京成タウンバス(けいせいタウンバス)は京成電鉄奥戸自動車営業所の一部(第二車庫など)の分社化により誕生した会社である。本社は東京都葛飾区奥戸にあり、営業所は同住所の奥戸営業所のみである。運行している路線もその周囲となっている。会社そのものの設立は2000年(営業運行開始は2001年2月16日)であるが、京成時代の奥戸営業所(および前身の寺島営業所)も含めて考えると、都内で最も古い営業所と言うこともできる。分社化以前は観光業務や支援業務の一部も担当していた。分社化の理由は他のバス事業者と同じく賃金体系の見直しを行い、奥戸が最初に選ばれたのは同営業所周囲の路線の縮小化が関係すると言えるだろう。なお、本社営業所は旧奥戸第二車庫に設置され(第一車庫は金町営業所に移管され、奥戸出張所となり、その後京成バス奥戸営業所となった。)、これと同時に車庫前に「タウンバス車庫」停留所が新設された。その後、2001年8月1日には金町営業所から新宿線(小54)および堀切線(有01)の2路線を引き継いでいる。新小岩駅を発車して平和橋通りをまっすぐ北上して綾瀬駅まで行く系統である。主に大型車で運行される。新小岩駅を出ると総武線のガードをくぐり、蔵前橋通りを交差するが、ここの巽橋交差点が非常に混むことがある(現在は陸橋完成で若干緩和された)。さらに、渋江公園付近で京成押上線の踏切付近は慢性的に混んでいる。以前のルートでは綾瀬駅東口付近も走っており、そこの渋滞もひどかったが、路線変更によりこれは解消されている。一方で、2013年11月下旬に新小岩駅南口入口交差点にあった、歩道橋が撤去され、その代わりに歩行者信号が設置された。これにより車道側の青信号の現示時間が短縮されたせいか、南口ロータリーへの出入りで渋滞が起きるようになった。開通当時は北千住駅まで運行していた。最初は小菅停留所からすぐに西行し、小菅一丁目・拘置所を通るルートだったが、平和橋通りが小菅停留所 - 今の綾瀬駅東口付近まで延長開通するとすぐに綾瀬駅経由となり、同駅までの利用者が多くなった。全国バス路線便覧(1963年3月31日)によると、新小岩駅 - 北千住駅便と新小岩駅 - 堀切車庫便(現・堀切五丁目)がほぼ同数となっており、この時期は南側の利用者の方が圧倒的に多かったようである。1973年頃に北千住駅への運行をとりやめ、ほとんどの便を綾瀬駅止まりとし、わずかな便を小菅一丁目まで運行するように変更した。ちなみに、千代田線が北千住 - 綾瀬間を開通し、常磐線と相互乗入れを開始したのは1971年4月20日である。北千住駅付近のルートを廃止したのは、千住新橋の架け替えにより小菅側と橋の連絡が困難となったからだとのことである。しかし、小菅一丁目止まりとなったことで、定期的な利用者はほとんどいなくなってしまい、綾瀬駅東口・綾瀬二丁目を通るより綾瀬一丁目を通る方が利便性が高いということから、現在のようなルートとなったというところだろう。なお、小菅一丁目付近はバスがなくなってしまったため、後に日立自動車交通が綾瀬駅を起終点とする循環乗合タクシー(さくら号)を走らせている。綾瀬駅東口を経由していた頃は混雑対策用のルートもあった。なお、タウンバス車庫発着便は出入庫便である。このバスは新小岩駅東北広場へは向かわないので注意が必要である。四ッ木線は新小岩駅と市川駅を四ッ木駅経由で結ぶ路線である。なお、江戸川駅通り - 市川駅間にて市川市を走行するため、東京都シルバーパス並びに都区内一日乗車券の適用範囲からは外れている。また、市川広小路 - 市川駅の区間は料金が160円となっているので、その区間を利用する場合は乗車時に自己申告の上運賃を支払う形となる。歴史的には上野広小路 - 市川駅を運行していた上野線(上34)と新小岩駅 - 四ッ木駅 - 亀有駅間を運行していた前・亀有線(前・新小52)が、1996年の抜本的路線改変により、それぞれ短縮された上で結合したものである。新小岩駅 - 亀有駅を直通する機能は、同時期にできた現・亀有線(現・新小53、 現在も京成バスの運行)にその役目を譲ったが、四ッ木駅周辺の乗客への迷惑を回避することを目的として、前・新小52と同一ルートでの運行も継続し、これには新小52乙という系統番号が割り当てられた。2009年4月16日にダイヤ改正が行われた際に区役所付近で以下のようなルート変更が行われた。これにより立石七丁目 - 葛飾区役所の間で距離短縮が図られた。