『銀河英雄伝説』(ぎんがえいゆうでんせつ)は、田中芳樹によるSF小説また、これを原作とするアニメ、漫画、コンピュータゲーム、朗読、オーディオブック等の関連作品。略称は『銀英伝』(ぎんえいでん)。原作は累計発行部数が1500万部を超えるベストセラー小説である。1982年から2009年6月までに複数の版で刊行され、その記録を伸ばし続けている。銀河系を舞台に、数多くの英雄たちによる攻防と権謀術数を、ふたりの主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーを軸に描くスペースオペラ。道具立てはSF的だが「後世の歴史家による記述」という体裁を取っており、文体はむしろ歴史小説に近く、アニメ版においても歴史教科書に載っている写真のような描写が幾つも見受けられる。本作の原形となったのは、1970年代の末に当時は李家豊名義であった田中芳樹が『幻影城』から新書ノベルズとして出版する予定で書き進めていた『銀河のチェス・ゲーム』である。この作品は幻影城の倒産によって未完のまま中断したが、のちに徳間書店の編集者がその原稿を読み、本編より数世紀前のエピソードを描いた序章の部分を膨らませて描くよう勧めた。1982年11月、徳間書店のトクマ・ノベルズより『銀河英雄伝説』が刊行された。これは本編第1巻「黎明篇」に当たるが、本作に先立ち同社から刊行された著作『白夜の弔鐘』の売り上げ不振もあり、その時点では2巻以降を出すかどうかは未定(売れ行き次第)だったため、初版には巻数及びサブタイトルが入っていない。結果的には第1巻が増刷されるに至り、第2巻も刊行されることとなり、以後は第1巻も含めてローマ数字で巻数表記が付くようになった、当初はさほどの売れ行きではなかったものの、3巻を皮切りに人気に火がつき、1987年までに本編全10巻が書き下ろし刊行された。1988年には読者の支持を得て、第19回星雲賞日本長編部門を受賞した。SF(サイエンス・フィクション)に分類される作品だが、典型的なSF作品では最大限作品世界に盛り込まれる科学技術的な描写は重んじず、対立する陣営のイデオロギー、人物像、権謀術数、歴史、人物模様などの群像劇の流れを正面に出し、「後世の歴史家」の観点から叙述することで、さながら架空の歴史小説であるかのような体裁をとっている。本作の刊行当初はSFブームであり、SFの体裁さえ整えておけば事実上どんな作品でも売れ、本作のように前例のない企画でも通った。本作のSF的要素はもともと数少なく、そして巻を追うごとに減少していく。作者はのちに架空の歴史小説『アルスラーン戦記』を発表することになるが、この『銀河英雄伝説』においても、作者の歴史・文学の知識は色濃く反映されており、中国史をはじめとする歴史上のエピソードがしばしば顔をのぞかせている。作者が本作品シリーズにて首尾一貫「超能力」や「未知のエネルギー」「戦闘用ロボット」「アンドロイド」と言った世のありようを変えるSF的な要素や、銀河系全体を舞台にしながら「異星人種族」といった要素を採用せず、むしろ禁忌とし続けたのも、いずれも史実、あるいはそれを基にした過去の文学作品を念頭に、人間同士の営みから生み出される歴史ドラマとしての構成を意図したためである。作中に登場するSFの小道具は「超光速通信」「ワープ航法」「宇宙艦艇」「宇宙要塞」「ビーム兵器」などにとどまり、その運用法も地上の戦線や陣形などの概念の延長上にある。ワープ航法を戦法として用いる事は無く、専ら目的地や戦場への移動手段としてのみ用いている。本編以外に外伝があり、1984年から1989年にかけ、徳間書店『SFアドベンチャー』に連載または同誌増刊号に一括掲載された長篇が4本(いずれも新書ノベルス1冊分)、同誌読み切りの短篇4本に、漫画の原作になった短篇『黄金の翼』がある。短篇の方は長らく単行本未収録であったが、徳間デュアル文庫版で1冊にまとめられた。外伝は全6冊の執筆が予告され5冊が刊行されているが、最後の1冊分は未だ書かれていない。本作はラインハルトの死をもって完結しており、最終巻あとがきで著者は後日談も含めた続編を書かないことを宣言している。