ベガ () はカプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズなどに登場する架空の人物。欧米ではM. Bisonと呼ばれる(名前の節を参照)。『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)および『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』と表記)シリーズの悪役で、豪鬼と共に『ストリートファイター』シリーズを代表する重要なボスキャラクター。それらのシリーズに登場する悪の組織「シャドルー」の総帥である。『ストII』にてCPU専用キャラクターとして初登場。シャドルー四天王最後の1人にして、同作の最終ボスである。当初は存在が伏せられており、四天王の3人目であるサガットを倒した直後に初めて姿を見せる。これはサガットが最終ボスだと思わせておいて、実は最後にベガがいたという演出を意図したもの。プレイヤーキャラクターとして使用できるのはバージョンアップ版の『ストリートファイターII'』(以下『ダッシュ』)からになる。『ストII』シリーズ以外の作品でも最終ボスとして登場することがある。多くのクロスオーバー系の作品に登場している。肩にアーマーのついた真っ赤な軍服と帽子に身を包み(黒いマントを着用することもある)、サイコパワーと呼ばれる悪のオーラを操る謎の男。帽子についた徽章はシャドルーの紋章である(アーケード版『ストII』などの当初は単純な星型のみの徽章だったが、『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』)からは翼の付いた髑髏に変更された)。『ストリートファイターV』(以下『ストV』)では黒髪から白髪になり、軍服の上着の裾が長くなった。一組織の総帥でありながら、サイコパワーと独自の体術を組み合わせた格闘術は非常に強力で、「格闘王」と呼ばれるまでに至っている。アニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』(以下『ストII MOVIE』)におけるベガはより大柄で筋肉質な体格に変わっている。3DO版『スーパーストリートファイターIIX』(以下『スパIIX』)の公式イラストでも『ストII MOVIE』と同様の体格に描かれている。ゲーム上では『ストII』以前の時代を描いた『ZERO』シリーズにおいて『ストII MOVIE』などと同様の体格になっており、『ZERO』の開発スタッフによると「この時期のベガはサイコパワー全盛期であり、シャドルーの組織拡張に積極的な時期だった」とされる。その後、『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)や『MARVEL VS. CAPCOM2』(以下『MVC2』)などを経て、『CAPCOM VS. SNK』(以下『CvS』)からは『ストII』時代の体型に戻っている。『ストリートファイターIII』(以下『ストIII』)シリーズには登場しないが、シャドルーとともに健在とされている。同シリーズ『3rd』における春麗のCPU戦では、ユリアンに春麗が「かの組織」を崩壊に追い込んだと語られている。『ストII』と『ストIII』の中間の時代を描いた作品『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』)の『オリジナルアニメーション feat.Cヴァイパー』では、シャドルー崩壊の経緯はリュウ、ケン、春麗、ガイル、キャミィの5人に一斉に襲い掛かられ、追い詰められたベガが基地もろとも自爆したことによるとされているが、ベガ自身は後に復活を果たしている。「ベガ」という名前は強そうで悪そうなイメージでつけられた。開発時の名称は「鷲崎」または「イーグルヘッド」。サイコパワーとは、端的に言えば超能力のことで、ベガのそれは悪意と憎しみを攻撃力に変換したもの。青白い炎のような「オーラ」で表現されることが多い。対戦時に拳や身体に纏って技の威力を上げるほか、サイコパワーを相手に注入(主に頭部に)することで対象者を洗脳し、ベガの忠実な部下にすることもできる。