フジ属(フジぞく、学名: )は、マメ科の属の一つで、フジ(藤)と総称する。ただし、「フジ」は の和名でもある(別名ノダフジ)。異名に「さのかたのはな」、「むらさきぐさ」、「まつみぐさ」、「ふたきぐさ」、「まつなぐさ」などがある。つる性の落葉木本である。毎年4月から5月にかけて淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲かせる。北アメリカ、東アジア、日本に自生する。フジ(ノダフジ)とヤマフジの2種が日本固有種で、中国でシナフジ、欧米でアメリカフジなどが栽培されている。フジ属には8種前後が属する。日本では園芸植物として藤棚や盆栽に仕立てられることが多い。山林に自生するフジは、つる性であるため、樹木に絡みついて上部を覆い光合成を妨げるほか、幹を変形させ木材の商品価値を損ねる。このため、植林地など手入れの行き届いた人工林では、フジのつるは刈り取られる。これは、逆にいえば、手入れのされていない山林で多く見られるということである。近年、日本の山林でフジの花が咲いている風景が増えてきた要因としては、木材の価格が下落したことによる管理放棄や、藤蔓を使った細工(籠)を作れる人が減少したことが挙げられる。日本では古来より、花の鑑賞や籠などの道具の材料などに用いられてきたため、各所でフジに因んだ名称や意匠を目にすることができる。名字ランキング100番目以内に多い順から佐藤、伊藤、斎藤、加藤、後藤、近藤、藤田、遠藤、藤井、藤原、工藤、安藤、藤本の13種類の名字がランクインしている。藤原氏を出自としてその流れを汲む十六藤(じゅうろくとう) - 佐藤、伊藤、斎藤、加藤、後藤、近藤、遠藤、工藤、安藤、内藤、須藤、武藤、進藤、新藤、神藤、春藤の名字(読みは音読みで「とう」または「どう」、人口の多い順)。多くは旧国名・役職名+藤と言うパターンが多い(例:佐藤は「佐渡」または「佐野」の藤原の意)。この、十六藤以外にも江藤、衛藤、斉藤、首藤、権藤、尾藤などの名字も存在する。「○藤」系は北日本・東日本、東海地方に多く分布しており、「藤○」系は西日本の近畿地方や中国地方瀬戸内海側を中心に多く分布している。ただし、徳島県と大分県では例外で、前者は佐藤・近藤、後者は佐藤・後藤・工藤が多く集中しており、大分県独特の名字に江藤・衛藤・首藤姓がある。藤紋(ふじもん)は日本の家紋の一種。ヤマフジのぶら下がって咲く花と葉を「藤の丸」として図案化したもので、元来は「下り藤」である。家紋として文献に載ったのは、15世紀ごろに書かれた『見聞諸家紋』などである。『吾妻鏡』や『太平記』には登場しないことを根拠として武家の間では14世紀後半の室町時代末期に流行したと考えられており、また江戸時代には武士における使用家が170家におよび、五大紋の一つに数えられている。図案には、上り藤、下り藤、一つ藤巴、藤輪、利久藤、三追い藤、黒田藤などがある。つる性、花序が穂状、あるいは小さな花が寄り集まっているなど、形状がフジと似ているところから名づけられたものと考えられる場合が多い。
出典:wikipedia
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