大和路線(やまとじせん)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線のうち、電化区間である京都府木津川市の加茂駅から大阪府大阪市浪速区のJR難波駅までの区間に付けられた愛称である。この愛称は1988年3月13日から使用されている。天王寺駅 - 今宮駅間は大阪環状線と並行している。京都府南部・奈良市と大阪市を結ぶ路線で、JR西日本のアーバンネットワークの一角を成している。ラインカラーは緑()で、選定理由は「古都の落ち着いたイメージと新しい開発エリアのイメージ」である。路線記号は Q 。2004年の近畿交通審議会答申第8号では「輸送力の強化等によるサービス向上に資する事業」として、加茂駅 - 木津駅間の複線化が盛り込まれたが、複線化の動きはない。全区間を近畿統括本部が管轄しており、旅客営業規則の定める大都市近郊区間「大阪近郊区間」、奈良駅 - JR難波駅間が電車特定区間、天王寺駅 - JR難波駅間が電車特定区間の「大阪環状線内」に指定されており、それぞれ区間外より割安な近距離運賃設定となっている。また、全線がIC乗車カード「ICOCA」の近畿圏エリアに含まれている。沿線の地形は変化に富んでおり、加茂駅 - 木津駅間は笠置山地の山麓部、木津駅 - 王寺駅間は奈良盆地の田園地帯、王寺駅 - 柏原駅間では生駒山地と金剛山地の間に挟まれた大和川沿いの渓谷、柏原駅 - JR難波駅間は大阪平野の市街地や住宅地の中を走る。大和路線は、同じく奈良市と大阪市を結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)奈良線とは経路が大きく異なる。近鉄奈良線が生駒山地を新生駒トンネルで抜けて東西をほぼ直線で結んでいるのに対して、大和路線は同山地を避けるように南側へ迂回する経路となっており、近鉄線よりも大回りとなっている。大和路快速・快速・区間快速・直通快速・普通が運転されている。各種快速はいずれも、当線内のJR難波駅 - 王寺駅間、大阪環状線の大阪駅 - 新今宮駅間のみで一部の駅のみに停車する快速運転を行い、王寺駅 - 奈良駅・加茂駅間および直通先の和歌山線・桜井線(万葉まほろば線)内は各駅に停車する。また直通先の大阪環状線を環状運転を行なって天王寺終着となる列車は混乱の無いように天王寺までは大阪行として案内される。このほかに他線区から、木津駅 - 奈良駅間では奈良線の全列車と片町線(学研都市線)の2往復の列車が乗り入れており、奈良線には京都駅 - 奈良駅間でみやこ路快速・快速・区間快速が、学研都市線京橋方面には快速・区間快速が、また大阪環状線と並行する新今宮駅 - 天王寺駅間には阪和線・大阪環状線から南紀方面特急や関空快速・紀州路快速・快速などが直通運転されている。これらの列車についてはそれぞれの路線や列車の項を参照のこと。大和路快速は大和路線の代表的な列車で、大阪環状線に直通して大阪環状線 - 新今宮駅 - 奈良駅・加茂駅間で運行されている。天王寺駅では環状線ホームに発着し、大阪環状線を一周して再び天王寺駅を通り大和路線へ入る運転系統となっているが、京橋駅発着の列車も設定されている。環状線内では、天王寺駅 - 京橋駅 - 大阪駅間は各駅に停車し、大阪駅 - 弁天町駅 - 新今宮駅間は快速運転を行う。日中と土休日ダイヤの夜間は1時間あたり大阪環状線 - 奈良駅間で4本、奈良駅 - 加茂駅間で2本運行されている。関西本線と大阪環状線を直通する快速列車は1973年10月7日から運転されており、当初は休日のみであったが、1974年7月20日からは平日の日中にも20分間隔で運転されるようになった。「大和路快速」の名が付いたのは1989年3月11日からで、この列車名は公募で付けられた。その後大阪ステーションシティのグランドオープンに先駆けて行われた2011年3月12日のダイヤ改正で1時間あたり4本に増発され(ただしこのとき、奈良駅 - 加茂駅間は逆に毎時3本が2本へ減便となった)、8両編成での運用も増えた。2015年3月15日のダイヤ改正では運転時間帯が21時台まで拡大された。