池袋線(いけぶくろせん)は、東京都豊島区の池袋駅と埼玉県飯能市の吾野駅を結ぶ西武鉄道の鉄道路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はSI。新宿線と共に西武鉄道の主要幹線であると同時に東京圏の主要通勤路線である。吾野駅で西武秩父線と接続し、特急・快速急行・急行と飯能駅 - 西武秩父駅方面間の普通列車が直通運転している。歴史的経緯から西武鉄道の鉄道路線は池袋線系統、新宿線系統とその他の路線に大別でき、狭山線・豊島線・西武有楽町線の支線と西武秩父線を併せて「池袋線」と呼ぶことがある。西武有楽町線を経由して東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線との相互直通運転や、西武秩父線経由で秩父鉄道秩父本線への直通運転も行っている。椎名町 - 池袋間の1時間あたりの混雑率平均は2007年度で158%である。同区間は1980年代には日本屈指の混雑路線だった。この区間は複線で、池袋から江古田までは地上を走っており、カーブが続く。線路の両側はずっと住宅地である。池袋駅は頭端式ホーム4面4線を有するターミナル駅。池袋駅の南側では、JR線を跨ぎながら急カーブで西向きに方向を変え、山手通りをくぐって椎名町駅に至る。東長崎駅は島式ホーム2面4線で、この区間での普通列車の待避駅となっている。江古田駅の西側で環七通りをくぐり、高架に移行して桜台駅に至る。西武有楽町線がトンネルから出た直後、練馬駅に到着する。練馬駅は2面6線構造となっており、外側ホームに地下鉄との直通列車が発着、内側ホームは池袋線の列車が発着する。最も外側の線路は通過線で、ホームは設置されていない。練馬駅から石神井公園駅までは高架複々線となる。内側の線路は普通列車用で、途中駅には島式ホームが設けられている。外側の線路は優等列車用で、途中駅にホームは設けられていない。練馬を出た後は、練馬区役所が見えてくる。途中で豊島線が高架下へ分岐する。目白通りを跨いだ先には中村橋駅が見える。なお、目白通りの架道橋は高架複々線化前は線路が下、道路が上を走っていたが、工事完成後は線路が上、道路が下を走る、いわゆる「逆立体化工事」が行われた。中村橋駅を出ると、途中で練馬区立美術館と練馬第三小学校が見えており、そのすぐそばには富士見台駅が見える。この区間は駅間距離が近く、互いに隣同士の駅が見えるほどである。富士見台駅を出ると、途中で環八通りを跨いで石神井東小学校を通過し、石神井川を越えると練馬高野台駅に着く。練馬高野台駅を出ると笹目通りと交差し、石神井公園駅に到着する。石神井公園駅から大泉学園駅付近の区間は2015年1月まで高架化工事が実施された。ときおり畑が混じる住宅街を抜けて大泉高校付近で右へカーブししばらくすると大泉学園駅に到着する。同駅は後述の狭山ヶ丘駅と同様に、池袋線の中でも特にホームがカーブしている駅である。大泉学園駅を出てゆめりあの間を抜けてもまだしばらくカーブが続き、直線になると東京都道233号東大泉田無線(保谷街道)とほぼ平行して走る。保谷街道の踏切を越えると保谷駅に到着する。保谷駅を出ると右手に保谷電留線が見える。保谷駅 - ひばりヶ丘駅間の保谷高校付近に大きなカーブがある。カーブが終わり直線になり、東京都道36号保谷志木線の踏切を過ぎると、ひばりヶ丘駅が見えてくる。ひばりヶ丘駅を出ると右にカーブし、落合川を渡る。次の東久留米駅まで住宅街がほとんどで、この区間は緩やかな下り勾配になっている。東久留米駅を出ると、黒目川の橋を渡り、林や畑や住宅などの間を通り、埼玉県新座市に入り野火止用水を渡る。保守用の引き込み線が見えるとカーブし、新小金井街道を渡り、変則な2面4線構造の清瀬駅に到着する。黒目川の河岸段丘をこえるため、東久留米駅から野火止用水まで直線で上り勾配になっている。次の秋津駅までの間は直線が続き、沿線は住宅街や畑がほとんどである。空堀川を越えしばらくすると秋津駅に到着する。秋津駅を出るとすぐに武蔵野線と交差し、マンションが見えてくるとカーブする。そして、柳瀬川を越えると新秋津駅付近からのJR連絡線と併走状態になり、所沢駅まで3線区間になる。カーブを抜けた後は広い丘やゴミ焼却場の煙突が見え住宅街を走る。大きな団地群が見え、所沢陸橋をくぐるとかなり大きな左カーブを曲がる。曲がるとすぐに右側に新宿線の線路が見え、所沢駅に到着する。所沢駅を出ると緩い坂を上り、右へ大きく曲がり、すぐに新宿線を跨いで、急カーブが続く。