ルートのうち、西新小岩、四ッ木駅付近は住宅の密集度に比べて道路が狭い。それでも、古くから地元に親しまれてきた路線であるため乗客が多く、大型車のみによる運行が長く続いていた。しかし、渋江公園付近の京成押上線の踏切により定時運行が阻害されるなどの問題もあり、近年の全体的なバス利用度の低下もあって、四ッ木線として運行してからは、かなり劣勢気味である。また、2011年3月28日から走行ルートが変更された。これは新設される東北広場にバスが止まるためで、ルートやバス停の位置は従来とは異なる。東北広場の発着となったことから、利用者には「駅から遠くなった」と、すこぶる不評で、劣勢気味の路線に拍車をかけている。一方、東北広場乗入れに合わせて、所要時間の見直しをしており、渋江公園→市川駅の定時性が改善された。小松川線は小岩駅と小松川警察署を江戸川区役所前経由で結ぶ路線である。かつては、都営と共同で小松川警察署から先錦糸町駅を経て中央区の箱崎町まで、更に辿れば新橋駅まで運転していた。1996年に荒川以西への乗り入れを取りやめ、現在の小松川警察署まで短縮された。そのため、本線の全区間が都営バスの錦27系統と重複する。本線の全区間が都営と交互に発車するダイヤが組まれている。但し、都営側は京成よりも京葉道路を長く走行するため遅れて順序が逆になる場合が多い。小岩地区から江戸川区役所へのアクセス路線としても機能する。現在も運行している錦27系統、錦27-2系統に関しては都営バス江戸川営業所#錦27系統の項を参照のこと。大杉線は、新小岩駅付近の除くルートの多くが環七を経由する路線であり、一之江駅まで至る。中間部の大部分は独自区間となっている。しかし、この線の運行便数は当初からあまり多くなかったことや、他線の使用で間に合う部分が多かったことから、成長するに至らず、便数は徐々に減少している。開通当初は相互乗入れを厳格に行うことになっていたため、都営、京成で同一本数であったが、営業成績の事情から、両事業者とも柔軟な対応をすることとなり、現在では、両者(都営、京成タウン)での運行本数の差や、新小岩側の起点の相違などが見られる。京成タウンの起点が東新小岩三丁目であるのは、同社の操車場が三丁目に存在するからである。都営バス臨海支所#新小20系統の項も参照のこと。東堀切線は、1996年の路線再編の際に当時の奥戸線、本田線の2線を廃止することとし、この中間部を通るように新たに設けられた路線である。運行頻度は30分間隔であり、当時の2線の中間程度となっている。環状七号線の奥戸 - 亀有駅間は、開通後しばらくの間路線バスが走っていなかった。この付近は南北に走るバスが他になかったので、葛飾区が路線新設の要望を出していた。そこで、1996年9月に先行して実施された葛飾区内の京成バスの路線再編成に少し遅れて、この環七線が11月1日より新設された。この路線の開業により、環七道路はほぼ全区間を路線バスが走行することになった。開通当初は新小岩駅北口が起点であったが、車の折返しは南口のロータリーを使用していた。それならば、南口始発にすればいいということで、京成タウンに移管された時点で一旦南口始発に変更されたのだが、2004年3月以降、北口始発に戻っていた。2013年8月以降、新小岩駅南口のロータリー整備に伴い、再度南口始発に変更された。また、この路線は途中スポーツセンターを経由する。路線再編成前は、旧・新小53が休日のみスポーツセンター経由を運行していたが、その役目はこの系統にバトンタッチということになった。1996年9月 - 10月の2か月間はスポーツセンターへの経由便がなかった。2007年4月からは京成バス江戸川営業所の環08系統「シャトルセブン」が亀有駅 - 青砥駅東交差点 - 奥戸運動場間で並行している。平成23年6月16日からは、新小岩駅北口~スポーツセンター~亀有駅系統を平日54往復から64往復に増便し、利用者の要望に応えている。(土休日は同系統49往復から58往復に増便)新宿(にいじゅく)線は京成小岩駅北口を出るとまず北から東へ向かって江戸川堤防近くをぐるりと回り、京成小岩 - 江戸川間で京成本線の踏切を渡って蔵前橋通り - 小岩駅北口 - 高砂駅 - 金町車庫 - 水戸街道を通って亀有駅まで至る線である。細田踏切 - 高砂小橋間では新金線(新小岩信号場駅 - 金町駅間)の脇を走る。「新宿(にいじゅく)」は葛飾区の地名であるため、新宿(しんじゅく)区には行かないので混同に注意。