本郷(ほんごう)は、日本各地に所在する地名。及びそれに由来する名字。古代国家確立期における日本では、まず国・郡の下に里が置かれたが、715年(霊亀元年)ないし717年(養老元年)、里に代えて初めて郷が置かれ、さらに天平年間に至り、郷が人民把握の最小単位に位置づけられた。もっとも、本郷地名の発生は古代にまで遡らないと考えられている。人民把握の単位としての「郷」は、平安時代以降も継続して見られた。古代末期から中世初期にかけて荘園公領制が成立すると、領主らは荘園または公領内に支配拠点を設けた。これを維持するため、拠点の周囲に村落が形成されるケースが多く見られた。これが本郷の発祥である。多くの場合、本郷は、荘園・公領の政治的・経済的・流通的なセンター機能を果たした。中世後期になり、荘園公領制がやや弱体化し、各地に百姓の自治結合による惣村・郷村が形成されると、本郷地名は必ずしも領主らの支配拠点を意味せず、自治共同体の中心地域を指して用いられ始めた。近世初期までに本郷地名は日本全国に拡がりを見せており、本郷地名から本郷姓も生まれている。東京大学を暗示的に「本郷」と言うことがある。東京大学は明治期に武蔵国豊島郡本郷(現・東京都文京区本郷)に置かれ、現在は同地に本郷キャンパスが所在し本部も置かれている。
出典:wikipedia
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