ちなみにこのあたりのカントは結構きつい。カーブが終わると次の西所沢駅までは直線が続く。この辺りは住宅街である。埼玉県道55号所沢武蔵村山立川線の踏切(所沢10号踏切)を過ぎてすぐ、西所沢駅に到着する。西所沢駅は狭山線の分岐駅で、駅東側の踏切の手前から分岐が始まっていて、複雑な分岐器が連続し、埼玉県道55号所沢武蔵村山立川線の踏切には4本の線路が交差している。同線のホームは曲がっており、すぐに南方に分岐する。同駅を出るとガードがあり国道463号と立体交差し、非常に緩いS字カーブを走る。さらに東川を越えるとこの付近には六所神社や住宅街、畑が広がる。S字カーブが終わると上新井の大踏切(西所沢6号踏切)から小手指駅までは直線である。近年線路下に新所沢駅から国道463号所沢入間バイパス(小手指バイパス)につながる新所沢駅前通り線が立体交差で開通した(上新井跨道橋)。小手指駅を出た列車は、右側に小手指車両基地を眺めながら進む。ここまで来ると車窓には武蔵野の面影残す雑木林や畑が住宅に混ざって見えてくる。また、天気のいい時には富士山が望めることがある。貨物輸送時代の側線を残す狭山ヶ丘駅構内でカーブして進路を北に変える。この側線は、深夜に車両を留置するのにも使用されている。ほどなく対向式ホームの武蔵藤沢駅が見えてくる。武蔵藤沢駅構内は、通常のバラスト軌道ではなく、コンクリートの軌道で敷設されている。駅舎改良工事と共に、駅前は再開発された。武蔵藤沢駅を出発し国道463号(行政道路)の下をくぐり過ぎると、ひたすら航空自衛隊入間基地(とその跡地)の中を通り抜ける。車窓東側には、自衛隊の航空機を多数眺めることができる。かつてはここに、自衛隊への物資輸送のための、下原駅という貨物駅が設置されていた。稲荷山公園駅は狭山ヶ丘駅と同様にホームが大きくカーブしている。稲荷山公園駅を出発するとほどなく入間市駅に到着する。毎年11月3日の入間航空祭開催時は当駅折り返し列車が運行される。なお、入間市駅には上下線間の亘り線が存在しないため、折り返し列車は次の仏子駅の中線を利用して折り返している。また、米軍ジョンソン基地(現入間基地)跡地の影響により、入間市駅を過ぎるまでは市街地を一望できない。入間市駅を出ると列車は築堤の上を走り、国道16号線と霞川を渡る。一瞬ではあるが、入間市市街地が望め、駅前の高層マンションや各種商業施設(コナミスポーツ、まるひろ百貨店、i-potなど)が望める。霞川を渡り終えるとすぐ切り立った崖に沿って、急カーブを描きながら走る。そのため進行方向右側の眺めは大変良く、ほんの一瞬だが、車窓の窓一面を空が占める。崖を下ると黒須貨物駅の跡を通り抜け、国道299号バイパス、圏央道をくぐり、仏子駅に到着する。この区間は進行方向左側に加治丘陵が見えるため緑に溢れている。また、線路が直線的なため、比較的高速で走る。待避・折り返し用の中線がある仏子駅を出発すると、築堤を走り、右側に大きな団地を眺めつつ、入間川を渡る。この入間川橋梁は池袋線の橋梁の中で最も長い。入間川を渡る際、進行方向左側には使用されていない旧入間川橋梁が錆びた姿を晒している。また、北側の河原ではかつてアケボノゾウの足跡化石が見つかったことがある。入間川橋梁を渡りきると2009年8月に再有人化されるまで池袋線唯一の無人駅であった元加治駅に到着する。同駅からはかつて入間川に向かう貨物線が伸びていた。駅前は路線バスなどの発着もないため(駿河台大学へのスクールバスが発着するのみ)、閑散としている。元加治駅を出ると畑と住宅地の中を走り、やがて八高線と交差し、くぐり抜けると上下線が分かれる。変電所が見えてくるあたりで未成線となった短絡線の建設予定地が分かれていく。この辺りでは、緩いカーブを描きながら、高速で走行する。しばらく行くと、東飯能方面からの単線の線路が合流し、飯能駅に到着する。飯能駅で運転系統は二分されている。飯能駅から吾野駅方面に進行するには方向転換が必要となるため、一部の特急や快速急行など、飯能駅以西への直通列車は、同駅で進行方向を変えて東飯能駅へと向かう。吾野駅方面へ進路をとると、所沢方面の複線の線路と分岐して単線となり、北向きに急カーブで進路を変え、東飯能駅に入る。ホームの西側には線路一本分の土地があり、飯能短絡線(前述)との合流用とされていた。今後この土地を使う予定は無い。東飯能駅は八高線との乗り換え駅だが、飯能駅より圧倒的に利用者が少ない。その上西武とJRの改札は分離されていて、乗り換えるにはいったん改札を出なければならない。