『NAMCO x CAPCOM』(以下『ナムカプ』)では、ロボットや恐竜までもサイコパワーで自身の手駒にするシーンがある。ソウルパワーを操るローズとは直接の因縁はないとされているが、『ZERO3』ではローズのかつての師匠と設定され、さらに両者は「魂を同じくする者」となっている。ローズのエンディングではベガは彼女の体を貫き、仮にベガが完全に消滅したとしても、彼女が次のベガになるということを予感させつつベガの体は滅びる。SNKのキャラクター・麻宮アテナも同名の力を使用し、クロスオーバー作品でもそれについて触れる場面がある。『ZERO3』では殺意の波動という"気"に興味を持ち、それが使えるリュウの肉体に乗り換えようと彼を付け狙っている。また、キャミィもサイコパワー研究の副産物として作られたベガの代替ボディだとされる。『ストIV』でのベガはシャドルーの崩壊とともに死亡したとされていたが、新たな代替ボディ(詳細は不明)を得たことで復活している。同作ではシャドルーが彼の代替ボディとして人造人間を多数製造しており、最終ボスのセスはベガの代替ボディとなる予定だったが反旗を翻したという設定である。そのため同作におけるベガの目的は反乱を起こした部下の鎮圧になっている。『ナムカプ』においても、強靭な肉体を持ち代替ボディとして相応しいとして、リュウを付け狙っていた。『ストV』では殺意の波動に目覚めないリュウの体に用はないと言い放ち、躊躇なく殺害する。シャドルー四天王のうち、初代『ストリートファイター』の最終ボスであったサガット以外の3人は欧米版で名前が交換されている。本項で解説するベガは欧米ではM. Bison、そして同様にマイク・バイソンはBalrog、バルログはVegaとなっている。これらの変更を表にすると以下の通り。この変更の理由は、などが関係しての判断とされている。このM. Bisonの「M」が何の略かについてカプコンの公式発表はないが、『Street Fighter Alpha3(ZERO3の欧米版)』やアニメ映画などいくつかの作品では「Master Bison(マスター・バイソン)」とされていた。また、『ストIV』では「The Mighty Bison(ザ・マイティ・バイソン)」と呼ばれている。この他、「Major Bison(メイジャー・バイソン、バイソン少佐)」の略とされている場合もある。なお、1994年のハリウッド実写映画版『ストリートファイター』、およびそれとのタイアップで作られたゲーム『ストリートファイター ザ・ムービー』(以下『ザ・ムービー』)『ストリートファイター リアルバトル オン フィルム』では欧米版の設定に準拠し、日本版でもバイソン将軍 (General M. Bison) の名で呼ばれる。ただし、2009年の実写映画『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』の日本公開版では、日本でのゲーム版と同じベガの名で呼ばれている。ベガは世界中から女性を集めて、寿命を代償に肉体を強化し格闘術を教育してマインドコントロールを施した親衛隊を作り上げて、世界征服のために活動させている。全員が10代〜20代の若い女性で構成され、キャミィ、ユーニ、ユーリなどが所属。英語版および『ストV』では「Dolls(ドールズ)」(「人形たち」の意)と表記。『ZERO3』のゲーム中では、ユーニとユーリの登場時の演出で彼女たちを含め12人の親衛隊が登場するが、この演出に登場する隊員たちにもおおまかな役割などの公式設定が存在している。キャミィ以外のベガ親衛隊は各国語の暦の月名にちなんで名付けられている。ユーリは本名ではなくコードネームだが、アプリーレのようにそのまま本名で呼ばれるケースもある。隊員のコスチュームはすべてユーニまたはユーリとお揃いだったが、『ストV』では一新されており、それぞれ特徴的なバリエーションが強調されている。また、『ストV』公式ホームページの「シャドルー格闘家研究所」の「キャラ図鑑」では隊員たちの個別プロフィールも紹介されている。シャドルー#ベガ親衛隊(Dolls)の項も参照。ベガ親衛隊コードネームスロット『春麗にまかせチャイナ』(エンターライズ製) にも、「Dolls」の名で下級ドールズが登場する。