阪堺電気軌道株式会社(はんかいでんききどう、)は、大阪市内と堺市内で2路線の路面電車を運行している会社。南海電気鉄道の完全子会社である。本社は大阪府大阪市住吉区清水丘3丁目14番72号にある。通称「阪堺電車」「阪堺電軌」。地元の人は「チン電」と呼ぶこともある。なお、「阪堺電鉄」は戦前に存在した別の私鉄(通称:新阪堺で大阪市電阪堺線の前身。1944年公営化、1968年廃線)の正式な名称であって、阪堺電気軌道のことではない。詳細は各路線の記事を参照のこと。★印は廃止系統。2010年4月現在、営業用の車両についてはすべてモ101形から続く車体長14mの大型車両を採用している。また、廃止になった平野線を含め、専用軌道区間が多いこと、阪堺線は南海線と併走しており、競合していたなどの事情から、各地でカルダン駆動方式や間接制御などを用いた高性能な路面電車が登場する1950年代までは類を見ない高性能車両が揃っていた。2013年5月現在営業に用いられている車両は1または2ステップ車である。一時期に低床(超低床)車導入の話があったものの諸般の事情により見送られたが、堺市の補助により導入され、2013年8月より1001形「堺トラム」として運行開始した。非冷房車であるモ161形は夏期(6月後半 - 9月末)の運行は原則的に行われず、平日朝ラッシュ時の阪堺線系統(恵美須町 - 我孫子道間)の1往復のみに限定されており、土曜・休日は終日運行されない(詳細は「モ161形の運用」を参照)。阪堺電気軌道では広告塗装を施している車両が多い。広告塗装を施す車両は、主にモ701形とモ601形が多いが、モ501形とモ351形にも広告塗装車がある。モ161形は、2010年からリバイバルカラーの復活と称した復刻塗装が行われており、モ164号が1986年頃に緑地に黄色帯正面V字の塗装を同年10月に2週間限定で復刻(通称ビークル・スター)した後、前面のV字を消した緑地の黄色帯塗装となっていた。その後、モ166・164号は、2014年にモ161形登場時の塗装とされている茶色に変更された。広告塗装は、2014年10月現在、存在しない。モ701形・モ601形用の新型車用の標準塗装としては、白地にベージュと茶色の帯。さらに旧型車用には、南海時代から馴染の「雲電車」と呼ばれる塗装がある。雲電車は元々立石電機(現在のオムロン)の広告塗装で、かつてはブルー・グリーン・オレンジ・イエローの4色(ただしイエローはごく短期で消滅)があり、車体側面上部に企業名「サイバネーションのOMRON立石電機」、車体側面中央部にメッセージが小さく入っていた。雲電車はモ501形のオレンジの塗装、モ161形にブルーの塗装が復活(現在廃車となり消滅)している。これらの色は以下のような使い分けをしている。2013年から運行しているモ1001形「堺トラム」は、公募により塗装を決定している。導入予定の3編成すべてが異なるカラーリングを採用する予定であり、最初に導入された1001編成は白地・薄金地に深緑を基調としたカラーリングで、塗装そのものに「茶ちゃ」の名が付けられた。現在は広告塗装となっているものが大半であり、旧型車両はリバイバルカラー化などが進み、新型車用の標準塗装はゼロ、さらに現在は車庫に安置されている事業用車両も旧南海塗装などに塗り替えられている。2014年10月からは、モ161形164号が、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のラッピング広告電車となっている。普通旅客運賃(2015年2月1日改定)。乗り換えは住吉・我孫子道停留場で1回のみ可能で、それ以外の乗り換えは不可。ただし、住吉での乗り換えは阪堺線恵美須町停留場 - 東粉浜停留場間と上町線天王寺駅前停留場 - 神ノ木停留場間の相互利用のみ。なお、乗り換えには時間制限が設けられており、乗換券受取から1時間までである。有効時間ならびに有効区間は券面に記載されている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。