東武ワールドスクウェア 世界建築博物館(とうぶワールドスクウェア せかいけんちくはくぶつかん、"Tobu World Square")は、栃木県日光市鬼怒川温泉にある世界各国の遺跡や建築物を再現した日本のミニチュアパークである。東武鉄道が創立95周年(1992年)の記念事業として5年の歳月と総工費140億円(土地代約30億円、土木・建設工事費約50億円、展示物製作費約50億円、植栽工事費約10億円)を掛けて建設し、1993年4月24日に開業。オープン当初は東武鉄道の直営であったが、同社のリストラ策により2002年3月末をもって運営委託先の子会社・東武ワールドスクウェア株式会社に事業譲渡した。世界21の国と地域より100点以上の遺跡や建築物を25分の1規模で、約14万体の人形と共に再現している。設計と企画は東宝株式会社と東宝映像美術が担当し、施工は東武建設が行い、植栽と造園技術は東武緑地建設が担当した。園内は大きく6つのゾーンに分けられており、現代日本・アメリカ・エジプト・ヨーロッパ・アジア・日本の順となっている。各ゾーンではエジプトの三大ピラミッド、パルテノン神殿、金閣寺などの45の世界遺産登録物件の他、世界の有名建築物が展示されている。多くは人間の目線近くやそれより低くなっているが、2010年4月24日に展示を開始した東京スカイツリーは約26mもの高さがある。展示物にはユニークな仕掛けがあり、別売のプレイカードを展示物前のカードリード/ライターに挿入することでバッキンガム宮殿の衛兵交代式を再現することができたり、国会議事堂入り口にある総理大臣のフィギュアを時の人物に入れ替えていたり、故宮では映画「ラスト・エンペラー」の撮影の様子を再現するなどのリアリティを追求する工夫がなされている。また、東京駅や日本の四季の風景をバックに模型の新幹線や特急列車・スペーシア、蒸気機関車といった鉄道模型が園内を走行する他、展示物に合わせたサイズの約2万本の本格的な盆栽が植えられており、季節によって異なる景観が楽しめるようになっている。年間入場者数は開業初年度の1993年に283万4000人を記録したのがピークで、2005年には開業時の10分の1以下の27万5000人まで落ち込んだ。施設の性質上展示物の入れ替えが殆ど行えず、開業以来変化に乏しいためリピーターの獲得がし難く、2007年以降の年間入場者数は30万人前後で推移していた。2010年度は実物より2年早く完成した東京スカイツリーの展示開始に伴う特別列車・スカイツリートレイン(浅草 - 鬼怒川温泉間)の運転などを実施、50万4000人と前年度実績の32万5000人を大幅に上回る集客を記録した。2012年9月には東武鉄道からの事業譲受に伴い生じた借入金を完済したことが報じられた。展示物の数は1993年の開業時点では「10(とう)2(ぶ)」の語呂合わせで102点(付帯施設除く)であったが、1999年4月には新展示物として「景福宮 勤政殿・香遠亭」が公開されており、東京スカイツリーは11年ぶりの新展示物となる。また、1995年から2002年までフランスのマスビニエール夫妻が51年の歳月を費やして移動サーカスの風景を17分の1サイズで製作したミニチュア・ヴァルディサーカス("Vardi circus")を展示するためのパビリオンが建てられていた。現在は、園内で販売されているガイドブックに往時の展示風景が収録されている。ミニチュア以外では、2000年4月より記念撮影用に原寸大のラクダ(エジプトゾーン)・イギリス王室近衛兵(ヨーロッパゾーン)・兵馬俑(アジアゾーン)がそれぞれ設置されている。この他、アメリカゾーンでは自由の女神像の原寸大の足跡・ヨーロッパゾーンではビッグ・ベンの時計の原寸大を再現した模様が順路上に描かれている。1日2回、園内スタッフによる展示物に関するガイドツアーを実施している(参加無料)。1回の所要時間は約30分、午前の部(10時開始)は「Aコース」として現代日本ゾーン〜アメリカゾーン、午後の部(14時開始)は「Bコース」としてヨーロッパゾーンの展示物について解説が受けられる。メインエントランス近くのインフォメーションブースで展示物毎のエピソードをものしりおじさんとトム・マイムの掛け合いで解説する、JVCケンウッド製の「音声ガイド装置」(製品名:Guide man)を有料で貸し出している(日本語・英語・中国語・韓国語対応)。