gzip(ジー・ジップ)は、データ圧縮プログラムのひとつ、およびその圧縮データのフォーマットである。「GNU zip」の略でありGNUプロジェクトによって開発・メンテナンスされている。ほぼ全てのUNIXに標準搭載されていたcompressはLZWを使用しているため特許侵害の危険があるので、安全・安心な代替としてGNUプロジェクトが初期に開発にとりかかったもののひとつである(当時のGNU bullitinではyabbaが紹介されていたがそれを差し置いてリリースされたのがgzipである)。フォーマットは「GZIP File Format Specification」として文書化されている。Windows(及び以前のMS-DOS)文化圏で一般的なZIPとは圧縮方法としてDeflate法が共通である以外は無関係である。gzipは、Lempel-Ziv アルゴリズム(LZ77)とハフマン符号を用いており、従来のcompressよりも圧縮率が高いことが特徴である。ただし非常に冗長なファイルでは、compressの方が圧縮率が高いこともある。開発者向けにライブラリとしてzlibが作成され、これにより広く使われる形式となった。gzipによって圧縮されたファイルの拡張子は慣習的にcodice_1を用いる(極初期のgzipはcodice_2を用いたが、packとの混同を避けるため変更された、1993年頃に作成されたcodice_2はgzipファイルの可能性が高い。なお、gzip自体はpack形式の伸長が可能である)。また、gzipコマンドは標準入力から受け取ったデータを圧縮し、標準出力から取り出すことができる(gunzipは逆の動作)ため、ファイル圧縮に限らず、多用な目的に使用できる。gzipはzip等と異なりファイルアーカイバとしての機能は持たず、複数ファイルを扱いたい場合はtarファイルをgzip圧縮するという使い方が一般的である。GNU tarにはアーカイブをgzipにフィルタする-zオプションが付いている。これによりアーカイブと圧縮を同時に、あるいは抽出と伸張を同時に行うことができる。gzip圧縮したtarアーカイブは拡張子codice_4またはcodice_5を付ける習慣がある。HTTP 1.1にはデータを圧縮し転送量を減らす機能があるが、gzipはその際の圧縮フォーマットの一つとしても使われている。また、gzipはその仕様がRFC 1952で記述されている。初期のうちに登場した1.2.4が安定したバージョンとして長期に亘って利用されたが、4GB超のファイルへの対応が無かったため、種々のバージョンアップが行われた。今日では、圧縮・伸張の速度より圧縮率の高さを重視する場合には、bzip2やxzを使用することが多い。gzipは、zip、compress、compress -H、packで圧縮されたファイルを伸張することができる。ただしzipファイルについては、Deflate法で圧縮されファイルが1つしか含まれていない場合にだけ伸張できる。gzipがインストールされているシステムでは、gunzip、zcat、uncompressコマンドが、gzipコマンドへのハードリンクとして存在していることが多い。codice_1tarと組み合わせる場合にはcodice_4もしくはcodice_5とする。2012年8月に発行されたRFC 6713でcodice_9が定義されて、IANAにも正式に登録された。以前はcodice_10やcodice_11などが用いられていた。tarによるアーカイブがなされている場合は、非公式のcodice_12も用いられる。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。