ボウリング()・テンピンボウリング()は、プレイヤーに対して頂点を向けて正三角形に並べられた、10本のピンと呼ばれる棒をめがけてボール(英: bowling ball)を転がし、ピンを倒すスポーツ。日本での漢字表記は十柱戯。ワールドゲームズ参加競技、アジア競技大会の正式競技種目、国民体育大会の競技である。1ゲームは10のフレームから構成される。通常、ボウリングを行うための専用施設であるボウリング場で行われる。ボウリング場は中にいくつものレーンがあり、ピンセッター(ピンを自動的に並べる機械)やボールリターン(ボールをプレイヤーの元に送り返してくる仕組み)などを備えているのが普通である。様々な重さのボールの他に、専用の靴なども貸し出している。ボウリングをすること等を意味する bowl という語は、ラテン語で泡や瘤を意味する bulla に由来する。一方、同じ綴りで食器や容器(ボウル)を意味する bowl や球を意味する ball はゲルマン語に由来し、本質的に異なる。文部科学省の国語審議会では答申「外来語の表記」で、球技を意味する場合は「ボウリング」と表記するという凡例が1991年(平成3年)に出されている。掘削(boring)を意味する「ボーリング」と区別するため、テレビや新聞などでは「ボウリング」と表記することが多い。ボウリングの球は、英語で「」と表現するため、ボールと表記するのが一般的である。ボウルと表記されることもあるが、これはローンボウルズ(ローンボウリング)で使われる球のことである。もともとボウリングは倒すピンを災いや悪魔に見立てて、それを沢山倒すことが出来たならば、その災いなどから逃れることが出来るという一種の宗教儀式であった。その歴史は古く、紀元前5000年頃には古代エジプトにおいて墓から木でできたボールとピンが発掘された事から、その頃からもボウリングに似たようなものがあったとされている。しかし倒すピンの数やそれに応じた並べ方も場所や地域によってさまざまであった。それを中世ドイツの宗教革命家として知られるマルティン・ルターが、倒すピンを9本にし、並べ方もひし形にして、ボウリングの基本的なルールを統一した。これが近代ボウリングのルールの原型になっていったと考えられている。9本という決められた数のピンを倒すという行為から、やがて「ナインピンズ・ボウリング()」(九柱戯)という一つのスポーツが派生し、宗教家の間では人気のあるスポーツとして栄えた。九柱戯はいまだにヨーロッパでは比較的メジャーな競技で、愛好者も多い。17世紀になると多数の宗教家(清教徒)たちが移住したことで、アメリカでもボウリングが盛んになった。アメリカではさらにボウリングを面白くするためにピンの数を10本に増やし、並べ方も正三角形に変化していったのが現代のボウリング(テンピンズ・ボウリング)だとされている。ジェイソン・ベルモンテ(Jason Belmonte)やオスク・パレルマ(Osku Palermaa)といった両手投げの選手もいる。日本では江戸時代(幕末の文久元年)の1861年6月22日(5月15日)に、長崎市の大浦居留地に初めてのボウリング場「インターナショナル・ボウリング・サロン」が開設された。これを記念して日本ボウリング場協会が毎年6月22日を『ボウリングの日』と制定しており、その日限定で割引サービスなどを行っているボウリング場もある。なお、当時坂本龍馬が長崎に居留していた英国人貿易商グラバーと交流があったことから日本ボウリング資料館の開館を報じるボウリングマガジンにおいて龍馬が日本人初のボウリングプレイヤーであるかもしれないという願望を含んだ記事が掲載されたが、そのような事実があったという確たる証拠が存在しているわけではない。1970年前後にはスター・プレイヤーである須田開代子・中山律子らの出現などがきっかけとなって、当時は数百メートルごとにボウリング場があったほどボウリング・ブームと呼ばれる流行ぶりを示したが、人気のピークが過ぎて激減している。日本国内のボウリング場は1972年に3697カ所あったが、それ以降は毎年減少し、2016年現在821カ所にまで減っている。遊びの多様化によるボウリング人口の減少及び、ブーム時に建てられた施設の老朽化が進み、耐震基準を満たさなくなって次々に廃業している。その手軽さゆえ現在も、体操と並んで国民に最も馴染みの深いスポーツの1つである。また、スポーツ競技と定義されているが男女問わず手軽な集団レクリエーション・ゲームとしても浸透しており、あまり経験の無い人も参加しやすい性質を持つと言える。近年は専用のボウリング場だけでなく、体育館等に設えた特設のレーンを会場に行うケースも増えている。NHK衛星第1テレビジョンで放送された「ジャパンカップ」の中継によると、専用レーンでは限られた収容人員しか見学できないため、特に注目されるテレビマッチなど、できるだけ多くの観客にボウリングを楽しんでもらいたいという趣旨から、体育館等に特設のレーンを設えて試合を行う「アリーナファイナル」などを行う機会が増えたと説明されている。レーンの奥にあり、ボウリングの倒れたピンを回収し、自動的にピンをセットする機械。ピンとボールを回収し、ボールとピンを分別、ボールはプレイヤーに戻し、ピンは向きをそろえて立て直す。ボウリングにおいて最も主要な装置であり「ボウリング・マシン」と呼ばれることもある。日本のボウリング場で使われているピンセッターは、主に次の4つのメーカーのものである。この外に紐付としては、SM(シュミット)やLS(ランシング)があった。コンピュータの導入により、点数が自動的に計算・表示されるボウリング場が多く、またコンピュータによる計算の普及により計算方法を知り、自身で計算できるようになるプレイヤーが増加した。白い数字が残ったピンを表す。上記の残りピンは、右投げを基準にしている。●はスプリットこの他にもトラビゾイド(2,3,7,10<グレイドは8.9を追加>)/ダイヤモンド(2,3,4,6,8,9)/ビートセブン(3.6.7.9.10)/ビートテン(2.4.7.8.10)等が有る。プロのトーナメントでは、ゲームの合間のアトラクションとして、トリックプレイと呼ばれる余興が披露される事がある。これは、通常ではありえないシチュエーションを人為的にセットし、やはり通常とは異なる投法などでピンを倒すものである。以下は、トリックプレイで見られるセットの一例である。日本テレビ系「ワールド☆レコーズ」(2004年 - 2005年)で「100本ボウリング」を放映されたことを切っ掛けに、ボウリング場「X-BOWL」(釧路・小田原・松本)に100本ボウリングのレーンが開設された。番組が「300本ボウリング」を放映後、こちらも300本に変更された。X-BOWLでは1人1球のみの挑戦で料金は300円。300本のピンは手作業で並べるため一度セットするのに30分から40分ほどかかる。そのためこのゲーム自体では採算が取れないが、集客効果が上がったといわれる。後に埼玉県の「アイビーボウル」でも導入された。
出典:wikipedia
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