『大改造!!劇的ビフォーアフター』(だいかいぞう!!げきてきビフォーアフター、)は、テレビ朝日系列で放送されている建築情報・ドキュメンタリー番組。朝日放送(ABC)・社員・JUMPの共同制作。2002年にレギュラー放送を開始、2006年から約3年間のレギュラー放送休止期(この間は特別番組として不定期放送)を挟んで2009年4月26日から再びレギュラー放送が行われている。以下、本文においては、公式サイト上で2009年以降のレギュラー放送を「"大改造!!劇的ビフォーアフター SEASON II"」(シーズン・ツー、以下、「SEASON II」と表記)と説明しており、正式番組名もそうであることを踏まえ、2002年から2006年までのレギュラー放送についても便宜上「SEASON I」と表記することとする。SEASON I時代から、ステレオ放送、字幕放送で、2007年9月のスペシャルからハイビジョン制作で放送を行っている。「家族の問題を『リフォーム』で解決しませんか?」をコンセプトに、さまざまな物件の大改造を通して、再び“家族の絆&やすらぎ”を取り戻すことを目的とする番組。応募のあった一般視聴者の実際の物件を題材としており、ドキュメンタリー的要素を持つが、番組公式サイトでは「笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ」と謳っているほか、番組制作を手がけるABCも本番組のジャンルをバラエティ番組に位置づけており、いわゆるリアリティバラエティの要素を内包していることが示唆されている。番組の基本的なフォーマットは、一般募集による「依頼主」の家族の悩み(その多くが家屋・住宅の構造が生活実態と合致していないこと)を解決すべく、『匠』(たくみ)と呼ばれる建築士や大工などが問題解決のための家屋・住居のリフォームの設計を手がけ、その施工(改築)の状況を建築技術を織り交ぜながら紹介し、最後に「依頼主」一家にリフォーム後の状況をお披露目するというものである。リフォームに要する費用は基本的に「依頼主」が全額支払うことになり、番組内で予算と実際の工事費が呈示されるが、この工事費には匠の設計費・デザイン料(通常は設計監理料として、建築費の10〜15%が請求される)が含まれていないことに加え、現場労務費を抑えるために番組スタッフ(時には「依頼主」自身も)が現場施工の補助を行うほか、古い家具のリメイクや廃材の利用(このことが「昔の家の思い出」として演出に生かされることになる)を積極的に行うことなどによるコストダウンを図ることにより、相場より低廉な価格に抑えており、通常は同等のリフォームを番組内で呈示された費用で行うことは困難である。なお、「依頼主」はリフォーム開始前に一時的に引っ越しをし、基本的にお披露目まではリフォーム内容が明かされない演出となっている。番組タイトルの「ビフォーアフター (Before-After)」は、もともと美容用語であったが、この番組の成功によってさまざまな番組・CM、美容・建築以外の業種などで用いられるようになった。番組タイトルの「ビフォーアフター」は2003年の新語・流行語大賞トップテンにも選ばれたが、選考理由としては、「ビフォーアフター」の他、「声優・加藤みどりによるナレーションでの台詞「なんということでしょう!」〈毎回リフォーム完成後の家屋お披露目映像で加藤が用いる〉、「匠」を含めたものとして取り上げられている。番組ではリフォームを依頼したい視聴者を常時募集しているため、依頼人は基本的に一般の視聴者であるが、稀に有名人がリフォームを依頼することがある(詳細後述)。なお、朝日放送や当番組を装って「リフォーム工事をさせてほしい」とする詐欺電話による被害が相次いでいることから、番組では「悪質なリフォーム詐欺にご注意ください!!朝日放送から、工事の勧誘をご連絡することはございません」との注意書きを記述している一部地域とBS朝日では現在も再放送が行われている。リフォームの対象は個人が所有する家屋(住宅等)がほとんどだが、家屋でない庭や法人等が所有する物件を取り上げる回もある。なお、法人等が所有する物件を取り上げた事例は、下表の8件がある(物件=物件番号)。2010年2月までで、116人の匠によって165軒の家がリフォームされ、2011年5月29日放送分で200軒目に到達した。なお、2,000万円台程度の予算であれば、住宅の購入やリフォームの枠を超えた改築もできるが、3,000万円以上のリフォーム予算が付いたのは次の9件がある。一方、番組内のリフォームで史上最低額を記録したのは、2015年9月13日放送の回で58万4,000円で実現した。ワイドショーで好評だったリフォームコーナーを元に企画され、2002年4月28日から放送開始。放送時間は19:56 - 20:54。放送開始初期は家のリフォームのみならず、服飾のリフォーム(リメイク)を扱ったこともあった。