『ウルトラマンパワード』(英題:"Ultraman The Ultimate Hero")は円谷プロダクションがアメリカで制作した特撮作品、並びにその劇中に登場する巨大変身ヒーローの名称。怪獣対特殊戦力チーム W.I.N.R. の隊員のひとりケンイチ・カイと合体したウルトラマンパワードの戦いを、アメリカを舞台に描く。登場するウルトラマンや怪獣は全て初代『ウルトラマン』のリメイクである。アメリカのケーブルテレビ局における『ウルトラマンG』の好評を受け、海外販売前提に巨大変身ヒーローの代名詞『ウルトラマン』を映画のメッカであるアメリカのハリウッドが持つ技術でリニューアルするという方針により、製作された。脚本やデザインは日本で、撮影などは全てアメリカで行われた。制作資金を多く負担していたため製作の主導権や著作権をハリウッド側が握り、円谷プロ側の権利は日本国内でのグッズ販売権に留まった。巨大感を出すために、ウルトラマンや怪獣の登場シーンは高速度撮影で撮影されている。また、ウルトラマンや怪獣の造型レベルは非常に高く、着ぐるみ内部に細いパイプを埋め込み、冷却水を循環させてスーツアクターの負担を軽減させるなど、日本よりも進んだ技術も用いられた。特にレッドキングなどは表情が変わるギミックも搭載されている。文芸設定は脚本家の伊藤和典によって行われ、脚本は伊藤と山口宏が分担して執筆したものを監督のキング・ワイルダーらハリウッド側が改稿するという方法がとられている。怪獣との格闘描写は、アメリカでのテレビ放送を考慮して激しい描写は避けられている。演出面においては、「主人公(カイ)とパワードが完全に分離して最終戦に臨む」、「斬られたウルトラマンの傷口から血の代わりに光が漏れる」など、後のシリーズで用いられる表現が見受けられる。第2話のパワードケムラーの「27年前の1976年に出現した」というデータから、本作の時代設定は2003年になる。本作の音楽は佐橋俊彦が担当、佐橋にとって初のウルトラシリーズの音楽担当となり、同時に特撮作品における佐橋のデビュー作でもある。アメリカではテレビ放映されたが結果は振るわず、予定されていた次シリーズもハリウッド側の意向により中止となった。日本ではビデオ発売ののち、テレビ放映された。当時円谷プロとTBSは『ウルトラマン80』を巡る対立以来冷戦状態となっていたが、プロジェクトに携わっていたバンダイや読売広告社などが放送枠獲得に協力しており、この放送が後のテレビシリーズ再開に至る起爆剤となったとされる。M78星雲・光の国から使命を帯び、凶悪な侵略者バルタン星人を追跡して地球に飛来した青い瞳が輝く銀色の巨人。パワードの肉体は地球での活動に適していないため、カイの精神(心)に決して立ち入らないと約束したうえで一体化(物理的融合)を果たした。その後、カイとの一体化により、地球では約3分間の活動時間を得る。銀色のボディに初代ウルトラマン(以下ウルトラマン)を彷彿とさせる赤いラインが駆け巡っている。戦闘能力は単純計算でウルトラマンの5倍。パワードを象徴する青い瞳は「パワード・アイ」と呼称され、感情が高揚すると真紅に変色する。前腕には鰭状の器官「パワード・スタビライザー」を備える。カラータイマーは過去のウルトラ戦士のそれとは大きく異なり、中心部の光球外輪のフレームに細工が施された独特な形状をしている。光球外輪に装備された緑色の発光体「みなぎりメーター」は、エネルギーが充填されるとまばゆく発光し、活動時間の限界、または著しく体力を消耗すると輝きが衰退して点滅を開始する。最終話では前話でドラコ戦でカイを負傷させてしまったことに責任を感じ、一体化していなければ十分な活動時間を得られないにもかかわらず、分離してゼットンと対峙。大苦戦のすえメガ=スペシウム光線の連射で殲滅するが、同時に自身もエネルギーを使い果たして力尽き、相討ちとなってしまった。しかし、パワードは仲間であるふたつの真紅の光球がサイコバルタン星人と宇宙母艦を駆逐した後、彼らにエネルギーを与えられて無事復活し、カイたちに別れを告げて光球となって故郷へと帰還した。本編第一話でパワードが自身と一体化したカイへ託した変身アイテム。両端に青色、中央部に緑色の発光部がある、宇宙模様(銀色をベースに青色と赤色が入り混じっている)のカプセルで、光エネルギーを宿している。カイは日常的にW.I.N.R.スーツの胸ポケットに入れて携帯している。変身機能だけでなく、外部からエネルギーを照射すると超強力なレーザーを発生させることも可能。最終話ではスカイハンターに装備されたレーザー砲『リダブライズド・システム・コンバーター』の動力源として使用された。カイがフラッシュプリズムに右手に持って高く掲げてスイッチを入れると、3つの発光部が同時に輝いて、開放された光エネルギーがカイを包み、ウルトラマンパワードに変身する。窮地に陥ることが少なくなかったカイは、そのような状況の中で懸命にフラッシュプリズムを取り出して変身する事もしばしばあった。パワードの光線技は、初代ウルトラマンのそれをベースとしている。は、Worldwide Investigation Network Responce の略で、超常現象や怪獣・異星人による怪事件などの調査・対応のために国連指揮の下で編成された特別捜査ネットワーク機関。その運営は各国からの基金で成り立っており、世界各国に支部が点在する。基本的に調査・研究機関である為、怪獣対策時も第一に人命・共有財産保護を目的とし可能ならば怪獣を保護する場合もある。しかしここ数年怪獣出現が頻発し、W.I.N.R.は対怪獣戦を主任務とした組織というイメージが強くなっている。時には各国の軍隊と共同作戦の展開なども行うが、W.I.N.R.の方針上、軍からの命令には拒否権を持ち、国家間戦争には決して介入しないことになっている。組織のマークは『ウルトラマン』の科学特捜隊と同様、星に矢羽を付けたようなデザインになっている。本作品に関しては地上波における最初の放送を対象としている。カッコ内はアメリカでの話数。テレビマガジン 1993年11月号-1994年 連載。作画:宮田淳一『ウルトラマン』~『80(エイティ)』及び『G(グレート)』との世界観繋りは明確でない。このような設定の曖昧な点は『ウルトラマンG』、『ウルトラマンネオス』でも見られる。映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では当初は登場予定はなかったが、「設定上さしさわりないなら出したい」というスタッフの意向で宇宙警備隊の隊員としての姿が描かれた。『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』に登場した朽ち果てた巨人の中にパワードそっくりな石像も存在する。本作のゲーム版は1994年3月20日にバンダイから3DO用として発売された対戦型格闘ゲーム。日本国内では初の3DO規格マシン『3DO REAL』と同日に発売されたソフトの1つ。CD-ROMの大容量を活用した実写取り込みの動画や高品質なBGMなど、発売当時としては先進的な演出がなされていた。1994年5月末までに5万本販売。ゲームシステムはスーパーファミコン用ゲームソフト『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』がベースになっている。システム上の主な変更点は以下のとおり。VISUAL MODEとBATTLE MODEでは怪獣との対戦前にVTOLによる3D視点のシューティングモードがあり、怪獣に撃墜されるまでの間、ある程度のダメージを与えておくことができる。BATTLE MODEでの登場順。※はVISUAL MODEにも登場する怪獣。
出典:wikipedia
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