かつてガイド役の「ものしりおじさん」の声は声優の滝口順平が演じていたが、2013年4月の開園20周年からリニューアルされた新ガイド音声に差し替えられ現在に至る。なお、2015年12月現在、日本語の音声ガイドでは現代日本ゾーン・アメリカゾーン・エジプトゾーン・日本ゾーンはものしりおじさん(新)とトム(新)・マイム(新)の掛け合い、ヨーロッパゾーン・アジアゾーンはお姉さんによる解説となっていて、1つの展示物に対する解説は約2分から4分程度である。また、テンキー入力番号によっては東武ワールドスクウェア全体の説明やサービス施設の説明も聴く事が可能。同ガイドシステムのハードは園内の展示物ナンバーをガイド装置のテンキーで入力し「PLAY」ボタンを押すと、その展示物の音声によるガイドが聴こえる固体メモリー再生方式で、一時停止やストップ機能、トラックスキップ、バック機能、音量調整機能、バックライト液晶式ディスプレイも装備した使い易い機体になっている。園内展示物ゾーンの15箇所に対応した磁気式プリペイドカードによる「プレイカード」が開園から現在も導入されている。プレイカードの正式なシステム名称はAPCSで「アミューズメント・パーク・カードシステム」である。同システムの導入は株式会社日本デスコが担当し、園内にあるプレイカード自販機のメンテナンスやプレイカード読み取り機(インターホン連動型を東武ワールドスクウェア向けに開発)のメンテナンスも担当している。過去には5ポイントカードと10ポインカードと15ポイントカードの3種類が存在したが、2013年9月末に15箇所のプレイポイントを全て1回1ポイント減算式に改訂したのと同時に、5ポイントカードと10ポイントカードの販売廃止を行い、15ポイントカードを1枚1000円に統一しサービスの向上を図った。なお、使用途中のプレイカードには期限がないため、再来訪時や後日でも残ったカードのポイントを使う事ができる。二人は園内に住むピース・フェアリー(平和の妖精)という設定で、名前は一般公募の中から選ばれた。東武ワールドスクウェア園内のショップ施設「メルカド1」(メインエントランスから見て右側のショップ)内にマスコットキャラクターの名称紹介ボードが常設され、公式ホームページ内にもトムとマイムの紹介ページが有る。開園当時はテレビCM(アニメ・イラスト)、キャラクターグッズや印刷物といった2次元での活躍であったが、開業から6年目の1999年に着ぐるみが作られ、毎年3月から11月までのほぼ毎週土・日・祝に『ピースフェアリー トム&マイム』というショーが1日2回開催されるようになった。ショーが行われない平日と12月から2月の間は1日2回から4回程度の割合でトムとマイムのキャラクターグリーティングが園内で行われる。但し、2013年から平日のグリーティングは回数や頻度が削減されるようになった為、平日でもグリーティングが実施されない日もある。着ぐるみは過去2回キャラクターの顔やコスチュームのマイナーチェンジが行われている。初代は1999年 - 2001年、2代目は2001年 - 2004年、3代目は2004年から活動している。以前は子供っぽい顔つきだったキャラクターが若干ながら成長した可愛らしい表情になっている。過去に行われた『トムとマイムの もしもの世界旅行』(キャラクターショー)では、普段着のコスチューム以外にインディアン装束のコスチュームを着て出演した。毎年11月下旬からのクリスマス期間では、トムとマイムの両名がクリスマスコスチュームに身を包んで園内グリーティングを行うほか、園外出張のPR活動も行う。過去には「ゆるキャラ選手権」にも出場した。また、園内にある水飲み場や休憩施設、トイレの入口、駐車場ゲートなどにもオブジェやサインプレートにあしらった形でトムとマイムのイラストが存在する。以下は現代日本ゾーン展示物の補足説明である。以下はアメリカゾーン展示物の補足説明である。以下はエジプトゾーン展示物の補足説明である。以下はヨーロッパゾーン展示物の補足説明である。以下はアジアゾーン展示物の補足説明である。以下は日本ゾーン展示物の補足説明である。2009年4月24日に開園。