個々人に特徴的な服装はなく、全員が『ZERO』版のキャミィやベガ親衛隊のようなレオタードを着用した姿をしており、顔の部分にはインカムと暗視ゴーグルの付いたヘルメットを装着している。キャラクターごとにライバル関係が設定されているSNK(現・SNKプレイモア)とのクロスオーバー作品では、ベガの場合はギース・ハワードがその相手となっていて専用の演出がなされている。テリー・ボガードからは「ヤツ(ギース)の同類」、キム・カッファンからは「更生不可能のようで、粛清しかない」、藤堂竜白からは「世界征服はもってのほか」と憤慨されている。逆にチャン・コーハンとチョイ・ボンゲは同じ悪党でありながら捕まっていないことに不満を爆発させており、シャドルーに入ろうと考えている。ベガ自身は八神庵の力を利用するため、部下にしようと企んでいた。また、草薙京の力はリュウと同等か、それ以上であると知って興味を示している。逆にルガール・バーンシュタインからはサイコパワーを自分のものにしようと狙われている。『X-MEN VS. STREET FIGHTER』からの『VS.シリーズ』ではマグニートーがライバル関係に据えられており、エンディングではお互いを倒し合っている(プレイヤーキャラクターがベガならマグニートーを、マグニートーならベガを倒す)。ボスキャラクターのアポカリプス戦直前のステージにおいて、チームを組んで出現することが多い。『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』(以下『MSHVSF』)と『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』(以下『MVC』)ではメカザンギエフ、シャドウ、シャドウレディなどストリートファイターを改造した改造人間を送り込むといった行為をしている。マーヴルvs.シリーズでは『MVC』と『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』を除く全ての作品に使用キャラクターとして登場している。『モンスターストライク』では通常と進化時の属性は「闇」設定である。一人称は「私」・「俺」・「ベガ様」・「我」・「わし」など。顔立ちは長い割れ顎で、『ナムカプ』でさくらから「アゴ…割れ過ぎじゃない?」と突っ込まれている。『』でも真宵やナツに顎のことをイジられていた。また、面長でもあり『CvS』シリーズで不知火舞から「顔も鼻の下も長い変態オヤジ」と罵倒されている。髪型はオールバックであり、『CvS』シリーズなどでは挑発の際に帽子を脱ぎ、それを見ることができる。瞳は白目(強膜)を剥いた状態であり、黒目(虹彩)が見えない。これは目線で自分の動きを悟られるのを防ぐため、サイコパワーで黒目を隠していると説明されている。ただし『ストII』から『ストリートファイターII'ターボ』(以下『ターボ』)までの初期作品では、黒目が描かれていた。『スパIIX』と『ストリートファイターEX』(以下『EX』)では、特定条件下で最終ステージで豪鬼に乱入され、「瞬獄殺」で瞬時に叩きのめされる演出がある。また、『EX』での人物相関図では豪鬼を嫌っているという記述がある。中平正彦の漫画『ストリートファイターZERO』では、豪鬼が自分の邪魔をしないと分かった途端に東京への侵攻を開始し、ローズから「現金なものね」と皮肉られている。『ZERO』シリーズ以降、対戦中のボイスに日本語が多く用いられている。かつては一介の青年で、上昇志向が強すぎる性格に自身も悩んでおり、その解消のために始めたのが格闘技だった。ある日、ベガはサイコパワーを操る人物に弟子入りすることになる(この人物にはベガの他に少なくとも2人の弟子がいた)。卓越したセンスでサイコパワーを身に着け、実力で師を越えるようになったが、師からは常に見下された態度をとられていた。そのことに我慢の限界を感じた彼は師を殺害して暴走を開始することになる。側近であるマイク・バイソン、バルログ、サガットの3人は『ストII』シリーズでは部下という扱いをされることが多く、『ストII MOVIE』でも3人はベガの命令で動いている。後にサガットは『ZERO』シリーズでリュウとの再戦を望む純粋な格闘家として描かれるようになり、『ストIV』シリーズではベガの計画に加わらないなどシャドルーに所属していることが希薄になっている。