LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

現像

現像(げんぞう)とは、銀塩写真において、露光することによって撮影された写真・映画の感光材料(フィルム・乾板・印画紙)を薬品(現像液)で処理して、画像・映像(潜像)を出現・可視化(顕像)させることである。この定義は、英語等でいう であって、日本語では、英語でいう の指す範囲、つまり、 から (定着)まで(現像を開始したフィルムが感光性を失い安定するまで)の一連の行程を指す。したがって、広義の「現像」を日本語でもプロセスとも呼ぶ。デジタルカメラの場合、RAWデータ(イメージセンサで発生した情報をほぼそのまま保存した「生の」データ)から画像を生成し、JPEGやTIFFなどの一般的な画像フォーマットに変換(及び、目的によってはレタッチなどをする)処理・過程を現像という。(⇒ 現像#RAW現像)。⇒ RAW現像半導体素子等の分野のフォトリソグラフィでも、現像の語を用いるが、本項では扱わない。⇒ フォトリソグラフィ#現像・リンス本項ではおもに、デジタルな現像ではなく、フィルム等の感光材料を化学的に処理するものを扱う。フィルムの感光剤には、主に臭化銀が使われている。臭化銀に光があたる(感光)と、その一部が分解して銀になる。感光したフィルム上には、像の形になるように、銀を含む臭化銀の結晶ができている。これを潜像という。感光した臭化銀中に含まれている銀を潜像核という。潜像核(潜像に含まれている銀)は極微量であり、肉眼で見ることは不可能である。これを目に見える量まで増やしてやるのが、フィルム現像である。現像から定着までの工程は、フィルムにまだ感光する能力が残っているため暗室で行う必要がある。感光したフィルムを還元剤(現像主薬、メトールやハイドロキノンが用いられる)を含む薬品に浸すことによって、臭化銀を銀に変化させる。このとき、ハロゲン化銀粒子の還元速度は速いため、潜像核の銀から還元反応が進行し、潜像核を含む臭化銀の結晶だけが還元されてすべて銀となり、黒化する。いっぽう、光が当たらなかった潜像核を含まない臭化銀の結晶はそのまま残る。このようにして目に見える量まで銀の量が増幅される。現像主薬の還元力は、アルカリ性で強くなり、酸性で弱くなる。そのため現像液の助剤には、アルカリ性の塩が添加されている。現像の進行は現像薬の量(濃度)、配合と温度によって影響される。従って適切な現像を行うためには、現像薬と温度の厳格な管理が必要となる。なかでも、発色現像、つまり、カラー写真の場合は現像主薬として芳香族ジアミンなどが用いられる。この芳香族ジアミンが臭化銀を銀に還元すると同時に酸化される。酸化された現像主薬は、カプラーと呼ばれる化合物と反応し各色の色素を形成する。このカプラーがフィルムに乳剤に含まれ塗布されている方式を内式(うちしき)という。カプラーを現像液に含ませる場合を外式(そとしき)と言う。長時間現像液にフィルムを漬けていると、ついには光が当たらなかった臭化銀までもが還元反応をはじめてしまう。そこで、化学変化を止めるための処理を行う。通常は弱酸性の現像停止液に漬けることで現像主薬の還元力を落とすことで行う。現像停止液には通常は酢酸を薄めて使うが、臭気が強く嫌われる。クエン酸を使用する方法もあり、また1分ほどの流水水洗でも十分である。一般に、定着液にも酢酸を加えて現像停止効果を持たせた酸性定着液が主流であり、現像停止浴は省略することが可能であるが、定着液の疲労を極力減らすためにも、専用の現像停止処理を間に挟んだほうが良い。現像しただけでは感光しなかった部分に感光剤がそのまま残っている。この部分は光を当てるとまた感光してしまう。そこで、感光しなかった部分の感光剤を除く処理が定着である。感光剤の臭化銀は水にほとんど溶けないが、チオ硫酸塩の水溶液には錯イオンを形成して溶解する。そこでこれを定着液として用いフィルムを浸漬することによってフィルム上から未反応の臭化銀が除去される。しかし、数十分以上も浸漬したままにしておくと、定着処理された黒化銀部分まで溶け出すので注意が必要である。