1200本のシャクナゲが植樹されており、以前はアジアゾーンと日本ゾーンの中間(休憩室「いこい」とコンベンションハウス付近)に入場口があり東武ワールドスクウェアの入場者は無料、パークのみ入園の場合は開花状況により500〜300円、小人は無料。開花状況により概ね4月下旬から6月上旬の間で開園日と入場料金が変動。シーズン外は「森林浴ゾーン」として無料開放されていたが、現在はシャクナゲパークのみの入園はできなくなった。開園20周年の2013年には東武鉄道や一般から募った人々による「記念植樹」が行われた。5月中旬の金曜~日曜の3日間、ナイトお花見会と称してシャクナゲのライトアップが行われる。また、冬期のイルミネーション実施時にシャクナゲパーク内もイルミネーションの装飾が行われる。2015年4月現在。詳細は公式サイトの料金・営業時間を確認のこと。年中無休(豪雪時は臨時休園する場合がある。また東日本大震災発生後に一時臨時休園した。)2000年3月18日に営業料金を改定し中学生・高校生の区分が大人料金に統一されたが、大人料金は開園当初より一貫して当日2500円で料金改定は一度も実施されていない。夏期ライトアップ実施期間の19時以降および冬期イルミネーション実施期間の16時30分以降は、以下の入場料が適用される。館内食事券がセットになった入園券。往復乗車券+フリー乗車券+入園券+鬼怒川温泉地区ホテル日帰り入浴券のセット。2016年3月31日まで、日帰り入浴券または園内で使用できる500円分の買物券のいずれかを選択可能。鬼怒川お菓子の城(新高徳駅最寄り)のケーキ引換券付き入園券。東武トラベルを始めとする主な旅行代理店、コンビニエンスストア(まんぷくセット参照)で販売。夏期ライトアップの実施期間は18時以降、冬期イルミネーションの実施期間は15時以降の駐車料金無料。"公式サイト内の園内サービスを参照のこと。"期間限定で、実在の人物や特定の版権キャラクターの人形を園内展示物の数ヶ所に設置し、来園者に探し当てさせるクイズを実施することがある。クイズ全問正解者の中から抽選で、その人物にまつわる賞品や旅行券が当たる。また、園内では季節・日にち限定で様々なイベントを開催する。これまでに登場した人物と賞品園内で行われた主なタイアップイベント・企画イベント日光・鬼怒川エリアは日本有数の温泉保養地・鬼怒川温泉や世界遺産・日光の社寺がある。このエリアのテーマパークは他にウェスタン村(新高徳駅、2007年より休園中)、日光江戸村(小佐越駅最寄り)がある。在京キー局の関東ローカル枠にてスポット放映されている。1996年以降はイベント開催時などに放映されるようになり、2000年代以降は有名タレントを起用しなくなった。2012年9月現在、2010年制作・放映のものが最新である。テーマソングとして『東武ワールドスクウェア(作詞・舞濱治夢、作曲・西尾嘉高、編曲・山中紀昌)』が制作され、最初のCMに出演した小田茜が歌唱した。テレビCMでは出演者が変わる毎に歌手やアレンジが変更されたが、東武ワールドスクウェア園内の「ウェルカムスクウェア」ではBGMと交互に2代目の音源(歌手名不詳。栗原小巻のCM出演時に流れたもの)が放送されている。1993年2月に発売された小田の2ndシングル「南の国から来た手紙」のC/Wに、このテーマソングのサビで歌われている「東武ワールドスクウェア」の施設名を一般名詞に差し替えた『夢のワールドスクウェア』が収録されており、園内売店において在庫限りで長期間販売されていた。(CD No.CODA-185、日本コロムビア、1993年3月30日発売、オリジナルカラオケつき)テーマソング「東武ワールドスクウェア」は東武グループ関係者向けに配布された非売品CDシングルが存在し、市販化された「南の国から来た手紙」とは異なり、テーマソングに加えて園内用のBGM2曲とオリジナルカラオケが収録されている。開園(1993年)から2000年頃の東武ワールドスクウェアに関して、現存する資料類に基づいて下記の様にまとめました。なお、「→」の説明は2016年現在の施設を表しています。世界の建造物を展示している日本のテーマパーク世界の建造物を展示している外国のテーマパーク
出典:wikipedia
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