平日の朝夕ラッシュ時には八高線との乗り換え客で賑わうが、土曜・休日・平日早朝にはハイキング客が改札を出入りする光景も見られる。東飯能駅を出ると線路は再び急カーブとなり、北西に進路を変える。カーブを抜けてすぐのところにある北飯能信号場から再び複線となる。武蔵丘信号場から線路は再び単線となり、武蔵丘車両検修場に分岐する。この区間が複線なのは武蔵丘への回送列車が通るために運転本数が多くなるからである。吾野駅に到着する直前に池袋線では唯一のトンネル・鎌倉坂隧道 (223m) を通る。なお同区間は発車メロディの設備がないため、車掌乗務列車では車掌の手笛による出発合図が行われる。池袋線の運転系統は飯能駅を境に池袋駅 - 飯能駅間と西武秩父線を含む飯能駅 - 西武秩父駅間の2つに分かれている。池袋駅 - 西武秩父駅間を直通運転するのは平日は特急のみであり、土曜・休日にはこれに加えて快速急行と急行が直通運転を実施する。以下では主に池袋駅 - 飯能駅間の運転について述べる。飯能駅 - 吾野駅間については「西武秩父線」の項も参照のこと。基本的に速達列車が途中駅から各駅停車となる郊外電車型の停車パターンである。普通列車は日中1時間あたり1本の池袋駅 - 飯能駅間の列車以外は、基本的に池袋駅 - 豊島園駅(豊島線)・石神井公園駅・保谷駅・清瀬駅・所沢駅・西武球場前駅(狭山線)・小手指駅のいずれかの駅との間の運転であるため、小手指駅 - 飯能駅・西武秩父駅間は急行・快速・準急が普通列車(各駅停車)の役割を果たす。速達列車であっても、下り列車で以遠各駅停車となる区間では、「各駅停車」として案内されている(後述)。平日朝ラッシュ時は、速達列車の停車駅を千鳥配置にする千鳥停車を採用することで、各列車の混雑を分散するように配慮されている。そのため、多様な停車パターンの多数の列車種別が運転されている。飯能駅では西武秩父方面の普通電車と池袋駅発着の急行(時間帯によっては準急)または副都心線直通の快速急行との相互接続が考慮されている。また練馬駅では原則として副都心線・有楽町線直通電車と池袋駅 - 豊島園駅間の普通電車と接続が考慮されている。このほか、2016年4月17日より、西武4000系1本(4009F)を改造した「旅するレストラン 52席の至福」が、土曜・休日を中心に年間100日程度、池袋駅または西武新宿線西武新宿駅から西武秩父駅まで1往復運行される。ただし、所要時間は通常と比べて長くなっている。2013年3月16日ダイヤ改正時点での日中1時間あたりの運行本数は以下のようになっている。なお、※印を付した吾野 - 西武秩父間は西武秩父線であるが、上述のように、運行系統は飯能 - 吾野間と一体化しているため、まとめて記した。池袋駅 - 飯能駅・西武秩父駅間を運転する有料特急。平日の定期列車で唯一西武秩父線への直通運転を行う種別であり、池袋と西武秩父の間を最短78分で結ぶ。以下の列車が運転される。昼間はほぼ全列車が「ちちぶ」での運転となる。池袋駅では特急専用ホーム(番線は『特』)から発車する。夏休みなどの行楽期間にかつての停車駅である芦ヶ久保駅、11月3日の入間基地航空祭開催時に稲荷山公園駅、9月の巾着田の曼珠沙華シーズンに高麗駅への臨時停車がある。なお、1976年から1993年12月5日までは西武新宿駅 - 西武秩父駅間の運転、1993年12月6日から2003年3月11日までは池袋駅 - 西武秩父駅間の運転(入間市駅は通過)の「おくちちぶ」が存在していた。また、飯能行きの「むさし」を延長運転し西武秩父行きとした「むさし」が臨時ながら設定されていたこともあるが、2016年3月26日実施のダイヤ改正で金曜日のみ池袋22:30発飯能行き「むさし47号」を西武秩父まで延長する。「ドーム」号に関しては車両側にその表示がないため「臨時」の表示で運転される。路線図や西武10000系の字幕で示される種別カラーは赤色で、英文種別表記は「Ltd. Exp.」。列車番号は一桁か二桁が与えられる。料金不要の列車では最速達種別となる列車で、日中に飯能駅・小手指駅(ただし野球開催時は快速西武球場前行きに変更される列車もある)から西武有楽町線経由で副都心線(一部有楽町線)へ直通する。急行・通勤急行(後述)が練馬駅を通過するのに対し、地下鉄線直通の快速急行はより速達の種別でありながら保安装置の切り替えおよび池袋線池袋方面との接続の利便性を図るため練馬駅に停車するという逆転現象が起きている(西武線池袋駅発着の快速急行は練馬通過)。