土曜・休日ダイヤの一部列車は、王寺駅で後ろの編成を分割し、和歌山線高田・五条方面へ直通運転をしている。加茂駅発着の列車の半数は加茂駅で関西本線伊賀上野・亀山方面の列車と相互接続を行う。全列車221系を使用して、6両編成または8両編成で運転されている。大阪環状線に直通して大阪環状線 - 新今宮駅 - 奈良駅・加茂駅間で、平日ダイヤの朝・夕ラッシュ時間帯と土休日ダイヤの朝と夜間の運行されている。大阪環状線内は各駅に停車する。始発・終着駅は天王寺駅または京橋駅であり、平日・休日ダイヤともに王寺駅で後ろ(天王寺寄り)の4両を分割し和歌山線高田駅や五条駅へ直通する列車もある。全列車8両編成で221系が使用される。2016年9月までは吹田総合車両所奈良支所所属の103系4両編成を2本併結した8両編成や森ノ宮支所所属の103系・201系も運用に入っていた。大阪環状線に直通する区間快速は1989年3月11日に運転を開始し、当初は夜間のみの運転であったが、1990年3月10日からは朝ラッシュ時にも運転されるようになった。直通快速は、2008年3月15日のおおさか東線部分開業により設定され、おおさか東線・学研都市線・JR東西線経由で奈良駅 - 尼崎駅間を毎日朝に奈良発が4本と夕方に尼崎発が4本運転されている。車両は剛体架線であるJR東西線を経由するため、パンタグラフを2基搭載する網干総合車両所明石支所所属の207系が使用されている。直通快速の運転開始により、朝の奈良方面から天王寺方面に直通する列車が減少するため、奈良発尼崎行きは、平日ダイヤの4本中3本が久宝寺駅で後述の柏原発の快速JR難波行きに、平日ダイヤの残りの1本と休日ダイヤの4本中2本が王寺駅と久宝寺駅で和歌山線からの快速JR難波行きに、休日ダイヤの残りの2本が王寺駅と久宝寺駅で王寺発の快速JR難波行きに同一ホームで乗り換えができるようダイヤが組まれている。運転開始当初から宮原総合運転所所属の223系6000番台が使用されていたが、北新地駅のホームドア設置に対応するため2011年3月11日の奈良行きから207系に置き換えられた。2012年3月のダイヤ改正からは321系も使用されている。快速は、大和路快速とともに速達輸送を担う列車である。日中時間帯は1時間あたりJR難波駅 - 和歌山線高田駅間で2本(30分間隔)運行されている。朝と夕方・夜間はJR難波駅 - 王寺駅・奈良駅・加茂駅間での運転が追加される。和歌山線に直通する列車のうち、夕ラッシュ時の一部の列車は、奈良行きと連結(多層建て列車)して王寺駅で切り離しを行っており、この場合に限り221系が限定運用されている。しかし、逆に王寺駅で連結してJR難波方面へ行く運用は、王寺駅に誘導信号機がないため設定されていない。なお、朝ラッシュ時には桜井線(万葉まほろば線)から直通列車が運転されており、過去には夕方の桜井線直通列車や和歌山線橋本方面に直通する列車も設定されていた。天理教の例会があるときは桜井線の天理駅まで臨時運転される列車がある。奈良駅 - 木津駅間では、大和路線の快速・奈良線の快速・学研都市線の快速の3種類が運転されているが、大和路線と学研都市線の快速が平城山駅に停車するのに対し、奈良線の快速は停車しない。日中は221系4両編成の運転が中心である。ラッシュ時には吹田総合車両所奈良支所所属の103系・201系6両編成(ウグイス色)も運用に入るが、221系による運用が増加の傾向にある。2011年3月12日の改正では日中時間帯のダイヤでJR難波駅 - 王寺駅間は1時間あたり4本(15分間隔)に増発され、高田駅発着は2本(30分間隔)に変更された。2014年3月15日のダイヤ改正で、日中時間帯の王寺駅発着の系統が廃止され、この時間帯は1時間あたり2本に削減された。2015年3月15日のダイヤ改正では環状線からの直通(大和路快速・区間快速)が増発された一方で夕方以降も1時間あたり2本に減便された。また土休日ダイヤでは19時台から20時台にかけて運転されない時間帯も出てきている。2008年3月15日のダイヤ改正で、ほかの快速が通過する柏原駅を始発駅とするJR難波行きの快速が平日朝に3本設定された。この快速は、3本とも久宝寺駅で直通快速尼崎行きに同一ホームで乗り換えができる。