福北ゆたか線(ふくほくゆたかせん)は、福岡県北九州市八幡西区の黒崎駅から、折尾駅・桂川駅を経由して同県福岡市博多区の博多駅までの66.6 km の区間に付けられた、九州旅客鉄道(JR九州)の運転系統の愛称である。2001年(平成13年)10月6日に筑豊本線の折尾駅 - 桂川駅間、及び篠栗線全線の電化に合わせ、福岡市(福)・北九州市(北)・筑豊地区(豊(ゆたか))を結ぶ線ということから名付けられた。正式な路線としては以下の3路線4区間にまたがる。直方駅 - 博多駅間で朝に下り、夜に上りの特急「かいおう」が2本ずつ運転されている。詳細は「かいおう」の項を参照されたい。日中は、快速と普通が運転されている。普通列車は最大7両編成(平日ダイヤの直方発博多行き下り2627H、2631H、博多発黒崎行き上り1624Hの途中直方まで)で運転されている。折尾駅 - 直方駅間および直方駅・新飯塚駅・篠栗駅 - 博多駅間などの区間運転が中心であるが、一部列車は、鹿児島本線小倉駅・門司港駅に直通する。快速はおおむね1時間に2本の運転で、休日の1本を除き、主力車両の813系や817系を用いた3 - 6両編成である。博多駅 - 直方駅間で運転され、一部列車は直方駅から普通列車となり、折尾駅や黒崎駅などに直通する。基本的に緩急接続はないが、朝夕ラッシュ時の一部列車と、特急「かいおう1・5号」が桂川駅で行っている。なお電化前の2001年(平成13年)10月5日までの博多駅発着の快速列車は、ほぼすべての列車が飯塚駅または桂川駅で緩急接続を行っており、キハ200系気動車が投入された1991年(平成3年)から1999年(平成11年)まで「赤い快速」という列車名で運行されていた。ワンマン運転の普通・快速列車は、2両編成では、2006年3月17日まで無人駅および有人駅での営業時間外の停車時に関しては、前の車両のドアのみを開き(中扉は開かず・後ろ乗り前降り)、乗車時には整理券をとる必要があったが、翌18日のダイヤ改正後より、すべての駅で列車のホーム側のすべてのドアから乗り降りできるようになった。また、2007年3月18日のダイヤ改正より、直方駅 - 博多駅間では813系電車による列車がワンマン化された。2016年3月26日のダイヤ改正より、直方駅 - 博多駅間における、817系電車を用いた4両編成に関しても、ワンマン化されているが、運用の都合や、ダイヤが大幅に乱れた場合などには、車掌が乗務する場合がある。なお、単線区間は篠栗線全線、および筑豊本線の桂川駅 - 飯塚駅間であり、鹿児島本線博多駅 - 吉塚駅間の福北ゆたか線用線路も単線運用である。1991年(平成3年)の「赤い快速」の設定当初に、交換設備は増設されたが、おおむね一線スルー化などの線形改良がなされていない駅が多く(一線スルーは柚須駅・長者原駅・九郎原駅のみ)、駅手前での分岐器通過制限により、45 - 60km/h程度への減速が必要であるため、優等列車の運行上は大きなタイムロスとなっている。特急「かいおう」は設定されているが、その運転時間は停車時間を除けば快速と大差がない。飯塚駅 - 折尾駅間では複線であり、平地でもあることから線形はやや良好である。快速列車は電化当初、博多駅 - 直方駅間快速で下記「駅一覧」の快速通過駅に加え城戸南蔵院前駅・筑前大分駅・天道駅も通過する「快速A」(当初は新飯塚駅 - 直方駅間も無停車で、後に小竹駅が停車駅に追加された)と、博多駅 - 飯塚駅間は快速Aと同じ停車駅で飯塚駅 - 直方駅・折尾駅間は各駅に停車する列車「快速B」、快速Bの停車駅および城戸南蔵院前駅・筑前大分駅に停車する「快速C」があったが、後に天道駅が停車駅に追加され城戸南蔵院前駅と筑前大分駅にすべての快速が停車することとなった際に快速BとCが統合された。さらに2009年3月14日のダイヤ改正より統一され、すべての快速が鯰田駅と浦田駅に停車し、勝野駅を通過するようになった。2015年3月14日のダイヤ改正で快速が柚須駅停車となり、一部の普通列車が九郎原駅を通過するようになった。快速の本数を普通列車よりも多くすることで、勝野駅など利用者が少ない駅への停車本数を減らしている。なお以前にはこれらと別系統として、直方駅 - 黒崎駅間を途中中間駅・折尾駅のみ停車する「快速D」も運転されていた。2007年(平成19年)12月より、年末の忘年会シーズンや3月から4月の歓送迎会シーズンの金曜日の深夜に、最終列車の後に博多発直方行き(2007年末の初設定時は篠栗行き)の臨時普通列車「ミッドナイトトレイン」が1本運転されることがあった。また、竹下派出から、香椎線で運用されているキハ47形・キハ40形気動車や、特急「ゆふいんの森」用のキハ71系・キハ72系気動車が博多駅から当線内を通り、直方へ回送される場合がある。その場合は深夜に直方に運ばれ、検査等を受けて、早朝に竹下派出に戻される。その他、回送列車として、原田線や後藤寺線、日田彦山線で運用される気動車が、当路線の一部区間を走行する。これは、当該区間の列車の車両が直方運輸センター所属であるためである。折尾駅とその周辺では、北九州市とJRにより街そのものを大きく作り変える「折尾地区総合開発事業」が進められている。筑豊本線を折尾駅以南で西側に移設の上、鹿児島本線とともに連続立体交差事業(高架化事業)を行い、今まで距離が離れていた短絡線上の福北ゆたか線ホームを鹿児島本線のホームに並行する構造に変更することになっている(黒崎方面および若松方面は新設されるトンネル内で分岐する構造となっている)。このため、高架化の前段階として2010年(平成22年)以降、短絡線の一部を段階的に潰しており、折尾から小倉方面への直通乗り入れが難しくなっている。2011年3月12日のダイヤ改正においては、日中の小倉方面への乗り入れを取り止めることになった(黒崎折り返しとなる)。乗り入れ列車が無い時間帯、鹿児島本線とは黒崎駅または折尾駅で乗り換えとなる。これらに伴い直方 - 折尾・黒崎間については、今後も工事の進捗状況に合わせ、春以外にも随時ダイヤが見直されることになっている。その他、イベントなどで485系電車・キハ66系気動車なども乗り入れたことがある。
出典:wikipedia
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