豊後竹田駅(ぶんごたけたえき)は、大分県竹田市大字会々にある、九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線の駅である。竹田市の代表駅で全列車が停車し、竹田市の表玄関にもなっている。普通列車は昼の大分発宮地行きを除き当駅で運行系統が分断され、大分方面と熊本方面への列車は当駅で乗り換えとなる。大分方面の列車は比較的多いが、熊本方面の列車は1日に下り7本・上り6本のみの運転である。また、夜間には当駅で滞泊する列車の設定がある。開業当初から豊後竹田駅の名前であったが読みは「ぶんごたけだえき」と濁音だった。これは竹田の地名の読みとは異なるものであったために1969年10月1日に現在の「ぶんごたけたえき」に改められた。かつては駅弁が販売されていた時期もあった。1951年(昭和26年)、当時の竹田町民から寄贈されたレコードを使って、改札を担当する駅員が列車の発着時に瀧廉太郎作曲の歌曲「荒城の月」を流しており、現在の発車メロディ・接近メロディにあたるものとなっていた。当時は同じ瀧作曲の「菊」も流していた。そのため、川端康成が1953年(昭和28年)に発表した「波千鳥」中に当駅で「荒城の月」の唱歌が流れることが登場している。また、長年にわたり駅で流れてきたことから、地元の市民の間では竹田に帰ってきたことを感じさせる曲にもなっている。当初は山田耕筰が編曲したものが流されていたが、1987年(昭和62年)秋に当駅で曲を聞いた小沢昭一が竹田市長に「廉太郎ゆかりの地には原曲がふさわしい」と要請。これを受けた市は1988年(昭和63年)瀧廉太郎の原曲で、竹田市少年少女合唱団が歌ったものを作成、それを駅に依頼して流している。自動放送導入後は、音声合成の接近放送鳴動後に引き続き、流れる。築堤上に島式ホーム1面2線を有する地上駅である。ホームは10両編成分あるが(未使用部分も含む)、臨時列車や回送列車以外では使用されることは無い。ホームの脇には夜間滞泊に使用される、車両留置用の側線が並んでいる。駅舎とは地下通路で連絡している。駅舎は、瀧廉太郎作曲の歌曲「荒城の月」で有名な岡城にちなみ武家屋敷風にしたものとなっている。直営駅でみどりの窓口がある。駅舎内部には待合所のほか、竹田観光案内所があり自動券売機が設置されている。ただし、自動改札機は設置されていない。また、駅舎内のショーケースには瀧廉太郎が作曲した歌曲集『四季』の中から「花」の楽譜が展示されている。駅の横に駐車場と、乗務員宿泊所と通信機器室が併設されており、駅の奥には「竹田保線区」と呼ばれる保線基地がある。また、入れ換えのため構内の熊本方にはY字形の引き上げ線が設置されている。その他、駅裏に「落門の滝」という滝がありプラットホームからも望見される。駅前には竹田市の中心市街地が広がっており、駅前の道路が国道502号で横切っている。駅前に豊後竹田駅前バス停があり、大分バス(大野竹田バス)の路線バスが発着している。また、竹田温泉 花水月(駅前から川沿いを西に200m)には竹田温泉 花水月バス停がある。
出典:wikipedia
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