『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』(ビーストウォーズ セカンド ちょうせいめいたいトランスフォーマー。書籍によって、また次回予告では「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズII」)は、前作『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』に引き続き制作されたトランスフォーマーシリーズのアニメ作品。1998年(平成10年)4月から1999年(平成11年)1月までテレビ東京系列で放送。全43話。CG版『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の製作に膨大な時間がかかるため、次のストーリー(海外におけるシーズン2-3、日本版における『ビーストウォーズメタルス』)が完成するまでの空白期間を埋めるために製作された作品。前作の続編を彷彿させるタイトルだが、別物語とされている。初期玩具に付属したカタログでは前作と同じ時代の別の場所で起こった物語とされているが、劇中で人類がアンゴルモアエネルギーの暴走を恐れて地球を去ってから数万年が経過していることが語られている。劇場版においてはビーストコンボイが伝説の総司令官としてゲスト出演を果たしている。フルCGの前作と異なり、セルアニメとして日本のアニメプロダクションの1つの葦プロダクション(現・プロダクション リード)で制作された。前期のOP映像の大半が1話の物からの流用、序盤は次回予告がそれまでの場面を組み合わせたものであったり、と足並みが揃っていない場面が見受けられる。ストーリーはコメディ色が強く、当時は物議を醸したが、シリーズ構成の武上純希によると「ロボットアニメが下火であった当時、前作の『ビーストウォーズ』の日本語吹き替え版が大好評だったため、「軽妙なセリフのやりとりが子供たちにウケている」との意識が、制作会社側に作用した」とのこと。また「大人向けになっていくアニメ界に取り残された子供たちにロボットアニメを取り戻す作品」として製作したと話している。番組終了後にアルテミスとムーンがキャラクターを紹介する「II通信」が設けられているが、3話まではタスマニアキッドやライオコンボイが紹介していた。後番組の『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』は本作の続編である。2011年6月8日から2012年3月28日にかけてニコニコ動画内のチャンネル「フルアニMAX」にて本編が毎週水曜日の18:00に1話ずつ配信された。1話は無料だが、2話以降は配信日の1週間後に有料に切り替えられた。小惑星からのSOSを受け、コンボイとアパッチはサイバトロン宇宙基地から救出に向かった。だが、その途中爆発に巻き込まれ、コンボイ1人が行方不明になってしまう。その頃、破壊大帝ガルバトロンが率いるデストロン軍団は、惑星ガイアのアンゴルモアエネルギーを用いてガイアを宇宙侵略の前線基地にしようと企んでいた。そこに惑星ガイアのアンゴルモアエネルギーを調査しにコンボイ不在のコンボイ部隊がやってきた。ガイアに近づいたサイバトロンの宇宙船はガイアからのデストロンの攻撃を受け、コンボイ部隊の面々はそれぞれの脱出ポッドでガイアに不時着した。しかし、ガイアの大気はトランスフォーマー達にとって非常に危険であったため、隊員達は惑星の動物をスキャンし、身体を惑星の環境に合わせた。行方不明だったコンボイも、実はこの惑星ガイアに不時着していた。コンボイは白いライオンをスキャンしてライオコンボイとなり、デストロンの罠に落ちた仲間達を救い、無事に合流した。一方のデストロンは、ガイアの過去に存在していたマシンをスキャンして、サイバトロンに戦いを挑んできた。ライオコンボイ率いるサイバトロン軍は惑星ガイアと宇宙の平和を守るため、悪の軍団デストロンと戦う。今作ではサイバトロンが動物、デストロンが機械(兵器・車両・サイボーグ動物など)に、それぞれ統一されており、変形時の掛け声も両軍で異なっている。サイバトロンは前作同様、「変身」「ビーストモード」と叫ぶが、デストロンはどちらのモードからも「トランスフォーム」と叫んで変形する。