なお定着液に溶解した銀はDPE店などではフィルムメーカーが回収してフィルムに再利用されている。廃液(特に定着液)は銀が多量に溶解しており、。なかでも、発色現像、つまり、カラー写真の場合には、漂白・定着の工程が必要である。必要なのは現像主薬とカプラーが反応して生成した色素だけであり、還元で生成した銀が残っているとモノクロ写真のようになってしまう。そこで現像で生成した銀も未反応の臭化銀も両方とも溶解させてしまう。漂白と定着を一浴で済ませる Blix (Bleach + Fix) 処理には、漂白剤としてFe (III) EDTA (エチレンジアミン四酢酸鉄)を含むポリカルボン酸アミン類錯体を、定着剤としてチオ硫酸塩(ハイポなど)をそれぞれ用いた水溶液を漂白定着液として用いる。(かつては漂白剤としてフェリシアン酸塩(赤血塩)が使われた。しかし、赤血塩はチオ硫酸塩と混ぜると保存性が著しく悪く、漂白のあとで定着を別個に行なわなければいけなかった。また、シアン公害の問題もあった。そのため、現在では Fe (III) EDTA 等が使われている。)現像()から定着()、そして、水洗(定着が終わったフィルムから薬品を取り除く。この時、薬品を取り除くことを促進する薬品を使う場合がある)と乾燥(水分を取り除く)までが、現像工程(プロセス、)である。ネガの行程に以下の行程が加わる。現像では、漂白と定着が結合して漂白定着として行うので、上記の行程が1つ減る。(内式カラーリバーサル)現像に使う薬品にはいろいろあるが、ここでは白黒フィルム現像()用の代表的な薬品を説明する。単体の薬品を組み合わせ、色々な現像液が作られている。以下はその例で、コダック、イルフォード、富士フイルム、アグファ(ゲバルト社と合併、現在のアグフア・ゲバルト)、小西六写真工業(のちのコニカ、現在のコニカミノルタホールディングス)、オリエンタル写真工業(現在のサイバーグラフィックス)、三菱化学その他、フィルムの会社により処方が異なる。処方のあるものは、いずれも「水を足して1000ml」として完成する処方を持つ現像液である。現像は、現像を専門に行なっている現像所で行うのが通常である。カラー写真のネガフィルムの現像はC-41現像、リバーサルフィルム(スライド)の現像はE-6現像を行うのが標準であるが、フィルムの製造会社・フィルム製品によって、現像の方法、薬品等は指定されている。コダック等が公開している現像方法、現像液等の薬品のキットが製造販売されており、自家現像を行うことも可能である。白黒フィルムの現像は、現像に使う薬品もさほど多くはなく、処方も公開され、工程管理も比較的楽であるため、自家現像も行なわれている。大きなカメラ専門店に行けば、個人レベルで行う現像器具や薬品を購入することができる。またカラーフィルムも内式の製品であればそれ程難しくなく自家現像が可能である。カラーの場合は色バランス等への影響を考えると標準処理に出来るだけ忠実に処理するのが好ましく、その意味では処理系に創作性が入り込む余地は少ない。白黒の場合は意図的な制御によって様々な効果が得られるため、芸術写真家などにおいてはこの過程を創作的に利用する場合がある。この場合当然ながら白黒でも工程管理を厳しく行なわなければ意味はない。個人レベルで一番よく行われている方法である。専用のタンクを使って現像する。プラスチック製の物とステンレス製の物がある。複数本同時に処理できる物もある。タンク内には渦巻き状をしたリールが入っていて、そのリールにフィルムを巻き込んで現像する。一般的な現像タンクにはリールへの巻き込み方に数方式あり、プラスチックのベルトと共に巻き込んでいくベルト式、片側のフィルム端を引っ掛けていく片溝式、フィルム両端を沿わせる両溝式、などがある。また、処理時の撹拌では、容器全体を反転させるタイプと、撹拌ノブを廻しこみ液流を生じるタイプがある。リールへの巻き取りとタンクへの組み込みは暗室、又は光が入らないようにした専用の箱や袋の中で行うが、それ以降の作業は通常の室内環境で行える。現像タンクはふたを開け閉めしないでも中の液体を出し入れするための特殊な機構や、中のリールを回して攪拌効果を起こさせるための回転軸などが備わっている。