語族の一覧(ごぞくのいちらん)は、世界の語族の一覧である。語族は諸言語に共通性を見出し、祖語があるのではとの意識が学究的動機に発展して成立した分類体型である。分類の規模や階層に応じて「語派」「語圏」「語群」「諸語」「大語族」などを冠する分類名もあるが、言語によっては研究がまだ浅薄であったり、語族を含めて見解に相違が残っていたりなどで、定義があいまいである。なおこの分類は、人類を人種で分類することの弊害からこれに代替して用いられることがあり、歴史学などにおいてそれぞれの「~語族」が広義に「~人」、比較的小集団であれば「~族」と表現される。しかしこれには言語以外の宗教など文化的側面や、地域や時間的経過、その他の要素による集団分類を適用できることから、通史的に適用できる概念ではないことには注意を要する。次節以降の表では主に自然言語について語族をベースとして分類した。「 ? 」は分類が確定したものでないことを表す。また†は比較言語学の記号で、記号が付属している言語は現在の死語を意味する。自然言語以外はその他とし、リンク先等を参照のこと。音韻・文法などの強い共通性で括られたグループ。さらにこれらを上位の超語族(大語族)に分類する試みもあるがまだ仮説の段階である。印欧祖語に起源を求め、インド・ヨーロッパ語族と呼ばれる。黒海とカスピ海との間のコーカサス山脈北部を中心に話される約40言語の諸語。コーカサス南東部のアゼルバイジャンではアルタイ諸語、南央部のアルメニアは主に印欧語派に属する。ロシア帝政の北カフカス占領時にオスマン帝国に逃れた人々が拡散し、西に接するトルコ、その南のシリアなど中東の周辺諸国にも話者がいる。アフリカ北部のナイル川周辺を除く地域で話される。ニジェール・コルドファン語族とも呼ばれる。サハラ以南のアフリカ南部の大部分で話される。分類によっては言語数が最も多い語族である。ナイル・サハラ語族はアフリカ北部の主にナイル川、シャリ川流域の語族。コイサン諸語はアフリカ南部のカラハリ砂漠を中心とした地域の言語群。ウラル語族※ユカギール語との同系説がある。インド・ヨーロッパ語族と共に、インド・ウラル語族を形成するという説もある。アルタイ諸語※ウラル語族と共に、かつてはウラル・アルタイ語族を形成するという説もあったが、現在は否定されている。
トハラ語†は古テュルク語†に吸収されて消滅したとする説がある。シナ・チベット語族タイ・カダイ語族 - オーストロアジア語族またはシナ・チベット語族に含める説もある。ミャオ・ヤオ語族ともオーストロアジア語族ドラヴィダ語族 - 主に南インドからスリランカ一帯、およびパキスタンの一部オーストロネシア語族 - 台湾、東南アジア島嶼部、太平洋諸島、およびマダガスカル音韻・文法などの弱い共通性で括られたグループ。各々の言語に対し系統分類は研究途上であり、一部をのぞき不明あるいは未確認。現段階ではきわめて多数の語族が提唱され、議論も多い。そのため便宜的に地理的な分類のみを行い諸語としている。また、これまでに系統分類の努力がなされているにもかかわらずいまだ系統不明である孤立した言語も記載する。これらの多くの場合はメジャーな言語集団に取り込まれなかった前言語集団の末裔とみられている。現在の言語系統への接続が確認されていない。フルリ・ウラルトゥ語族 - ミタンニ日本語族 - 系統未確認。クレオール言語(混合言語)の1種であるとする説がある。オーストラリア諸語(オーストラリア原住民諸語とも) - オーストラリア大陸及びその周辺のメルヴィル島・グルートアイランド島・ウェルズリー諸島・トレス海峡諸島 - 約15の語族と多数の孤立した言語を含む約200の言語の総称。かつては600から750もの言語が知られていたという。パプア諸語(パプア・北ハルマヘラ諸語とも) - 主にパプアニューギニア島、ティモール島。約23の語族と多数の孤立した言語を含む。古シベリア諸語(古アジア諸語、オホーツク諸語とも) - シベリアおよびその周辺地域。アメリカ先住民諸語は、約100の語族と多数の孤立した言語を含む。系統は一部をのぞき不明あるいは未確認。異なる言語同士が接触し、意思疎通を目的として生まれた言語。異なる言語同士が接触し、双方の特徴を保ったまま複雑に混合した言語。手話は自然言語であるが、視覚言語でもある。また、聾教育の国際的伝播と、その後の国ごとの独自の発展の経緯によって、ある程度語彙に共通性をもつ語族を形成する。なお、手話にも人工言語が存在する。
出典:wikipedia
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