コミックボンボンに連載されていた今木商事の漫画版では双方とも「変身」に“トランスフォーム”とルビがふられていた。なお、本項では当時の文献に則り、デストロンの機械形態の呼称を「マシンモード」で統一する。スターアッパーを除き、全長・重量は講談社まんが百科(48)『 ビーストウォーズドリームスペシャル大百科』、コミックボンボンスペシャル(122)『完全保存版ビーストウォーズII 超図鑑』より。元は傭兵だったが、戦いに疲れ果てて、安息の地を求めて惑星ガイアに流れ着いたビースト戦士。全員昆虫に変形する。縄張り意識が強く、当初、安息の地を脅かす者はサイバトロンであろうとデストロンであろうと敵として認知し、スタースクリームの策により、サイバトロンをデストロンと見なしていたが、誤解が解けた後は安息の地を守るためにサイバトロンに協力するようになり、因縁のあるオートローラーズとの戦いも再開した。劇場版ではマジンザラックが決闘ポイントに向かって進行中であることを連絡するシーンのみの登場となった。続編『ネオ』の最終回エピローグでは、セイバートロン星の復興に携わっている姿が描かれた。第14話から登場。トリプルダクスへの合体能力を備えた「陽気な熱血三兄弟」によるチーム(三つ子なのか、兄とは呼ばずにいる上、だれがリーダーなのか劇中言及されるまで考えてもいなかったとの事)。本来は惑星トリアスの防衛に就くはずだったが、宇宙船の故障で惑星ガイアに不時着した為、宇宙警備隊と共に機甲軍団と戦うことになった。至って能天気なラテン系気質だが、トラブルメーカーで何かと宇宙警備隊が手を焼くことになる。その上、セイバートロン星本部には「自分たちの活躍で惑星ガイアは今日も平和」など適当な報告をしている(宇宙の磁気嵐で通信は届いていないが、本人らは気づいていない)。とはいえ、曲がりなりにもサイバトロンの矜持はあり、それゆえにライオコンボイからは「平和の守り方が少し変わっているだけ」と評されている。劇場版では冒頭にて宇宙でシーコンズと戦っていたが、謎の宇宙船に敵共々吹き飛ばされてしまった。次作『ネオ』の最終回のエピローグではセイバートロン星に帰還し、トリプルダクスの状態でセイバートロン星の復興に携わっている。デストロン機甲部隊の主力。G1・G2にも同名の部隊があるが、兵器に変形するということ以外に共通点は無い。後に全員がアンゴルモアエネルギーにより、「サイボーグビースト」へと転生を果たした。続編『ネオ』の最終回エピローグでは、ギガストームとオートローラーズと共にセイバートロン星に帰還し、そこの復興に携わった。第2話から登場。デストロンに雇われた傭兵部隊。同じ傭兵であるインセクトロンとは浅からぬ因縁がある。初登場した際は、前述の戦闘員の状態であったが、ガイアのマザーコンピュータを用いて、工作機械をスキャンし姿を変えた。彼らの主な任務は各施設の工作活動であるが、傭兵ゆえに戦闘にも長けている。アンゴルモアエネルギーを用いた施設を建造していることから高い技術力を有しており、スクーバから「デストロンで一番恐ろしいのはオートローラーズ」と言わしめたこともある。最終決戦ではガイアに残留するが、彼らの建設した多くの基地からアンゴルモアエネルギーが排出され、ネメシスに注がれていった。続編『ネオ』の最終回のエピローグでは、ギガストームとコンバットロン部隊のメンバー達と共にセイバートロン星に帰還し、そこの復興に携わった。第19話から登場。エネルギー売買を生業とする5人の宇宙海賊。海の生き物の姿をしたメカビーストに変身し、合体することで、ゴッドネプチューンになる。本編では単体でロボットモードに変形することはほとんどないが、劇場版では逆にロボットモードのみの登場だった。惑星ガイアに眠るアンゴルモアエネルギーを求めて飛来。海賊としてのプライドが高く、デストロンやサイバトロンにも理由が無い限り協力も敵対もしないが、サイバトロンとよく交戦していた。アンゴルモアエネルギーを諦め、ガイアを後にするが、人工惑星ネメシスに捉われてしまう。そこでガルバトロンに従わざる得なくなり、ネメシスの力で操られ、ネメシスに向かう途中のサイバトロンと交戦する。ネメシスから開放された後は詫びとして、自分たちの船のエネルギーをサイバトロンに与えて、自分らは戦闘を行った小惑星を新たな船にすることにしたに出ることとなる。