2011年3月11日までは森ノ宮電車区所属の201系または103系の8両編成が使用されていたが、翌12日に行われたダイヤ改正後初の平日である14日からはすべて221系8両編成で運転されるようになった。JR難波駅(湊町駅)- 加茂駅間での快速列車は、1961年12月10日から湊町駅 - 奈良駅間で運転を開始した気動車による「快速」である。日中1時間あたり2往復で、天王寺駅・王寺駅・郡山駅のみに停車して最速39分で運転を行っており、柘植駅・亀山駅へ直通する快速(奈良駅以東は各駅停車)も1時間に1往復の割合で運転されていた。1973年10月1日に法隆寺駅が停車駅に加わり、1978年10月2日に大和小泉駅も停車駅に加えられた(停車駅に追加されるまでは、一部の列車も停車していた)。1988年3月13日から日中の快速は大和小泉駅・郡山駅を通過するようになり、1989年3月11日のダイヤ改正で大阪環状線に直通する区間快速の運転開始に伴い、大和小泉駅・郡山駅に停車する快速を区間快速に変更した。1997年3月8日のダイヤ改正で大和小泉駅・郡山駅にすべての快速列車が停車するようになり、大阪環状線にも今宮駅が開業して大阪環状線に直通する区間快速は同駅に停車するようになった。これにより、JR難波駅発着と大阪環状線直通の「区間快速」と停車パターンが違う事象が発生したが、おおさか東線部分開業による2008年3月15日のダイヤ改正で、JR難波駅発着の「区間快速」は再び「快速」を名乗ることとなった。1997年3月8日のダイヤ改正で「快速」が「区間快速」となった後でも、奈良電車区所属の103系には「快速」の幕は残された。これは平日の朝ラッシュに運転される奈良発桜井駅・高田駅経由の区間快速JR難波行きのうちの1本で使われていた103系または201系の方向幕に「区間快速 桜井・高田経由JR難波」の幕が入っていないためであり、該当列車は「快速 桜井・高田経由JR難波」と表示して運転されていた。これは、2008年3月15日のダイヤ改正でJR難波駅発着の区間快速が快速に種別が変更されるまで続けられていた。普通は全区間で各駅に停車する列車で、主にJR難波駅 - 柏原駅・王寺駅・奈良駅間で運転されている。日中時間帯はJR難波駅 - 王寺駅間で1時間あたり4本が運行されている。朝晩には柏原駅・奈良駅・加茂駅発着や和歌山線高田駅発着の列車がある。また、運用上の都合で、奈良駅 - 加茂駅間の区間列車や、早朝にJR難波発京都行きの列車(奈良駅からは奈良線の区間快速または快速となる)もあるが、逆の京都駅から奈良駅を経由してJR難波方面に乗り入れる列車はない(いわゆる片乗り入れ)。2011年3月11日までは平日の朝に天王寺駅で折り返す列車も存在していた。日中の運行系統は、1995年9月30日のダイヤ改正で、柏原駅折り返しの系統の大半が王寺駅まで延長され、JR難波駅 - 王寺駅間が6本となった。1996年3月16日のダイヤ改正で、日中の快速のうち1時間あたり1本が和歌山線高田駅まで直通運転されたことに伴い、普通の1本が奈良駅まで延長された。1997年3月8日のダイヤ改正で、日中の区間快速(当時)がすべて高田行きとなったことに伴い、さらに普通の2本が奈良駅まで延長され、1時間あたりJR難波駅 - 王寺駅間が6本、王寺駅 - 奈良駅間が3本(王寺駅・奈良駅発着がそれぞれ3本)の運転となった。2006年3月18日のダイヤ改正で、柏原駅 - 王寺駅間の各駅では6本から3本に減少した。2011年3月12日のダイヤ改正で、JR難波駅 - 王寺駅間が4本となり、この区間の各駅停車本数が統一された。車両は基本的に103系か201系の6両編成での運転だが、早朝・深夜には221系の6両または4両編成で運転されている。過去には、1986年の国鉄時代最後のダイヤ改正において実施された編成短縮・編成数増加政策により、民営化後も暫くは103系の3両編成で運転されていた列車があったが、6両編成の運用に変わる直前の夕方の上り列車は天王寺駅で積み残しが発生することもあった。