アケルナル(Achernar)は、エリダヌス座α星、エリダヌス座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。2003年のヨーロッパ南天天文台のVLT干渉計による観測により、アケルナルは、赤道方向に極めてつぶれた形をしていることが分かった。赤道方向の直径は太陽の約12倍、極方向は約7.7倍であり、赤道方向の方が1.5倍あまりも長い。これは秒速約250kmという猛スピードで自転しているためだと考えられている(太陽は秒速約1.8km)。ただし、これは本当の星の形を示していないのではないかという説もある。例えば、何らかの原因で星の極方向が赤道付近より極端に暗くなっていれば、見かけ上つぶれた形に見えるだろう。地球の歳差運動により紀元前3000年頃には天の南極に近かった。アケルナルの赤緯は-57°14′(2000年)であり、北緯約33度より北では地平線より上に昇って来ない。そのため、日本では鹿児島・宮崎・高知南部・熊本南部以南の地域でしか見る事ができず、北半球の多くの国々では全く見ることができない。また、沖縄などでもあまり高く昇らず、南の空に低く見ることしかできない。このため、かなり明るい星にも関わらず、日本での知名度はそう高くない。しかし、南半球では、青白い輝きが目立ち、オーストラリアのシドニーでは年中沈まない周極星になる。また、近くに小マゼラン雲も見える。バイエル符号はエリダヌス座α星(α Eridani、略称はα Eri)で、フラムスティード番号はない。アケルナルという固有名は、アラビア語で「河の果て」という意味である「آخر النهر ākhir an-nahr(アーヒル・アン=ナハル)」に由来する。これは、アケルナルが、エリダヌス座の南端にあり、オリオン座の西から始まるエリダヌス川が、蛇行しながら南へ流れ、アケルナルで終わるように見立てられたことから来ている。中世までエリダヌス座の本来の南の端はθ星(アカマル)であり、「アカマル」(Acamar)という呼称自体がアラビア語で「川の果て」を意味するアラビア語「アーヒル・アン=ナフル」 ākhir al-nahr に由来したものであった。 ルネサンス期にエリダヌス座が南に拡張された時に、「川の果て」も南へ移動し現在のα星が新たに「川の果て」となりアカマル(Acamar)と同じ ākhir al-nahr の音に由来する「アケルナル」(Achernar)と呼ばれるようになった 。
出典:wikipedia
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