池袋線池袋方面との接続は、2016年3月26日ダイヤ改正以降、上下とも練馬駅で10両編成の準急(ただし、土曜・休日ダイヤの一部は8両編成の準急)と接続する形がとられた(運転開始当初の下りは石神井公園駅・上りは練馬駅で行われ、下りは所沢・飯能行きの準急、上りは西武球場前発および保谷発の各駅停車に接続していた)。また、小手指駅発着の列車は所沢駅または小手指駅で飯能駅発着の各駅停車に接続する。副都心線方面は平日上りと土休日下りのそれぞれ1本以外は「副都心線内急行・東横線内特急」で運転され、2016年3月26日以降このパターンの列車は「Fライナー」の愛称が付いた。 有楽町線方面は地下鉄内各駅停車で1日下りのみ2本設定されている。池袋駅発着は平日朝に飯能駅発着が2本、西武秩父駅発が土休日夕方に1本設定されている。秩父鉄道線直通(長瀞駅・三峰口駅行き)が土休日朝下り2本設定されている。秩父鉄道直通は横瀬駅で分割を行い、長瀞駅発着の列車は西武秩父駅を通らず御花畑駅に停車する。長らく平日は朝ラッシュ時と昼間を中心に池袋駅 - 飯能駅間で特急の補完的な役割として最短42分、土休日は行楽列車として秩父方面の列車が数多く運行されていたが、2013年3月16日改正で副都心線直通の快速急行が設定された代替として平日日中の池袋駅発着の快速急行はすべて急行へ格下げられ、土曜・休日の秩父鉄道方面の列車も朝下り2本(4000系による運用。その池袋送り込み上り列車は快速急行から回送に変更)と夕方1本(通勤車両による運用。西武秩父発)に減便(上りの秩父鉄道からの直通列車は急行に格下げ。飯能で同駅始発の元町・中華街行き快速急行に接続)され、池袋駅発着の快速急行は激減した。路線図で示される種別カラーは紫色で、英文種別表記は「RAPID EXP.」である。また、2008年6月14日のダイヤ改正に備えて新101系・新2000系・6000系・9000系・20000系・30000系の通勤車両全系式で、字幕式行先表示機の交換やLED式行先表示器のロム書き換えが実施された。旧字幕では「快速」部分が水色地に白文字、「急行」部分が赤色地に白文字となっていたが、新字幕ならびにフルカラーLED表示機では紫色地に白文字で及び、3色LEDでは無点灯の地に赤文字での表記となっている。なお2016年3月26日以降、「Fライナー」として運転される列車で東急車と西武車は紫色地に緑のFと白文字でと表示される。またLED表示器などで表示できるスペースが限られる場合は「快急」と略される。列車番号は1000番台が与えられる。池袋線の中心的種別で、池袋駅 - 飯能駅間で終日運行されるほか、平日夜間上りの一部には小手指発池袋行き、土休日の夕方には秩父鉄道線からの上り列車(4000系による運用)もある。この列車は飯能駅で副都心線直通の快速急行に接続する。また野球開催時は、西武球場前発池袋行きの列車も設定されることがある。基本的に全列車終点まで先着するが、平日朝の下り2本は所沢で、平日夜の下り2本は入間市駅でそれぞれ特急の待ち合わせ、朝の上り2本は小手指駅および石神井公園駅で特急を通過待ちする。なお、定期列車としては西武有楽町線を経由して副都心線・東急東横線方面に直通する列車は存在しないが、臨時列車として設定されることがある(定期列車として設定されている快速急行を種別変更している)。この場合、通常の急行は通過する練馬駅は停車することになる。1990年に飯能駅で系統が分割されるまでは西武秩父駅まで運転する列車が多数あったが、系統分割後は大幅に減らされ、時期によっては全くないこともあった。駅構内の路線図で示される種別カラーは朱色で、英文種別表記は「EXP.」である。旧字幕ならびにフルカラーLEDでは赤色地に白文字で、新字幕では朱色地に白文字で、3色LEDでは無点灯の地に赤文字で表記される。列車番号は2000番台が与えられる。平日朝上りのみ、10両編成を用いてすべて飯能発池袋行きで6本運転される。急行とともに千鳥式運転を行い、飯能駅 → 所沢駅間は各駅に停車し、所沢駅を出ると終点の池袋駅まで東久留米駅・保谷駅・大泉学園駅・石神井公園駅の順に停車するが、急行停車駅のひばりヶ丘駅は通過する。飯能駅7時52分発のみ、石神井公園駅で特急ちちぶ12号池袋行きに抜かれる。ダイヤそのものは1970年代からすでに存在していたが、当時の池袋線関係の列車種別は平日の定期ダイヤの場合だと「特急・急行・準急・各駅停車」のみだったため、現在の「通勤急行」という種別が設定される前は「ひばりヶ丘には停車しない急行」や「朝だけ東久留米・保谷・大泉学園に停まる急行」といった表現で利用者は解釈していた(当初は石神井公園駅も通過)。