なお、約20年前に廃止になった常盤中学の停留所付近に、2006年3月16日、後述の白鳥線「金町二丁目」停留所が新設された。また、京成小岩駅周辺やNTT小岩周辺など道路が狭い区間を通るため中型車が常用されている。日中約20分間隔で運行される。白鳥線は、日立自動車交通が運行するレインボーかつしかと同一経路があり、高砂七丁目公園 - 亀有二丁目と白鳥わかば公園 - ウェルピアかつしかがそれにあたる。運賃はレインボーかつしかと同じである。なお、白鳥線は一部狭隘な道路を走行する区間がある為、小型車を使用している。堀切線は京成電鉄がバスの運行を開始した頃の路線の若干形を変えつつ存在している路線と言うことができる。京成電鉄が運行していた頃は大型車で運行されていたが、現在は乗客数を考慮して中型車に移行している。西側の独自区間である墨堤通り沿線は住宅も少なくないが、東武伊勢崎線に近い線形であることや、戦後、この付近のバスが水戸街道を中心に運行するようになってからは徐々に勢いが衰え、昭和50年代には実質的にその役目を東武伊勢崎線および他のバスに譲ってしまった。一方、堀切橋以東 - 浅草を通して利用する乗客は、多くはないものの一定数存在し、簡単に廃止するわけにもいかない状況であった。京成電鉄時代に合理化のため、一日5回程度までの大幅減便を行ったが、京成タウン移管後、買い物客を中心に結局固定客が離れることがないため増便を実施し、平日は微増にとどまるものの、土休日は毎時1 - 2回程度までの大幅増便を行い、利用者の要望に応えている。2011年6月16日からは、亀有駅 - 言問橋-浅草寿町系統を、平日6往復からさらに10往復に増便した。(土休日は、15往復で変更なし)2012年5月28日から、平日11往復、土休日15往復に増便し、森鴎外住居跡・東京スカイツリータウン経由に変更。ただし、土休日1便のみ亀有駅発7時01分発と浅草寿町発8時00分発については旧ルートで運行となる。また、隅田川の花火大会に伴う通行規制がある場合、亀有駅 - 堀切菖蒲園駅の折り返し運行になる。本路線は、運賃後払い整理券方式でマイスカイ交通と共同で運行している関係上、バス共通カード及びPASMO・SUICA並びに都内区間においても東京都内フリー定期券、東京都内近距離定期券、都内一日乗車券、京成ゴールドパス・ダイヤモンドパス、京成ゴールドパス65・ダイヤモンドパス65の使用は出来ない。また、東京都シルバーパスは京成タウンバスのみ、金町駅 - 半田小学校入口間で使用可能。運行比率は、概ね京成タウンバス 1 : マイスカイ交通 2の割合で運転するダイヤになっている。なお、京成タウンバスの車両が、三郷側で不具合が発生した場合はマイスカイ交通の車両が、またマイスカイ交通の車両が金町側で不具合が発生した場合は、京成タウンバスの車両が代走する場合がある。これは、三郷側から京成タウンバスの車庫まで、また金町側からマイスカイ交通の車庫までいずれも距離があり、それぞれの車庫から代替の車両を回送すると時間がかかるためである。京成バスとの共同運行路線であるが、京成バスによる運行は土休日の日中1往復のみであり大半は京成タウンバスによる運行である。本数は平日9往復、土休日は10往復(京成バスによる運行便を含む)である。2013年3月30日までは、新小岩駅東北広場 - 東京スカイツリータウン間の途中停留所がない(2点間輸送)ため、土休日はある程度利用者がいるが平日は特に浅草寿町側の利用者は少なかった。途中停留所の新設により、当路線が通っていながらも恩恵を受けられなかった平井・亀戸地区の利便性が向上した。経路の途中で一般路線として唯一平井大橋を通過する。大型車が走行できる道路環境は整っているものの、車両は原則として中型車での運用である(京成バスも中型車で運用)。開業当初、浅草寿町、浅草雷門を発着するバスとしての運行本数は堀切線より多かったが減便が続き京成タウンバスの中でもとりわけ運行本数の少ない路線となった。また、他の一般路線と同様に東京都シルバーパスや都区内一日乗車券の利用も可能である。葛飾区の南北交通網の利便性を向上させる社会実験路線として開設。環七線の新小岩駅 - スポーツセンター間と京成バス戸ヶ崎線:小55系統の金町駅 - 京成小岩駅入口間を細田経由でつないだ経路で、金町・柴又地区から葛飾区総合スポーツセンターおよび新小岩駅から柴又帝釈天へのアクセスを狙う。