『ZERO3』以降のシリーズではバイソンは金儲け、バルログは美の追求という自分本位な信条を元に行動するようになり、この2人もベガと互いを利用し合っているような微妙な関係になっている。なお『X-MEN VS. STREET FIGHTER』のマグニートーのエンディングでは、ベガが倒されると3人揃ってマグニートーの配下に鞍替えされている。『ストV』ではシャドルーを脱退したサガットの後任に元「グーハウ」の幹部ファンを側近にしている。『ストII』で春麗の父とナッシュを殺害していることが明らかになっているが、『スパII』ではさらに、サンダー・ホークの故郷を奪い彼の父親も殺害したり、キャミィをスパイとして英国情報部に送り込むなどの旧悪が露呈した。『ストII』シリーズのガイル、キャミィ、サンダー・ホークのエンディングで掛け合いがあるが、その際には敗者としての潔い一面も見られた。また、リュウのエンディングにおいては、律儀に表彰式に出席し2位の表彰台に立つ姿も見られた。初期『ストII』シリーズの勝利時の台詞では「お前も俺を倒せないのか。俺より強い奴はもういないのか」と最強ゆえの悩みを漏らすことがしばしばあった。最強である自分の強さに辟易している様子も見せ、豪鬼に乱入された場合のガイルのエンディングにおいて「オレもヤキが回ったな…」と漏らした他、キャミィにおいても自分が負けることを自嘲した台詞を吐いている。自身に憎悪を向けてくる相手の感情をサイコパワーとして取り込んで力の増幅を図っており、そのために屈強な格闘家たちに戦いを挑んでいる。一方、『ZERO2』のベガのエンディングではリュウの体にサイコパワーを注入して痛めつけている。『ストII』シリーズや『ZERO3』ではタイを本拠地にしており、大型VTOL機で世界中を移動している。『ZERO』ではアメリカをホームステージとしているが、開発スタッフからは「まだシャドルーの秘密基地を完成させる前で世界征服のための人材探しを行っている最中で、タイ以外ならどこに登場してもよかった」と説明されている。『ストV』では、ファンの発案によるチェインズ計画で本格的な世界征服を始める。「黒い月」によってサイコパワーを常時供給され、かつてない力を得る。ベガ自身は特に何もすることなく泰然と構え、挑んできた者たちをことごとく蹴散らしていく。最終局面でサイコパワーの供給を絶たれ、リュウとの決戦においてとどめの波動拳を喰らうと全身に亀裂が入り、高笑いしながら消滅した。シリーズに共通する特徴として、高い機動力と平均以上の体力を兼ね備え、タメコマンドによる奇襲技を多数所持する。また、強力な対空技を持たない。初代『ストII』の最終ボスとして登場。攻撃力が高く、奇襲的な性質の技を多く持ち、非常に軽やかな動きでダメージを与えてくる。ベガをパーフェクトで倒すと手に入るパーフェクトボーナスが80,000点に跳ね上がる(バイソン、バルログ、サガットの3人は50,000点で、それ以外のCPUキャラクターは30,000点)。プレイヤーキャラクターとして使えるようになった『ダッシュ』では基本性能が非常に高く、さらに「サイコ投げ」や「ダブルニーハメ」(ともに後述)と呼ばれるハメ技も使え、最強キャラクターとして君臨した。『ターボ』以降はダブルニープレス後の隙が大きくなるなど弱体化が施されたが、『スパIIX』では高性能なスーパーコンボ「ニープレスナイトメア」の追加やキャンセル可能な通常技も増加したことで、ようやく性能的に報われることになった。『ZERO』では、オープニングで悪の帝王的な演出をもって登場する。『ZERO』シリーズからはベガの声は西村知道が担当し、この体格のベガが登場する作品(『MVC2』『ナムカプ』など)。同作では体格が変わったのに合わせ、技の構成にやや変更が加えられた。『ストII』からの主な変更点は以下の通り。本作では隠しキャラクターということもあり、各技の性能が高く設定されている。一方で基本技は弱攻撃に連打キャンセルがかからないなど、『ストII』時代のような細かい連係はできなくなった。続編の『ZERO2』からは性能が削ぎ落とされ、弱体化がみられるようになる。『ストリートファイターZERO2 ALPHA』(以下『ZERO2 ALPHA』)でも微調整が施され、さらに弱体化している。