カワセミ亜目（かわせみあもく、学名 , ）は、鳥類ブッポウソウ目の亜目である。カワセミ目 に分離することもあった。全世界の熱帯に生息する。ブッポウソウ目の単系統性は古くから疑問視されており、Feduccia (1977)は、キヌバネドリ目の姉妹群だと考えた系統（ハチクイ科を含む）をカワセミ目 に分離した。この群をブッポウソウ目に留め、カワセミ亜目 あるいはカワセミ下目 とする説も出た。DNAシーケンス系統により広義のブッポウソウ目はいくつかの目に分割されたが、ブッポウソウ亜目とカワセミ亜目は近縁であり、同じブッポウソウ目に留められた。この群を単系統とする研究もあるが、近年の研究によるとハチクイ科のみ系統が離れている。ハチクイ科を除いた単系統は、カワセミ亜目 （ハチクイ科はハチクイ亜目 ）、カワセミ下目 （ハチクイ科はハチクイ下目 ）、あるいはショウビン亜目 （ハチクイ科はブッポウソウ亜目ハチクイ下目 ）とされる。カワセミ亜目 の名称は他に、カワセミ科の3亜科を科に上げたときのこれら3科からなる系統に対しても使われる。また、ブッポウソウ目を広義にとった場合の現在のブッポウソウ目+オオブッポウソウ目+キヌバネドリ目に対しても使われた。

出典:wikipedia