続編『ネオ』の最終回のエピローグではセイバートロン星に帰還し、ゴッドネプチューンの状態でセイバートロン星の復興に尽力していた。漫画版ではゲストキャラ扱いで、ビッグホーンとスキュウレの結婚式(スキュウレはスクーバのことを「ビッグホーン」という名前と勘違いしていた)に乱入してきたデストロンを相手に、サイバトロン達と共闘した。劇場版では、宇宙空間でジョイントロンと交戦するが、テレポートゲート船の衝突により両軍とも宇宙の果てに飛ばされてしまった。惑星ガイアの月からガイアを監視しているアンドロイドとロボット。自分たちが監視者だということ以外は知らずに生きていたが、第四惑星の使者を通じて、自分たちが古代ガイア人が残した監視プログラムであったことを知る。バリアの影響で彼女達が見えるのはライオジュニア(マグナボス)のみ。映画と漫画版には未登場だが、漫画版の単行本第2巻のおまけイラストには描かれた。続編『ネオ』の最終回のエピローグでは、セイバートロン星で本作のトランスフォーマー達や『ネオ』のトランスフォーマー達と共に宴会を楽しんでいた。いずれもサイバトロンやデストロンではないが、海外においてアルテミスはデストロン、ムーンはサイバトロンと扱われている事が判明されている。劇中では基本的に、太陽系の各惑星を第五惑星、第四惑星と数字で呼称していたが、古代ガイア人の台詞の中でのみ「火星」という名前が使われている。火星には、かつて人類がコロニーを築いていたようで、アンゴルモアエネルギーが悪に傾いた際には、そこにあるピラミッドが発動し、惑星ガイアのマザーコンピュータを制御するロボットを送り込む仕掛けになっていた。人工惑星ネメシスによって、冥王星の衛星は破壊され、土星の環と木星は吸収され消滅、さらにネメシスの爆発で月の一部は砕け、ガイア=地球の周囲には無数の小惑星が出現し、地球暦10万年代の太陽系は大変貌を遂げてしまった。玩具はサイバトロンはおもに前作『ビーストウォーズ』にて海外発売されていたがテレビシリーズには登場しなかったキャラクター、デストロンはおもに旧トランスフォーマーシリーズ(『G-2』など)で発売されたキャラクターを改修したものである。ライオコンボイ、ガルバトロンなどは日本オリジナル商品であり、後に海外でもネット通販限定で発売された。以下は、その商品リスト。インセクトロンに関しては、初期の商品カタログ等において、海外版無印の、リカラー前の写真が使用されていた(仕様変更されなかったシザーボーイを除く)。「D-27」「D-28」は欠番となっている。「VS-21」-「VS-28」は欠番となっている。タイトルコールはライオコンボイ役の郷田ほづみ、ナレーションはガルバトロン役の小村哲生、次回予告ではアルテミス役の樋口智恵子とムーン役の竹内順子が担当。今木商事作、コミックボンボンにて連載された。アニメ終了にともない連載も終了し、次回作の『ネオ』『メタルス』へと続いた。本作は比較的アニメ版に沿った内容だが、「ネオ」以降はオリジナル設定が大半を占め、いわゆる「熱い」展開ながらもアニメ版よりも重く悲劇的な展開になることが多かった。また、3作とも変身の掛け声に「トランスフォーム」のルビが振られたり、身体の一部を変形途中状態にして武器とする「クリーチャーモード」が披露された。単行本2巻ではキッドのTシャツをプレゼントする企画が行われた。1998年12月19日に上映された『映画版 ビーストウォーズスペシャル 超生命体トランスフォーマー』内の1作。日本ではトランスフォーマーシリーズ初となる全国公開の完全オリジナルの劇場版アニメ作品であった。また、トランスフォーマー達の変形シーンもG1や前作に近い動作の一つにされており、テレビ版のようなバンクフィルムではない。時系列はサイボーグビーストが登場していることから、第32話以降の話のように思えるが、冒頭で「ジョイントロンとシーコンズが宇宙で戦闘を行っている」シーンがあり、ジョイントロンは宇宙船を失っているにも関らず、シーコンズはネメシスで囚われの身となっていることから、テレビ版とは繋がらないパラレルワールドとなっている。また、ナビちゃん、アルテミス、ムーン、タコタンクは本作には登場しない。予告ナレーションはコンボイ役の子安武人が担当。いずれも発売元はパイオニアLDC。
出典:wikipedia
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