実際、前述の外伝は全て、本編以前あるいは本編では描かれなかった隙間を埋めるエピソードとなっている。本作はベストセラーかつロングセラーとなり、刊行以来重版増刷が繰り返されてきたトクマ・ノベルズ版の第1巻は初刊からほぼ20年目にして100刷の大台を超えている。新書ノベルス版以外にも箱入りハードカバーの愛蔵版、徳間文庫版、2000年から2003年にかけて“ファイナルバージョン”と銘打って刊行された本編全20巻、外伝全9巻、これにハンドブックを加えた全30巻の徳間デュアル文庫版(巻数が増しているのは、ジュブナイル向けに従来の1巻分を2分冊にしているため)など、バリエーション豊富な装丁による書籍が刊行され、いずれもコンスタントに売れ続けている。各版の主な違いについては刊行リストの項を参照のこと。版元を徳間書店から東京創元社に変えた新装版が2007年2月から2009年6月にかけて〈創元SF文庫〉全10巻外伝全5巻として刊行された。2013年6月には株式会社アールアールジェイにより〈創元SF文庫〉の朗読・オーディオブック版も同社のサイト「キクボン」にて発売され、更に2015年12月に唯一アニメ化されていなかった『銀河英雄伝説 外伝 ユリアンのイゼルローン日記』がアニメの声優陣が再集結して制作された。アニメを筆頭に関連作品も数多く制作されており、数多い和製スペースオペラ作品の中でも、最も商業的に成功した作品の1つと言える。遥かな未来、銀河に進出した人類は、二大陣営に分かれて戦っていた。皇帝と貴族が支配する銀河帝国と、帝国から脱出した人々が建国した自由惑星同盟である。戦争は150年間膠着していたが、ラインハルトとヤンという若き英雄が両陣営に登場することで、歴史は大きく動き始める。帝国の貧しい貴族に生まれたラインハルトは、母代りの敬愛する姉と、無二の親友をもっていた。しかし、彼が10歳の時に、姉が皇帝の後宮に収められたことを契機として、ラインハルトは軍人の道を歩み始める。それは、いつか皇帝から姉を取り戻す力を得るためだった。彼は親友と共に戦場で武勲を重ね、後に"常勝の天才"と呼ばれることになる軍事的才能と、皇帝の寵姫となった姉の後ろ盾により、20歳の若さにして帝国軍元帥の地位を手に入れる。皇帝はラインハルトが倒す前に自然死するが、その後に起きた帝位継承権争いの内戦にもラインハルトは勝利する。憎んできた大貴族達を滅ぼし、新皇帝を傀儡として、ついに彼は帝国の最高権力者にまで登りつめる。しかし、その内戦でラインハルトは親友を失い、それにより姉も彼と距離を置くようになる。ラインハルトは心の渇きを感じるようになり、まるでそれを満たそうとするかのように、亡き親友と約束した宇宙の統一へと邁進して行く。一方、同盟に生まれたヤンは、歴史家を志す青年だったが、経済的事情により士官学校に入学する。軍で思わぬ功績を立てたヤンは、宇宙艦隊の幕僚となり、ラインハルトが指揮する帝国軍との戦いで、劣勢な味方の崩壊を防いだことにより、若くして艦隊司令官に抜擢される。ヤンは、帝国軍の前線基地であるイゼルローン要塞を無血占領し、それに続く戦いで、またもやラインハルトの完全勝利を阻止したことで、"不敗の魔術師"と呼ばれるようになる。ヤンは民主主義を信奉していたが、同盟政府の腐敗や、安全な場所にいる権力者が戦争を賛美することを嘆いていた。その一方で、ラインハルトが清廉な政治を行い、戦場では常に陣頭に立つことを高く評価して、その矛盾に悩むのだった。だが、同盟軍の戦力はラインハルトとの戦いで著しく損耗してしまい、国防は、ヤンが占領したイゼルローン要塞と、そこに駐留するヤン艦隊に託されるようになる。しかし、宇宙統一を目指すラインハルトは、要塞とは別方面から、圧倒的戦力で同盟領に侵攻する。ヤンは劣勢を覆すために、ラインハルトとの直接対決を望み、彼を戦場に引きずり出すために、帝国軍の艦隊を各個撃破していく。ラインハルトはヤンの意図を見抜いたが、ヤンに勝利することに拘泥してヤンと対決し、力及ばずに敗北寸前にまで追い込まれる。