ただし空中投げ「サイコフォール」の追加によって攻撃手段が若干増えたり、パンチのZEROカウンターがガード不能になったことで防御面は強化された。また、『ZERO』に存在したシステム「ZEROコンボ」が一部キャラクターを除いて使えなくなったが、『ZERO』で唯一ZEROコンボが使えなかったベガはデメリットを被らなかった。この頃から主人公リュウの対極を担うキャラクターが、サガットやベガから豪鬼に傾いていった。もっとも、ベガがリュウに目を付け始めたのもこの頃であり、ベガの最終対戦相手が『ZERO』ではローズだったが、『ZERO2』および『ZERO3』ではリュウになっている。『ZERO2』のオープニングは、冒頭で豪鬼が登場する演出で始まり、登場キャラクターのカットが順を追って入り、リュウとケンの波動拳で締めくくる構成になっているが、その中でベガの露出時間が少ない。ただしキャラクター別にボスが登場する今作では、全18人中6キャラクター分の最終ボスを担っている。『ZERO3』においては、これまで具体的に描かれることの少なかった世界征服に本格的に乗り出すべく悪役ぶりを発揮している。ユーリとユーニを初めとするベガ親衛隊の登場や『ストII』時代からの配下のバイソンとバルログの復活により、キャラクターの設定も『ストII』時代をより意識したものになっている。本作ではほとんどのキャラクターの最終ボスとして登場するが、その際CPUベガは高い能力を持つ「ファイナルベガ」として登場した(後述)。『ZERO』同様、しゃがみ中攻撃をキャンセルして「ダブルニープレス」を出すと連続技として成立する。『EX』シリーズでは、『ZERO』シリーズと同様の体格だがマントは付けていない。使用する技も『ストII』に準じており、未登場の『EX2』を除いて最終ボスとして登場する。他のシリーズよりもキャンセルできる通常技が多く、必殺技やスーパーコンボも扱いやすいものが多い。『ストIV』ではボスではなく一般キャラクターとして登場している。しかし、同作の最終ボス・セスが率いるS.I.N社の背後に潜む黒幕であったり、その他多数のキャラクターにとって因縁深き存在であるなど物語上では強い存在感を放っている。『ストV』では構えは直立して腕組み、移動は腕を組んだまま歩くといった動作であり全体的に遅い。「サイコクラッシャー」の代わりに目の前にサイコパワーの球を一瞬発生させる「サイコブラスト」が追加され、接近戦がより強くなった。前述の通り、『CvS』シリーズと『CAPCOM FIGHTING Jam』(以下『CFJ』)と『ストIV』では『ストII』時代の体型になり、それと同時に声優も若本規夫へ変更された。使用する技の構成も『ストII』に準じている。主力技の「ダブルニープレス」は『ストII』時代に比べると溜め時間の短縮、移動飛距離の大幅増加がみられる。他には溜め不要の技「サイコバニッシュ」が使えるようになった。『ZERO』時代に追加されたベガワープも使用可能。『CFJ』のエンディング映像では、謎の秘密結社の統率者ギルを倒している。作品によって若干差異はあるが、ここでは『ストII』シリーズでの技名称を掲載。『ZERO3』ではCPU専用の最終ボスとして、ベガが強化されたファイナルベガが登場する。見た目は通常のベガと変わらないが、強パンチのグラフィックが異なるほか、スーパーコンボの「サイコクラッシャー」が後述の「ファイナルサイコクラッシャー」に変化している。ファイナルベガは、S-ISM(Shadoloo-ISM)という専用のISMを持っており、スーパーコンボゲージはX-ISMと同様に1本のみだが、X-ISMと異なり「ニープレスナイトメア」も使用でき、ZEROカウンターや空中ガードも可能であるなど、X-ISMとZ-ISMを組み合わせたような能力となっている。なお、ファイナルベガに負けるとバッドエンディングに移行する。アーケード版『ZERO3』ではプレイヤーは使用できないが、『ZERO3↑(ゼロスリーアッパー)』では基板の初期設定で使用可能となっている。家庭用移植版では、プレイステーション版を除いて使用可能である。『ストリートファイターEX2 PLUS』以降に登場する。スーパーコンボゲージが常に最大の状態であり(『EX3』ではその点が廃されている)、スーパーコンボに「サイコキャノン」の新しいバリエーションとして追加されている。