路線図で示される種別カラーは黄色で、英文種別表記は「COM., EXP.」である。表示色は、旧字幕では「通勤」が白色地に赤文字、「急行」が赤色地に白文字となっており、新字幕では黄色地に黒文字で、3色LEDでは無点灯の地に赤文字で、フルカラーLEDではオレンジ色地に黒文字でとそれぞれ表記される。表示できるスペースに限りがあるときは、「通急」と略される。列車番号は2000番台が与えられる。朝・夕方に池袋駅発着および西武有楽町線経由で有楽町線・副都心線(東急線・みなとみらい線)直通で設定されている系統。主に他の種別を補完する形で運転されている。池袋駅発着は設定時から長年、平日夕方時の下りに池袋駅 - 小手指駅間で運転されていた。2010年3月ダイヤ改正で土休日の夕方以降の下りについては23時台の3本をのぞいて急行あるいは準急に編入される形で廃止された(ただし2013年3月改正で復活)うえ、土曜・休日は池袋駅 - 西武球場前駅間運転の列車も設定された(池袋駅 - 所沢駅間は通年運転、所沢駅 - 西武球場前駅間は冬季以外に運転だが、2010年3月改正から後者も通年運転。なお、過去に練馬駅に停車する急行として運転されていた時期もあった)。2012年6月30日のダイヤ改正では夕方下りの通勤準急を格上げする形で1時間あたり2本から4本へ増発されたが、上りは夜間の所沢発21時以降の列車が準急に格下げされている。一方、地下鉄線直通については2001年12月のダイヤ改正から停車駅に練馬駅が加えられたことで飯能駅発着の有楽町線直通列車の中心的種別として終日運転となった。その後、2008年6月14日の副都心線開業と同時にその多くが副都心線渋谷駅発着へシフトしたが、2013年3月16日改正で日中の副都心線直通の快速が快速急行へ格上げられたため(ただし野球デーゲーム開催時は一部の小手指駅発着の快速急行が西武球場前発着の快速で運転される)、池袋駅発着を含めて再びラッシュ時のみの補完運用中心の種別に戻っている。なお、東急東横線・みなとみらい線の相互直通運転開始発表当初のプレスリリースには、西武線内快速 - 副都心線内急行 - 東横線・みなとみらい線内特急という形態となっていた。また、土休日夕方時の運転が3年ぶりに復活し、池袋方面からは小手指行き、地下鉄からは(元町・中華街発または新木場発)飯能行きが各2本ずつ運転されている。同時に後者では練馬駅で準急の接続が復活している。路線図で示される種別カラーは濃い水色で、英文種別表記は「RAPID」である。表示色は旧字幕でも新字幕でも水色地に白文字だが、両者では若干濃さに違いがみられる。また、フルカラーLED表示器でも水色地に白文字で、3色LED表示機では無点灯地に緑文字でと表記される。列車番号は3000番台が与えられる。略称は「通準」。平日朝の上りのみ、すべて小手指発池袋行きで6本運行される。小手指駅 - 大泉学園駅間の各駅と練馬駅に停車し、急行停車駅の石神井公園駅は通過となる。副都心線の開業で一部の快速が副都心線直通へ移行したため、その接続確保のために練馬駅にも停車するようになった。ひばりヶ丘駅で急行などと待ち合わせるのも特徴である(長年、当列車が発車する2分後に急行が発車していた)。1980年3月17日のダイヤ改正で新設。設定当初の運転区間は池袋駅 - 清瀬駅間で、1990年以降所沢駅・小手指駅へと延長されていく。かつて飯能発の朝の上り1本のみ、また野球開催日には所沢行きを延長する形で西武球場前行きが、さらに平日朝1本の小手指行きは西武秩父行きとして運転されていた。下りについては運行開始当初は17 - 19時台に毎時4本運転され、2005年3月17日のダイヤ改正では平日朝の時間帯に、2008年6月14日のダイヤ改正では21時台までそれぞれ運転時間帯が拡大されたが、2012年6月30日のダイヤ改正で下りの通勤準急はすべて廃止となり、準急や快速に置き換えられた。路線図で示される種別カラーは青色で、英文種別表記は「COM., SEMI EXP.」である。表示色は、旧字幕では「通勤」が白色地に緑文字、「準急」が緑色地に白文字となっており、新字幕及びフルカラーLED搭載車では青色地に白文字で、3色LED表示機では無点灯地に緑文字でもしくはと表記される。列車番号は4000番台が与えられる。終日池袋駅 - 所沢駅・飯能駅間で運転されるほか、朝や夕方にはこれに加えて池袋駅 - 西武球場前駅・小手指駅間や有楽町線・副都心線直通列車も運転される。