトラファミリー紹介時に各々に固有名詞の必要が生じた。その際、円谷プロ社長・円谷皐(当時)によってウルトラマンジャックという正式名称が設定された。以降の書籍・関連グッズなどではほぼ「ウルトラマンジャック」の名称で統一され、「ウルトラマンII世」や「新マン」は別名という扱いになっている。中国で放送された際には『杰克・奥特曼』(杰克はジャックと読む)のタイトルとなる。その後、1984年の『ウルトラマン物語』や2006年の『ウルトラマンメビウス』でも「ジャック」と呼ばれている。なお、地球人は「ジャック」の名を知らないため、「ウルトラマン」としか呼ばれていない。映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、こうした呼称の変遷をセルフパロディ化したギャグがある。「ウルトラマンジャック」という名前は『ウルトラマンタロウ』の企画段階における名前でもあった。他にもかたおか徹治の漫画『ウルトラ兄弟物語』の「ウルトラ一族の大反乱編」(第1巻収録)に登場したウルトラの父の兄の名前も「ウルトラマンジャック」であるが、直接の関連性はない。初代ウルトラマンやウルトラセブンとは異なり、変身アイテムを用いない。郷が生命の危機に陥ったときに自然に変身することが多い。郷の頭上に十字状の光が降ってくると、それに呼応するように郷が右手または両手を斜め上に挙げ、変身するというパターンが基本であった。意識的に変身する場合は右手を高く掲げることが多い。中盤以降は郷の意思による変身も多く見られるようになる。最終回では郷とウルトラマンが分離することなく地球を去り、以降のウルトラシリーズ客演の際には完全に郷の意思で変身している。美術スタッフの高橋昭彦によるものとされるが、高橋本人は否定している。最初期のデザインは当時の円谷プロ営業課長だった末安正博が、初代ウルトラマン(以下、「初代」と略す)の商品化用三面図の模様にラインを描き加えたものだという。最初のスーツは、このデザインに基づいて制作され、撮影も進行していた。しかし、本作の商品化権を取得したブルマァクの要望によりキャラクターを初代と明確に差別化する必要に迫られてデザインが変更され、すでに撮影済みだった第1話の登場シーンも再撮影が行われた。基本的に初代に準じた形状だが、身体の赤い模様を二重線で縁取っており、首から胸元(初代はタートルネック状に首周りまで赤い模様があるが、帰ってきたウルトラマンはTシャツのように模様があるのは首の下までで、首周りの部分は銀色である)と腰から膝(模様の見た目でいえば初代はハーフパンツ風だが、帰ってきたウルトラマンはショートパンツ風で赤い模様の面積が少ない)までの模様が異なるのが大きな特徴である。また、銀色の質感も本放送当時の初代のそれとは若干異なるものであった。マスクは初代のCタイプから原型を取り、開米プロダクションとヒルマモデルクラフトが制作した。後頭部はオリジナルでは赤くなっているが、番組後半では銀色になっていることもあった。その他、スーツの個体差に由来する模様や形状の差異は多い。特に、『ウルトラマンタロウ』第52話へゲスト出演した際にはオリジナルで銀一色だった手袋がこちらでは赤一色だったため、後頭部と併せてオリジナルとは異質な姿となっていた。手足の継ぎ目を隠していた初代と異なり、手袋とブーツのすそが明確に露出している。これは撮影時のスーツの着脱の容易さを考慮したもので、『ウルトラセブン』撮影時の経験を生かしたものである。ブーツと手袋のファスナーの部分は、デザイン画の時点から赤いラインが入っている。中期から、左腕にウルトラブレスレットを装着する。1987年春から同年夏にかけ、明星食品のカップ麺『チャルメラ』のCMにサラリーマン姿のウルトラマンが登場した。設定上は初代であるが、赤い首回りにワイシャツ姿は似合わないため、首回りが銀色である帰ってきたウルトラマンのスーツを使用した。客演回数はウルトラセブンの次に多い。郷秀樹の姿で登場した作品は◎、郷秀樹の姿で登場していないが団時朗が声を担当した作品は●を付記。上記3作品では、『メビウス』での「ウルトラ6兄弟」の1人にカウントされている」という設定が継承されている。とは Monster Attack Team すなわち「怪獣攻撃部隊」であり、対怪獣戦や怪事件捜査を主任務とする。