リトルワールドは、愛知県犬山市にある、世界の家と暮らしをテーマとした野外民族学博物館。一部の施設は県境を跨いだ岐阜県可児市に位置している。大阪府吹田市の万博記念公園内にある国立民族学博物館は屋内展示が主体であるのに対し、こちらは屋外主体で展開したものである。ただし、かなり大規模な屋内展示もある。リトル・ワールド側が発表している敷地面積は123万平方メートルで日本のテーマパークでは第2位の敷地面積に相当する。名古屋鉄道が、犬山の観光開発のために出資して、1983年3月18日に開園したもの。1970年に大阪で開催された日本万国博覧会は当初世界各国民族の伝統的な建造物を集めてくるというコンセプトがあり、万博終了後にそれらを移築する受け皿としてリトルワールド構想が持ち上がった。名古屋鉄道としては博物館明治村と合わせた犬山の観光振興を図る考えから、この土地が用意された。しかし、その後万博のパビリオンは独創的な建造物が作られる方向に転換し、リトルワールドは独自に世界の民家を収集し、日本で最初の民族学博物館を目指していく方針に転換せざるを得なかった。世界中で古民家を買い付け、移築するという作業は容易に進まず、開園まで15年近い時間を要した。その間、大阪の万博跡地利用の政策として国立民族学博物館が先に開館し、日本最初の民族学博物館とならなかったことから、テーマパーク色を濃くした「人間博物館」というコンセプトを前面に出すようになった。「人間博物館」というキャッチフレーズは、のちに「野外民族博物館」と変更されている。現在23ヶ国、33施設が、現地から移設されて展示及び内部公開されている。入園すると一日で世界一周が体験できるというのが売りものである。近在の博物館明治村、日本モンキーパークと合わせて、文化的な観光事業として全国でも例を見ない。1990年代以降に新鳥羽水族館(増築)・伊勢戦国時代村・志摩スペイン村等、ハウステンボスが先陣を切った「展示」を中心とした大型テーマパークが三重県伊勢地方に台頭し、2001年のユニバーサル・スタジオ・ジャパン・東京ディズニーシーの開業や海外旅行の浸透などにより行楽の多様化が進んだため、旧態化した都市部のテーマパークは全国区で軒並み入園者が激減する局面に遭遇した(宝塚ファミリーランド・横浜ドリームランド等々)。フランスやドイツ、イタリアの家などを次々に増やして、日本人にも海外旅行でなじみの深い国々を前面に出して工夫を重ねている。しかし、2002年に名鉄は鉄道以外の部門で不採算が拡大し、当期(2003年3月期)の中間決算が上場以来初の無配となる事態が発生。これが契機となり翌2003年1月24日に経営合理化策を発表し、リトルワールドについては、園内施設を保有していた(株)リトルワールド会館の資産を名鉄が買い取り、同社は清算処理(名鉄は簿価との差額の譲受損を計上)され、同年10月よりグループ外への売却を目標に、運営主体を新設子会社の名鉄インプレスへ他のレジャー施設と共に委託し、内海フォレストパーク・日本ライン観光の廃業が同年中に実施された。
それからわずか4日後、急遽収益の改善が見込めないとして、2005年9月の愛・地球博閉幕後を目処にリトルワールドを閉館する旨を朝日新聞がリークして報道がなされたが、愛・地球博により、中京圏の人々に海外文化との触れ合いが見直されたこともあり、再び入園者が増える傾向にある。そのためこれまではサーカス等のイベントが集客対策だったのが、世界の料理(2005年秋季は「世界の肉料理」、2005年から2006年冬季は「世界のスープ」を特集した。)や民族衣装の試着などの、愛・地球博で好評だった分野にも力を入れ始めている。開業30周年となる2013年3月16日に、15年ぶりの新施設となる「トルコ イスタンブールの街」がオープンした。名鉄犬山線・小牧線・広見線犬山駅東口から岐阜バスコミュニティ 約20分 480円名鉄バスセンター・栄オアシス21から東鉄バスによる都市間高速バス西可児線(可児車庫前行き) ※一部の便のみ経由。 約1時間 850円経由しない便を利用する場合、「成沢リトルワールド口」バス停下車、徒歩約15分。距離的には名鉄広見線善師野駅が最も近いが、徒歩でのアクセスは困難。自家用車なら、中央自動車道小牧東インターチェンジ経由尾張パークウェイ(2008年に無料開放)の今井ICが最も近い。
出典:wikipedia
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