所沢駅・小手指駅発着に関しては野球開催時には西武球場前駅発着として延長運転(または立て替え)を行う。地下鉄線直通列車は全列車が小竹向原駅で種別を変更し、有楽町線内では各停として、副都心線内では急行または各停として運行される。また、平日朝の小手指行き1本が西武秩父行きとして延長運転する日があり、その場合は小手指駅で前2両を切り離す形となっていたが、2016年3月26日改正で池袋8:09発各駅停車小手指行きがこの延長運転対象となるために消滅した。早朝・深夜以外のほとんどの列車が練馬駅以西の待避駅で特急・快速急行・急行に抜かれる(これら3本に抜かれる準急が下りのみ日中1時間あたり1本ある)ため、速達列車としての役割は低い。なお、人身事故・各種トラブルなどでダイヤが乱れている場合、本来は通過する練馬高野台駅 - 中村橋駅間に停車する準急( = かつての区間準急)を運行する場合もある。かつては清瀬・保谷発の準急池袋行も定期ダイヤで少数ながら存在していたほか、1990年までは定期ダイヤで西武秩父駅まで運転する列車も存在していた。1993年12月6日のダイヤ改正以前は基本的には練馬を通過しており、朝の上りと、一時期存在した下り豊島園行きのみが練馬駅に停車していた。地下鉄線直通列車については、2008年6月から11月までの短い期間に有楽町線内準急(千川駅・要町駅は通過)の列車も設定されていた。路線図で示される種別カラーは緑色、英文種別表記は「SEMI EXP.」である。表示色は旧字幕でも新字幕でも緑地に白文字だが、両者では若干色合いに違いがみられる(新字幕の方が少し青緑に近い)。また、フルカラーLED表示器でも緑地に白文字で、3色LED表示機では無点灯地に緑文字でと表記される。列車番号は4000番台が与えられる。各駅に停車する。池袋駅発着の各駅停車は全列車8両編成で運行されている。有楽町線直通はすべて10両編成、副都心線直通は大半が8両編成で運行される。飯能駅 - 西武秩父駅間の運転を大多数を占めるが飯能駅 - 吾野駅間運転が1往復設定されている他飯能駅 - 秩父鉄道線長瀞・三峰口駅間の運転が平日のみ1往復設定されている。横瀬駅で分割を行い、長瀞駅発着の列車は西武秩父駅を通らず御花畑駅に停車する。一部列車をのぞき4両編成で運転され、ワンマン運転を行っている。このほか、野球開催日や12月の秩父夜祭をはじめ沿線で開催されるイベントに合わせ、通常運行されない区間への延長運転や臨時停車が行われる。2016年3月26日ダイヤ改正以降、平日池袋8:09発の各駅停車小手指行きは、西武秩父駅まで延長運転する日がある(この場合、小手指駅で特急「ちちぶ7号」の通過待ちを行なう)。2012年6月30日のダイヤ改正ではそれまで平日朝ラッシュの時間帯に運行されていた有楽町線・副都心線直通の練馬高野台駅発着が石神井公園駅発着に延長された一方で、日中の副都心線からの清瀬駅発着が石神井公園駅発着に短縮された。また、この改正では日中の有楽町線直通や西武球場前駅発着の準急が各駅停車へ格下げとなり、日中と平日夕方の練馬駅 - 石神井公園駅間の各駅停車の本数が1時間あたり10本に増えた。さらに2013年3月16日のダイヤ改正で、平日朝ラッシュ時に石神井公園発の池袋行きが新設された。一方で、池袋駅 - 保谷駅間の各停は石神井公園駅・所沢駅・小手指駅・飯能駅発着などへ振り分けられたことで減少した。なお、現行ダイヤでは日中上りの秋津駅 - 椎名町駅間の各駅で各停が池袋駅への先着列車となるパターンが発生している。路線図で示される種別カラーは灰色で、英文種別表記は「LOCAL」。表示色は、旧字幕では紺色地に白文字となっており、新字幕では灰色地に白文字で、フルカラーLED表示器も字幕と同様の色が用いられているが、3色LED表示機では無点灯の地に橙色の文字でと表記される。2008年4月頃まで列車に表示される種別表記は「普通」となっていた。なお、下り方面の速達列車は、通過運転を終えると駅の接近放送や発車案内標では「各停」として案内される(例:急行は通過運転の終わる所沢から先の駅では各駅に停まるため、各停として案内される)。車内の案内放送やLED表示器でも各駅停車に変更されるが、液晶式の車内表示器や車外の種別表示は優等種別のまま表示される。列車番号は5000・6000番台が与えられる(前者は西武線池袋発着などの池袋線・西武秩父線内完結列車、後者は地下鉄線直通に割り振られる)。池袋 - 吾野間で休日運転されていた急行「正丸」「伊豆ヶ岳」が前身で、1969年の西武秩父線開業に伴い西武秩父まで延長された際に「奥秩父」「奥武蔵」の愛称に改称されたのが起源となる。