スーパーコンボからメテオコンボをつなぐ連続技も可能だが、メテオコンボ単体のダメージは本来のベガより少し劣っている。プレイヤーは使用不可能となっている(『EX3』のオリジナルモードのみ使用可能)。『ストリートファイターEX3』に登場する青白い姿をしたベガ。スーパーコンボゲージは常時最大の状態である。『EX2 PLUS』でのベガIIの性能に加え、エクセル並みの通常技を通常技でキャンセルしてくる。また、3人に分身してのニープレスナイトメアをメテオコンボとして使用する。プレイヤーは使用不可能となっている。『月刊コロコロコミック』で連載されていた『ストII爆笑!!4コマギャグ外伝』(橋口隆志作)では、他のキャラクターにも増してギャグ化されている。世界征服の資金調達のために様々な仕事に精を出す単なるバイト好き人間と設定され、ゲームで見せるような威厳は全くない。郵便貯金に預金して銀行よりわずかに利息が高いことに大喜びしたり、バーゲンセールに張り切って出かけるシーンなど、庶民の哀愁が漂うキャラクターになっている。また、豪鬼に一瞬で倒されたことがトラウマとなっており、「ゴーキ」に似た言葉(ホウキなど)を耳にする度に怯え出す情けない帝王として描かれている。様々な4コマ漫画(上記の『ストII爆笑!!4コマギャグ外伝』含む)ではサガットと同じく、リュウにしか興味が無いかのように描かれることもある。アニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』では強大な力を持つ悪役として登場。ガイルやリュウをまったく寄せ付けぬ強さを見せ、リュウとケンのタッグを相手にした際には、マントを脱ぎ捨てて格闘家として戦う。2対1でも優位は変わらなかったが、ケンの竜巻旋風脚とリュウの昇龍拳、2人の双竜(ダブル)波動拳で吹き飛ばされ、VTOL機に突っ込んだ。エピローグでは大型トラックを運転してリュウを轢き殺そうとし、リュウがトラックに立ち向かうシーンで終わる。監督の杉井ギサブローは、2人がかりでも絶対に倒せない相手でダブル波動拳程度では死なないと考えていたが、ベガが倒れないことには映画の決着にならないので、その辺は勢いで行ったところがあると語っている。TVアニメ『ストリートファイターII V』では青い軍服と帽子を身につけている。その容姿からケンに「軍服野郎」と呼ばれた。1994年のハリウッド実写映画『ストリートファイター』では、自ら作った通貨「バイソンドル」で支払いをしようとしたり、ザンギエフに給料を払わなかったりとケチな一面を見せる。また、サイコパワーではなく「日本のリニアモーターカーの技術を利用した」ブーツで浮遊する。2009年の実写映画『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』でも黒幕だが、金髪碧眼で髭を生やした外見になっていて、原作ゲームとは印象が全く違っている。また、ゲーム作品には無いベガの両親の設定が追加されている。2013年のディズニーCGアニメ映画『シュガー・ラッシュ』では、アーケードゲームの悪役キャラクターとしてザンギエフと共に登場する。『ストII』シリーズではタイ王国の寺院を本拠地にしており(ゲームボーイアドバンス版は除く)、背景に仏像が2体建っているが、戦闘中に壊れると隣に座っていた人物が立ち上がって怒り出す演出がある(『ハイパー』ではこの演出はない)。また、『ストIV』のストーリーではベガが自爆し、寺院は破壊されている。日本語版『ストII』シリーズでは『ターボ』以前と『スパII』以降での勝利メッセージが違っている(例として前者では相手を「お前」呼ばわりするが、後者では相手を「貴様」呼ばわりする)。『ハイパー』では『ダッシュ』仕様と『ターボ』仕様を選んでも、『スパII』以降のメッセージになる。映画『帝都物語』で加藤保憲を演じた嶋田久作はTV番組ウゴウゴルーガに出演した際、黒いマントの姿で現れ、「サイコクラッシャーアタックより強力な…(以下は発言が中断したので不明)」と発言した。
出典:wikipedia
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