処理中は温度管理が重要であるが、プラスチック製のタンクは保温性に優れるため初心者でも扱いやすいことが特徴である。しかしステンレス製タンクでは熱の伝わりやすさから全体を保温バットなどに漬けて温度をコントロールすることが容易なため、特殊な処方を用いたり、より緻密な処理を行うのに向いている。富士写真フイルムは以前に、ダークレスという商品名で簡易現像器を市販していた。(ネオパンSSの終了と時を同じくして2013/03に出荷終了)これは、パトローネが入るくらいの簡易現像器に撮影済みフィルムの入ったパトローネをそのまま入れて、専用の現像液で現像と定着を行うものである。遮光ケースであるパトローネに入ったまま処理できるため暗室が不要であるが、処理中に薬品をパトローネ内部で循環させるためハンドルを常に回転させ続ける必要があり、薬液の循環がうまくいかなくなると現像ムラが出やすい。また、回転方向を間違えたまま無理に回すとフィルムが内部で折れ曲がってしまう、などの欠点がある。しかし、使用する薬液の量が通常のタンク現像より少なくて済み、暗室を持たない初心者や、暗室のない場所で現像を要求される場合にも対応できるという点で、手軽な簡易現像器であった。本来はネオパンSS専用のモノクロ現像キットであるが、薬液を入れ替えることでカラー現像に応用するアマチュアもいる。なお、以前から「割りばしとドンブリ法」と名付けられた、ドンブリ鉢に現像液を入れ、パトローネを沈めて割り箸で回転させながら現像を行う方法は書籍で紹介されていた。フィルムを完全に巻き取ってパトローネに入れてしまうのではなく、端を少し残してテープで固定しておくことや、現像前にパトローネごと水洗いしておくといった工夫も知られており、これはダークレス現像キットにおいても有効な方法である。現在ダークレスの入手は困難であるが、富士写真フィルムのフィルムケースを加工して同様のことを行う方法がある。大型シートフィルムや印画紙を現像する場合に使われる。プラスチックやホーロー製の、やや厚みのある平皿に現像液などを入れ、現像する。大型シートフィルムの場合は、全暗黒中でないと出来ないが、印画紙の現像の場合は安全光(感光しない赤い光、セーフライト)下で作業することが出来る。大型現像所、プロラボ等で使われている現像機。ロール状のフイルムを135フィルムの場合だと50本 - 70本を1ロールにつなぎ合わせまとめて現像するときに使う現像機。110も流せるが10本程度繋いで流す。映画用フィルムの現像は、原理的には、写真用フィルムの現像と同様である。現像される映画用フィルムの種類には、ネガフィルムで撮影される35mmフィルム、16mmフィルム、おもにリバーサルフィルムで撮影される8mmフィルム(スタンダード8mmフィルム、スーパー8、シングル8)等がある。映画用フィルムのうち、16mmフィルムや8mmフィルムといった小型映画用のカラーフィルムは、ネガフィルムの場合にはECN-2現像、リバーサルフィルムの場合はVNF-1 E-6現像が行なわれており、コダックのトライ-X等の白黒リバーサルフィルムも、白黒スライドフィルム用の現像を行うことが可能であり、白黒8mmフィルムの現像サービスではネガに現像されている。原理的にはいずれも自家現像も可能である。プロフェッショナル、ハイアマチュア用デジタルカメラでは、撮像素子で得られた情報をそのまま出力したRAW画像データを扱うことがある。このRAW画像データを処理し、普通に扱える画像形式に変換する行程をRAW現像、または単に現像と呼ぶ。この処理は、カメラ本体で再処理(カメラ内現像)したり、メーカーの専用ソフトやRAW画像を扱える画像処理ソフトで行うが、画像形式の変換だけではなく、色やコントラスト、ホワイトバランスなどの補正を加えることができる。印刷原板、半導体や電子回路におけるフォトリソグラフィは、印刷用の原板製作やその応用技術である。半導体やプリント基板の製造工程で、形成したい形状に露光させたレジストから必要な部分以外を除去する行程を指して、「現像」と呼ぶ。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。