停車駅は「奥秩父」が池袋 - 所沢 - 飯能 - 吾野 - 正丸 - 芦ヶ久保 - 西武秩父で、「奥武蔵」は飯能 - 西武秩父間が各駅停車。これらの列車は、当初は「ハイキング急行」もしくは「不定期急行」と呼ばれており、ヘッドマークも掲出されていたが、1973年の改正で「奥秩父」が消滅。さらに1980年には快速急行に種別が変更。愛称名も1980年代後半には使われなくなった。1988年に登場し、平日朝ラッシュ時上り1本(列車番号:3502レ)のみ設定されていた。当時は所沢から池袋への一極集中により通勤準急や通勤急行で石神井公園やひばりヶ丘の拠点駅を通過する千鳥式運転でも捌ききれず、遅延や途中駅での積み残しが恒常化していた。設定当初は所沢 - 池袋間での運転で、池袋にラッシュピークを迎える時間(8時10分頃)に到着する急行に続行する形で運転を行っていた。この急行の分散を目的としていたため急行停車駅の手前駅に停車するのが特徴で、この取り組みは『NHKモーニングワイド』に取り上げられた。後に小手指始発に繰り下がり、1993年12月6日のダイヤ改正時に飯能始発に、1998年3月26日のダイヤ改正で再び小手指始発となり、同時に東久留米にも停車するようになったが、2001年12月のダイヤ改正で消滅した。英文種別表記は「Rapid」で快速と同じだった。また、種別表示色は旧字幕では「通勤」が白色地に水色の文字、「快速」が水色地に白文字であった。また、3色LED表示器では無点灯の地に緑色の文字で、「準急」や「快速」と同じであった。なお、近年新2000系などで更新された新字幕では、「通勤快速」は削除され、「拝島快速」に変更されている。また、表示できるスペースに限りがあるとき、「通快」と略された。池袋 - 練馬間のみを通過運転する種別で、平日の朝の上下列車に設定された。1998年3月26日のダイヤ改正で、有楽町線直通列車設定に伴い池袋駅への直通列車が大幅に減少した中村橋駅・富士見台駅・練馬高野台駅から池袋駅への利便を図るために設定されたが、2003年3月12日のダイヤ改正で消滅した。運転区間は池袋 - 所沢・小手指・飯能(下り1本のみ)・西武秩父間(シーズン時下りのみ)で基本的に10両で運転していたが、西武秩父駅行のみ小手指駅で前の2両を切り離していた。種別表示色は、旧字幕では「区間」が黄色地に黒文字、「準急」が緑色地に白文字であった。また、3色LED表示機では、無点灯の地に緑色の文字で、「快速」や「準急」と同じであった。なお、2000系などで交換された新しい字幕でも「区間準急」は削除されず、旧幕時代にはなかった石神井公園行きや保谷行きなどの表示が追加されている。新しい表示は黄緑色地に白文字で、英文種別表記は「S.SEMI EXP.」となっている。また表示できるスペースが限られるとき、「区準」と略していた。なお3000系には区準幕が装備されておらず、運用に入ることはなかったが、2008年の幕交換時に追加された。現在でもダイヤが大幅に乱れて池袋線と西武有楽町線の直通を中止したときに、中村橋・富士見台・練馬高野台に停車する列車の本数が激減することを救済する目的で「準急」が練馬から「各停」に変更されることがあるが、基本的に「区間準急」としては案内されない。なお、池袋駅・練馬駅の発車案内標で、「区準」と表示され、自動放送も流れることがあるが、車両側に表示されることはない。特別料金不要の一般列車に使用される車両については、新2000系や6000系が導入される1990年頃まで、1977年以降2000系の導入が進んでいた新宿線とは対照的に、3ドア車の天下であった。その後以下の事情により、2015年現在では特急と、土休日に2往復運転の秩父鉄道直通列車を除き、池袋 - 飯能間はすべて4ドア車での運行となっている。6000系については2008年6月14日のダイヤ改正以降は当線池袋発着の運用が大幅に減少したが、2010年3月ダイヤ改正で地下鉄直通運用の大幅な見直しが行われた結果、常時1 - 2本程度が西武線池袋発着の運用へ入るようになった。優等列車は基本的には10両編成の運用だが、日中時間帯は8両編成の運用もある。新2000系・30000系では8両と2両を連結した10両編成で運用されるが、原則として不定期に運転されていた準急の西武秩父行きを除き増解結は行なわれず、原則10両固定編成としての扱いで運用される。なおこの場合は必ず飯能寄りに2両を連結する。