教員(きょういん, Teacher)とは、学校をはじめとする教育施設で、在籍者に対して教育・保育をつかさどる職、または、その職にある者のことである。多くの国々では、フォーマル教育において教職に就くには教員資格が要求される。「教員」の類義語に、教師、教諭、教授、教官などがある。学校における教員の職階については、中等教育以前の教育と高等教育で異なる。就学前教育・初等教育・中等教育を行う学校(幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校)では、教員の職階は、教諭、助教諭、講師などである。これらの学校には、養護教諭がおかれることがあるが、養護教諭と養護学校(特別支援学校)の教員は、別物である。高等教育を行う学校(大学(短期大学、大学院を含む)、高等専門学校)では、教授、准教授(助教授)、講師、助教、助手である。日本の教育においては、職務性質により以下に分類される。中等教育までの一条校をみると、全体における男性教員と女性教員(本務教員)の比率はほぼ等しく、近年の全国の統計調査では女性教員の方がやや多くなっている。2007年度の文部科学省の統計(学校教員統計調査・指定統計第62号)によると、女性教員の割合は幼稚園が約93%、小学校が約62%、中学校が約40%、高等学校が約27%、特別支援学校が約57%となっている。教育職員の職場は、古くから女性の社会進出が多く見られた。このため、他の職業に比べて女性への差別も少なかった(戦中を除く)。また、女性は小学校の勤務が多く、中学校や高等学校は圧倒的に男性教員が多かった時代が続いていたが、近年はその差も縮まりつつある。初等中等教育レベルまでの一条校教員に就くには、教育職員免許法で規定される教育職員免許状が求められる。正規職員として採用されるには、公立学校の場合は各都道府県教育委員会が実施する教員採用試験に合格し、採用候補者名簿に記載されなければならない。私立学校の場合は、各学校によって異なり、定期、不定期に募集が行われている。なお、私学教員適性検査は、採用時の参考資料とするための試験で採用試験そのものではない。なお公立校の教員について、時間外勤務を命ずることができるのは、政令により以下の条件に限られている。初任者の教諭に対しては、一般的に小学校では、低学年・中学年の学級担任とし、中学校では、学級副担任とするなど、比較的その職務内容については、できるだけ高度な技量を要求しないように、管理職が努めている場合が多い。国立学校に置かれる教諭は国家公務員、公立学校に置かれる教諭は地方公務員であるものの、その職務の性格上、教育公務員特例法が適用され新規採用者の仮採用の期間は6か月でなく1年間とされている。この期間に、教諭としての初任者研修を受け、場合によっては教員としての資質を評価される。教員として、著しく不適格であると判断されれば、免職となる。東京都の小学校の教諭の年間採用人数は、約1,000人だが、うち1%が著しく不適格と判断されている。大学、大学院、短期大学、高等専門学校の教授、准教授、講師、助教、助手になるためには、さまざまな方法があるが、一般に公募採用や縁故採用を経て教員になることが多い。また、多くの教員が修士や博士の学位をもっているが、実務家を据える際には学士の学位や高校卒の場合がある。大学院の指導教員になるためには、文部科学省の審査を受け、いわゆる「マル合教員」にならないといけないとされる。学校によって、また資格によって教員の名称は異なった。小学校にはおおむね5種の正規の教員があった。このうち1、2、3を訓導といい、4、5を准訓導といい、さらに尋常小学校准教員に代用する無資格者を准訓導心得(代用教員)といった。中等学校、特殊学校の正規の教員は教諭といい、一定数の教授を有することがあった。旧制高等学校、高等諸専門学校、大学には教授、助教授、講師があった。教授は中心的な活動を行い、助教授はこれを補佐し、特に必要なとき講師を置いた。外国人の教師で教授に準じるものを教師という。さらに学生、生徒の行動思想の取締、指導のために学生主事、生徒主事が教師に数えられる。これを補佐する主事補もあった。官公立の学校教師は官吏であり、その言動は官吏服務規定によって規準が示された。通常、訓導は判任官待遇であり、特に一定数の校長に限り奏任官待遇を受けることがあった。教諭は判任官あるいは判任官待遇であるが、一定数の奏任官あるいは奏任官待遇のものがあり、校長はいずれも奏任官あるいは奏任官待遇であった。教授のうちには勅任官待遇のものがあったが、通常、奏任官であり、助教授は奏任官であった。省庁の直轄学校校長は勅任官であった。師範学校の教員は教官と呼ばれ、現在も国立大学附属学校の教職員は教官と呼ばれる。陸海軍の多くの学校の教師も教官と呼ばれ、軍人でない文官教官と、軍人である武官教官と対比させることがある。私立の諸学校では官立学校に準じて以上のような呼称が用いられるが、その意味は必ずしも一致しなかった。教員の正規の資格の有無は教員免許状によって示された。カナダにおいて教員になるには、学士号を取得する必要がある。多くの州ではBachelor of Educationなどを要求している。年収は$40,000-$90,000ほど。フランスでは、小学校教員は公務員基本法(Statut général des fonctionnaires)によって公務員とされており、採用には修士号(Bac+5)が求められる。ドイツの教員の多くは公務員であり、大学において(Lehramtstudien、Teaching Education Studies、教育学)を履修した者から採用される。給与は公務員給与インデックス指標(Bundesbesoldungsordnung)に基づいて決まる。
出典:wikipedia
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