ところが、帝国軍の別働隊が首都を包囲したことにより、同盟政府は停戦命令を出し、宇宙はラインハルトによって統一される。ラインハルトは傀儡としていた幼皇を廃して皇帝に即位し、ヤンも軍を退役する。しかし、同盟領に進駐した帝国軍の司令官は、潜在的な脅威としてヤンを排除しようとし、その意を汲んだ同盟政府までもがヤンを殺害しようと謀ったので、ヤンは同盟領を脱出してイゼルローン要塞を再占領し、宇宙に民主共和制の種を残そうとする。ラインハルトはそれを討伐するために出兵するが、ヤンは圧倒的大軍を相手に善戦を続ける。するとラインハルトは熱を発して倒れ、ヤンとの会見を望むようになる。だが、ヤンは会見に向かう途中でテロリストに暗殺されてしまい、ラインハルトは好敵手の死に失望して、そのまま軍を引き上げる。ヤンの死後、元戦災孤児であり、ヤンの被保護者だったユリアンが、若くして後継者に選ばれる。ユリアンは、帝国と対等に交渉するには何らかの軍事的成果が必要であると考えていた。彼は、ラインハルトの本性が"戦士"であり、戦うことによって相手の意志の重さを測る人物であることを見抜いて、ラインハルトに最後の決戦を挑む。艦隊戦の最中、ユリアンはラインハルトの旗艦に乱入し、多くの味方の死と引き換えにラインハルトの前にたどり着いて、そこで力尽きて気を失う。すると、その姿に心を動かされたラインハルトは全軍に停戦を命令し、戦いは終結する。しかし、以前より謎の発熱を繰り返していたラインハルトは、もはや死を避けられないまでに衰えていた。ユリアンと数回の会談を重ねたラインハルトは、一星系での共和主義者の自治を認めた後に、崩御する。その時、ラインハルトは25歳。皇帝に即位して、わずか2年余りのことだった。上記概要にもあるように、この作品は未来の宇宙を舞台にした架空の歴史小説という体裁をとっている。様々な登場人物が織り成す、政治や思想を絡めた人間ドラマが主体であるが、一方で異なる勢力による宇宙(銀河系の一部)を舞台にした戦争小説としての側面も持つ。作品中では、銀河帝国と自由惑星同盟(あるいは共和主義勢力)の2大勢力による数々の戦闘が描かれており、主人公的存在であるラインハルトとヤンも(本人たちの望むと望まざるなどは別としても)職業軍人として栄達を果して行く人物である。作品中における戦争描写は基本的に、宇宙空間での数千~数万隻の艦艇(戦闘用の武装宇宙船)同士による、ビームやミサイル兵器等を使用した艦隊決戦が中心である。一度の会戦には概ね数百万人単位の将兵が動員され、司令官である提督は主に前線の旗艦級戦艦から指揮する。個人・個艦を主体とする現代的な散兵戦法ではなく、近代以前の陣形を重視した集団戦法が用いられており、敵軍の陣形を崩す、もしくは統率を失わせることで実質的な戦力を損なわせる。局地的には小型戦闘艇(帝国軍側はワルキューレ、同盟側はスパルタニアン)による近接戦闘(作中では「空戦」と称される)や、地上・屋内での人間同士による白兵戦も繰り広げられる。これはミラーコーティングを施された装甲服は光学兵器を無効化し、さらに可燃性ガスのゼッフル粒子というアイテムによって火器を用いた戦闘ができない状況を作り、戦斧やナイフ、ボウガンなどの原始的な武器による戦闘がしばしば行われる。かつて人類を滅亡の淵に追い込んだ地球時代の戦争の教訓から、有人惑星上での熱核兵器の使用はタブーとされている。原作では総じて宇宙空間という設定であるにもかかわらず、戦場は平面的に捉えられており、立体的な戦術・陣形は本編ではイゼルローン回廊を舞台とした戦い以外はほとんど登場せず、外伝などで追加されているにとどまる。アニメ版では艦隊布陣や艦隊決戦等で、立体的な布陣・戦闘描写で描かれている(紡錘陣形は文字通り、旗艦を中心とした紡錘状の布陣を行っている)。ワープや核融合などのテクノロジーの成立が設定上の大前提となっているが、例えば「ガンダムシリーズ」のモビルスーツのような高機能な人型機動兵器などは登場しない。作中では等身大を越えるパワードスーツが実用化されたものの、その後廃れたことが記述されている。また、人工知能を備えたアンドロイド、異星人や超能力、神秘主義的な作用を伴う力も一切介在しない。