このため、当線所属の2両編成には女性専用車両のステッカーが貼られている。東京地下鉄・東京急行電鉄・横浜高速鉄道からの乗り入れ車両には10両編成と8両編成があり、10両の優等列車を中心に飯能まで乗り入れる。原則として西武線池袋 - 練馬間には入らないが、ダイヤ乱れによって有楽町線・副都心線との直通運転が中止された場合に同区間を走行することがある。10両編成は有楽町線と副都心線(東横線・みなとみらい線までを含む)の両方から乗り入れる。副都心線方面では西武6000系同様、西武線からみなとみらい線までの全区間を優等列車として運転するのが主体である。一方、8両編成は有楽町線に同編成運用が存在しないため、副都心線方面のみ乗り入れる。飯能まで乗り入れるものは少なく、日中は石神井公園と保谷まで、それ以外の時間帯も多くは小手指までの運転である。西武線内での優等扱いは、朝と夜間に下りの準急・快速・快速急行が、上りは準急・快速(ともに副都心線内各駅停車)の運用が数本あるが、西武線からみなとみらい線までの全区間を各駅停車で運転する列車が主体となっている(東横線・みなとみらい線内は急行で運行する列車もあり、その場合副都心線内は各駅停車ということが多い)。西武線のほか、同じく有楽町線・副都心線と相互直通運転を行う東武東上線にも乗り入れており、西武線直通列車の折り返しが東上線直通列車(またはその逆)となる運用もある。東武鉄道の車両は西武線への入線に対応していないため、乗り入れない。どの列車がどの車両で運転されるかは『MY LINE 東京時刻表』(交通新聞社)の列車番号欄にて判別ができる(西武池袋線のページでは相互直通列車も西武方式の列車番号で記載されているため判別は不可能)。列車番号末尾アルファベットの「M」が西武6000系(02M以降の偶数番号)、「S」が東京地下鉄所属車両(8両編成は01S - 19S/10両編成は21S以降の奇数番号)、「K」が東急・横浜高速所属車両(8両編成は01K - 49K/10両編成は51K以降)となっている(「T」は東武所属車両で01T以降の奇数番号)。なお、列車番号が6桁の数字で表記されている東横線・みなとみらい線では上3桁が運用番号で、100番台が西武6000系、700番台が東京地下鉄所属車両、000番台が東急・横浜高速所属車両となっており(800番台は東武所属車両)、例えば「02M」の場合は東横線・みなとみらい線では「102」となる。2013年3月16日改正ダイヤでは、東京地下鉄所属の10両編成1本および東急所属の10両編成1本各々が武蔵丘車両基地で、東急・横浜高速所属の8両編成1本が清瀬駅でそれぞれ夜間留置となる運用が組まれている。逆に、西武6000系は東京地下鉄の和光検車区・新木場車両基地各々および東急の元住吉検車区で1本ずつが夜間留置となる運用が組まれている。東急5000系・5050系と横浜高速鉄道Y500系は、2013年3月16日に開始された副都心線経由による東急東横線・みなとみらい線直通運転に充当される車両で、東急5050系は直通運転開始に先立って2012年7月に池袋線内で試運転が行われ、同年9月10日より営業運転を開始している。編成による扱いは他社直通車両と同じである。501系以前の車両は省略。本路線には、平日朝の通勤・通学時間帯において女性専用車が設定されている。女性専用車には、女性客だけではなく以下のいずれかに該当する男性客も乗車可能である。ダイヤ乱れなどが生じた場合には、女性専用車の設定を取りやめる場合がある。副都心線直通列車の8両編成にも設定されているため、新桜台 - 練馬 - 小手指間では、8両編成の最後尾乗車口付近に緑色の案内表示がなされている。10両固定編成のほか、2000系・30000系の2両編成は必ず飯能寄りに連結されるため、専用ステッカーを掲示している。2013年3月16日に副都心線を介した東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との相互直通運転が開始され、各鉄道会社間で女性専用車両の実施内容を統一するため設定時間が拡大された。池袋線では、2007年3月18日からSuicaとの相互利用が可能なICカード「PASMO」を導入しているが、自動改札機が設置されていない武蔵横手・東吾野・吾野の各駅は簡易ICカード改札機、その他の駅は自動改札機での対応となっている。
出典:wikipedia
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