2002年10月20日から、19時台番組『決定!これが日本のベスト100』(テレビ朝日制作)の2分拡大に伴い、放送枠は19:58 - 20:54に縮小された。2005年3月6日には、リフォームされた家が100軒に達したことを記念して2時間の特別番組を放送した。放送開始から約4年を経た2006年3月19日の放送をもってSEASON Iは終了となった。終了の要因として、同時期に発覚した「アスベスト問題や2005年に発覚し世間を震撼させた一級建築士らによる耐震強度偽装事件の影響などで解体及びリフォームに際しての事前調査等の作業時間が長期化し、週1回の番組として成り立たなくなった」ことがあると報じられている。2006年10月からは特別番組形態に移行し、不定期に放送された。詳細は後述。2009年1月、ABCの『ビフォーアフター』ホームページ及び各報道にて、同年春からレギュラー放送を約3年ぶりに“SEASON II”と称して復活すると発表された。放送開始(再開)日は4月26日で、放送日時も第1次と同じく日曜の夜(19時58分から)となっている。放送開始以来、基本的に毎週の放送で物件一つずつを扱っていたが、2012年秋以降は、19時台の番組と交互に2時間特番として放送する、あるいは1時間枠で2週にわたり放送するなど、延べ2時間枠で1つのリフォームを放送する形態が主流となっている(ごくまれに、従前通り1時間で完結する回もある)。2010年9月に所・江口以外のレギュラー出演者が降板し、2010年10月以降は週替わりのゲスト2人(男女各1人ずつ、場合によっては3人の回もある)になっている。地上アナログ放送では長らく4:3(ハイビジョン化後はサイドカット)映像だったが、2010年7月18日放送分より16:9レターボックス映像に移行した。しかししばらくは固定カメラ映像は4:3が使われていたが、2015年半ばから16:9レターボックス映像に移行した。司会の所とアテンダントの江口に加え、レギュラーパネリストとゲスト(2010年以降はゲスト2組)が出演するというスタイルで放送される。出演者紹介の際には「Before」と称して出演者の昔の写真と現在の年齢が表示される(年齢が表示されないこともある)。前述のとおり、芸能人がゲストではなく依頼人としてVTR出演するケースがある。いずれも本人(あるいは夫人)の実家のリフォームで、一般視聴者として応募した内藤大助と、松岡ゆみこの回以外は、SeasonIIで「有名人の実家リフォーム相談スペシャル」として放送されたもので、リフォームが実現しなかった、あるいは簡易なリフォームで終了したケースもある。建もの探訪でお馴染みの渡辺篤史がビフォーアフター後の住宅をレポート。2016年7月26日、リフォームを担当した愛知県の建設会社が追加工事費の損害賠償を求め名古屋地方裁判所に提訴した。建設会社によると、当初改修費は約2200万円とされていたのが追加工事によって最終的に約2700万円オーバーしたにもかかわらず、それに対する支払いがされていないとのことである。また、番組内では予算内でリフォームしたと放送されたため、放送倫理・番組向上機構にも申し立てる意向であると報じられた。これに対し朝日放送側は建設会社の管理に問題があったとコメントしている。テーマ曲は松谷卓作曲の「Inscrutable Battle」。これは元々この番組のために作られたものではなく、テレビ朝日で過去に放送されていた報道番組『スクープ21』のテーマ曲を流用したものだった。本番組のサウンドトラック(後述)はオリコンチャート最高48位にランクインするなど、インストゥルメンタルのCDとしては異例の売り上げを弾き出している。エンディング曲はMCの所ジョージの楽曲が使用される。その他、下記のクラシック音楽がアレンジして使用されている。 豊後翼、鈴木彦太郎/古賀謙一、管沼誠、青山速己、大矢啓太第1シリーズから第2シリーズまでの間は、スペシャル番組として不定期に放送された。2007年12月21日に以下の4枚が同時に発売となった。SEASON Iの各エピソードから1枚あたり3話を収録したもの。スタジオ部分はカットされ、ロケVTRのみでの構成となっており、それぞれ担当した匠へのインタビュー(発言内容などから、インタビュー部分は2007年以降に収録されたものとみられる)が特典映像となっている。Vol.1と2、Vol.3と4のセットにブックレットが付属したDVD BOXもある。発売元は朝日放送・東宝。2枚のサウンドトラックが発売されている。いずれも松谷卓名義で、発売元はエピックレコードジャパン。放映された内容を元に、以下の書籍が刊行されている。放映された番組を題材にしたソーシャルゲームが提供されている。
出典:wikipedia
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