あくまで宇宙に進出した人間同士の古風で伝統的な戦闘様式による戦いを描いている。全てトクマ・ノベルズによる書き下ろし刊行(1982年-1987年)。刊行リストの項を参照。以上4篇の挿絵は横山宏。その後、らいとすたっふ 編『「銀河英雄伝説」読本』(徳間書店、1997年3月31日、ISBN 4-19-860661-7)に初収録。2009年6月時点までに、既に絶版したものを含め、トクマ・ノベルズ版、愛蔵版、徳間文庫版、徳間デュアル文庫版、創元SF文庫版、以上5つの版が刊行されている。以下では、各版の刊行リストを掲載するとともに、各版の主な違いを述べる。2012年には「らいとすたっふ文庫」から初の電子書籍版が随時刊行されている(詳細は後述)。最初に書籍となった新書版。シリーズ本編は、書き下ろしで1982年から1987年にかけて刊行。外伝シリーズは、SFアドベンチャー誌に先行掲載された作品を収録する形で、1986年から1989年にかけて発刊された。5巻と10巻に作者あとがきが記載されている。本編第1巻の初版は、巻数表記と副題が無く、2刷目以降でローマ数字による巻数表記と副題が付くようになり、6巻目刊行に前後して巻数表記が、アラビア数字に改められた。第2巻から第5巻も当初はローマ数字による巻数表記であったが、同様に改められた。印刷技術の向上により、初期の版に比べ後期の版は、最初の数巻は活字が改版され、より明瞭になり読みやすくなっている(装丁変更は無し)。カバーイラスト:道原かつみ(全巻)、笠原彰(2巻以外)、本文挿絵:道原かつみ(全巻)、笠原彰(全巻)1992年に、トクマ・ノベルズの第1巻発行10周年を記念した企画の一環として、徳間書店から箱入りハードカバーの愛蔵版として本編シリーズが全5巻で刊行された。1998年には、ほぼ同装丁で外伝も刊行されている。こちらは徳間文庫版の刊行に合わせたものである。いずれも限定生産であり、現在は双方とも入手困難。1988年に、外伝第1巻である『星を砕く者』の文庫版が刊行された。これはアニメ版『わが征くは星の大海』の上映に併せた「タイアップ企画」としての出版だったので、この巻のみであった。1996年から1998年にかけて、本編の文庫版が刊行された。これまでに出された版での誤字が修正され、後に出された版の底本となったが、未修正の誤字も依然多かった。口絵には各巻毎、作品に縁のあるもしくは思い入れのあるイラストレーター、漫画家らを起用し、巻末解説を竹河聖、 太田忠司、連城三紀彦、小野不由美、梶尾真治といった作家たちが寄稿した。本文中に挿絵はない。いずれも現在は絶版となっており、入手は困難。徳間デュアル文庫の創刊に伴い、その目玉として“ファイナルバージョン”と銘打ち、各巻は2冊に分冊して再文庫化された。本文中の挿絵は廃し、ストイックな体裁をとっていた徳間文庫版と異なり、全巻に道原かつみの手になるイラストをふんだんに使ったほか、文字を大きくして難解な漢字を仮名に直すなど、より低い年齢層(ジュブナイル)向けになっている。シリーズ偶数巻の巻末には、著者インタビューが掲載されているほか、外伝第1巻『黄金の翼』に、短篇「黄金の翼」も含めた既発表の短篇集が、初めて一括収録された。徳間デュアル文庫版の刊行に伴い、諸般の事情から徳間書店の従来の版は全て入手困難となっていた。作者サイドと各方面が折衝に努めた結果、デュアル文庫版を“ファイナルバージョン”と銘打っている関係で更なるバージョン本を出しづらい徳間に代わり、SF関連ではハヤカワ文庫と並ぶ東京創元社の文庫レーベル“創元SF文庫”に円満移籍し、2007年より新版が刊行開始された。著者によると、「終の棲処」。ハヤカワや創元推理文庫と違い創元SF文庫は、これまで海外SF作品のみを刊行しており、本作第1巻と、同時に出された堀晃『バビロニア・ウェーブ』とが、同文庫から出された初めての日本SF作品となった。カバーイラストは星野之宣による描き下ろしで、本文中に挿絵はない。各篇とも分冊せず1巻1篇での装丁になっている。