石岡市(いしおかし)は関東地方北東部、茨城県南部の市である。常陸国の国府が置かれた都市で、長らく常陸府中(ひたちふちゅう)や常府(じょうふ)などと呼ばれた県名発祥の地でもある。1869年(明治2年)の版籍奉還の際に石岡と改名されたが、「石岡」の由来は定かではない。関東三大祭の1つ「常陸國總社宮大祭」(毎年9月)の開催地でもある。また市西部は日本有数のスカイスポーツエリアでもあり、気象庁地磁気観測所の所在地としても知られている。市北部に園部川、南部に恋瀬川が流れ南西部で霞ヶ浦に接し、市西部では八郷地区(八郷盆地)を取り囲むように筑波山、足尾山、加波山、吾国山、難台山などの筑波山地の山々が連なる。茨城県南地域にあり、東京都心からは概ね60~70kmで市東部には市街地・住宅地、西部には田園風景が広がる。旧石岡市と旧八郷町は2市町での合併協議を行うことを決め、2005年(平成17年)1月7日に両市町の法定合併協議会(会長:旧石岡市長)が発足した。新市名は「石岡市」、合併方式を2005年10月1日に「新設合併(対等合併)」とすることが決定、度重なる協議会や住民説明会などを経て2005年3月7日に合併調印、3月10日に両市町議会での合併議案可決、3月30日に茨城県知事への申請、6月22日に県議会の議決、6月23日の総務大臣への届け出、7月14日の官報への掲載に至った。2005年9月30日に両市町で「閉市式」「閉町式」が行われ、10月1日に新設自治体「石岡市」が誕生した。市章は変更されなかった。開庁式が行われ、市長選までの市長職務執行者に旧八郷町長が就任した。それぞれの旧市町の庁舎は旧石岡市役所がそのまま石岡市役所本庁舎に、旧八郷町役場が八郷総合庁舎になった上、八郷総合支所を置いた。合併後も市役所内の部課では統一があまり進んでおらず、さまざまな部課・協会等が旧市町のまま市内に2つ存在し保健センター・ごみ処理・上下水道も旧市町体制のまま維持されている。なお、近年は旧八郷町域の人口減少が深刻で公立学校の廃校や市街地の衰退が発生している。本庁舎、八郷総合支所(八郷総合庁舎内)、同支所の2つの出張所がある。職員数は730人程。石岡市が加入している事務組合や協議会。ごみ処理は石岡地区と八郷地区で処理組織、分別方法、回収方法が異なっている。処理場は石岡地区のごみは小美玉市にある霞台厚生施設組合環境センターに、八郷地区はかすみがうら市にある新治地方広域事務組合環境クリーンセンターに運ばれ処理・焼却されている。霞台厚生施設組合環境センターには小美玉市、新治地方広域事務組合環境クリーンセンターにはかすみがうら市、土浦市新治地区のごみがそれぞれ運び込まれており、処理できる量には限界があるため両地区のごみ処理が統一されるめどはたっていない。水道事業については、石岡地区が湖北水道企業団、八郷地区は市の水道課と組織が異なる。市では旧市町間の料金格差の是正と併せて統一に向けた準備を進めている。八郷地区の下水道を処理している「石岡市八郷水処理センター」は合併前の2002年に旧八郷町が町単独で整備したもので、旧八郷町域のみの下水道を処理していた。現在、病院など大型施設の下水道接続が相次ぎ、現在稼働中の一系列では処理能力を超える可能性が出てきたため、数億円をかけての増設・展開事業が進められている。2015年には、すべての系列が稼働する計画である。一方、「茨城県霞ヶ浦浄化センター」の管轄区域は旧石岡市市域をはじめ土浦市、かすみがうら市、小美玉市、稲敷郡阿見町に及んでおり、処理人口はおよそ37万人となっている。※ 手話通訳者設置・派遣の受付は、市役所本庁舎と八郷総合支所で受け付けている。霞ヶ浦周辺ではレンコンの栽培も行われており筑波山の麓では柿やミカン、イチゴなどの果樹栽培も盛ん。また郊外には延々と田園風景が広がっており、県内でも有数の米どころでもある。旧八郷町地区はタバコ栽培が盛んで、県内の主産地の1つでもある。さらに関東では初めての「地鶏JAS」認定を受けた「やさとしゃも」を始め、「筑波地鶏」などの銘柄鶏ブランドに力を入れている。鉾田市と共に豚の飼育が盛んである。市内には工業団地が立地し、東洋製罐やパナソニック、ソントン食品工業などの大手工場もある。また地場産業としては酒造りも盛んで関東の灘とも呼ばれているほか、スギを材料として昔ながらの水車を使用した線香作りも行われており、また歴史のある乳製品メーカーとしては筑波乳業がある。市内で工場見学ができる場所は、茨城乳業で事前に予約が必要。市内では国道6号や国道355号、茨城県道7号石岡筑西線沿いなどにロードサイドショップ(チェーンストア)が多く出店しており一定の賑わいを見せている。しかし、石岡駅周辺に広がるアーケード街として賑わっていた既存の商店街では、ロードサイドショップや水戸・土浦・つくば方面への買い物客の流出により、その活性化策が課題となっている。活性化策の一環として、商店街の空き店舗に『まちかど情報センター』や石岡市観光協会が運営する『まち蔵藍』を設置したり、道路の電線地中化などの事業が行われている。1970年代中頃に石岡駅前に西友石岡店が出店したが、1988年頃に撤退。その建屋は約20年にわたり廃屋として残っていたが、2009年末頃より解体が始まり、現在は更地となっている。また、国府3丁目にはコーキ(高喜)という老舗の百貨店があったが、2002年に倒産している。市内の主な金融機関。なお、市内に都市銀行はない。※学童保育併設校。石岡市は茨城県から歴史の里に指定されている。
出典:wikipedia
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