海上保安大学校(かいじょうほあんだいがっこう、英語:Japan Coast Guard Academy)は、広島県呉市若葉町5-1に本部を置く、国土交通省所管の省庁大学校である。1951年に設置された。大学校の略称は海保大。日本国海上保安庁の幹部職員(幹部海上保安官)の養成を目的に設置されている同庁の施設等機関である。設置根拠は国土交通省組織令第二百五十四条。本大学校の目的は、国土交通省組織令で次のように規定されている。(海上保安大学校)
第二百五十五条 海上保安大学校は、海上保安庁の職員に対し、幹部としての職務を遂行するに必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練並びに海上保安業務を遂行するに必要な専門的知識又は特殊技能を修得させるための教育訓練を行うことをつかさどる。また、海上保安庁法(昭和23年法律第28号)第33条の2 により、「海上保安大学校の名称、位置及び内部組織に関する庁令」(昭和36年10月16日海上保安庁令第二号)にも規定されている。本大学校の基本理念は、「人格の陶冶とリーダーシップの涵養」、「高い教養と見識の修得」、「強靭な気力・体力の育成」の3点である。本科学生は、幹部海上保安官となるべき者の教育を前提にしており、卒業後に三等海上保安正に任官する。その後専攻科で3ヶ月間世界一周の遠洋航海、国際業務課程を経て12月に現場に配属される。学生の身分は一般職国家公務員たる「海上保安庁職員」であるが、「海上保安官」ではなく階級は指定されない。強いて言うならば「学生」という階級である。海上保安大学校は一般大学と同じように入校試験に合格する必要があるが、一般の大学入試とは異なり、入校すると国家公務員としての「課業」となるため、入学試験ではなく「採用試験」が正式な呼称である。応募条件には年齢や日本国民であることなど自衛官となる条件を満たしていることが必要であり、一般的な大学の出願条件とは異なる。全寮制であり、学生は、入校と同時に一般職の国家公務員として海上保安庁の職員に採用され、学費は必要なく給与が支給される(2006年現在で俸給月額13万8400円)。このように給与の支給される国土交通省の省庁大学校は、気象大学校、航空保安大学校があり、特別職の国家公務員では防衛省の防衛大学校、防衛医科大学校などがある。毎年50人程度が本科に入学する。大学校全体の学生数は200人程度であり、そのうちの1割程度が女子である。1年次と2年次は基礎教育科目を学び、2年次からは専門教育科目の履修が始まる。2年次後期から第一群(航海)、第二群(機関)、第三群(情報通信)の各専攻に分かれ、専門基礎科目(群別科目)を学ぶ。3年次と4年次になると国内航海実習が行われる。また、4年間を通して専門基礎科目(共通)や訓練科目、実習科目を勉強する。本科卒業生に対し、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構から「学士(海上保安)」(日本国内では本校のみで得られる)の学位が授与される。本科卒業生は、その後専攻科(約6ヶ月間)に進み、実務教育が開始され、3ヶ月の世界一周遠洋航海実習に参加し国際感覚を身に付ける。他にも各管区の海上保安官が希望により2ヶ月の潜水訓練を受けることが出来る(映画「海猿」で取り上げられた)。また、2011年度から、語学力向上や国際的な実務対応のために研修科国際業務課程を開設。練習船「こじま」による世界一周遠洋航海実習など、6ヶ月間の実務教育が実施される。2011年度から実施しており、専攻科を修了した初級幹部職員に対し、実用英語能力や国際関係知識等を付与する。期間は3カ月。寮内の生活について、以下に説明する。「強靭な気力・体力の錬成」を目的として全学生が参加海上保安庁には、初級職員となる者の教育を担当する以下の施設がある。
出典:wikipedia
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