薬師岳(やくしだけ)は富山県富山市南東部に位置する標高2,926 mの山。剱岳・立山と並ぶ飛騨山脈(北アルプス)立山連峰の主要峰である。山域は中部山岳国立公園に指定されている。山頂には二等三角点が設定されている。点名は「薬師ヶ岳」。所在地は、富山県富山市大字有峰字直川谷割39・黒部谷割国有林。駒ヶ岳同様、日本各地には薬師岳という名の山が多数ある。全国的に知名度が高く、その最高峰がこの薬師岳である。北アルプスの山で有数の、非常に大きなどっしりとした気品のある山容である。東斜面には、大規模な氷河地形の薬師岳圏谷(カール)群があり、国の特別天然記念物に指定されている。立山などと同様に、薬師岳も山岳信仰の対象であり、阿弥陀浄土としての立山(雄山)に対し、薬師岳はその名の通り薬師如来の浄土として信仰を集めた。山頂にはこの薬師如来を祀った小さな祠があり、銅剣など、数々の修験の宝具が見られる。有峰ダム完成により水没したかつての有峰集落の住民らは、毎年6月15日に山頂へ登拝を行っていた。古くから信仰の山とされていた。明治以前は、女人禁制とされていた。薬師岳主稜線東面に、北から順に4つの圏谷が並ぶ。最寄りの登山口は、有峰ダム近く、西銀座ダイヤモンドコースの起点でもある折立であり、周辺の山小屋や薬師峠のキャンプ指定地を利用して、1泊2日で往復されることが多い。立山連峰縦走時にここを通過することもある。NHK総合テレビジョンの特別番組『夏の北アルプス あぁ絶景!雲上のアドベンチャー』(2009年9月23日放送)にて、登山家の田部井淳子とアナウンサーの内多勝康が立山からスタートして2009年7月28日に薬師岳に登頂、薬師岳山荘に宿泊したのちに穂高岳へ至る北アルプス縦走登山の様子が放映された。太郎兵衛平、薬師峠、薬師平周辺の登山道では、植物保護のために木道などが整備されている。毎年6月中旬に山開きが行われ、麓の播隆上人像公園で安全祈願祭が行われ、薬師如来像を背負って登頂し、山頂の祠に安置される。10月中旬の薬師岳閉山祭の際に薬師如来像は麓へ下る。山頂直下には愛知大学遭難事故(先述)の慰霊碑がある。山頂は岩が積み重なっており、遮るものがなく北アルプスの大部分の山を見渡すことができる。すぐ北には北薬師岳と金作谷カールが望める。各方面からは以下のような登頂ルートがある。日本百名山及び花の百名山に選定されている。『花の百名山』では代表的な高山植物としてキバナシャクナゲなどを紹介している。最寄りの山小屋は山頂の南西直下にある薬師岳小屋で、最寄りのキャンプ指定地はその南西にある薬師峠である。キャンプ指定地には給水施設とトイレが設置されている。山域は中部山岳国立公園内にあるため、キャンプ指定地以外の幕営は禁止されている。薬師峠の南西に太郎平小屋があり、NHK総合テレビジョンのテレビ番組『小さな旅』2004年9月5日の放送では太郎平小屋の出来事や折立からの薬師岳登頂の様子が放映された。太郎平小屋では、シーズン中に日本医科大学の夏山診療所「太郎平小屋診療所」が開設され、富山県警察の山岳警備員が常駐する。山頂直下南にある石造の避難小屋は荒廃して使用できない。そのほか周辺には以下の山小屋がある。薬師岳周辺の登山道では以下のような多くの高山植物が見られる。折立からの登頂ルート上にある太郎兵衛平は新・花の百名山に選定され、田中澄江の著書でミズバショウとムシトリスミレなどが紹介された。山頂の北側約1 km地点には北薬師岳のピークがあり、南西約2 km地点には大きなケルンがある薬師平、南西約2.5 km地点には薬師峠(標高2,294 m)がある。以下の源流となる河川は日本海へ流れる。薬師峠が、岩井谷と薬師沢右俣との分水嶺となっている。
出典:wikipedia
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