国際平和機構の地球防衛庁に属し、本部はニューヨークに置かれ、世界各国に支部がある。また、宇宙ステーションも保有している。コールサインは「マットJ」。一般市民が町で隊員服を見かけてMATの活動を察知したり、子供達が街中でマットビハイクルに群がったり、隊員と直接面識のない人物(第27話の沢村忠)からもMAT隊員として声をかけられたりするなど、MATの活動内容はかなりオープンになっている。しかし、その一方で軍内部では組織的に弱い立場であるらしく、常にMATのことを快く思わない上層部や世論から解散の圧力をかけられることもたびたびあった。略称の「MAT」は英語表記としては意味をなさないが、その点について特に注釈はない。こうした略称の使用は以後のウルトラシリーズに登場する防衛チームに継承されている。『A』第10話ではMATのファイルの存在が語られている。実動部隊と後方支援部隊(通信・整備)からなり、少数精鋭主義を取っているため、隊員数は少ない。また実動部隊のヘルメットには額部分に番号が書かれている(1番が隊長)。MAT日本支部は東京湾の海底に置かれている。内部には隊員達が勤務する司令室を中心に、隊員達のアパートや病院などの居住区、柔剣道場、ライドメカの格納庫や整備場が設けられ、アローやジャイロの発進ゲートは地上部に設置されている。MATの作戦室は前期と後期に区別されており、前期は第1〜36話までのモスグリーンの色で統一されたデザインで、後期は第37話から第51話のホワイトグレーの色で統一されたデザインに変更され、計器類・出入り口通路も同時に変更された。他に海岸沿いの地上発進口や地上オフィス(中央区神田錦二丁目・架空の場所)、レーダー基地がある。最終回で、隊員達が出撃した隙を突かれ、バット星人に基地の原子炉を破壊され、ほとんどの施設の機能が麻痺してしまった。MATは数々の特殊装備を持ち、状況に応じて使っている。実動部隊の隊員服はオレンジ色が基調色で、胸に黒いV字型の模様が入るシンプルなデザイン。この部分は伊吹隊長のみ上部に細い線が入る。高い耐熱、耐寒、耐久性を持つ。参考文献:『円谷プロ画報 (1)』(竹書房・2013年)p.212、213参考文献:『円谷プロ画報 (1)』p.212、213※全てノンクレジット※ウルトラマン以外ノンクレジット※ムルチ、ブラック星人、ストラ星人、グロテス星人、ケンタウルス星人、ズール星人は不明。本作より主題歌とBGMを異なる作曲家が担当するという分業体制に入った。主題歌と挿入歌の作曲はすぎやまこういちが担当。「帰ってきたウルトラマン」と「MATチームの歌」をカップリングしたオリジナル曲は原盤権を持つ日本コロムビア(EP盤)と朝日ソノラマ(ソノシート)がリリース。競作となる他のメーカーはカヴァー・ヴァージョンを収録した。カヴァー・ヴァージョンには、子門真人、ボニー・ジャックス、ザ・ブレッスン・フォー、若子内悦郎、外山浩爾、三鷹淳らによるものがある。「MATチームの歌」、「怪獣音頭」、コロムビアのオリジナル企画曲「怪獣ロック」など。いずれも作中では使用されていないが、放映当時の各種イベント会場で流された。「怪獣音頭」は『ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟』のラストで使用された他、歌詞を変更したものが『私が愛したウルトラセブン』で使用されたこともある。また、「MATチームの歌」には、朝日ソノラマ(EP盤)から発売された西田敏行/少年少女合唱団みずうみによるカヴァー・ヴァージョンが存在する。BGMは『ウルトラセブン』に続き冬木透が作曲した。小学館が雑誌掲載の権利を持っており、小学館の各雑誌に漫画化作品が掲載されている。学習雑誌では巻頭カラー特集で、ウルトラマン、怪獣、MATに関する図解、画報が掲載された他、怪獣パノラマ、MATシュート(輪ゴム式)、MAT隊員手帳などの付録が付けられていた。また、読者向けにオリジナルバッジの有料頒布も行われている。『東宝チャンピオンまつり』にてテレビ版をベースにした作品が3シーズンにわたって公開された。
出典:wikipedia
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