2010年代前後から始まった小説の電子書籍化の潮流を受け、銀英伝もオフィシャルな電子書籍版刊行の要望が高まり、これを受けて田中が創作物著作権を委託管理している会社・らいとすたっふが直接電子書籍事業「らいとすたっふ文庫」を立ち上げ、その第1弾として刊行される。当初は、MCBookベースで、iPhone/iPad対応版(無料アプリ「銀河英雄伝説」のアプリ内課金として本編10部・外伝5部が分売)、および、Android対応版(1巻ごとに1アプリケーション形式)がリリースされた。後に、リーダーストア、GALAPAGOS STOREでも配信が開始された。それぞれ、カバー絵や挿画は無い。日本語以外にも翻訳されて刊行されている。以下はすでに絶版になっている書籍も含む。フィルムコミックなど、アニメ版とより関係が深いものについては、ここでは除外する。()内は発行年月日と編著者などである。出版元である徳間書店が各メディアへの進出を画策していたことから、徳間の人気作であった本作は漫画・アニメといった各娯楽メディアへの展開がなされた。また、ゲーム・パチンコ・演劇なども製作されている。2015年10月現在、道原かつみ・鴨下幸久・藤崎竜の作画により、一部が漫画化されている。作品はラインハルトの視点から描かれた帝国サイド、及びヤン・ウェンリーと彼の養子となったユリアンを主軸に置いた自由惑星同盟サイドの両面から描かれたもので、掲載誌およびコミックスは、藤崎の漫画が集英社発行であることを除いて、徳間書店より発行。特に記載のないものは道原かつみによる作画(参考:「Noël」1994 WINTER号〔徳間書店「アニメージュ」1994年1月号増刊〕大特集・THE 田中芳樹 p213 - p247)道原かつみ作画の作品掲載誌変更等の理由により、原作に劣らず多くの版が存在する。冗長となるため、発行レーベルの一部について以下の略称を使用する。「月刊COMICリュウ」での連載分を収録した単行本。B6サイズ。なお、内容的には未完で、ランテマリオ星域会戦までである。1988年から2000年にかけて劇場公開アニメ3作、OVA本伝(全110話)、外伝(全52話)が随時公開・リリースされた。アニメーション制作はキティ・フィルム・ケイファクトリーほか。2016年に株式会社アールアールジェイによる朗読・オーディオブック配信サイトにて、唯一アニメ化が叶わなかった原作小説、ユリアンのイゼルローン日記をアニメ出演声優が再集結して朗読制作・配信されている。2017年からProduction I.G制作による「新アニメプロジェクト」の始動が予定されている。2011年から「舞台「銀河英雄伝説」実行委員会」による舞台劇が上演されている。2011年1月から11月にかけて、銀河帝国サイドの物語が舞台化された。2012年からは自由惑星同盟サイドの物語が舞台化されている。株式会社アールアールジェイより『銀河英雄伝説 -朗読-』のタイトルで、2013年6月よりAndroid・iOSインストール機器向けとして本伝・外伝をすべて朗読アプリ化して順次リリース(現在ではキクボンという朗読配信サイトにて配信中)。こちらは、田中芳樹事務所より公認を受けた朗読音源となる。企画が立ち上がった当時、有限会社らいとすたっふ代表の安達裕章はブログにて『「本気ですか?」というよりは「正気ですか?」と聞きたくなった』と記している。2014年11月19日に外伝5巻の朗読アプリのリリースが終わり、kikubonとアプリ共に配信が完了して朗読版は完結した。独唱形の朗読は、声優である下山吉光が行い、約8000分の朗読時間となった。全部聞くのに5日半かかる大作である。一通りオーディオブック化が完了した後は、OVA・アニメにて制作できていなかった原作の音源化に取り掛かり、3つの企画に取り組み完成させた。朗読は1章100円から聞ける。以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
出典:wikipedia
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