1973年9月20日の電化以前には、湊町駅(現在のJR難波駅) - 柏原駅間運転の各駅停車のほかに天王寺駅 - 柏原駅間は平野駅・八尾駅のみに停車し、他は各駅に停車する「普通列車」が湊町駅 - 王寺駅・奈良駅間で運転されており、普通列車と各駅停車の間で停車駅が異なるダイヤが組まれていたことがあった。また、亀山駅・名古屋駅へ直通する普通列車もあった。アーバンネットワークエリアでは一部の線区・区間を除いて大晦日から元日にかけての終夜運転が実施されているが、沿線に春日大社や信貴山朝護孫子寺などの社寺があり、ここ最近では奈良駅 - JR難波駅間で普通をおおむね30分間隔で運転している。なお、2000年12月31日から2001年1月1日にかけての終夜運転までは、普通を奈良駅から大和路快速・区間快速のような大阪環状線を一周して天王寺駅で折り返す運転ルートでおおむね30分間隔で運転していた。また過去には阪和線の終夜運転の列車がJR難波駅まで乗り入れしていた時期もあった。上下とも日中は久宝寺駅で大和路快速と緩急接続を行い、柏原駅で快速の通過待ちを行っている。朝ラッシュ時の下りは平野駅でも快速列車の通過待ちが行われる。1994年9月4日の関西国際空港開港時のダイヤ改正までは天王寺駅で緩急接続を行い、柏原駅で後続の快速を待避するダイヤが主体であった。しかし、関西国際空港開港に伴う大阪環状線 - 阪和線直通列車の増発(関空快速、特急「はるか」の登場)によって、天王寺駅では緩急接続が頻繁にできなくなったことや、大和路快速のスピードアップにより、日中は平野駅で快速列車を待避する列車が増やされた。ただし、上りに関しては城東貨物線の貨物列車との兼ね合いがあり同駅で待避できる列車に制限があったため、運転間隔が不均等になる時間帯があった。1996年におおさか東線の建設計画が具体化したことを受け、翌1997年3月8日のダイヤ改正により同線と大和路線の接続駅となることが予定されていた久宝寺駅に当時の区間快速が停車することとなったが、当時の久宝寺駅は仮設でホーム幅を拡張しただけの相対式ホームのままであった。下り線の待避設備は1997年9月1日に使用を開始し、日中の普通の待避駅が柏原駅と平野駅から、久宝寺駅に改められた。1998年3月14日に久宝寺駅の北側への集約化・橋上化に合わせて新たに上り線にも待避線が設けられたことに伴い、上り列車も同駅で緩急接続を行うパターンを主体としたダイヤに改められ、天王寺駅から八尾駅 - 三郷駅間の所要時間が短縮されることになった。ただし、普通奈良行きについては、王寺駅で当時の区間快速高田行きから乗り換えられるように引き続き柏原駅で待避を行っていたが、わずか3駅先の駅で約10分後の後続の快速列車を待つため、柏原駅では以前よりも長時間の待避待ち時間が発生するようになった。2006年3月18日のダイヤ改正では、ダイヤの余裕時間の見直しによる影響で日中の王寺行きが柏原折り返しとなり、天王寺駅基準で19時台までの上り普通列車はすべて柏原駅で待避を行うようになり、柏原駅での待避が増加した。2008年3月15日のおおさか東線の開業により、久宝寺駅ではおおさか東線が副本線を使用することになったため、おおさか東線への影響を抑えるために大和路線普通が本線発着に、普通と緩急接続するほとんどの快速列車が副本線発着にそれぞれ変更された。王寺方面行きの普通は久宝寺駅で快速列車と緩急接続した後、続いて入線するおおさか東線の列車を待つダイヤが一部組まれるようになったため、その列車については久宝寺駅での停車時間が若干長くなり、柏原駅での停車時間が若干短くなった。一方で、天王寺駅での緩急接続は、阪和線からの直通列車が増加傾向にあり15番のりばを専有できないことから無くなった。2011年3月12日のダイヤ改正以降、日中は上下列車ともに柏原駅で快速の通過待ち、久宝寺駅で大和路快速と緩急接続を行うダイヤとなった。日中は普通の間に快速列車が2本運転され快速の運転間隔が短いことから、柏原駅での待避時間は約2分に抑えられており、以前のような長時間の待避待ちはなくなった。ただし、夕方以降は引き続き柏原駅で5分以上待避待ちする列車も存在している。JR難波駅 - 奈良駅間では、平日・休日にかかわらず毎日、始発から終電まで、103系または201系6両編成の3号車に女性専用車が設定されている。