京成バス金町営業所との共同運行で、当初は2015年3月29日までの土曜・日曜・祝日だったが、2015年4月以降も運行が継続される。新金線と同じく葛飾区の社会実験路線として2015年10月18日に運行開始。2016年3月27日までの土休日のみの運行であり8時台から19時台に20分間隔で、京成バスと京成タウンバスが交互に運行している。車両は中型車と小型車を使用する。2016年1月16日より、土休日の1往復を除くすべての便が京成バスより移管された。地元の請願により2003年3月23日に開通した路線。全区間の運賃は150円で、同時に並走する路線、またはそれに準ずる路線の区間を150円に変更した。2011年1月16日、亀有駅 - 曳舟川親水公園間に「曳舟十四橋」停留所を新設した。2016年1月16日より運行開始。平日、土曜に運行し、休日は運休。6時台から19時台に20~30分間隔で運行。環七通りの途中停留所にも停車。運賃は大人220円、小児110円で交通系ICカードも使用できる。車両は専用の小型車(日野ポンチョ)を使用する。京成タウンバスでは、前身の京成電鉄奥戸営業所時代に引き続き、主にいすゞ自動車より導入した車両を使用している。営業開始当初は、京成からの転属車両によって運行されていたが、2002年度より独自に新車の導入を開始した。以後の新車は、中型車の比率が高まっているものの、全車ノンステップバスとなっている。現在、大型車は平和橋通り線で運用されることが多い他、新金線・環七線の南部区間の出入便でも運用される。新タワー線には当初大型の新車が走っていたが、利用者の低迷のせいか、中型車両が常用となっている。車体のカラーリングは、白1色に「TOWNBUS」の派手なロゴを入れたものである。(T025以降はやや小さめのロゴになっている。)京成バスより転属した車両については、早期に廃車される予定の車両は京成バスカラーに赤紫色の字で「京成タウンバス」と書かれたままの塗装で運行し、それ以外の車両は塗り替えを行った。一部狭隘な道路を走行する区間がある白鳥線用として小型車 (7m) も存在しており、日野・レインボー7m車と三菱ふそう・エアロミディMEが使用されている。前者は、もともとマイスカイ交通と共同運行している金町三郷線用として2002年9月に導入された。これは、導入時にいすゞ自動車がこのサイズの車両の製造を行っていなかったためで、カラーリングもT203を除き一般車と異なる色(マイスカイ交通風の青1色に「TOWNBUS」のロゴ)だったが、2005年12月 - 2006年2月にかけて、一般塗装に塗り替えられた。後者は白鳥線用として2006年に導入した。(これは2004年に日野・レインボー7m車の製造が打ち切られたためである。)三郷線は検査等除き、原則として整理券取付済みの中型車(車番T017 - T019・T021・T022・T030)で運行している。また車両不足の場合、小型車(車番T201・T203)も入る場合がある。かつて、T020が存在したが、2008年に逆走する乗用車と正面衝突するという不幸な事故に巻き込まれ大破したため、廃車された為に緊急代替車としてT030が導入された。なお、整理券対応中型車が三郷線以外で運用されることもある。T204は2009年9月にちばグリーンバス・T202は2012年10月に千葉交通銚子営業所に転属した。他に2009年ごろから、ワンステップ中型車数台をちばシティバスへ譲渡している。T023は2011年6月1日より堀切線にて、亀有が舞台の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のラッピングバス(広告主は葛飾区)が運行されている。T045は2014年6月12日午後より、葛飾区による、サッカーワールドカップブラジル大会の応援ムードを盛り上げるため、葛飾区四ツ木地区に“翼像”の設立を記念し、タウンバスの車両に「キャプテン翼」のラッピングバス(広告主は葛飾区)が運行されている。T054・T055号車は、車両に携帯電話(スマホ等)の充電用コンセントが設置されている。また、2006年ごろから全車に昼間点灯用の補助灯(デイライトランプ)を装着している。2012年1月30日 京成タウンバス ホームページ内のTOPICSにおいて、全車両ノンステップバスになったことが告知された。
出典:wikipedia
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