呉・松山フェリー株式会社(くれ・まつやまフェリー)は、広島県呉市と愛媛県松山市を結ぶカーフェリーを運航していた、日本の海運事業者である。本社(兼・呉営業所)を広島県呉市阿賀南5丁目3番32号に、松山営業所を愛媛県松山市堀江町甲1742番地13に置いていた。呉市の阿賀港(呉港広港区に所在)と松山市の堀江港(松山港堀江地区)の間を1時間50分で運航していた。通称は呉松フェリー(くれまつフェリー)。大人片道運賃が1,600円に設定され、本州と松山を結ぶ公共交通機関の中ではルートがほぼ並行している広島 - 呉 - 松山間で運航するフェリーの運賃(呉 - 松山間は2,600円、広島 - 松山間は3,500円)と比較して安価であった。2008年(平成20年)11月17日、阿賀港の乗り場が新設の「阿賀マリノフェリーターミナル」に変更され、これに伴い安芸阿賀駅南口とフェリーターミナルを結ぶ無料連絡バスが運行されていた。2008年時点で在籍していた船舶について記述する。このうち、2009年6月の航路廃止時点では「ほりえ丸」を除く3隻で運航されていた。2009年(平成21年)5月8日付愛媛新聞にて航路が廃止されるとの報道がなされた後、同月25日に正式発表され、同年6月末をもって廃止となった。廃止理由については、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の供用による経営悪化に加え、ETCによる特別割引により利用台数が昨年同期の約半分にまで落ち込んでいたことが報道されているほか、高速道路料金についての『場当たり的政策』が招いた結果とするものもあった。一方、在野の研究者からは同割引の影響の大きさを認めつつも、景気悪化や燃料費高騰など他の要因も考えられるため因果関係を特定することは難しいとの指摘もあった。運航会社の「呉・松山フェリー株式会社」では航路廃止を回避するため便数を半減するなどの対策を講じており、廃止時点での運行回数は1日9便であった。なお、同社は航路廃止後、従業員60名に退職金を支給したのち解散・清算の手続きが行われた。
出典:wikipedia
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