乗車位置には女性専用車の案内が表示されている。なお、ダイヤが乱れた際は女性専用車の設定が解除されることがある。大和路線では2004年10月18日から女性専用車を導入し、始発から9時00分と17時00分から21時00分まで設定されていたが、2011年4月18日からは平日・休日にかかわらず毎日、始発から終電まで女性専用車が設定されるようになった。1994年9月4日に関西国際空港が開港したのに伴う同日のダイヤ改正で、京橋駅・JR難波駅 - 関西空港駅間で関空快速の運転を開始した。JR難波駅発着の列車は2両編成で、天王寺駅で京橋駅発着の6両編成と増解結が行われていた。1996年3月23日にJR難波駅が地下化されたことにより、大阪シティエアターミナル (OCAT) の機能を拡充させ、JR難波駅発着列車に荷物室を併設し、空港での機内持ち込み荷物の輸送を開始した。また、JR難波駅発列車に座席指定席を設定し、「関空快速X号」と号数が符番された。1998年4月1日に OCAT での空港での機内持ち込み荷物の輸送が廃止されて、荷物室は客室に復元され、座席指定席も廃止されて、その後号数符番も廃止した。1999年5月10日に紀州路快速の新設によって、JR難波駅発着の関空快速は天王寺駅での京橋駅発着の関空快速との増解結を中止し、単独でJR難波駅 - 関西空港駅間を運転するようになったが、利用客が少なかったことや大阪環状線直通の関空快速・紀州路快速を増発するため、2008年3月15日にJR難波駅発着の関空快速は廃止された。やまとじライナーは通勤客向けの座席定員制の列車(ホームライナー)で、木津発JR難波行き1本と大阪発加茂行き2本が運転されていた。車両は特急用の381系(日根野電車区所属の国鉄色またはくろしお色編成)が使用されていたが、「やまとじライナー」の種別は特急ではなく快速(普通列車の一種)であるため、乗車整理券を購入すれば普通列車用企画乗車券である「青春18きっぷ」での利用も可能であった。すべての快速列車が久宝寺駅に停車するようになってからは唯一の天王寺駅 - 王寺駅間途中無停車の列車であった。2009年3月14日のダイヤ改正で土曜日の運転が廃止され、同月16日から平日のみの運転となり、2011年3月12日のダイヤ改正で廃止され、快速列車に置き換えられた。2002年10月13日から11月24日までの第3を除く土曜日に奈良発桜島線(JRゆめ咲線)桜島行で運転された臨時列車。森ノ宮電車区の103系USJラッピング車6両編成が使用された。停車駅は、奈良駅 - 王寺駅間の各駅・柏原駅・八尾駅・久宝寺駅・平野駅・天王寺駅・新今宮駅・ユニバーサルシティ駅・桜島駅。停車しない西九条駅では運転停車を行い、ホームのない通過線で桜島線に折り返していた。JR西日本主催のなら歴史キャンペーンで2003年9月13日から12月20日までの土曜日に新大阪駅 - 奈良駅間に運転された臨時快速列車。翌2004年の秋のシーズンにも運転された。途中の停車駅は、天王寺駅・王寺駅・法隆寺駅で定期の快速停車駅よりも削減されていたが、柏原駅で運転停車を行い後続の大和路快速を待避するなど、所要時間は大幅にかかっていた。車両は宮原総合運転所の117系300番台6両編成が使用されていた。春・秋行楽時の土曜・休日には、往路は大和路線内では大和路快速または快速に併結して天王寺方面から奈良駅・桜井線(万葉まほろば線)を経由して高田駅まで、復路は奈良発快速JR難波行を桜井駅始発として延長運転していたが、2011年春からは運転されていない。2009年度まで「山の辺の道レジャー号」として運転されていた。奈良県では2010年が平城京に遷都されてから1300年目にあたり、これを記念した平城遷都1300年祭が行われた。多くの利用客が予想されることから、利便性の向上のためにメイン会場である平城宮跡会場でのイベント開催(2010年4月24日 - 2010年11月7日)と、JRグループと奈良県が共同で実施する「奈良デスティネーションキャンペーン」(2010年4月1日 - 2010年6月30日)の観光キャンペーン中にあわせて、新大阪駅 - 奈良駅間で臨時特急「まほろば」が運転された。運転日は2010年4月 - 6月の土休日と4月1日で、停車駅は新大阪・天王寺・王寺・法隆寺・奈良の各駅。車両は、やまとじライナーでも使用されている日根野電車区の381系(国鉄色編成)を使用し、指定席4両と自由席2両(4月1日は全車指定席)となっていた。なお、特急「まほろば」運転に伴い、天王寺駅 - 八尾駅間が新たにB特急料金の区間となった。このほか、秋季期間(10月9日 - 11月7日)には、関西空港駅から天王寺駅・JR難波駅を経由して奈良駅を結ぶ貸切列車(奈良県は281系を要望していた)の運転を計画し、奈良県が2010年度の予算案に、チャーター料や調査費など850万円を計上していたが、この貸切列車は運転されなかった。大和路線ではすべて電車で運転されている。以下の各系列のうち103系・201系といった国鉄形車両の車体色は吹田総合車両所奈良支所所属車がウグイス(黄緑6号 )であり、2016年9月までは朝・夕ラッシュ時に森ノ宮支所所属の車両(車体色は朱色1号)も使用されていた。大和路線で使用する車両が配置されている吹田総合車両所奈良支所へは、221系が大量投入された以降は201系の転属にとどまり、まったく新型車両が導入されていない。大和路線ではおおさか東線や片町線(学研都市線)からの直通列車でVVVFインバータ車両の207系・321系が運用されているものの、同支所には2013年現在もVVVFインバータ車両の配置がまったくない状況が続いている。国鉄分割民営化後の使用車両を記述する。名古屋駅・亀山駅方面や電化前の片町線との直通列車に気動車が使用されたほかは、すべて電車が使用されていた。103系では、大和路線内において森ノ宮電車区所属車と奈良電車区所属車で編成の向き(車両の構成)が逆になっている。森ノ宮電車区所属車の編成は加茂方からTcM'MTTM'MTcで、奈良電車区所属車の編成はTcMM'MM'Tcであるが、優先座席や号車表示が逆にならないようになっている(※ここでの「Tc」は運転台付きの車両、「M」「M'」はモーター付きの車両を表している)。おおさか東線経由で運転されている207系の直通快速は、大和路線内ではほかの列車と優先座席の位置が異なっており、また木津駅経由で運転された列車とは、編成の向きが逆になっている。大和路線に使用される103系・201系(ウグイス色の吹田総合車両所奈良支所所属車)はほかのJR西日本の路線のそれらと違い前面に白帯が塗ってあるが、これは踏切事故防止の目的で塗られている警戒色である。湊町駅(現在のJR難波駅) - 奈良駅間の電化開業時には黄色(黄5号)に塗られていた。1990年度には昼間にも前照灯を点灯するようになったためか、黄色帯が撤去された。しかし、保線従事者から車両と山の色が類似して識別が困難との指摘があり、1996年度には白色帯が前面につけられた。奈良駅 - 王寺駅間では沿線に住宅が少なく、水田・田園地帯を進むが、法隆寺駅 - 王寺駅間では大和川やその支流で奈良県特有の濃霧が発生するため、視認性を上げるために警戒色が必要とされる。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響により電動機に使用している部品を製作しているメーカーが被災して製造の見通しが立たず、使用できない車両が発生する恐れがあることから、2011年4月11日から日中の快速が大和路線内で運転休止になり、大和路快速が大阪環状線への直通運転を取り止める予定であったが、部品調達の目処が立ったのでこの措置は行われず、4月11日以降も通常のダイヤで運転されることになった。脚注奈良駅 - 郡山駅間(所在地は奈良市大森町 - 八条4丁目間)において連続立体交差化を進め、さらにこの区間内のうち、京奈和自動車道の奈良インターチェンジ(仮称)に隣接する南側付近に新駅を設置する計画がある。奈良県は、2016年7月19日付で、国土交通省から都市計画事業の認可を取得した。事業期間は、2024年度までの予定。
出典:wikipedia
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